日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2018年07月15日

マグロに針をやられる

こんにちは。

この前の操業時、集魚灯を点灯して、順調にいかが釣れ出した。
1時で110個あがったから、3時まで操業すれば、もしかして200個になるかも、と期待していた。
それほど、どんどんあがりが良くなっていった。
しかし、マグロが来て、針をやられてから、1箱もあがらなかった。
噂には聞いていたが、マグロは、太平洋のアオザメより悪い。
アオザメは、針に悪さをして、落としてしまうが、いかをそれなりに釣らせてくれる。
マグロは、まるっきりダメ。

何十年と日本海に来ているが、私は初めて、マグロに針をやられた。
特に、今年は、多いようだ。

マグロが増えている、という日本の漁業者の主張は、正しいのではないか、と思う。
どこの定置網でも、マグロがたくさん入って、それを殺さないようにするために、他の魚もすべて逃がさなければならない。
各地域の台所を支える定置網がこんなありさまでは、ひどいものだ。
こんなことをするなら、まき網のマグロ割り当てをゼロにしてしまい、その分、定置網や延縄に振り分けたほうがいい。
まき網漁船は、各地の魚を水揚げするわけではなく、例えば、境港などのある特定の市場にしか水揚げしない。
日本全体のことを考えるなら、大型まき網は、どんどん減船すべきである。


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2018年07月05日

納得いく説明ができない水産庁

こんにちは。
先日書いた「安いひらめとまぐろ」のことを、次の二つで、勝川俊雄さんが解説している。

https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20180629-00087280/
https://news.yahoo.co.jp/byline/katsukawatoshio/20180704-00088033/

学歴の高い水産庁職員が、なぜ、こんな判断をするのか、理解に苦しむ。
小型漁業者側に、納得のいく説明をできないでいる。
漁業者以外の人間がこの問題を考えても、納得できないだろう。
posted by T.Sasaki at 16:34| Comment(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年07月03日

産経新聞は、政府の広報

ついでに。

以前から、ニュース配信ソフトに掲載される産経新聞のニュースに、胡散臭さを感じてはいたが、やっぱり産経新聞は信用できない。
権力の監視、というジャーナリズムの目的を、完全に忘れ去っている。
政府の御用新聞である。

名護市辺野古への基地移転問題を争点とした名護市長選挙で、産経新聞は、政府にべったり寄り添った記事を載せたことに、沖縄基地マフィアとどっぷり付き合った人たちですら怒っている。

 保守系候補の内紛劇がマスコミを賑わしていた時期、『産経』は11月13日付で、次のような記事を載せている。
 〈名護市長選に出馬を表明しているのは容認派の末松、島袋両氏と現職で反対派の稲嶺進氏。容認派の分裂選挙では稲嶺氏が有利になるため、政府側では菅義偉官房長官、党側では石破氏が県連や県選出国会議員を通じ候補者を末松氏に一本化するよう指示した〉
 この記事の見出しは、「末松氏に来月一本化」となっていた。他紙も「一本化」という文字こそ使っていたが、「末松に一本化」という政府・自民党とまったく同じ志向で書いたメディアは『産経』のほかになかった。
 また、政府・自民党が示した一本化への「行程表」の存在を報じたのも、やはり『産経』のみだった。
 「島袋さんの話は聞かず、取材してみずから真相を明かそうという努力もせず、政府・自民党の意向に沿って記事をつくる。こんな産経新聞は政府のイヌだろうか。ジャーナリズムという看板を降ろすべきだ。絶対に許されない」(奥氏)
(「国防政策が生んだ基地マフィア」p122)


奥氏というのは、海上自衛隊出身で、当時、基地マフィアたちとつるんでいた島袋氏と同じように、基地必要の世論形成を目的とした「沖縄『正論』友の会」に、かなり深く関与してきた人である。
その人間でさえ、産経新聞を名指しで怒っているのだ。

産経新聞の記事は、政府寄りのバイアスがかかっている、と考えて読んだほうがいい。
いや、違うか。
政府寄りのバイアスかかっているのは、読売新聞であり、政府の広報新聞が、産経新聞。
posted by T.Sasaki at 20:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

沖縄への理解

再び。

週刊金曜日の編集者たちが書いた「国防政策が生んだ沖縄基地マフィア」と読んだ。
週刊金曜日といえば、左翼系の雑誌だと思うが、昔、「噂の真相」という暴き系の月刊誌があったが、似たようなものかもしれない(読んだことがない)。
内容は、名護市辺野古地区の基地移転問題で暗躍している地元土建業界の話である。
沖縄全体としては、「米軍基地、出て行け」なのであるが、地元としては、「カネがほしい」という、どこにでもある話である。
地元の欲たかりたちが、基地移転問題や沖縄の問題をややこしい話にしている。

現在、沖縄経済界でさえ、それに嫌気がさして、オール沖縄で、反基地で一致しているようだ。
しかし、政府自民党は、沖縄よりもアメリカの味方だから、沖縄の人たちは、その態度に苦しんでいる。

この本を読んでわかったことだが、翁長沖縄県知事が言った「戦後70年で初めて、みずから基地を差し出した」というのは、前知事の仲居眞弘多氏のことである。
沖縄の基地というのは、戦後に米軍が強制的に作ったものであり、辺野古にできる予定の基地は、初めて、沖縄が容認してできる基地なのだという。
誤解されるとよくないから、自民党とそれに従う沖縄の勢力が容認した、ということ。

大方の日本人は、私をはじめ、よくわからない。
だから、沖縄に対して、誤解だらけである。
引用する。

実行委の共同代表には翁長氏がつき、東京・日比谷での街頭デモでは先頭に立った。しかしここで翁長氏が目のあたりにしたのは「琉球人出ていけ」という日本人からのヘイト・スピーチだった。
 屋良氏は、だからこそ今回の知事選は沖縄の保革が争う性質のものではないと言う。
 「沖縄の基地問題をいつまでも保革対決に落とし込もうとするのは冷戦思考。この選挙は偏狭なナショナリズムとパトリオリズム(郷土愛)の闘いだと考えています。沖縄を今後も戦後レジームの枠内にとどめておこうとする勢力と、戦後レジームから脱却し『沖縄の心』を取り戻そうとする勢力の闘いなのです」
(「国防政策が生んだ沖縄基地マフィア」p191)


これは、2014年の知事選のことであり、屋良氏というのは、当時の那覇市議である。

沖縄には、金秀グループというのがあり、その会長は、次のように語っている。

 原発は廃炉に時間とカネがかかります。基地も原発も、建設工事より廃炉、撤去工事のほうが喜んでやれるじゃないですか。いつ日本を破壊するかわからないものを建設するより、安心安全な国をつくるための工事のほうが誇りだって持てる。
 米軍基地関連の収入は県民総所得の5%程度です。私は、どんどん米軍基地を返還してもらって、その跡地に福島の放射能渦にいる人々が戻れる日がくるまで沖縄に来て生活してほしいと思っているんです。
(前掲書p203)


照正組という建設会社の社長も、沖縄経済界にとって、基地はすでに重要ではないことを言っている。

 そもそも、沖縄は基地経済だとか言われますが、基地関連収入は「復帰」直後に15.2%だったのが今は5%程度にまで落ち込んでいる。返還された跡地に新しいまちをつくったほうが経済が好転することは雇用のデータなどを見てもはっきりしている。
 こう考えますと、いくら建設業がわれわれの生業だからといって基地建設に賛成するわけにはいかない。その代わり、基地撤去の仕事をしたいと考えています。基地は戦争につながる。その基地を撤去することは平和につながる。撤去にはさまざまな工事が派生しますから、建設業者にとっても当分は仕事があるんです。そこに新しいまちをつくるとなればまた仕事が生まれる。どっちが県民の将来の幸せにつながるかは明らかでしょう。こういう議論を建設業協会の会長のときからやっていたんです。それで米軍基地が撤退したフィリピンのクラーク基地やスービック基地に視察に行きました。2012年のことです。議会で契約更新を拒否したフィリピンの過去を見ると、国の意思さえあれば米軍の基地返還は叶うのだと、そう確信しました。辺野古移設反対の道筋を描くことができたのです。
(前掲書p209)


こういう意思が、沖縄県民のほとんどにある。
しかし、それらは、政府により、踏みにじられているのである。
そして、この構造は、原発立地地区や核燃料リサイクルの六ヶ所村も、同じであるといえる。
posted by T.Sasaki at 20:03| Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

金銭感覚の麻痺

こんばんは。

最近、漁の調子も悪く、昨夜は、イルカが船の周りをぐるぐる回って離れない。
日本海のイルカは、しつこい。
イルカが来たのは10時半くらいだったが、1時間我慢しても状況は変わらず、したがないので調査移動。
再度パラシュートアンカーを入れたのは12時。
ヤケクソぎみだったが、意外にも、それから80個もあがった。
あまりに運が良すぎ。

全国的に漁が出始めて、昨日は、日本全部で3万箱以上あがった。
したがって、1箱あたりの単価は、2000円前後。
今朝の新潟は、1900円台まで下がっている。

船の乗組員たち、というか、船乗りは一般に、金銭感覚が麻痺気味である。
定番は、パチンコ。
あんなもののどこが面白いのか、私にはさっぱりわからない。
ただただ、カネと時間の無駄遣いである。
食事もそう。
新潟に来ている人たちは、ほぼ外食なのだという。
だから、いつも、「カネがない」とこぼしたりしている。

こんな大不漁の中、経営当事者の船頭たちですら、そんなものだから、私は「頭、おかしいんじゃないの?」という。
しかし、彼らは、パチンコと外食をやめない。

1回言って改善されないなら、あとは無視するしかない。
気をもむだけであり、精神衛生上、こっちのほうが良くない。
posted by T.Sasaki at 19:06| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月26日

新潟漁協の行く末

再び。

「手段の目的化に注意」という言葉から、常々、新潟漁協のことで思っていることを書く。

現在、新潟漁協は、非常に苦しいのだそうだ。
今年、職員の首を3人も切ったという(表現が悪いが、言葉狩りは御免被りたい)。
新潟漁協管内の漁船数は少なく、その水揚げ手数料や購買収入などだけでは厳しい。
外来いか釣り船から落ちるカネに、かなり頼っていると言われている。
私の記憶では、多い時で80隻ぐらいは来ていて、常時50隻ぐらいは入港していたと思う。
それが、年々少なくなり、昨年は、多くて30隻、常時、15から20隻程度。
今年は、最大20隻ぐらいであり、昨年より入港隻数は少ないと思う。

原因の一つに、いか釣り漁場の遠さにある。
往復100マイルも船を走らせるものだから、燃油高もあり、ここで商売するのは大変だ。
しかし、最大の原因は、要らない法律群である。
新潟漁協は、いろいろな組織に属していて、その申し合わせ事項にがんじがらめにされている。
漁協側は、入港している船主たちから、「この制限は緩和してくれないか」と要求されるが、漁協側は、「規則ですから、どうにもならないんですよ」と諭される。
これは、ずっと続いてきたことである。
したがって、嫌気がさして、他港へ転向した船もある。
だから、たまに外来船が何かやらかせば、漁協側としては、黙認したい気持ちにもなる。
人間だから、「かわいそうだ」という気持ちにもなる。
本当は、漁協側は、黙認したいのである。

しかし、だ。
なぜか、新潟漁協だけが標的にされ、他港に水揚げしている船頭から、その黙認内容に対し、抗議の電話が入るらしい。
もっとひどいのになると、新潟入港船の中に、そういう抗議をする人もいると聞く。
ここに黙認内容を書くわけにはいかないが、腹を割って話をすれば、「この申し合わせはおかしいよな」となるほどのことだ。
このことに関して、入港している船頭たちは、みんな自信を持って言える。
ただ、県外船であるから、おとなしくしているしかない。
(本当に、新潟港入港船は、よってたかって、いじめに遭っているようなものだ)

そこで、一応、私は、組合職員に提案しておいた。
外来船から出資金を募り、準組合員にして、組合構成員の意見を上げる、という形にすれば、新潟漁協側もずっと楽になるのではないか、と。

現状では、このような原因から、新潟漁協はどんどんダメになり、いずれ、佐渡島漁協に合併されることになるだろう。
そうなった場合、佐渡島漁協の人たちは、新潟港の漁業施設をどうやって維持していくのか。
それとも、冷徹に、新潟市の漁業そのものを廃棄するのか。

この責任は、申し合わせ事項を定めたすべての組織にあると思う。
申し合わせなどの規則は、ちゃんとした目的があって、その効力を発揮する。
しかし、結果として、こんなに漁協の職員を切るほどの規則のほうに無理があるのであり、逆に考えてみれば、規則の目的自体に、意味がなくなっているのである。
つまり、外来船に規則を守らせる、というのが、目的となってしまって、それが不幸を生む原因になっているのだ。

「手段の目的化に注意」という言葉から、つい書いてしまった。
このことで、もしかして、私は、新潟県の許可を切られるかもしれない。
そうなったらなったで、しかたがない。

その時は、さよなら。
posted by T.Sasaki at 17:33| Comment(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「水危機 ほんとうの話」を読んで

こんにちは。

ちょっとした入門書、とはいっても、教科書みたいな本を読んだ。
著者である沖大幹さんは、水全般の学問のことを水文学と呼び(天文学ライクに)、「水危機 ほんとうの話」にわかりやすく書いている。
水資源は、一般的に、地球を循環する水蒸気、液体である水、固体である氷などであるが、水循環はそれだけではない。
バーチャルウォーターと呼ばれる、人間の食料などに使用される水なども含まれている。
であるから、食料の輸入大国である日本は、つまり、水を大量に輸入しているのである。
今日は、本の主題である水文学とは、少し趣の異なる引用のしかたをするが、考え方として、必要なものだと思うから。

このように、世界的なグローバリゼーションの進行によって水はローカルな財から、グローバル財になった側面がある。バーチャルウォーターを輸入しているから、という心理的な問題ではなく、自分たちの生産活動、消費活動が海外における水の適切な管理によって維持されているのである。グローバリゼーションがもたらした緊密な関係を支えているのは水だけではなく、各地の安定した生産と消費であり、それを支える人や社会システムである。だからこそ食料を大量に輸入している日本だけではなく、大量に輸出している国にとってでさえ、他国の社会的な安定と災害軽減が自国に対するのと同じように重要な世界になっているのだ。
(「水危機 ほんとうの話」p170)


世界の紛争の原因は、宗教や政治思想の急進的勢力によるものが多いと思うが、特にひどいのは、イスラエルとそれに敵対的である中東の国であるように思う。
厄介なのが、イスラエルの味方がアメリカであること。
これに死の商人たちが群がるから、この地域の紛争が解決するのは、非常に時間がかかるように思う。
しかし、当事者たちの国は、バーチャルウォーターに救われているように思うのだが、そのありがたみを彼らは感じているのだろうか。
上記の引用のように、もし、世界の主な農業生産国が、戦争に巻き込まれたりしたら、たちまち、バーチャルウォーター不足になるのは目に見えている。
農業生産国と原油生産国の安定は、日本だけではなく、世界の生命線である。
したがって、どこの国の戦争であれ反対する、という態度は、正しいのである。

もう一つ。
環境問題の本を読んで、真剣に、自分のことのように地球環境を考えたことのある人なら、次の引用は救われるかもしれない。
一つ目の引用は問いであるが、二つ目がその答えである。

「人類は死んだ方がましでしょうか?地球温暖化、あるいは地球環境問題を考えると」
こういうナイーブな質問にも真剣に答えてくれそうな方に出会う度に尋ねたが、誰も「生きていていいよ」とは言ってくれなかった。かといって「死んだ方がいいよ」とも言われなかったのでそのまま悩みを忘れたことにして生きていた。
(前掲書p264)

「手段の目的化に注意」
 本来は人類が幸せに暮らすという目的達成のひとつとして地球環境の保全という手段があるのに、主客転倒して人類が滅んでしまっては元も子もない、ということである。つまり、地球環境さえ保全されればヒトの幸せはどうなっても良いというわけでもなく、地球温暖化を阻止できても、持続可能性や快適な暮らしが損なわれるのなら、それは手段が目的化してしまっており、本来の目的達成を阻害しない別の手段を考えた方がいいのである。
 これに気づいた遠因にはいろいろあり、生物多様性の保全は絶対善である、という従前のドグマに対して、新たに出てきた生態系サービスという考え方が、人間社会に貢献するからこそ生態系の保全は重要である、という人間中心主義に回帰していたことに影響されたという側面はあるだろう。また、ある年の「科学技術研究費の使い方」という東京大学が作成して配布した小冊子の表紙に「目的は手段を正当化しない」と書いてあった影響もあるかもしれない。言わずもがな、これは、優れた研究のためだからといって、科学研究費補助金の不正経理が許されるわけではない、という警告である。
(前掲書p265)


だからといって、資源浪費をじゃんじゃんやれ、というのではない。
資源は「分け合って」という考えが基本であり、何で読んだか忘れたが、日本の「コタツ文明」すなわち、暖を分け合う、という考え方をすべてに当てはめていくことが、持続可能性のヒントになる。
分け合うことで、われわれ日本人は、満足感を味わうこともできる。
これがコタツ文明である。

水文学の本の紹介とは、かなりかけ離れていたとは思うが、大学の教授のような人たちも、自分の考えと社会との妥協点をいつも悩んで探しているのだろう。
posted by T.Sasaki at 17:26| Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月23日

安いひらめとまぐろ

こんにちは。

最近、安くなったするめいかであるが、それでも平均単価2300円台であり、今日は、突然3500円もした。
昨日から各地パッとしなくなった。
今朝の主な水揚げ産地は、北海道と新潟のみなで、どちらも薄漁だ。
その中で、珍しく、私は健闘している。
それでも、税込みリッター100円の重油は、何とかならないのか。
物価が高いほうがいい、というアベノミクス、日銀方針は、私たちとって、とんでもない話だ。

出港して航海中、例の女船頭の定置網らしきものを発見したので、Iさんに電話して聞いたら、やっぱりそうらしい。
そのIさん、ひらめが超安くて、休んだほういい、ということで、自主休漁。
確かに、採算に合わないなら、休んで魚を増やすのも必要だと思わされた。
学ぶべきことである。

まき網のまぐろが大漁で、一気に水揚げするためか、東京市場もまぐろが安いらしい。
まき網団体は、いつも魚価下落団体。

一方、佐渡のDさんは、小型まぐろ延縄の割り当てが少ないのが、超不満。
全国の小型まぐろ延縄漁師たちは、みんな怒っているそうだ。
なぜか、まき網に対して、漁獲割り当てを優遇しているらしい。
これは、まき網船団を所有している会社への、水産庁から天下りが原因ではないか、ということをあちこちで耳にする。
何と、7月以降、Dさんの30キロ以上のまぐろ割り当ては、1年間で、たったの80キロぐらいだそうだ。
つまり、1匹か2匹。
これも、とんでもない話である。
何年もやっていて、すでに実績もあるのに、1年でたった80キロ!
こうなったら、もう個人売買をやり、実力行使するのも一つの方法である。
いくら水産庁が法律を作っても、何が良くて何が悪いか、それくらいの判断はみんなができる。
全国の延縄漁師が言うことを聞かなくなったら、水産庁は、国際的に矢面に立たされることになる。
結局は、悪いのは、水産庁の施策なのである。

中身はよくわからないが、全国の定置網も同様で、操業自粛状態のところもあるようだ。
休業手当がつくようではあるが、定置網が休んでしまうと、各産地市場の経済が衰退してしまう。

全国の県漁連の会長たちは、事の良し悪しをよく考えているのだろうか。

さて、ビックカメラに、安い酒でも仕込みに行ってくるか。
家電屋さんに、酒があるなんて知らなかった。
何でもあるみたい。
一杯やったら、寝る。

posted by T.Sasaki at 14:28| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

2そう曳きトロールは、世界中で全面禁止すべき

こんにちは。

今朝、新潟港へ入港したら、でっかいまき網が荷揚げ岸壁を占領していた。
八戸の惣寶丸である。

惣寶丸.JPG

通常、どこの港でも、利用している荷揚げ岸壁や氷岸壁は係船禁止である。
こんな船がいたため、今日の新潟魚市場では、2隻ずつの水揚げとなり、入港船がたったの17隻しかないのに、1時間待ちであった。
運搬船がいないところを見ると、他港へ運んだか。
新潟沖合で獲ったマグロを境港まで運んでいるということをよく耳にするが、惣寶丸もそうやったのかもしれない。
でも、水揚げ岸壁に係船する必要はないと思うのだが。

この会社は、八戸で非常に力があるようで、まき網専用でノルウェー方式高鮮度維持システムの魚市場を市に作らせたらしい。
しかし、そのシステムを使っていない、というニュースを昨年やっていた。
税金の無駄遣いである。
このでっかいまき網は、水産庁補助で建造した次世代型のまき網であり、高鮮度という付加価値をさばにつけ、大量に獲る漁業からの転換が目的であった。
しかし、実際には、運搬船に低鮮度の魚を運ばせている。
この船は、船内で瞬間凍結できるとされ、八戸前沖の「銀さば」として、刺身で提供されている。
転換の目的は、ないがしろにされ、残念ながら、従来の大量漁獲の道具となった。
これでは、水産庁の補助が、乱獲漁法の船を増やしたことになるのだ。

仕込みなどが終わって、風呂に行こうとしていたら、海上保安庁の職員が、航海の指導に来て(毎年来る)、一緒に、運よく(運悪く?)水産庁の職員も来た。
私は、ここぞと言わんばかりに、水産行政の不備を訴えた。
最悪の岩手の2そう曳きトロールを、なぜいつまでもやらせるんだ。
ここに書いていることで、集中砲火を浴びせたが、途中であきらめた。
だって、何も返答できずに、「下っ端なもので」としか言わない。

終わって歩きながらであるが、彼らから、するめいかの産卵場といわれる東シナ海のことを、ちらっと聞いた。
何と!中国にも、2そう曳きトロールがいて、東シナ海で漁業をしているのだそうだ。
するめいかを獲っているかどうかはわからないが、これでは、本当に東アジアに魚がいなくなる。

世界中で、2そう曳きトロールは、禁止すべきである。

現在、日本海するめいか漁は、最悪のペースである。
posted by T.Sasaki at 14:15| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月13日

今年も鷲崎に来た

再び。

新潟という街は、まるで、漁港を中心にできあがった、と言ってもいいくらいである。
駅も歩いて20分くらいのところにあるし、スーパーなども近くにあり、食料品の仕込みはすぐにできる。
コンビニは、3分。
酒や産直(ぴあ万代)は、1分。
パチンコ屋は、5分。
飲み屋のネーチャンたちは、駅前と古町にいて、どっちも歩いて20分くらい。
カネを無くすには、もってこいの街である。

これに嫌気がさして、天候悪いのに、佐渡島の鷲崎に来た。
非常に静かだ。
世界が違う。

鷲埼漁港.JPG

そこで、「週刊現代」を読書した。
もちろん、鷲崎でこんなものを売っているわけもなく、新潟から持ってきたものである。
だいたいにして、佐渡島にコンビニがあるのかどうか。
15年くらい前に両津港に入ったことがあるが、その当時は、まだコンビニはなかったと思う。
したがって、まだ佐渡島でコンビニを見たことがない。
ということは、私の認識では、「佐渡島にはコンビニはない」のである。

「週刊現代」6月23日号の『75歳過ぎて「食べられなくなる人」の特徴』に、「肉より魚ばかり食べている」というのが書いてある。
「糖質制限ダイエット」もある。
まるっきり与太記事である。
週刊現代に限らず、週刊誌は、こうやってみんなを不幸にする。
私の父など、魚しか食べてこないのに、食欲がありすぎて困っているほどである。

黒い炭水化物」で紹介したように、魚は悪くないし、炭水化物でも、黒い炭水化物を食べれば、それでダイエット効果もあるから、もう糖質制限の話は古いのである。
果物も糖質多くて、それでも、ある特定の果物を食べなければ、太らないことがわかっている。

どの週刊誌記事に言えるのだが、たった数人の話を載せて、読者を誘導する手法をとっている。
「世界一シンプルで科学的に証明された食事」のように、何万人というデータから、結論を導くことがない。
黒い炭水化物」の後半の引用部分あるように、医者や栄養士は、これらの分野の知識が足りないのである。
ほんの数人の医者がこうだから、という話は、もう信用できるものではない。

(ただ、今号の『名医20人が自分で買って飲んでいる「市販薬」』を目当てに買ったから、まあ、いいか)。
posted by T.Sasaki at 16:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする