日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2022年06月25日

フィルター交換で、オイルをこぼさない方法

こんばんは。

いつも暇なので、昨日はエンジンの燃料フィルターの交換をやり、今日はクラッチオイル交換。
クラッチは、主機用と発電機などの汎用。
いつもは、日本海に行く前にやるのだが、怠けてしまった。

燃料フィルター交換前に、重油燃料に薬を入れる。
何だったかなあ?
とにかく燃焼を良くする添加物で、その副作用で、燃料タンク内の掃除もしてくれる。
その掃除された汚物が、燃料フィルターに引っ掛かって、フィルター自身が汚れる。
だから、フィルター交換前に、この添加物を入れる。

ヤンマーエンジンのクラッチフィルターは横付けだから、、外せばオイルがアカ溜めに落ちていく。
これをビルジポンプで船外に排出すれば、海上保安部がすっ飛んでくる。
そうなる前に、その油膜を消そうと洗剤を海へばら撒く(笑)。

しかし、その横付けフィルターのオイルを、1滴も落とさない方法があるのだ。
ゴミ袋法である。

クラッチフィルター.JPG

ガムテープでゴミ袋を貼り付けておいて、その袋の中で作業をするようにすれば、オイルはアカ溜めに落ちることはない。
オイルフィルター、燃料フィルターも、私は、ゴミ袋法でやる。
だから、漁運丸のアカ溜めには、油膜成分はほとんどない。

参考にしてくだされ。
posted by T.Sasaki at 20:41| Comment(0) | TrackBack(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月22日

ペットボトルは必需品

ふたたび、こんにちは。

奇跡の10月」のおかげで、来年予定していたエンジンのオーバーホール費用を捻出できそうだ。
あとは、事故やトラブルを起こさないこと。

エンジンといえば、以前、このブログで、「ヤンマーエンジンを壊さないために」を書いた。
この中の、清水ポンプや海水ポンプについているホースの落とし先に、ペットボトルを準備せよ、という部分であるが、1万時間以内であっても、これはやったほうがいい。
例えば、海水こし器に何か詰まって、循環水が止まっても、海水ポンプは動いている。
この場合、海水ポンプは空回りしているから、熱が発生し、メカニカルシールが損傷する可能性がある。
そうすれば、ホースから海水がしたたり落ちることになる。
これに気が付かないと、エンジンのオイル側に海水が入る可能性があるのだそうだ。
だから、ペットボトルは、必需品である。

ここ、佐渡に来る前に、エンジンの燃料ポンプから、重油が少し漏れた。
これもペットボトルで発見できたこと。
「エンジンルームが重油臭いなあ」と思い、ペットボトルを見たら、案の定、ほんの少しだが、溜まっていた。
オーバーホール前だから、できれば、やりたくない。
地元の機械屋さんに相談したら、「ペットボトルからあふれるまで使った人もいるから、気をつけていれば大丈夫」と言われ、佐渡に来た。
佐渡にはヤンマーエンジンの特約店もあるから、大丈夫。
しかし、その後、重油は漏れていないから、年を越すまでもつかもしれない。
posted by T.Sasaki at 15:31| Comment(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月20日

ヤンマーエンジンのクラッチフィルター

こんばんは。

日本海へ行く準備はできたが、かんじんの漁のほうが思わしくないらしい。
昨年の大不漁より、またさらに悪い。
毎度、やろうとすることが、ダメなほうへと行ってしまう。
もう笑うしかないほど、ひどいものだ。

クラッチオイルフィルター.JPG

これは、ヤンマーエンジンのクラッチオイルフィルター。
「上に乗らないこと 破損の恐れあり」という注意書きがあるが、相当の体重のある人が乗らない限り、このカバーは曲がらない。
全体重をかけられるような場所でもないので、この丈夫なカバーで、十分保護できている。

純正使用法だと、このカバーに付属して、フィルターに金属製のバンドがかかるようになっている。
しかし、私は、取っ払っている。
前の同型エンジンで、バンドの芯とフィルターの芯が微妙にずれていて、フィルターとクラッチとの接着面からオイルが少々漏れてしまった。
このカバーは、ボルト4本で押さえられているから、締め方の順番を変えてみても、フィルターの下に手を当ててみると、オイルで濡れている。
その後、バンドを取っ払ったら、オイルは漏れなくなった。
フィルターをきつく締めればいい話だが、締めすぎると、交換する時に取れなくなってしまう。
チェーンで変形させながら取るしかない。
そうなると、その辺がオイルだらけになる。

構造上、このバンドは、意味がない。
というと、ヤンマーは否定するだろうが、本当だ。
モノでも当てない限り、フィルターは曲がらない。

今回のフィルター交換では、初めて、船底のあか溜めに、一滴もオイルをこぼさなかった。
神業である。

というのはウソ。
コツをつかめば、誰でもできる。


posted by T.Sasaki at 20:56| Comment(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月11日

ヤンマーエンジンを壊さないために

再び、かなり暇なので。

エンジンの不調は、噴射タイミングの遅れによるものが大きかったらしい。
が、結局、チップ交換した。

排気温度ディスプレイ.JPG

これが各気筒の排気温度を調べる機械。
排温調整バッチリ!

ついでに、ヤンマー製の小型船用エンジンのトラブル対策。

稼動時間1万時間以内なら、今から書くことは必要もないと思うが、オーバーホール後は、必要と思う。

清水ポンプ.JPG

これは、清水ポンプからホースをペットボトルに入れた写真。
純正だと、このホースはもっと長く、船底のアカ溜めへと水が流れるようになっている。
清水とは、不凍液(クーラント)のことで、これは焦げると、独特の香ばしい匂いが出るから、清水漏れは、比較的わかりやすい。
煙突からこの匂いがすれば、排気管内のクーラント漏れである。
滅多にないが、コマツのエンジンで私は経験したことがある。

話が脱線したが、上記のペットボトルに流れ出るクーラントは、ポンプ部品の消耗を知らせるシグナルである。これは、それほど熱せられないから、匂いが出るわけでもなく、補充タンクの清水量が減っても、直接アカ溜めに落ちてしまったら、どこから漏っているのかもわからない。
つまり、ペットボトルに落ちるようにしておけば、異常がわかるというものである。

同じような論理で、海水ポンプにも。

海水ポンプ.JPG

燃料ポンプも同じだが、まだ対策していない。
純正では元々ホースなどなく、さらに細いホースなので、まだ準備していない。

燃料ポンプ.JPG

エンジンルームの照明は、すべてを照らしているわけではないので、必需品はこれ。

ヘッドライト.JPG

ホーマック製の高いやつを2回も買って騙された。
すぐに壊れる。
これは、電機屋さんの事務に勧められて買ったもの。
もう5年くらいは使っているが、壊れない。

おかげで、夜まで際限なく、仕事ができるようになった。
年をとると、仕事がはかどらないから、時間で勝負するしかない。
posted by T.Sasaki at 16:01| Comment(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年05月06日

エンジンの外部警報

再び、こんばんは。

2年前、台風10号で河川からゴミがたくさん出たとき、エンジンの海水こし器がつまり、もう少しでエンジンを焼くところだった。
リモコンを持って、オモテに立って、漂流するゴミを避けながら船を走らせていて、いざ岸壁に着けようとブリッジに行ったら、エンジン警報が鳴っていた。
排水口から海水が出ていない。
すぐにエンジンを止めて、事なきを得た。

この反省から、エンジンの外部警報を付けることにした。
しかし、ヤンマー純正の外部警報機は、ない!

しかたがないので、無線屋さんに頼んで作ってもらうことにしたが、これが一筋縄にはいかない。
警報盤本体に、負荷がかからないような設計の外部警報を作る、というのだが、ヤンマーのエンジン警報盤の設計が、これまた、ひねくれていた。
何度か通って、ようやく完成させた。
回路図の図面を置いていったが、私が作るわけでもないから、ただの紙切れ。
腕の立つ無線屋さんなにの、この時は苦労したようだ。
意地でも作った、という感じであった。

それにしても、大会社のヤンマーで、オプションとしての外部警報装置を用意していない、というのは、少し怠慢ではないか。
政府の補助事業で、舶用エンジン会社は、かなり潤っているのかもしれないが、ユーザーの目線を気にしないようでは、「いずれダメになるんじゃないの?」と思わすにはいられない。
posted by T.Sasaki at 21:19| Comment(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

扱いにくいエンジン

こんばんは。

エンジンがちょっと不調で、今、チップ交換をしている。
連休をはさんでいるので、明日にようやくできる予定。

白い煙が嫌なほど出るので、いろいろとやってみた。
その結果、負荷がかかるほど、煙が出ないことがわかった。
集魚灯を点ける前に非常に白煙を吐くが、点灯して負荷がかかり始めると、白煙は消える。
エンジンが暖まってくると、白煙が少なくなり、1800rpmで船を走らせると、煙はほとんで見えない。
排気温度が高くなると、白煙が消える、ということのようだ。
なぜそうなるのか、については、現在、機械屋さんが検討中。
エンジンは、ヤンマー6KXZP-WGTである。

これの前に入っていたエンジンは、ヤンマーの同型エンジン6KXZP-GT。
GTの前にWが付かないだけだから、エンジン寸法は同じで、換装する時は楽であった。
Wという文字は、排ガス規制の国際基準をクリアしたものに付けられるらしい。

この型のエンジンは、10トン未満に載せることができる最大馬力のエンジンであるが、とにかく、油断していると、あちこちから水漏れする。
純正パッキンだと薄いようだから、鉄工場から作ってもらったパッキンで、それを補っている。
前のGTのエンジンから、水漏れに関しては、もう慣れっこだ。
GTの時は、排気管にある清水のフタから水漏れし、フタがあまりに薄かったために、熱で歪んでしまい、そこから清水が漏れていた。
これもパッキンを厚くして解決した。
クレームは私だけではなかったようで、WGTになったら、そのフタはだいぶ厚くなっていた。
GTをオーバーホールした時も、インタークーラーから清水タンクへの連結部のパッキンから水漏れ。
途中にゴムホースを使っているのだから、本来、水漏れなどなくてもよさそうなのであるが。
これも厚いパッキンに変えて解決。
一般に、ヤンマーの純正パッキンは、薄すぎるのではないか。

GTのオーバーホール後から、私の代になったのであるが、同じように、同型エンジンWGTを使っているのに、今度のは、ちょっと扱いにくい。
特に、エンジンを回してやらないと、燃料系統が敏感なのか、調子が悪くなる。
前のGTは、こんなに悪くならなかった。
何だか、損した気分である。
posted by T.Sasaki at 21:04| Comment(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年04月22日

エンジンがかからない

こんばんは。

昨日の夕方、船のエンジンがかからなくなった。
前にもあったので、いつもお世話になっている機械屋さんに状況を説明し、あるモノを持ってきてもらってかけてもらった。

このエンジンは、新台から2年目でかからなくなった。
ちょうど昼いかで八戸にいる時。
朝にセルを回しても、かかる気配なし。
5回ぐらいやってあきらめた。

会社が始まる時間に電話をし、メーカーの支店の人に来てもらって、秘密兵器でかけてもらった。
2度目ともなると、前の症状を思い出して、「もしや?」と。
それが当たってしまって、エンジンの使い方を反省している。

省エネもほとほどに、というところか。
posted by T.Sasaki at 21:21| Comment(0) | ヤンマーエンジン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする