日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2019年03月05日

のどぐろの刺身

さらに、再び。

これ、のどが黒いから、のどぐろ。

のどぐろ.JPG

これが、またまた安い。
とろ箱入れにして、ヒジョーに高くても、1500円。
安いときには、500円。
バカくさいから、最近は、すべて分けて、食べることにした。

今まで、背割りにして、干して焼いて食べていたが、小さいから、どうしても食べしろが少ない。
そこで、試しに、刺身にして食べてみた。
新潟で、のどぐろの寿司があるくらいだから。

美味しい。

釣り舟のU丸に聞いたら、寝かせたほうが、もっと美味しいらしいが、私は、もう我慢できずに食べてしまった。

のどぐろ2.JPG

横にあるのが、どんこのはたきのみそ味とコップ(笑)。
上にあるのが、背割りの塩水漬け。

U丸の話では、日本海で獲れるのどぐろとは、魚種が違うそうだ。
日本海のものは、アカムツ、というらしい。
私は、よくわからない。
ただ、宮古魚市場では、のどぐろ、と書いている。
本当の名前は知らない。




うまいものの話題ついでに、もう一つ。
昨年暮れに、「幸せのサバ」を少し獲ったが、非常に後悔している。
冷凍しておいたサバは、味が落ちていた。
脂の乗った魚は、ちゃんと真空パックにしないと、すぐに美味しくなくなるそうだ。
塩味とみりん漬けの2種類の干したサバも、同じように、裸のまま冷凍しておいたら、これも味が落ちていた。
反省。

今度獲ったら、酸素を遮断して、冷凍してみる。
posted by T.Sasaki at 21:18| Comment(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月02日

ジャン=ポール・エヴァンのチョコレート

こんばんは。

困ったものが送られてきた。
びっくりさせる目的だったようだ。

ジャン=ポール・エヴァン1.JPG

ジャン=ポール・エヴァン2.JPG

「萬平さん」を見たあと、ボーっとしていたら、あさイチでやっていた。

http://www1.nhk.or.jp/asaichi/archive/190129/1.html(「NHKあさイチ」)

食べたいなあ、と電話で話したら、盛岡の川徳にあったため、それを私のために実現させたらしい。
調べてみたら、5400円もするではないか。

https://www.jeanpaulhevin-japon.shop/SHOP/147762/list.html(「チョコレート(ショコラ)ジャン=ポール・エヴァン」)

確かに美味しい。
しかし、1個450円もするのだから、スーパーで売っているチョコレートの大袋を買ったほうがいいような気がする。
今や、低糖質でも美味しいものもある。

ただの話のタネにしかならない。
こんな不景気にお返しするのが大変だ。
posted by T.Sasaki at 17:13| Comment(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月01日

幸せのサバ

こんばんは。

年が変わっているから、昨年の鮭延縄の話になるが、縄揚げ機械を導入した。

鮭縄揚げ機.JPG

これは、仲良しのS丸さんからいただいたものであるが、これを整備した分、赤字となる。
クラッチも少しいかれている。

なぜ、これを装備したかというと、一昨年、重茂前沖で、船外機船団に負けたから。
一昨年の鮭は、魚探にぜんぜん映らなくて(水面を泳いでいる)、どこまで縄を入れたらいいのか、わからなかった。
ところが、重茂の音部地区の船外機は、縄を40枚から50枚くらい積んできて、それをすべて消化していった。
手引っ張りで縄を揚げる。
彼らは、春のわかめ養殖で、かなりの体力を使う。
それに比べれば、鮭延縄など楽な仕事なのだと思う。
体力勝負となると、私は太刀打ちできないから、そこで機械の力を頼ることになったのである。

先輩たちから聞いていたが、とにかく、いろいろなトラブルが発生する。
それを、ある程度克服したが、大漁な時や縄の団子には、機械巻きより、手引っ張りのほうが速いし、魚も逃がさない。
将来を見込んで、一人操業も視野に入れていたが、鮭延縄は、賃金を払えるなら、二人のほうがいいと思う。

後半は、マサバが釣れた。
こんなに大型のマサバがたくさんいるのは、珍しい。

銀さば.JPG

写真のとおり、3キロクラスのメスと比べても、その大きさがわかると思う。
この鮭箱で、8分目5箱を3日やった。
鮭が食って縄が沈んでいくのと同じで、大きなサバだと縄が沈んでいく。

脂も乗っていて、ぜひ、刺身を食べたい思いが強い。
八戸の「鯖の駅」の銀鯖を思い出したからだ。
そこで、八戸の友だちから聞いたら、いったん冷凍すれば大丈夫という。
釣り船Y丸の船主は、サバにやられてから、イワシやサンマなどの青魚を食べることができなくなったそうだ。
缶詰でも、じんましんが出るようになったらしい。
そこで、私も用心しながら、食べてみた。
もう3回も食べて何ともないから、たぶん、冷凍すれば、刺身で食べて大丈夫。
ただし、私の場合、用心のため、外の薄皮のまた下の銀色の皮まで落とした。
「鯖の駅」では、銀の皮は付いていたから、付いていても大丈夫だとは思うが、一度、じんましんになると、ほぼ治ることはない。
用心のため。

こんなにでかくて脂の乗ったサバに出会うことは珍しいから、冷凍サバは、みんなにあげても、まだ10匹以上あるし、ちょっと小さいのは、みりん干しにも挑戦。
もちろん、塩で干したのもある。
春まで、おかずとしては十分である(毎日食べると脂がありすぎるから飽きる)。

「鯖の駅」で食べた刺身、串焼き、味噌煮は忘れられない。
これらは、年によるサバの質により、毎年味は違うが、おそらく、来年の「鯖の駅」のサバは、間違いがない。

このサバのおかげで、お返しに、お菓子、漬物、あわび、ビール、そして、大好きな牡蠣を何度もいただいた。
鮭はダメだったが、年末にサバで幸せになった。
posted by T.Sasaki at 15:48| Comment(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月22日

美味しいイカを食べたいなら、やっぱり産地で!

みなさん、こんばんは。

いさだ漁の最中に、スルメイカの話では、季節はずれもはなはだしいのですが、これまた、ビックリ!
「イカ王子」さまは、ブログを書いていた!

http://www.kyowa-suisan.co.jp/category/blog/

彼の会社は、「いかそーめん」を造っていたんですね。
でも・・・・、やっぱり季節はずれもはなはだしい(笑)。
季節はずれでも、「いかそーめん」を造れるんですから、やっぱり大資本です。

ところで、私の義理のおじさんに、いか釣りの凍結船に乗っている人がいます。
ちょっと前に、一本凍結のスルメイカを1箱頂きました。
一本凍結は、もちろん、獲ってすぐに凍結しています。
しかし、刺身にすると、生いかに軍配があがります。
もちろん、鮮度落ちした生いかは、論外で、例えば、「イカ王子」が写真で手にしていた魚などは、その好例。

昨年、久慈魚市場、釣りのスルメイカ出荷で、新たな取り組みを始めました。

http://suisan.jp/article-2331.html(「週刊水産新聞」)

これ、アカイカのツポヌキと同じような道具じゃないかなあ、と思っているんですが、沖で胴体と内臓を分離すれば、鮮度落ちが少ない、ということのようです。
メール名が「うまいもの食べたい人」ですから、私がやらないわけがない(笑)。
前日、沖で活じめ?したものと、当日、活じめ?しないものの、比較実験。
結果は、もちろん、当日獲ったスルメイカが美味しかった。

同じ日の、活じめしたスルメイカと活じめしないスルメイカの比較はしません。
記事には、「地元や首都圏で販売され好評を得た」とありますから、結果は出ています。

私とすれば、乗組員に逃げられて、一人になった場合、活じめ販売がいいかなあ、と考えたりします。
だって、所詮、一人は一人。
そうなると、少ない箱数で、高単価を目指すしかない。
逆に、大きな船だとたくさんスルメイカが揚がってしまいますから、とても活じめなんてやってられない。
活じめする前に、みんなイカが死んでしまって、鮮度が落ちてしまいます。
つまり、活じめ販売は、乗組員の少ない小さな船の戦略かな。

「たくさん乗組員でやればいいじゃないか」という指摘を受けそうですが、活じめ販売でたくさんの箱数を集荷すると、結局、同じ価値にしかなりません。
モノが余れば余るほど、価格は下がります。
希少でいるうちが花。

でも、「本当に美味しいスルメイカを食べたい」のならば、産地へ来て食べてほしい。
そうすれば、少しは、産地の観光業なんかにもお金が落ちますし、三陸鉄道も繁盛します。
せっかく世界中からの応援で復活したんですから、特に、三陸鉄道は。
posted by T.Sasaki at 19:33| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月25日

極上いか刺し

みなさん、こんばんは。

いつも酒のつまみに刺身を造っている私ですが、スルメイカの刺身は、やっぱり生イカに限ります。
それも、獲ったばかりのやつ(「活きのよいイカ刺し」参照)。

その獲ったばかりのイカを、刺身仕様にするため、皮をはがして板状にし、ラップをしてすぐに凍結して保存したりしますが、それを解凍して切って食べると、やっぱり美味しくない。
ちなみに、大型いか釣り船(凍結船)の一本凍結も食べてみましたが、これも、やっぱりそれほど美味しくありません。
造り方が悪いのかなあ、と思ったりします。
もし、凍結イカの美味しい刺身の食べ方があったら、ぜひ、教えてほしい。

今のところ、私の結論は、やっぱり獲ったばかりのイカ、すわなち、皮をはがしても、まだ透明なものが、一番美味しい。
これを極上品と呼んでいい、と思う。

でも、中には、白くなった、ぬたぬたしたやつが美味しいという人もいるそうです。
柔らかくなっているから、というのがその理由だとか。

いろいろな人がいるものですね。
posted by T.Sasaki at 21:41| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月10日

新潟産ばい貝と様似産マツブは、同じ

みなさん、こんばんは。

ついに、ついに、宮古前沖で、スルメイカの漁が切れました。
日曜日あたりから、小規模な群れの南下が始まり、月曜日は重茂沖で100箱。
昨日は、大槌沖で40個で、12時頃にはその群れも消滅。
今日は、黒埼沖まで調査し、その後、摂待沖くらいで操業。
たったの6箱で、午前中で切り上げ。
明日は、ちょっと風も吹く予定なので、休みます。
したがって、例のごとく、毛ガニ漁の幹縄作り。
あと2日で終わるつもり。

八戸沖から黒埼沖にかけての海域は、昼いかの好漁場です。
昼いかの魚探反応は、南下すればするほど小さくなり、宮古沖では、ほぼ一発のみ。
一発というのは(勘違いしないでね、笑)、1回針を下げてすぐに移動するもの。
一発反応ばっかりになると、漁がない証拠であり、それが小さい反応になればなるほど旅の船はいなくなります。
当てるのが難しいですから。
だから、今は、宮古、山田などの地元船しかいません。

ここからは、食べ物の話プレイバック(山口百恵さんを知っている若い人は少ないんですよね。仲間の船の若者は知らないそうです。「海のトリトン」も知らないそうです)。

「うまいもの食べたい人」は、以前、「様似ツブ」を紹介しまいたが、実は、新潟にもあったことを思い出したので、3ヶ月前にちょっとバックします。

新潟に行って、前出「一代目あべ」のあべさん(「史上初めての風景」参照)が居酒屋「舫」をやっていた頃、私の定番メニューは、「ばい貝」でした。
とても美味しいツブ貝です。
このツブが大好物で、様似ツブに出会う前から、この味を知っていました。
と、書いてしまったので、先を読めた読者はいるでしょうね。
題名の通り。

今年、新潟漁協近くの鮮魚売り場(名称を忘れた)に、殻のままの「ばい貝」を売っていました。
大きさは違えど、同じ形なのです。
結論は、様似産のマツブと新潟産のばい貝は、同じだったのです。

私は、これを岩手沖で放流したら育たないのかなあ、とヨダレを垂らして考えたりします。
もちろん、私は売らずに、自分で食べます。
売るなんて、もったいない。

「うまいもの食べたい人」の欲求は、留まるところを知らないのです。
posted by T.Sasaki at 20:52| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月04日

サンマの初物!

みなさん、こんばんは。

昨日、宮古魚市場にサンマが初水揚げされました。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20140904_4(「岩手日報 Web News」)

今朝、昨日獲った少量のスルメイカをトラックで陸送したら、私のファン?がサンマを持ってきてくれました。
うれしい。
先ほど、それを刺身と焼き魚にし、一杯終わったところです。

サンマの刺身.JPG

昨日は昨日で、でかいタラを持ってきてくれた人もいて、昨夜帰ってきてから、刺身とあらに分解し、あらは今朝の味噌汁にし、刺身は昼と夜に分けて食べました。
スルメイカの刺身は、今朝食べました。
一日中刺身ばっかりでビックリするかもしれませんが、漁師にとっては単なる一日のおかずです。
おかず代がかからない(ケチ! ?)

タラとサンマは余したので、いとこのおばさんにおすそ分け。
それも、ちゃんと刺身にしたものを。
私って、親切ですよね。

でもね、どこのお母さんたちも苦労しているんですよ、旦那のわがままに振り回されて。
だから、つい、頑張るお母さんたちを応援したくなって。

初物サンマは、刺身では良かったのですが、焼き魚はイマイチでした。。
一応、トロサンマと言われる部類の脂の乗りだと思うのですが、焼き方がまずかったのかな。
トロサンマは、だいたいはイサダを食っています。
アルコールを一杯やって、エビ類を食べれば、一発じんましんの私ですから、腹の部分をよけました。
本当は、あの苦味があってカルシウムたっぷりの腹の部分が一番美味しい。
posted by T.Sasaki at 20:08| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月30日

活きのよいイカ刺し

みなさん、こんばんは。

再び、岩手沖でスルメイカが見え始めました。
私が休んだ日に仲間の船が大漁で、翌日からまた参加しています。

おにぎり.JPG

帰ってくれば、翌日のおにぎりを作ったりして、自分の作ったおにぎりは美味しいなあ、と自己満足。
他人が食べれば、大して美味しくはないでしょう。
でも、母親の生前、ご馳走したら、「美味しい」と言ってくれたことを思い出したりします。

そして、何といっても、一杯やるための刺身造り。

いか刺し.JPG

イカをこのように分解して、私の場合、ケンパ(耳、本当はヒレ)まで刺身にします。
ケンパのほうがコリコリして美味しい。
透明なイカ刺しを、一般の方が口のするのは、なかなかできないと思います。
絶品です。

いか刺し2.JPG

ケンパの刺身を省略する場合、塩を少し入れて湯で炊けば、これも酒の肴には最高!

お盆前、お世話になっていたある船主さんのところへイカ箱を持って行くため電話したら、「腰が痛くて動くのが大変だ」ということで、刺身を5杯分皿に載せて持って行きました。

「こんばんは〜」

彼は、孫を乳母車に乗せて押して出てくるではありませんか。
結局元気で、刺身を作った時間がもったいなく、ガクっときました。
私のような一人者は、帰ってきてからもけっこう忙しいので余計に。

話は前後しますが、その1週間ぐらい前だったかな?、宮古高校ヨット部の後輩OBを呼んで、刺身を板の状態にして、包丁で切るばかりにしてあげました。
ついでに、ヨット部コーチの駒井さんの家にも持って行ってもらいました。
インターハイ出発の前日だったと思います。
選手じゃないから関係ありませんが、でも、少しは御利益があったかな?
私は、強運の持ち主ですから(と勝手に自分で思っているだけですが)。
posted by T.Sasaki at 18:13| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月27日

磯のり

みなさん、こんばんは。

今日と明日、再び、毛がに漁の幹縄作り。

これにかごを付ける。

幹縄.JPG

そして、コイルにして縛っておく。

幹縄2.JPG

時間がかかる作業で、やっぱりラジオがないと、飽きてくる仕事。

さて、ここで、「うまいもの食べたい人」が、うまいものの紹介です。
以前、新潟の味濱屋らーめんを紹介しました(と思いますけど、自信がない)。

http://milky.geocities.jp/umaimono_tabetai_hito/okiniiri/ramen-mihamaya.html

これに入っている岩のりをほしいなあ、と思っていたら、新潟魚市場近くの鮮魚店で売っていました。

岩のり.JPG

昨年は送ってもらいましたが、今年は、自分で買ってきました。
一つ500円です。
ちょっと高いですよね。
でも、ぷりぷりの食感がたまらない。
重茂地区の漁師仲間の人に言わせると、「ここで獲れる岩のりに比べ、風味はないけれど、食感がいい。この食感は、若いのりではなく、成熟したのりだ」とのこと。

家で食べていたら、いとこや姪なんかが来て「美味しい」と言ったところまではいいのですが、「持っていっていい?」と言われると、「仕方がねえなあ」とあげてしまう私。

あ〜あ。

あと3つしかなくなった(涙)。
posted by T.Sasaki at 20:26| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月06日

頭の髪の毛が抜けそうなくらい美味しい

みなさん、こんばんは。

今日も良い天気で、思いっきりオカ仕事をしていたら、珍しく年金受給者が手伝ってくれ、予定の仕事が早く終わりました。
ソーラーも全開、30kwh/日、オーバー。
時間ができたので、カメラの掃除をしまして、その中にあった写真と自称「うまいもの食べたい人」の話をやります。

これは、「宮古の塩」です。

宮古の塩.JPG

乗組員に「ただなめても美味しい」とそそのかされ、買ってしまいました。
沖に行く時の、おにぎりを作る時に使っています。
おにぎりには合うと思います。

http://seatopia385.blog.fc2.com/blog-entry-4.html(「葛{古地区産業振興公社 シートピアなあど」)



この「宮古の塩」を使って作ったサイダーが、「塩サイダー」。

塩サイダー.JPG

これは、私としては、ちょっと薦められませんね。
普通のサイダーです。
コーラ飲んだほうがいい(若いでしょ!)

http://www.kakeashinokai.fhd.jp/myshop/products/detail.php?product_id=24(「復興商店かけあし」)

「復興プロジェクトかけあしの会」の商品ですが、首をひねりたくなります。
いくら「支援してくれ!」といっても、あまり美味しくないものを売るのは、どういうものでしょうか。
「復興」という文字を使えば、心ある日本人や世界中の人が支援しようとしますが、それに対し、被災地がちゃんと応えないと、それは失礼に値します。
食べた瞬間、飲んだ瞬間、「これは美味しい」と思えるような商品を売ってほしいものです。

検索していたら、「うつくしま良品本舗」と同じような販売サイトが岩手にもありました。

http://miwate2.chiikeys.jp/000420/000420-001-001.html(「もっと通いわて」)



昨日の「東屋」さんのわんこそばですが、私は、そばをあまり好きではありません(一緒に行った人が食べてみたい、というので、しかたなく)。
どっちかといえば、うどん派です。
うどんもてんぷらうどんで、なおかつ、ナスのてんぷらうどん大好物人間です。
ちょっと脱線しますが、ナスなら、何でも大好きで、焼きナスなら、頭の髪の毛が抜けそうなくらい美味しく感じます。

「東屋」さんで食べたのは、一人5000円の最上級コースのわんこそばで、Webのメニューにはありません。

http://www.wankosoba-azumaya.co.jp/menu/index.html(「わんこそばと南部そば会席/東屋」)

3240円コースで十分です。
5000円のほうは、刺身が2切れを多くなり、薬味の量が多くなるだけです。
メニューを見たら、南部そば会席のほうがいいですよ、5000円も出すなら。



大船渡の網屋さんに、いさだ網の修理依頼に行った時です。
「黒船」というラーメン屋さんに寄りました。
コンビニで、秋刀魚だしの「黒船」というカップラーメンを出しているくらいですから、きっと美味しいんだろうなあ、と楽しみにして食べました。

http://www.m-side.net/~kurofune/menu/menu.html(「秋刀魚だし黒船サイト」)

結果は、イマイチ。
実は、網屋さんも、薦めませんでした。
一緒に行った先輩も同じ見解で、これならば、宮古にある「たらふく」のほうがいい、と。

「たらふく」は、煮干だしの薄口さっぱりラーメンで、メニューは、これ一つ。
だから、注文する時は、「一つ」「二つ」「三つ」でオッケー。
超人気店であり、もう「黒船」のラーメンを食べたい、とは思わないけれど、「たらふく」のは食べたいと思います。
私のいとこの女医者は、一戸から宮古へ来ると、必ず、食べていきます。
それも、女のくせに2杯も(だから、デブになるんだ!)。



昨年の夏、八戸で、船仲間を連れて、「サバの駅」に行きました。
コース料理があり、それを頼んだら、サバの味噌煮が、何と美味しいこと。

http://hachinohe-sabanoeki.com/menu.html(「サバの駅」)

みんなに大好評!
以前、サバの串焼きを食べて、これがまた、「頭の髪の毛が抜けそうなくらい」美味しい。
飲みながらなので、コース料理を頼んだら、美味しかったものを再度注文。
私のオススメは、串焼きと味噌煮と刺身。
飲む人は、この3点で大丈夫だと思います。
ホント、幸せな気分になりますよ。



「頭の髪の毛が抜けそうなくらい美味しい」というと、みなさんに笑われますが、でも、聞いた人は、「その気持ち、わかる」「なかなか良い表現だよ」と好評価。

各Webサイトのメニューを見ていたら、食べたくなりました。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月15日

どんこのはたき

みなさん、こんにちは。

うまいもの」シリーズ第3弾。

どんこ。

http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/Donko.htm(「食材事典」)

どんこのはたき。

これは、どんこを身だけにし、包丁ではたいたものです。
好みにより、どんこの油(肝)を混ぜ、ネギを混ぜ、味噌を混ぜ。

私の場合、ネギを使い、はたくのではなく、小さくぶつ切り、というか、千切り?
アジのはたきを食べたことがある人はわかると思いますが、あんな感じで切ります。
油(肝)は使いません。

どんこのはたき.JPG

これをわさび醤油で食べれば、最高!

なぜ、ネギを使うか、というと、どんこ特有の臭みを取るためです。

「生で食べられるのに、なぜ、刺身で食べないの?」というのは、良い質問。

何度もチャレンジしましたが、はっきり言って、美味しくない。
だから、「はたき」なんですね。

どんこ料理といえば、どんこ汁。

魚汁は、私の場合、大根、ニンジンに魚を入れ、味噌汁。
そして、ここでもネギ。
魚汁を美味しくするコツは、火を止めてから、ネギを入れること。
ネギが死んでしまったら、美味しくありません。
どんこ汁の場合、もちろん、油(肝)を入れます。

これだけでも美味しいのですが、コショーを加えると、なお濃厚な味になります。
コショーは、あのテーブルコショーで十分!

これらの美味しいどんこ料理は、日本酒に非常に合い、はたきなどは、少々たくさん作っても、全部食べてしまいます。
消費拡大のため、友達に作ってプレゼントしたら、「美味しい!」って言ってくれました。
今まで、彼は、火を通してしか食べたことがなく、「こんなに美味しいとは知らなかった」と。

どんこは、市場に、ちょっと揚がれば、すぐに値崩れします。
今、宮古市内のホテルなどの宿泊施設はどこも満杯で、本当のところ、魚の値段は、高くなってもいいと思うのですが、安い。
たぶん、他所から買ってきているんでしょうね。

今年の冬、宮古魚市場が休日で、釜石魚市場が開場したとき、釜石へ毛がにを持って行った時のことです。
仲買人さんに「花巻温泉へ行く毛がにだね」と言ったら、「花巻温泉は、ここの毛がには使わないよ。たぶん、安い北海道産じゃないのかなあ」と答えていました。

地産地消には程遠い商売のやり方。
復興には程遠い商売のやり方。



ところで、コショーを入れるのを教えてくれたのは、お世話になっている神林港のゆたか丸の奥さん。
船主と一緒によく沖へ行く奥さん。
その奥さんに、「これから、船頭の訓練をして、舵を旦那から奪いなさい」と言ったら、ダメダメ、というふうに、手を横に振りました。
そこで、「もし、旦那ががんになったら、それでも、ご飯食っていけるでしょ!」と言ったら、旦那と一緒に笑っていました。

本当は、その後に、付け加えようとしましたが、やめました。

「旦那が亡くなっても、船を動かしながら、次の旦那を見つければいいじゃないの?」

自営業の奥さんは、これが強み。
忙しいけれど、ちゃんと、事業内容を知っておけば、事業のやり方を覚えておけば、旦那が死んでも大丈夫。
次の男なんて、どうってことない!



ではでは〜。
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2009年11月13日

八戸は「なかよし」

みなさん、こんばんは。

今月最初は、天候が悪く、3日続けて操業をあきらめ、戻ってきました。
天候が良くなった翌日は、前沖にイカが全くおらず、しかたがないので、どんどん北上し、宮古から40マイルも北まで行きました。
その後、何日も天候が良さそうなので、一気に、八戸へ。
この時期にしては、珍しいベタ凪続きで、たいして漁もないのに、価格は安値どまり。
25入れは、1000円をきっちゃった。

それでも、1000円きったくらいならまだマシです。
発泡入れイカの水揚無制限の頃は、もっとひどかった。
1箱単価が600円、700円は普通。
300円、400円というのもあった。
何やっているんだろう?と自問自答でしたよ。
そんな過去の苦い経験があるにも関わらず、無制限に発泡を水揚したいという非協力的な漁業者がいるという噂。
協同精神の欠如。

凪が続けば、少量ずつでも各生産地からイカが供給されますから、結局、過剰になるんですね。
供給過剰になったら、売りさばくほうも大変なんでしょう。
そんな状態で、もし、自分が魚屋さんで、漁業者に「高値で買え」と怒鳴られたら、たぶん、入札の札も入れないと思います。
考えてみれば、日本人は、よくイカを食べてくれます。
日本人がイカ好きのおかげで、私たちの商売も成り立っています。

ベタ凪続きの後は、また悪天候続き。
明日で4連休確定!



すでに宮古に帰ってきていますが、行ってきた八戸の名産に「なかよし」というのがあります。
私が紹介するからには、当然、美味しい。

http://www.geocities.jp/eyes_okiniiri/otsumami-nakayoshi.html

仲間の船に賞味させたら、100%の人が、完璧に「美味しい」と言ってくれました。
私は、うまいものを見つけたら、すぐにみんなに教えたいのです。



おさらい。
人間は、「H」と「食べること」が好きです。
この両者を嫌いな人間は、生き残ってくることができなかった。
特に、歳をとっても常に持続するのは、うまいものを飲み食いしたいという欲求(例外がいるかも。笑)。

どうせカネを使うんなら、うまいものに使いましょう。
というのが、私の主義で〜す。



先日、テレビで、八戸のサバを特集していました。
高鮮度のサバって、刺身で食べれるんですね。
その他、サバの串焼きも美味そうだった。
今年は、もう行かないので、来年行ったら、ぜひ、食べようと思います。

そのサバ特集の番組で、八戸の超大型まき網漁船のこともやっていました。
従来の大型まき網漁業は、3隻から4隻で1船団を組み、それで操業します。
しかし、超大型の場合、1隻ですべてをこなします。
この超大型まき網船は、船内に瞬間凍結設備があり、サバを高品質(高鮮度)のまま、水揚できるのだそうです。
これが、刺身になるのです。
一方、従来型の大型まき網漁業は、ただただ積み込んでくればいい、というもの。
だから、超大型のものに比べれば、まるっきり低品質で、とても刺身で食えたものではありません。
さらに、集中的な水揚になると、価格は大暴落。
魚類資源を考えるならば、そして、魚価を考えるならば、超大型まき網に軍配です。
ちなみに、超大型まき網は、乗組員もたくさん必要とするらしいので、もし、事業として軌道に乗れば、少ない漁獲でたくさんの人を養えるのですから、現状の大型まき網よりも優れた漁業と言えますね。

ちなみに、現状の大型まき網漁業を、「良い」という人は、まずいません。



私が知っている八戸の人は、いい人たちばっかりです。
あの言葉といいますか、話し方もいいんですよね。
角が立たない感じが好きです。
その風土が「なかよし」と生んだのだと思います。
みなさんも、「なかよし」をご賞味あれ。

イカ、食べてけろ〜。

ではでは〜。
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2009年10月09日

様似ツブ

みなさん、こんばんは。

「ナターシャ・グジー」コンサートは、無事に終了したようです。
参加した人の話では、「素晴らしかった」らしく、パンフレットの写真よりも、さらに美人。
透明度の高い歌声。
彼女の話す日本語も、一般の日本人が話すのよりも、丁寧な日本語。

「行って損はないよ」と私は、チケットをばら撒きましたが、当の本人は、行かなくて損した感じ。
いつか、どこかで、彼女のコンサートをやっていたら、聴きに行こうと思っています。



さて、自称「うまいもの食べたい人」は、スルメイカ漁で、北海道の様似というところに行ってきました。
様似は、かなりの田舎ですが、その分、人柄はよく、食べ物もうまいところです。
様似名物は、なんといっても、でかいツブ。
写真のタバコの大きさと比較しても、その大きさがわかると思います(乗組員のタバコを借りた)。

様似ツブ.JPG

様似へ行けば、必ず「弁慶」という居酒屋へ寄り、ツブの刺身を注文します。
私の住む岩手のアワビは、非常に高価で、有名ですが、味は、様似ツブに負けます。
宮古市の重茂漁協管内の漁師も、様似ツブのファン。
並べられれば、ツブのほうを選ぶそうです。

「弁慶」で食べたツブでは、食べたりなかったし、乗組員にもご馳走したくなり、市場に頼んで、ツブを先取りしてもらいました。
その前日に、地元のツブを獲る漁師さんと話をしていましたから、その船のものを指定しました。
その話をした漁師さんは、アイヌの血が濃く、顔を見ただけでわかります。
もちろん、先取りは、市場の高値となりますから、ちょっとは、貢献したかなあ。
さっそく、刺身にしましたが、居酒屋さんで出される刺身のようには、うまく切れません。
そこで、また居酒屋に出かけ、ツブ刺し注文ついでに、さばき方を指導してもらいました。

ところで、みなさん、ご存知ですか。
原日本人は、アイヌ血統だったんですよ。
日本列島に最初に居た(入ってきた)のは、古モンゴロイドといって、アジア南部からやってきた系列です。
その後、大和朝廷などの権力を作る新モンゴロイドが、中国大陸から入ってきて、古モンゴロイドを辺境へと追いやります。
つまり、新モンゴロイドが、古モンゴロイドを支配したわけだ。
だから、日本人は、決して、単一民族ではなく、この両者の混血であり、世界の女性で最も人気のある、日本人女性は、混血のなせる業だったのです。

古モンゴロイドの顔の特徴は、彫りが深く、濃い眉毛に、二重まぶた。
一方、新モンゴロイドのほうは、のっぺら顔に、薄い眉毛、一重まぶた。
どっちの血が濃いのか、顔を見て判断するのも、面白いですよ。

ありゃ?
うまいものの話が、原日本人の話になってしまった。

とにかく、様似ツブは、美味しいです。
特に、うまい酒を飲みながらってのは、最高!

うんめぇ〜。
うんまがった〜。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 20:06| Comment(0) | TrackBack(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする