みなさん、こんばんは。
巷のニュースでは、TPPが流行っています。
私の立場では、もちろん、No!
経団連は、ずるい。
もし、TPPがOKでも、超円高だから、大企業はどうせ海外へ工場を移し、生産をジャンジャン伸ばす。
一方、TPPの影響をもろに受ける在日企業は、倒産リスクが大きくなる。
経団連は、日本の国を売るつもりらしい。
その経団連、彼らは、福島原発の事故後も、原発を続けてほしい、と確か言ったはずだ。
彼らには、愛国心というのがあるのでしょうか?
さて、会社というのは、大きくなればなるほど、傲慢になり、今回の震災でも、震災価格を付け、震災景気に沸いています。
日本の企業もこんなものなのかなあ、と落胆し始めました。
まるで、同じ日本人じゃないみたい。
それは、仮設住宅建設にまで及び、不幸を利用した税金搾取価格を付けています。
http://hnds.jp/1277↑読んでみました?
職人や納税する一般国民を、かなりバカにしていると言えますね。
私が名づけた「税金搾取価格」は、漁師の間では、「震災価格」と言っています。
いろんな工事料金が、通常の価格よりかなり高く、倍以上しているものもあります。
その背景にあるのは、震災復興予算。
今回の震災で、運悪く船を失った人が、新造船をやった場合、9分の8が補助されます。
1億の船を作れば、手元からは、1111万円しか出さなくていい勘定。
だから、オンボロな船に乗っていて、それを流失、または大破すれば、豪華な船を造ることができます。
これを逆手にとって、仕事を請け負う側、この場合、造船所になりますが、彼らは、請求価格を通常より高めに設定します。
エンジンメーカーもそうかもしれませんし、無線機メーカー、魚探ソナーメーカーなども、そうかもしれません。
とにかくわかっているのは、造船業界のこと。
漁船保険適用の漁船修理もそう。
すべて震災価格。
修理費用が、通常の倍はしています。
私は、ほかの人からそれを聞いてびっくりしています。
そのため、鮭延縄に使う船尾の小屋の屋根を、自分で作り、ようやく昨日完成しました。
あとは、イカ釣りに艤装を解き、その屋根を乗せるだけ。
漁船保険を使えばいいじゃないか!と言われそうですが、それはもう、イカ釣りの艤装の時に使っちゃった。
本当は、全部、修理などを終わってから、保険請求すればよかったのですが、なにせ、仕事をしてくれた業者に支払う現金がないから、使えるものをかき集め、できるだけ経費を減らし、早く日本海へ行って、イカをとらなくちゃいかん、ということでしたので、とても待ってられない。
(でも、結局、組合職員の手際の悪さで、まだ保険金が下りてこない。あ〜、疲れる。あれでよく給料もらってんなあ)。
私など、泥の中から、使える道具をそのまま船に据え付け、泥のついたまま日本海へ行きましたよ。
ほかの人たちは、新品。
しかも、私が仕事をしてもらった業者の請求は、普段の良心的な請求額。
良き、保険の利用者です(笑。正直者はバカをみる?)。
でも、被災した企業が、震災価格を付けるなら、まだ話はわかりますが、そうでない場合、その企業は、ぼろ儲け。
そこで話を戻し、再び造船業界の話。
宮城県、福島県には、FRPの新造船をやる造船所が、5社ぐらいもあるのかな?
そこは、全部、津波で破壊されました。
そのため、私の船の誕生した気仙沼丸竹造船所でも、「新造は無理」と断っているそうです(大丈夫、みんな生きていた!)。
9分の8補助事業は、震災後2年間だけの話であり、被災造船場が、その設備をするには時間がない。
被災しない造船所がぼろ儲けする構造は、このことからもわかると思います。
そこで、丸竹造船所の社長に、私は進言しました。
「この現状を説明し、被災造船所の場合、補助適用期間を5年くらいに延ばしてもらったらどうか。理由付けははっきりしているのだし、本当の「復興」は、こういう制度変更にあるんじゃないのか」と。
どうなったのやら。
一方、宮古市内には、非常に良心的な会社もあります。
それは、ずばり、村山電機。
そこは、むしろ、通常価格より安くしている、という話。
しかも、地元の零細企業を優先し、あくまで復興後のことまで考えてのことだとか。
みなさんの目も節穴じゃあないですよね。
どの企業がどういう行動をとるのか、よ〜く見ておきましょう。
ではでは〜。