日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2017年09月02日

岩手にもインドネシア人労働者を

再び、再び。

そんなわけで、水産庁が無策なら、捨てられる運命の小型船だから、私もあまり悩まなくなっている。
今後、日本の国に、岩手県に、宮古市に、「小型船漁業者も必要だ」などと言われることもないだろうから、自分の船を、以前のように維持する努力をしなくてもいい。
乗組員の心配もしなくてもいい。

あ〜、すっきりした。
あとは、その辺の仕事に就けばいい。

「就職は、そんな簡単じゃないよ」と忠告されそうだが、そうだろうか。

私以外にも、若い乗組員にドロンされた、という話は、よく聞く。
それが、船でなくても、オカの仕事でも、少なからずあるそうだ。
そんな人たちに比べれば、不断の努力をしてきた小型船の漁師は、はるかに使いモノになるのである。
我慢強さが違う。
ここまで書いたら、若い人たちはいい気分がしないだろう。

何が悪いか、といえば、私の同年代の親たちの教育も悪い。
自虐的に言うならば、私の同年代が、日本を滅ぼすかもしれない。

そういう若者たちは、社会のことなど「どうでもいい」と考えているのだろうか。
それならば、年配の人たちの気持ちがキレてしまってもしかたがない。

「勝手にしやがれ!」

私のような年代で、私のような独身者が、「勝手にしやがれ!」と言っても害はない。
害があるのは、自分のことしか考えず、社会のことなど「どうでもいい」と考える若者と育てた親たちだ。



今、日本の漁船漁業の乗組員は、インドネシア人が多くなっている。
やる気が違うらしい。
八戸では、インドネシア人をたくさん見かける。
目が合えば、知らなくても頭を下げる。
こっちのほうがビックリしたりする。
インドネシア人は自転車に乗っているが、自転車に乗っている私のような日本人が珍しいのもしれない(笑)。
小型船の業界でも、インドネシア人をあちこちで見かけるし、宮城県の定置網でもインドネシア人を雇っているらしい。
岩手県でも、各漁業に、インドネシア人を割り振るよう考えてもらいたいと思う。

私は、日本人の若者を育てる意味合いも兼ね、外国人労働者をあまりよく思っていなかったが、これほどドロンされると、もう日本人の若者の味方をしなくてもいいと思うようになった。
若い人より年をとった人のほうが、体力もあるし、根性もある(情けねー話!)。
今の私の乗組員は、10歳も年上で、短気だが根性がある。
そういう人たちは、やがて引退するから、今から、インドネシア労働者を大事にするほうが、岩手の漁業にとって、いいように思う。
漁業でいいのだから、向き不向きもあるだろうが、オカの仕事も大丈夫だろう。

普通の日本人は、初めて仕事をする場合、仕事をできるかどうかをまず心配する。
どこでも聞く話なのだが、今の若者たち、先に、給料と休みを心配するそうだ。
私と同年代の八戸の乗組員(ほかの船)は、「仕事をする前に、カネの話ができるのか。仕事をできるようになってから、カネの話をしろ」と。
カネの話ばっかりする渡り鳥乗組員は、インドネシア人労働者によって淘汰される。
posted by T.Sasaki at 10:05| Comment(2) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

魚類資源減少で、小型船は淘汰される

再び。

日本近海の魚の減少傾向は、何を引き起こすか。
船の大型化、すなわち、大会社の漁業組織が生き残る時代になり、小さい船ほど淘汰される。
いか釣り漁業をやっていて、最近、ふと思うのである。

以前、するめいか資源が潤沢であった頃、1箱あたりの単価が安く、平均単価が1000円の時代があった
700円とか、ひどい時は500円とか、そういう時もあった。
こうなると、大漁貧乏もいいところで、大きい船も小さい船も、利益は大して変わらなかった。
いくら獲ってきても、経費を引くと、残りが少ない。
むしろ小回りが利いて、経費の少ない10トン未満船や5トン未満船が、悠長に構えていた。

ところが、これほどの不漁になると、大きい船ほど利益が大きくなる。
それも、桁違い。

これは昨年の話だが、日本最後の大型いか釣り船では、乗組員の家庭送金のほか、歩合金の残金の振込みが4桁くらいになった、という噂を聞いたりした。
中型船でも、今までないくらいの歩合金の振込みがあったそうだ。
そして、小型船でも、19トンは景気がいい。
少々の悪天候でも操業でき、日本海などでは、一晩100万円の水揚げは、普通にあるらしい。
もちろん、太平洋の昼いかでも、大きい船ほど水揚げが大きく、9.7トンと19トンでは、倍以上の違いが出る。
平均単価が2500円から3000円すれば、獲った船はホクホクである。

話は変わって、岩手沖の2そう曳きトロール。
彼らも、単価の高いするめいかばかり狙っている。
単価が高いからこそ、狙うのである。
これは、どの漁業にも言えることだが、資源が少なくなればなるほど単価が上がり、単価が高いから、そればかり狙う。
これでは、資源が減るのは当たり前である。
何度も書くが、太平洋前沖にいるローカル群を枯渇されるのは、こういう事情が大きく左右している。
このことを、水産庁をはじめとした各行政機関は認識し、漁法を改めさせるべきである。

するめいかが余っていた時代、トロール漁業は、するめいかを獲り放題獲った時もある。
単価は暴落し、10円とか、数円まで下がった時もあった。
そういう単価のするめいかは、もちろん、ミール工場行きである。

最後にまき網漁業。
八戸沖では、やはり単価の高いするめいかを狙う。
キロ当たり600円だから、10トン獲れば600万。
20トン獲れば1200万円、100トン獲れば6000万円である。
とにかくするめいかを獲りたい。
ところが、沖合いから新規加入群が入ってこなくなったのか、ぜんぜん獲れなくなった。
いた魚を獲りつくしてしまった。
そこで、八戸にいたまき網漁船の半分は、いわしを獲るため、北海道へと渡った。

いわしを獲れるなら、そっちを獲れよな、と、いか釣り漁船は、みな思っている。

効率のいい漁業ばかり残す、という方針を、日本の国が持っているのなら、それはそれでしかたがない。
それならば、同じ魚種を獲っている小型船は、「もうあなたたちは、漁業をしなくても結構ですよ」と言うべきである。
そうすれば、各個人やそれを構成員とする各漁協も、方針を変えるのである。
しかし、日本の国は、水産庁は、はっきりしない。
名ばかりの下手くそな資源管理をやり、魚類資源を減らし、海外の水産会社へ儲けさせることばかりしているのだ。
水産庁は、大きな水産会社や海外の水産会社へ、利益誘導しているのである。
これが、本当に、日本のために、そして、日本人のためになるのだろうか。

魚類資源減少は、大きな船に有利であり、小さい船ほど、そのとばっちりを受けるのである。
posted by T.Sasaki at 07:58| Comment(2) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

上を見上げれば、でかい船

おはようございます。
昨夜早く寝たら、体力余って4時に目が覚め、珍しく頭がはっきりしている。

先月はいろいろあって、半月しか出漁しなくても、高値に助けられたりして最低努力目標の水揚げになった。
あきらめずに地道にやっていれば、こういうこともあるのだなあ、と毎度のこと思うものである。

月が変わって、昨日は皆無。
台風前に一儲け、と思ったら、たったの7箱だけ獲って早帰り。
時化繋ぎ。

係船した場所を見上げれば、とてつもないでかい船。

でかい船.JPG

北日本造船で建造中の船である。
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2017年08月19日

東北の相手高校は、かわいそうだった

こんばんは。

いろいろな不運が重なるもので、もう嫌になる。
結局、今月は、6日からず〜と休んでいて、今日は、高校野球を観ていた。

第一試合は、盛岡大附属高校と済美高校。
どっちも私立高校であり、盛大附属高校もほぼ他県選手が出場している。
が、しかたなく、岩手を応援。
ホームランが5本も出て、最後までどうなるのかわからない試合。

済美高校の最後のピッチャー。
せっかくリリーフを任せられたエースナンバーは、延長10回にめった打ちされ、かわいそうだった。
何もあんなになるまで、打たなくてもいいのに。

でも、自分が当事者なら、たぶん、「もっと打て!」なんだろうなあ。

第四試合は、もっとかわいそうだった。
同じ東北の仙台育英高校と大阪桐蔭高校。
伯仲した試合で、9回裏ツーアウトで、大阪桐蔭高校の勝ち、かと思った。
日本中の誰もが、きっとそう思った。
ショートゴロで、試合終了!、と思いきや、ファーストが、ベースを踏んでいなかった。
その後、あっけなく、さよなら二塁打。

私は、優勝候補の大阪桐蔭高校など、「負ければいい」と思うほど、ひねくれ者である。
ところが、この時ばかりは、大阪桐蔭高校がかわいそうだった。
ピッチャーがかわいそうだった。
ベースを踏んでいなかったファーストが、最もかわいそうだった。
かわいそうでかわいそうで、涙がもう少しで出るところだった。

私学の高校のドラマは、もういい。
夏の甲子園で、公立高校で残っているのは、香川県の三本松高校のみ。
ぜひ、優勝してほしい。
posted by T.Sasaki at 19:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月15日

米軍よりは自衛隊よ

さらに再び、こんばんは。

北朝鮮は、ミサイルをグァムへぶっ放すか?
私はやらないと思う。
やれば、よほどのアホだ!

 北朝鮮はその昔は、軍事的には韓国より強力だったが、70年代から80年代にかけて経済力で敗北し、軍事予算で圧倒的に差をつけられたため、通常の戦力整備を諦め、とにかく米韓軍に対する抑止力としての戦力に集中的に予算を振り分けた。
 そこでまず力を入れたのが、「ソウルを攻撃できる長距離砲部隊」と「ゲリラ戦を戦う特殊部隊」である。とくに170mmカノン砲や240mm多連装ロケット砲などを中心に数千門の長距離砲を休戦ライン沿いに配備し、いざ開戦になったらソウルに砲弾の雨を降らせる戦力を持つことで、韓国側に対する抑止力を整備した。
 しかし、それだけでは米軍に対する抑止力は不十分ということで、とくに90年代以降、その国防予算の相当部分を核とミサイルの開発に充てた。そのため、現在の北朝鮮軍の通常戦力は、ほとんど戦力外といっていいレベルに留まっている。
(「自衛隊兵器から見る防衛力の真実」p65)


 そもそも北朝鮮指導部はミサイルがあれば良いと考えているのかもしれない。戦車や戦闘機は実際に動かす人員が必要になる。しかしミサイルであれば、それを開発し維持する人員以外は不要で、使用する際に発射ボタンを押すだけで済む。ミサイルには意思が無いため、脱北や投降を心配する必要がない。
(前掲書p73)


これが、北朝鮮がミサイルに固執する明快な理由である。
自分の国が何をすべきか、しっかりわかっている。
抑止力が、北朝鮮の国防なのだ。



私は、法律的なことに無知だから、自衛隊が合憲かどうかわからない。
しかし、左翼系の人たちが、「米軍は出て行け」というのなら、自衛隊を日本の軍隊と認めるべきだと思う。
もちろん、自衛軍隊として。
自分の国を自分たちで守る気がない、というのは、卑怯である(この点においてだけ、安倍総理の言い分を少しは応援する)。

米軍を拒否し、米軍の核の傘を否定するならば、どうやって、自分の国を守るのか、積極的に考え、自衛事業計画を立てなければならない。
そういう事業計画なしで、ただ闇雲に「米軍出て行け!」では、北朝鮮指導部より劣ると言われてもしかたがないだろう。

アメリカの(金持ちたちの)世界管理上、彼らが、日本の“アメリカ抜き”を嫌うならば、それはそれでしかたがない。
“アメリカ抜き”に対する嫌がらせに日本人が耐えられるなら、最初から「米軍出て行け」でいい。
しかし、その嫌がらせに日本人が耐えられないなら、日本の国防をアメリカと相談しながらやっていかなければならない。

今の若者はさておいて、日本人は、我慢強い民族だと思っている。
だから、少々、嫌がらせを受けても、私たち貧乏階層の日本人は、生きていくと思う。
困るのは、太った金持ちたちだろう。
何でも急激に変わるのはよくないから、例えば、5年後とか10年後とか期限を決めて、「アメリカさん、今までありがとう。これからは、自分たちで守る国になります」と優しく説得するのがいいと思う。
その期限内に、綿密な国防事業を遂行する。

それでダメなら、しかたがない、「米軍出て行け!」だろうなあ。

オスプレイだの、ミサイルだの、ロックフェラーだの、こんなケチな話には付き合ってられない。
この地球は、10億年後には、100度になる。
いずれ、人類は滅びるのだ。

10億年後の地球

でも、知らないよりは、いろいろなことを知っているほうがよい。
これが、他の動物と人間の違いだから。
posted by T.Sasaki at 17:56| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

肌で感じる地球温暖化

再び。

今年の岩手は、冷夏である。
近年、暑さのピークは7月であり、8月ではない。
残暑など、ほとんどない。
地球温暖化が進行しているというのに、夏は涼しくなっている。

今年の暑さのピークは7月上旬で、以降、過ごしやすい涼しさだ。
夜は、なおさら涼しい。
もし、温室効果ガスが、地球温暖化の原因ならば、夜も暑いはずだが、なぜ涼しいのか。
この答えがほしい。

私は、温室効果ガスの影響よりも、太陽光線が強くなっているのではないか、と肌で感じる。
とにかく、太陽が顔を出すと、暑い。
逆に、曇っていると、暑くはない。
もし温室効果の寄与分が大きいというのなら、熱がこもるのだから、曇っていても、もっと暑くていいと思う。

6月に夏至があるのだから、6月が最も日照時間が長く、太陽光線の角度も大きい。
次が7月で、その次が8月だ。
だから、太陽光線による温度上昇は、6月から7月にかけてが最大になるだろう。
ほぼ、暑さのピークは、それに対応しているように思う。

だから、地球温暖化の原因は、温室効果ガスよりも、太陽光線の強さにある、と私は思う。

ただ、二酸化炭素が多くなると、海が酸性化する、と言われる。
磯焼けと海の酸性化との間に、因果関係があるかどうかわからない。
因果関係はない、という意見もあるみたい。
もし、二酸化炭素に何の罪もないならば、二酸化炭素排出に関する問題は、エネルギー問題だけになる、ということ。
posted by T.Sasaki at 17:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

反則金は被災地へ

こんにちは。

今日は厄日だ。
一時停止不履行でおまわりさんに止められ、反則金7000円!
このおかげでゴールド免許じゃなくなるから、数年後には、自動車保険料も高くなる。
合計損害額は、いくらになるのか。
国庫に納めるよりは、被災地に寄付したほうがいい。

そうだ!
反則金を、公に寄付する、という選択肢を設けたほうがいい。
反則金のノルマがある、という噂を払拭するためにも。

若い頃は、スピード違反ばっかりだったが、30代頃からは、おまわりさんに止められる場合、ほぼ一時停止不履行だ。
ピタッと止まらないと、一時停止と認められない。
減速はしたが、事故のおそれもないことから、そのまま左折して、その後、運悪く止められる。
事故のおそれがあるならば、どんな運転手でも、一時停止であろうがなかろうが、止まるのである。
何となくだが、一時停止不履行という違反は、反則金ノルマのためにあるような気がする。

今日、切符を切ったおまわりさんが、私に、「お盆で事故が多くなっていますから、一時停止をしっかりやってください」と言った。
私は少々腹が立っていたから、「事故が多くなっているのと、一時停止とは、それは話が違うよ。事故が起きるような状態なら、みんな止まる」と言った。

なぜ、少々腹が立っていたか、というと、免許証を進んで提示した時のおまわりさんの対応が悪かった。
「お仕事はしているんですか?」
「そういう質問は、なんて失礼な!」
普通一般の日本人は、仕事をしている。
だから、「お仕事は何ですか?」と聞くのが当たり前。
最初に口をきいたそのおまわりさんは、もう話しに来なかった。

反則金の使い道に、やっぱり払う側の選択肢があってもいい。
反則金は、被災地に寄付を!
posted by T.Sasaki at 16:32| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月14日

漁船漁業の近未来

再び、こんばんは。

スルメイカの大不漁で、イカ類の輸入を増やすようである。

 経産省は、日本近海でのスルメイカの不漁で加工業者の原料不足が深刻化している状況を受け、今年度輸入割当を3万8千トン追加する方針を決め、7月29日に追加案を公表、意見募集を始めた。追加枠は昨年度の2倍。当初の割当7万4950トンと合わせて今年度輸入枠は11万2950トンと過去最大となる。
 イカの輸入枠は平成19年、毎年度7万4950トンに設定。加えて過去3年間は不漁のため、追加輸入を認め、昨年度の追加枠は1万9千トン。輸入元は中国やタイなどが多い。
 輸入枠の増枠は、函館市、松前町や福島町の水産関係者が国に求めていた。
 追加枠の内訳は、輸入実績のある商社1万5250トン、水産庁が承認した団体(需要者)2万1650トン、海外漁場で操業する漁業者など1100トン。
 意見の受け付け期間は8月27日まで。追加枠の申請受け付け期間は商社割当=10月4日と同5日、需要者割当=9月28日から12月27日、漁業者割当=9月28日から30年4月16日。
(平成29年8月7日付「週刊水産新聞」9面)


この記事を読んだ時、少し考えた。

原料不足に悩む加工業界は、結局のところ、釣りとは違って、確実に一網打尽できるまき網漁業やトロール漁業の水揚げに頼ることになる。
しかし、いか釣り漁業者の総意は、資源回復するまでは、まき網漁業とトロール漁業は禁漁なのであり、これは筋の通った話である。
原料確保に悩む加工業界にとって、これらの漁業がするめいかを獲らないならば、あとは、輸入に頼るしかない。
そうだ。
加工業界をつぶさないために、この際、日本近海のするめいか資源が回復するまで、いかの輸入をどんどんやったほうがいい。

と考えたが、水産庁自体に、魚類資源を増やそう、という態度(つまり、まき網、トロール漁業に対する大幅な制限)が見られないし、「日本が獲らなくても外国船が獲る」という話から、「外国船に獲られるくらいなら、日本が獲ってしまえ」という話になる。
こうなると、外国の側(中国や韓国など)は、「日本は今まで獲ってきたじゃないか。我々に獲らせないなんて、卑怯だ」と言うだろう。
例の二酸化炭素排出削減の話と一緒だ。
これでは、この東アジアでの資源回復は、ますます望めない。
日本の漁師は大バカものだ」で引用したFAOや世界銀行の予測は、確実に当たる。

さんま業界も同じかもしれない。
外国船がさんまを公海で獲っているから、日本も獲り始め、それが資源減少の原因である、という人もいる。
本当のところ、どうなのかわからないが、「外国船が獲ってはならん」という法律は、どこにもない。
相手も、大して変わらない頭脳を持っている同じ人間なのだ。
今までたくさん獲っていた日本が、今さら、「資源管理しよう」と言っても、マグロ資源管理の会合で口裏あわせをやっている水産庁の態度を見せられると、説得力に乏しいのである。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/10164

身近な岩手沖合を見ても、最悪の2そう曳きトロールの勢いは衰えそうにもなく、また、同業の小型船にも「獲りすぎ」という認識がない。

こんな有り様を見せられると、日本で漁船漁業はやるべきでない、と本当に思うようになる。

いったん、みんな瀕死になり、やめるところはやめて、漁船が減り、それが、資源回復の道筋となる。

これが、日本の近海漁業の近未来だろう。
posted by T.Sasaki at 22:05| Comment(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

世界管理の王様

こんにちは。

お盆なので、家にいる。
8月に入ってからの大不漁に出くわし、悪いことは続くもので、ちょっとした修理で造船場に船を上架している。
ついでに、船底塗料も塗ることにした。
男は、あきらめが肝心。

前回、「義務教育とカネによる買収」を書いたが、文中からもわかるとおり、これは、世界をまたぐ大金持ちのやっていることである。
「最高支配層だけが知っている日本の真実」には、「アメリカン・ドリームなんてものは、実は米国には存在しない」と書いてある。
これは、アメリカのニクソン大統領失脚劇に関する論文「ロックフェラーが仕掛けたウォーターゲート事件」によるものだが、その内容は、先日他界したデイヴィッド・ロックフェラーがニクソン大統領を見切り、ヘイグとキッシンジャーと使って、テープ録音を通して追い落とした、というものである。
論文の著者である谷口誠さんは、アメリカン・ドリームの体現者をあげるなら、出自が田舎で貧乏人、低学歴であるニクソン大統領である、としている。

この時期、日本では、ロッキード事件が起こっている。
生贄にされたのは、ご存知、田中角栄元総理大臣。
彼も、低学歴で総理大臣になった人間である。

ロッキード事件の最も重要な部分は、児玉誉士夫の防衛庁ルートであって、田中角栄の関わった全日空ルートではない。
同じ日本の総理大臣に上りつめた中曽根康弘は、児玉誉士夫と関係が深かった。
だから、事件発覚時、最も疑いの目を向けられたのは、中曽根康弘である。
その後、不思議にも彼は総理大臣になった。

田中角栄が政治家として失脚させられた背景には、先のデイヴィッド・ロックフェラーの商売が関わっている。
引用する。

 日本のエネルギーと食糧供給生命線、ロックフェラーがその五割を握っていることも、実はこの1973年時点から今日への日本管理の戦略である。
(「最高支配層だけが知っている日本の真実」p317)


これに対し、田中角栄は、日本独自の資源外交を展開しようとした。
「独自」というのは、アメリカ抜きだったのではないか、と田原総一郎は、中央公論誌上で書いている。
だから、実際に、キッシンジャーは、田中角栄を総理大臣とした日本を、「あらゆる裏切り者の中でも、ジャップが最悪だ」と発言した。
つまり、日本は、アメリカの意のままにならないと気が済まない、ということなのである。
言い換えれば、ロックフェラーの意のままにならないと気が済まない、のだ。

一方、中曽根はどうなのか?
キッシンジャーと中曽根は、かなり以前から仲が良く、ロックフェラーにとって、中曽根は役に立つ政治家だった。
だから、防衛庁ルートがあまり追求されず、田中角栄の全日空ルートだけが追求され、現在でも「ロッキード事件」といえば、田中角栄だけが記憶されている。
大金持ちというのは、国をも操るのである。

デイヴィッド・ロックフェラーは、101歳で他界するまで、影響力があったとされる。
もう歴史上の人物であり、世界管理の歴史を作った。

比較して、その辺の小金持ちには、まるっきり力はない。
せいぜいローカルな自慢話をするだけであろう。

みっともない。

50歳を過ぎてしまった私は思う。
死ぬまでに、今の自分に何ができるのか。
posted by T.Sasaki at 16:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月09日

義務教育とカネによる買収

こんにちは。

土方を殺すには刃物はいらぬ。雨の3日も降ればいい。
これを漁師にすれば、「漁師を殺すには刃物はいらぬ。時化が3日も続けばいい」

今回の台風5号、そして、その後の週間予報では、3日どころの話ではなく、とんでもない長期の休みになりそう。
日本は、地震列島と荒天列島になった。

そんなわけで、暇すぎて、一杯やりながら読書。

「最高支配層だけが知っている日本の真実」

これも失った本の買い戻し。
いいと思った本のみ買い戻すようにしている。
失敗したくない。

目次から重要なものを抜粋する。

2.大衆世論を操縦せよ!「郵政洗脳選挙」と「広告プロバガンダ代理店」
3.遅れて来た「拝金主義」― 外国勢力に踊らされ続ける日本人
4.日本銀行はロスチャイルドがつくった
5.世界の歴史をカネで動かす男たち ― 国際エスタブリッシュメントの金融支配

上記の論文2で、ジョン・テイラー・ガットの「バカをつくる学校 ― 義務教育には秘密がある」を端的に表している部分を引用する。

 ガットによると義務教育が誕生したのは1850年頃のマサチューセッツ州で、その目的は、「大衆を厳しく管理すること」だったという。「支配階級」だけに自立と個性が許され、それ以外の大衆は問題にされない教育によって、「大人の世界に無関心になる」「集中力がほとんどなく、あっても長続きしない」「物質主義的になる」「依存的で受け身で、新しい挑戦に臆病になる」ような子供に教育されるというものである。
 義務教育はプロセインの「国家と産業に民衆を奉仕させる」教育システムに源を発しており、それをアメリカがまず輸入し、それが明治日本と中国、ロシアに輸出されたのだという。この背景には、大衆というものは本質的に無知な存在であり、「人間は生まれながらに権利を有する」というアメリカの建国の父の一人であるトマス・ジェファーソンの抱いた古典的な民主主義の考え方を完全に捨て去ったアメリカの一部のエリート層の自己正当化であった。
 「優れた知的エリートが大衆を正しい方向に誘導してやる必要がある」― これは、つまり逆に言えば、「大衆というのはどうしようもないバカで、放っておけば反乱を起こして自分たちエスタブリッシュメントの支配体制をゆるがしかねない」ということである。
(「最高支配層だけが知っている日本の真実」p87)


義務教育は、もちろん、税金という公のカネが使われるが、これも、最後は、金持ちのため、ということになる。
それを見破ってしまったのが、副島隆彦先生である。
国営の事業を民営化する、ということは、国有財産の私物化を意味するのだ。
引用する。

 副島隆彦の主張によれば、私たちは「民営化」という言葉の一見自由な甘い響きにだまされているのだ。「民営化」とはすべての財産を株式の形にして一般に公開するものだ。
 ということは、「完全民営化」とは、力を持っている一部の私人たちが国有財産を個人で所有できるようにするこなのだ。だから、「プライヴェタイゼイション privatization、民営化」と日本で言われているものは、本当は、「私有化」と訳されるべきことなのだ。いや、「私物化」といったほうがいい。力とはお金である。
(前掲書p174)


このように、貧乏な私たちの公有財産は、着々と、金持ちたちの切り売りされている。
そして、私たちは、義務教育により、それが正しいものだと思わされている。
かわいそうなものだ。

バカな大衆を管理するという思想の源流をたどれば、それは、プラトンに行き着くそうだ。
上記の論文5は、クレオン・スクーセンの「世界の歴史をカネで動かす男たち」の紹介であるが、そのスクーセンによれば、プラトンの「国家論」が、世界管理の源流となる。
引用する。

 選ばれた男性と女性とによる子作りが政府主導と実践され、劣った、あるいは障害のある子供は排除される事態も生じる。社会を「支配階級」「軍人階級」「労働者階級」という三層に分割し、各階級に固定化する。プラトンいわく、人々は生まれながらにして、心に金、銀、銅を持っている。支配者は、国民がそれぞれ持つその金属を見定めた上で、その者にふさわしい階級に割り当てるのだという政府が吹き込む嘘を、国民が信じ込むようにお膳立てされている。
 プラトンはこれが真っ赤な嘘であると認めた上で、支配者の統治にとっては好都合である、と述べる。国民に宗教的下足として教えやすいからである。プラトンは全面的に共産主義(共同体主義)とたたえて、支配者階級のためにそれを用意した。私有財産をなくし、家族関係を共有化し、下層大衆に恩恵を与えるために知的エネルギーを使うことを念頭においたのだろう。(『世界の歴史をカネで動かす男たち』六三−六四頁)
(前掲書p186)


地球が丸い、というのがわかって世界史が始まってからは、つまり、各大陸間の貿易が始まってからは、これが現実である。
世界管理とは、義務教育による洗脳からすでに始まっていたのだ。

ショックを受けたかもしれないが、私はこれを読むのが2度目であり、これをタイピングするほど暇である。
posted by T.Sasaki at 17:37| Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする