日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年09月14日

小さいみずだこの放流

みたび、こんにちは。

ようやく岩手県のみずだこの漁獲制限が進む。
今まで、九戸地区だけが、2kg以上のみの漁獲をしてきたのを、全県でやることになった。
宮古以南のケチな連中は、今まで、1kg以上の小さいみずだこを獲ってきた。
私やその他の人たちが、「北に倣え」と言ってきたのを、ようやく実行するようだ。

しかし、がっかりしたことがある。
実行されるのは、来年の4月から。
自分たちの海のことであり、資源増殖のためには、良いことなのだから、今すぐやればいいのだ。

まあ、一歩前進か。
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2020年04月25日

法律の問題点を無視する公務員

こんばんは。

岩瀬達哉さんが書いた「完全版 年金大崩壊」を読んで、厚労省官僚の強欲さがよくわかった。
日本は、悲惨な国だ。
岩手県にあるグリーンピア田老も、大規模年金保養基地(グリーンピア)事業の一つであり、巨額の年金保険料がドブに捨てられた(当時の岩手県議会でのやりとりも書いてある)。
年金保険料が浪費された厚労省の事業には、3つあって、融資事業、グリーンピア事業、資金運用事業。
全部、年金保険料の行き先は、すべて、ドブ。
ドブといっても、官僚や官僚OBのふところが、かなりの部分を占めている。

財務省官僚も首をひねるくらいの法律の条文の拡大解釈がまかり通り、法律とは、誰のものか、と疑いたくもなる。
そのオンパレードが、この本に書かれてあるものだから、途中で読むのが嫌になった。
彼ら官僚は、とにかく不真面目なのだ。
あまりに不可解なものが多すぎて、引用する気にもなれない。
同じ日本人なのに、こんなのが国家官僚なんて、がっかりする。
せっかく頭にいいだろうに。
その頭を、もっといい方に使えよ!
もういいや。

 法学(法律学)というのは何か。ズバリと本当のことを書く。法学あるいは法律学とは、官僚(裁判官を含む)たちが、国民を自分たちのいいように切り殺すための刃物のことを言う。
 この世の正義を実現するのが法学(及び裁判)だ、というのは国民騙しのウソっぱち(虚言)である。人間騙しの最たるものだ。2番目に、法律(法学)というのは、官僚たちが、自分たちを政治家というゴロツキ集団から自衛するために、わざと複雑怪奇にして、山ほど作るワケの分からない細かい作文(条文)のことを言う。
 政権政治家は、職制上、官制上、自分たち官僚のクビを切る権限を握っている。だから、官僚(という国家暴力団)は、団結して複雑な細かい法律の山を作って、政治家(権力者)という別の暴力団組織から自分たちを防御する。
(「経済学という人類を不幸にした学問」あとがきp282)


私は、かご漁業で毛がにを獲る際、海区違反をして捕まった。
そのことは、このブログに書いている。
最後に、県職員と取締り事務所の2人を相手にして、「聴聞」というのがある。
いつも言っているのだが、この操業海区の問題は、もう何十年も前からある。
県職員は、それに対し、言い訳ばかりして何もやらない。
だから、聴聞の際、「君たちは不真面目だ」と言った。
公務員たちは、法律にしたがって業務をやっているのだから、その法律のどこがおかしいのか、熟知しているはずである。
法律の問題点をわからない職員は、無能である。
国家官僚を含めて、そういう職員に適性はないのだから、即刻やめてほしい。

実は、「岩鷲」再びの続きがまだある。
この次の火曜日のことである。
いさだ漁をやるために、道具を回収しなければならないため、凪間を狙って、早く出港した。
月曜日も天候悪く、火曜日の夜明けから悪くなる。
だから、いつもより早く出た。
宮古湾の少し北方に、変な船が停まっていた。
私は気にしないで、頭の中は、とにかく風が吹いてくる前に、回収作業を終わりたかった。
その船は、私の後を追跡してきた。
岩鷲である。
私が道具を揚げはじめたら、違反していないので、そのまま南下して釜石へ帰っていった。
私を待っていたのである。
岩鷲に電話したが、もちろん出ない。

無事回収して、帰ってきてから、取締り事務所に電話した。
やっぱり私を追跡したのは、岩鷲であり、通常のパトロールだったそうだ。
本当かよ?
3日前に私にライトを当てて、すぐに宮古湾で夜間パトロールを実施するのか。
岩手県にはたくさんの港があるのに、1週間も経たないうちに、宮古港所属の漁船をパトロール?
宮古だけ夜間パトロールを集中的にやるのか?
私は、岩鷲の船長がどういう人間なのか、知りたい。

年金大崩壊という本を読んで、そして、副島先生のあとがきを読んで、自分の経験したことが、オーバーラップしてしまったように思えた。
彼ら公務員は、いったい何を考えているのか。



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2020年02月23日

「岩鷲」再び

こんばんは。

宮古市の毛がに祭りは、中止となった。
こんな大不漁では、中止でも何でもよい。

私たちのかごの沖出しラインの沖側を、他所からやってきて刺網で毛がにを獲っている人は、1日100キロぐらいは水揚げしているそうだ。
その内側をやっている私は、1月からやっていても、合計で100キロを越えたぐらいだろう。

刺網は、毛がにを目的として操業してはならないことになっている。
一方、毛がにを正式に獲っていい漁業であるかご漁業は、県の意向で、宮古以北で厳しい操業ラインを与えられている。
宮古市の税金を使って毛がに祭りをやっても、どうせ他の市町村の漁業者しか潤うことにしかならない。
これなら、毛がに祭りなど、やらなくてもいい。

こんな状態でも、土曜日の早朝、私を2年前に検挙した取締り船「岩鷲」がやっていて、私の船にライトを当てた。
私は、操業を一時ストップして、岩鷲に電話した。
しかし、出なかった。
極端に近づかず、しばらく、うろうろしていたが、南下して帰って行った。

取締り船の船長は、何を考えているのだろう。
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2020年02月08日

変な船が近寄ってきた

こんばんは。

先週、天候が悪くなるので、午後出港して夜間操業してきた。
どんこを獲るために、道具を入れて時間待ちしていたら、変な航跡の船が、ウロウロしながら北上してきた。
もしや、岩手県の漁業取締り船かな、と思った。
2マイルまで近づくと、沖に出始め、また、陸側に戻ってきた。
かごの沖出しラインまで出たのか。

私を捕まえた「岩鷲」だったら、行って説教しようと、近づいていった。
1マイルまで近づくと、なぜか、南側に舵を切って、逃げていった。
航海灯のつけ方が、普通の漁船ではない。
そこで、岩鷲に電話して、今、どこにいるか聞いたら、釜石の母港にいるとのこと。
同じ取締船「やはちね」も一緒にいると言っていた。

なんだ、あの近づいてきた船は。

翌日、取締り事務所に電話して聞いたら、やっぱり夜間パトロールは行っていない、と言っていた。
まさか、ウソはつくまい。
あのような航海灯のつけ方は、あとは、海上保安部の船しかない。
面倒くさいので、そこまでは電話しなかったが。

なぜ、これにこだわるか、というと、もし、あれが私を追跡したということになれば、必ず、通報した人がいるということ。
その通報者が誰なのか、知りたいから。

一昨年、岩鷲に捕まった時にも、必ず、通報者がいる。
2そう曳きの誰か、だと、みんな思っている。
あの年、2そう曳きの片方が、かごの沖出しラインにそって、何度か走っていた。
今まで、あまりなかったことである。
航跡の残るレーダーがあれば、みんなわかる。

最近になって、ある人が別件で電話してきて、あの時、トロールとかごの漁業者は仲が悪いのか、と取締り関係の人から聞かれたことがある、とついで話をされた。
だから、「2そう曳きをかけまわしに転換せよ」と主張している私が、一番仲が悪いと思う。
私が標的だったのだ。

取締り事務所に電話した時、もちろん、「捕まってお世話になった漁運丸です」と名乗って、正式に毛がにを獲ることのできる漁法のかご漁業許可の現状を、「おかしいのではないか」と言った。
対応したのは、所長なのか誰なのか知らないが、誰でもいい。
県職員には何度も言っているし、何十年前から何にも変わっていない。
北部の漁業者を、あまりにバカにした話なのである。

だから、岩鷲などの取締り船が、私を疑って寄ってきたら、電話することにしている。
電話の回答が、いいかげんなものなら、沖で船を横付けして、話し合おうとも思っている。

何にも対応せず、ただ時間だけが過ぎ去っていくなんて、最低のことなのだ。
いい大人が、それくらいわからないのか。



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2020年02月03日

5円の魚たち 2

こんばんは。

今日の残りもの。

20200203.JPG

おばさんたちが毎度、おかず用の魚を持っていくが、その残りは、私のおかず。
今日は、どんこがない(涙)。

たぶん、これらを山にして売っても、5円だろう。
商品価値がないから、5円なのである(いさだの最安値より安い)。
同じく箱入れの魚が500円になったら、もう売らないことにしている。
そういう魚も商品価値がない、ということ。

以前は、5という数字が好きだった。
特に亡くなった祖母からは、5円玉を財布に入れておけば、必ず、縁が向いてくる、と言われたこともあり、半分ぐらいは信じていた。
しかし、最近は、5円とか500円とか、そんな売値を見ると、5という数字が嫌になってきた。

それでも、私が何か、中古品を出す時には、タダでは誰も受け取らないから、50円とか、500円とか、そんな数字を付けて売ることにする。
いつだったか、ボロなパラシュートアンカーをあげるつもりが、「いくら?」と聞かれたから、「500円」と言ったら、「また始まった〜」と返され、コーヒー一箱が届いてしまった。
先日も、ゴミに出そうとしていた集魚灯トランスやソケットをある人にあげたら、日本酒をいっぱい買ってきて、家では、コップ1杯と決めているから、たぶん、日本海へ行くまでもつのではないか。
5円信仰は、つづく(笑)。

「需要供給の原則」っていう奴は、本当に冷酷だ。
そして、本当は儲かっているくせに、「需要供給の原則」を盾に、安く買い叩く人たちは、もっと冷酷だ。
5円や500円で買い叩くなら、前にも書いたとおり、「買いません」でいい。
知り合いにあげるから。
みんな喜ぶ。

こうなると、気分の問題である。
自分の獲った魚に価値がないのなら、それはそれで、あきらめるしかない。
気分悪く値段をつけられるくらいなら、みんなに喜んでもらったほうが、ずっと気分がいい。

私事を書くと、今度は、ここの愛読者は気分が悪くなるかもしれないが(逆にうれしい人もいると思う)、昨年の税務申告はマイナスで、今年は水揚げがもっと少ないから、マイナス確実である。
私が帳簿を握ってから、市県民税の請求が来なかったのは初めてであり、市役所に「まだ来ていませんよ」と電話したら、「要りません」と回答された。
もう苦笑いするしかない。
所得税がゼロだと、市県民税が免除になるなんて知らなかった。
市県民税もゼロなんてショックだ。
しかし、今年もたぶんそうなのだろう。
あと1年こんなのが続いたら、もう船は休ませようと思う。
他所で仕事して、税金払ったほうがいい。
今いる乗組員にも、「今年のいか釣りまで乗ってみて、嫌になったら、来年はどこへ行ってもいいよ」と言ってある。
乗組員もかわいそうだ。

最近は、「いいところへお婿さんに行きたいなあ。どこかないの?」と話したりしている。
ニヤニヤしている人がほとんどだが、中には笑ったあと、「そう言いたくなる漁だからなあ」と理解してくれる人もいる。

「家事は、ほぼできるし、ちゃんと年金ももらえるし、船も一緒について行くよ〜」って(笑)。


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2020年01月28日

5円の魚たち

再び、こんばんは。

あまりに魚が安いので、自家製干物。
毎日のおかず。

干物.JPG

逆光で見にくいが、左から、すけそうだら、どんこ、宗八がれい、たなご。

干物2.JPG

これは、のどぐろ。
正式名は、知らない。

干物3.JPG

左から、宗八がれい、みずがれい、宗八がれい。
大きいのは、しっぽからぶら下げると、下に落ちてしまうから、しかたなく、頭を付けて干した。

先日、宗八がれい、みずがれい、たなご3尾が、まとめて5円だった。
バカくさくなって、これらは水揚げしない。
食べたほうがいい。
どれも美味しい。

食べ物に価値があるのだ。
まとめて5円ならば、良心的に考えて、「売れなかった」と漁業者に戻すべきである。
小さいどんこ(6尾3列入れて18尾入れ)を300円で売った時から、嫌になって、市場には出さない。
これらは、みんなにあげている。
必ずお返しが戻ってくるが、どれもが300円どころではないから、別の魚をまた持っていく。
彼ら彼女らには、「300円だからね」といくら言っても、「美味しかったよ〜」と、5倍返しくらい。

食べ物には価値がある。
彼ら彼女らは知っている。
食べ物をあまりにバカにしていると、今に、ばちが当たる。
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2019年04月18日

悪いことをすれば、こうなる

こんばんは。

せっかくブログを書いている人間が、取締船に捕まったのだから、どういう呼び出しがあって、最終的にどうなるのか、ということを記しておきたい。
もちろん、捕まったことのある人は、こんなもの、読まなくてもいい。

まずは、昨年の出来事は、「とんでもない出来事」「毛がにを獲っていい漁業」「反撃の決意」を読むべし。

その後、しばらく経って、忘れた頃に、検察庁から呼び出される。
そこで、担当検事から聴取される。
検事が起訴するかどうかは、その後、検察内で相談し、決めるようだ。
起訴されれば、牢屋に入るか、罰金の請求が来るのか、のどちらかである。

検察に出頭して聴取された時点で、すでに前歴がつく。
前科ではない。
前科は、起訴されて有罪確定の場合、前科となるらしい。

それと平行して、県から、「聴聞」される。
県の取締り事務所と県職員が、聴取された文書の内容を、本人に確認し、その他、言いたいことを言う。
これに対し、県職員たちは、答えることはない。
持ち帰って、検討する程度であるらしい。
だから、私が、ちゃんとしたことを言っても、馬の耳に念仏かもしれない。
もしそうならば、バカくさい儀式である。

そして、県の処分として、停船期間が設けられ、私の場合、それが10日間である。

たぶん、これで終わりではないか、と思う。


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2019年02月19日

かごの網の再利用

再び、こんばんは。

かごのお釈迦様.JPG

これが、お釈迦様になったかごの骨であり、資源回収業者に引き取ってもらう。
それ以外は、網と黒い巻き綱と細いスパンが、廃棄物として生まれるが、
黒い巻き綱は、先日のアップした「かごの保護綱の再利用」http://platinum-room.seesaa.net/article/463964533.htmlに再利用できる。
細いスパンも、もちろん再利用する。
網は、鮭を干す時のカラスよけ、猫よけ。
そして、これ。

ごみ箱.JPG

市役所回収のごみ箱のフタが腐ってしまい、役立たずになったので、その代用品にした。
網だけだと軽すぎるので、たる木を下側にぶら下げるように結わえつけた。

近所のおばちゃんの一人に聞いたら、○。
鉄製のフタより、軽くて非常にいいそうだ。
そのうち、不具合が出てきたら、改良すると思う。
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2019年02月09日

かご修理

再び、こんばんは。

かご漁業で、ボロかごを使っていると、修理で忙しい。
しかし、修理するごとに、かごは使い勝手はよくなる。

かご1.JPG

これは、餌をつける針金の、差し込み受けのほうである。
古くなってくると、透明のビニールホースは硬くなり、針金は腐って太くなってきて、餌をつけた針金が入らなくなる。
そこで、この差し込み受けを交換するのだが、私の場合、このように、90度に曲げたままにし、それ以上は折り曲げない。

かご2.JPG

理由は、かごを重ねて積んだ時、他のかごの網に、引っ掛からないようにするためである(餌をつけるほうの針金も同じ)。
たぶん、やったことのない人は何のことかわからないだろうが、どうせ修理するなら、こうやったほうがいいと思う。

次の写真は、新品のかごの骨の付け根。

かご3.JPG

骨も壊れるから修理する時、ホックをかける骨の向きも変える。

かご4.JPG

なぜ、このように変えるか、というと、重ねてあるかごを組み立てる時、下のかごの網を骨の付け根が引っ掛けてしまうから。
もちろん、少しかごを上げて組み立てれば、引っ掛かることはないのだが、逆向きに付けておけば、そのまま組み立てても、トラブルは起きない。
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安すぎる毛がに

こんばんは。

操業中の毛がには、予想通り、まるっきりダメである。
8cm以上のみの漁獲となれば、来年以降に期待するしかない。
しかし、なぜか、大槌沖より南のほうで大漁だ。
羨ましい。

そのせいか、浜値も下落し、平均単価が2000円を切ったりしているとか。
私はあまり値段を見に行かないため、本当のところ、仕切書をもらってくるまでわからない。
でも、北海道と同じ8cm以上のサイズにしたからには、それなりに買ってもらいたいものである。
北海道は、2017年で平均単価が3889円であり、2018年で4305円である。
水産新聞社には悪いが、転載させていただく。

北海道毛がに水揚げ推移.JPG
(2019年2月4日付「週刊水産新聞」1面)

宮古の仲買人、しっかりしろ!

採捕できる毛がにの甲長を7cmから8cmにする時、資源増殖と平均単価の上昇を謳っていたと思うが、岩手の場合、地元の消費需要しか計算できないようだ。
価格形成は、7cmのときと同じと言える。
毎日、1トン以上も揚がるようになれば、8cmでも、1000円を切るのではないか、と思ってしまうほどだ。
これならば、閉伊埼以北の浅い海域で操業する私たちにとって、7cmのほうがいい。
浅い海域には、小さい毛がにしかいない。
7cmクラスの毛がにを馬鹿にしないでほしい。
かにみそは、7cmクラスが一番美味しい。

それから、資源増殖という考えを持ち出すならば、4月以降の特別採捕などやめたほうがいいし、かご漁業の周年操業もやめたほうがいい。
ここでは書かないが、他県のかご漁業は、厳しい措置を受けている。
なぜなら、かご漁業は、効率が良すぎる漁業だからである。

posted by T.Sasaki at 20:43| Comment(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年02月02日

かごの保護綱の再利用

再び、こんばんは。

再び、見せびらかします(笑)。

かごのすべり台.JPG

かごのすべり台。
これにより、間違ってもロープに足をとられることはない。
安全装置である。

最初は、木と合板で作って、いろいろとやってみたが、やっぱりいろいろとトラブルがあった。
トラブルがなくなってから、あらためてFRPで作ったもの。
一昨年すでに完成していたが、裏からプラを貼るのを忘れていて、しかもペンキも塗っていない。
プラは、ペンキをのせないと、劣化する。

労災保険を使ったりすると、労働基準監督署から、安全指導をされるという。
事故が起こる前に、安全策を施すほうが、ずっと楽である。
特に、年寄り相手だと、この効果は抜群である。
私は、かごのホック掛け。
この方式だと、一人でも楽にかごを投入できるのだが、できれば、一人操業はやるべきでない。
何かあったとき、SOSも発信できないから(というわりに、今年、日本海へ一人で行く気でいる。笑)

今日も暇だったので、もやいロープのすれ巻き。

すれ巻き.JPG

この黒い巻き綱は、お釈迦になったかごをばらした時に出てくる保護綱(本当の呼び名がわからない)。
最終的に、産業廃棄物扱いになり、有料処分となるが、その費用も今や払へないような状態なので、ロープに巻いてみた。
素材が軽いので、意外にも好評である。
岸壁のすべてのもやいロープに巻いてみようと考えている。
posted by T.Sasaki at 17:33| Comment(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月19日

毛がにを獲っていい漁業

こんばんは。

昔の新造船進水式」で昔を思い出したが、良かった時の思い出ある分、私は、まだ幸せなのかもしれない。
魚類資源が復活して、また良い時代が来ればいいと本当に思う。。
それが私でなくて、後の、やる気のある若い人たちであっても。

私は落ち込んでも、ほとんど一晩寝れば回復タイプなので、すでに日本海へ行くための準備をやっている。
来月初めからは、本格的に艤装しようと考えている。
その前にいろいろ用足しがあり、今日は、そのついでに漁協へ行って、参事に「とんでもない出来事」のお詫びを兼ねた報告をし、さらに、いろいろと言ってきた。

フェリー定期航路に関すること。
外国人労働者に関すること。
そして特に、毛がにの採捕についての不満(これに関しては、下のほうに記したものを主に言ってきた)。
こうなった事件の背景には、私が「2そう曳きトロールをかけまわしに転換せよ」と言っていることにあるかもしれない、ということ(「2そう曳きトロールをかけまわしに転換せよ」というのは、私が沿岸組合いか釣り部会での会合で提案したのが始まりである)。
取り締まり船に通報していたのは、トロール漁船ではないか、という噂もあること。

この通報に関しては、取締り事務所は、尋ねても教えてくれない。
「通常の夜間パトロール」とは言うものの、宮古湾から追跡してきた写真を見せられると、どう考えても、「通常の夜間パトロール」ではない。

自営業者がこのようになったら、もう恐いものはない。
行き着くところまで行く。

ここで、毛がにに関して、一般に言われていることを書く。
毛がにを獲っていい漁業は、かご漁業、そして、固定式刺網漁業である。
ほかに、大臣許可の沖合底曳網漁業があるが、あの道具では毛がには入らない。
ただ、毛がにの甲羅をつぶすだけである。
近年、甲羅に傷が多く、また、足が片側しかないものが多く見られるようになった。
これは、2そう曳きトロールの影響ではないか、という人もいる。

毛がには、早い時期ほど深い水深にいて、春の脱皮する時期にかけて、岸よりの浅い水深へと上がってくる。
私の経験上、大きい毛がにほど、深いところに多い。

かご漁業には、沖出し禁止ラインというのが存在する。
トドが埼以南は、問題なく200mという深い水深を操業することができる。
しかし、宮古市明神埼以北は、ほぼ水深160mという浅い水深に規制ラインがあり、それより沖合で操業してはならないことになっている。
今回の私の違反行為は、このことによる。
だから、違反行為の理由は、浅い水深に毛がにがいないから、というもので、ちゃんと供述調書にも記載された。

もう一つ、小型船で毛がにを獲っていい漁業がある。
それは固定式刺網漁業であるが、毛がにを目的として操業してはならない、というような条件が付いている。
だから、毛がにの採捕を目的として操業していい漁業は、かご漁業のみである。
固定式刺網漁業には、沖出し制限があるのかないのかわからないが、とにかく、深い水深を操業できるから、大きな毛がにを獲ってくる。
昔々、私が高校生の頃、漁運丸も固定式刺網漁業をやっていて、マダラを獲っていた(マダラは300m以深)。
許可条件が変わっていないなら、沖出し制限がないのかもしれない。

明神埼160m付近の規制ライン沖のやや北側には、固定式刺網漁業の人たちも操業している。
規制ラインより1マイル以上も離れているから、その間には、何の道具も入っていない。
「誰の邪魔にもならないから、ちょっとぐらい」というのが、まあ、私のやったことだ。

でも、よくよく考えてみると、岩手県の許可の出し方がおかしい。
「正式に毛がにを獲っていいよ」というかご漁業が、正式に獲ってはならない固定式刺網漁業より、不利な操業条件になっているのだから。
しかも、南は堂々と獲っているのに、北は獲ってはならん、と言っているようなものではないか。

「県の水産部は、何も知らないのかも?」

というのは、気の使いすぎ。考えすぎ。
県は、水深160mでは、毛がにが獲れないのを知っている!
獲れたとしても、ぎりぎり7cmの小さい毛がに。
事実、北ほど、一番小さい規格の毛がにがほとんどである。
だから、毛がにを獲っていいかご漁業の許可は、県南のための許可なのである。
同じ許可で、これほど条件が不平等なものも珍しい。

県は、県北の人たちに意地悪なのか?

そうではなく、大臣許可の沖合底曳網漁業との漁業調整がうまくいっていないことに、こんな不平等な許可の原因がある。
何か、昔に定めた申し合わせみたいなものがあるようだが、県もはっきりと示さない。
何十年もこんなことを続けているのだから、県のほうにも落ち度がある。

宮古市では、市民の税金で、毛がに祭りを開催している。
このため、宮古魚市場の毛がにの相場は、県内一である。
喜んで、釜石以南の毛がに漁業者も、宮古へ搬入する。
これではまるで、宮古市の税金を、県南の漁業者のために使っているようなものだ。
宮古市の毛がに漁業者は、あまりにもかわいそうだ。

腹が立つ。
posted by T.Sasaki at 20:49| Comment(1) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月02日

ミズダコはかわいそう

こんばんは。

事件以外のことを書くのは構わないだろうから、暇なので、少しずつ。

1月21日に行われた、資源管理型漁業かご漁業者協議会で、勉強になったこと。
それは、ミズダコの悲劇である。
毛がにと違って、ミズダコは、1回の生殖行動(交接という)で、オスはそのまま死ぬそうだ。
メスは産卵し、それが孵化すれば、死ぬ。
だから、不幸にも、一発やれば死ぬということ。
何となくかわいそうな気がするが、スルメイカも同じだそうだ。

ということは、でかくなってからミズダコを獲っても、獲ってしまったら、子は増えないことになる。
これをどう考えたらいいのか。

今から、宮古魚市場のたこの規格を記す。
まずは、ミズダコから。

大々  12kg以上
大   12〜5kg
小    5〜3kg
ピン   3〜2kg
ピンピン 2kg未満

ヤナギダコ
小    3.5kg以上
ピンピン 3.5kg未満

マダコ
大  1.5kg以上
小  1.5〜0.8kg
ピン 0.8kg未満

ミズダコの大々の規格になるまで放っておいても、獲ってしまえば、ミズダコは増えない。
しかし、獲らないわけにはいかない。
ここで、産卵機会を多くする、という考え方が必要になる。
つまり、産卵させる確率を大きくしながら、水揚げを伸ばすということである。
いったい、どうやって?

今、岩手県のかご部会では、ミズダコの水揚げに関し、変なねじれ現象がある。
九戸地区では、2kg未満のミズダコを放流しているのに、下閉伊地区以南は、1kg未満放流と甘い漁獲制限をしている。
私は、2kg未満放流を全県でやるべきだ、と発言してきたが、どうなるか、わからない(昨年の会議で言い忘れたこと)。
放流する規格を大きくすればするほど、ミズダコが生き残って、産卵する機会は大きくなる。
もちろん、漁業者の側も、大きくなってから獲ったほうが、収入も大きくなる。
私は、3kg未満放流にしたほうがいいと考えている。
ケチケチするな。
魚類資源が大きくなるということは、結果的に地域全体が潤うのだから。

中には、「ピンピン」が一番高いから反対、という人もいるだろうが、掛け算してみてほしい。
ミズダコの成長は早く、1年で6倍にも7倍にもなるのだし、先ほどの産卵機会も大きくなり、一石二鳥の効果がある。

私が船頭やるようになってからは、みずだこのピンピンなど、ほとんど水揚げしない。
伝票をみてみるがよい(たまに間違って揚げることもあるが)。
ある船主に、「君もやったら?」と言ったら、「ほかの人に獲られてしまうから、獲るよ」と返答された。
そこで、私は、「それでいいじゃないの。大きくなったのを後から獲った人は、幸せになるんだから」と返したら、「それはそうだけど・・・」と。

この意識が、資源の増えない理由の一つである。

ヤナギダコに至っては、そういう制限がないから、かわいそうなくらい小さいのも水揚げされている。
「漁運さんも獲ってくればいいじゃないですか」と市場の職員には言われるが、私は、ヤナギダコもピンピン規格は、漁獲制限である(ただ3kgくらいのは揚げたりする)。

マダコに限っては、暖水や冷水の分布のしかたによって、資源変動が非常に大きく、放流効果があるのかないのか、はっきりしないらしい。
珍しく、回答の歯切れが悪かった。
しかし、おでんになるたこのような小さいのは、放流すべきだと私は思う。
あんなもの。

ちなみに、三陸沖にいるたこ類は、すべて、一発やれば、死ぬことになるのだそうだ。
だから、産卵機会を増やすような取り組みは、必要なのである。

一方、毛がには、孵化後2歳で生殖できるようになるが、交尾も毎年ではなく、成長も非常に遅い。
8cmの毛がにに成長するまで、7年もかかるそうだ。
だから、ミズダコより、資源増殖が難しい。
したがって、この3月から実施される、甲長8cm以上の漁獲制限は、正しいと言わざるをえない。

もともと今回の事件を起こす前から、私は、3月初めだけ見て、切り上げるつもりでいた。
8cm以上の毛がにとなると、水揚げは、6割減となるからだ。
これでは、事業として成り立たない。
そういう時は、道具をすべてあげて、海を休ませたほうがいい。
魚類資源を増やすために。
同じ理由で、4月の特別採捕も申し込まなかった。
あんなもの、資源が減っているのだから、やらなくてもいい。

一昨年のこの会議では、「やらなくてもいい」と発言したが、今回は、会議が行われた時期に、ほとんど毛がにの水揚げがなく、なんとなくかわいそうだったのもあって、何も言わなかった。
でも、やっぱり、特別採捕は、やらなくていい。
ちなみに、昨年は、かご漁業の周年操業はやめるべきだ、と言ってきたが、どうせ耳を貸さないだろうから、その点は何も言わなかった。
彼らは、資源増殖に興味がないのかもしれない。

ここで、北海道日高地区の記事を貼り付ける。

 日高東部(冬島地区を除くえりも漁協管内)の毛ガニかご漁は10日に低調な水揚げのまま終漁した。漁期は22日までだが、資源保護で早期切り上げ。漁獲量は不漁年だった昨季をさらに4割ほど下回った。一方、浜値の高騰に支えられ、金額は昨年を若干上回った。
(2018年2月26日付「週刊水産新聞」5面)


岩手県の漁師は、頭の程度が低いと言われても、しかたがないだろう。

と、県の水産職員たちは、心の中で思っている(笑)、きっと。

せっかくだから、水産技術センターで作ってきた、毛がにの生態とミズダコの生態の図を、スキャンして載せる。
こういうのは、漁業者全員が共有し、勉強し、いろいろ意見を言い合ったほうがいい。

毛がにとみずだこの生態.jpg
posted by T.Sasaki at 20:47| Comment(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月01日

とんでもない出来事

こんばんは。

かなり間をおいての投稿となるが、他意はない。
ただ忙しいだけ。
本当は、漁業権に関わる本を紹介するため、解説を書こうと考えていたのだが。

「海はだれのものか」

熊本一規さんが書いたものである。
事例をあげ、くどいくらい繰り返しの記述もあるから、漁業権についての教科書にしてもいいくらい。
「水協法・漁業法の解説」という水色の本もあるが、あれは、非常にわかりにくい本である。
それを読んでから、「海はだれのものか」を読むと、一発氷解!
法律とは、どうあるべきか、ということまで書いてあるから、私は、この本を薦める。

宮古と室蘭を結ぶフェリーの定期航路開設は、鮭延縄漁業に影響を与えることを以前書いてある(面倒くさいのでリンクは貼らない。検索してください)。
このことで、年末年始から宮古市役所へ行って、説明会を開くよう要請してきた。
それが、ようやく実現しそうだ。
私としては、「今ごろでは遅すぎるよ」という感想をもつが、しかし、まあいいか。
この件で、実は、「海はだれのものか」を読んでいたからこそ、市の職員を説得できる部分もあったのは確かである。

そして、・・・。

黙っていても、宮古魚市場の前で、白昼から取り調べを受け、たくさん写真も撮られたから、すでに、この情報は出回っている。
「やっぱりアイツは、とんでもない奴だった。ブログでは偉そうに・・・」
「さすがにブログも書けないだろう」
私を嫌いな人は、そう思っている。

つい先日、私は、岩手県漁業調整規則違反という罪を犯し、犯罪者となった。
現在、取調べを受けている身である。
母親が生きていたら、涙を流していたと思う。
一切を事実として認め、漁も切上げた。
しかし、ある噂を耳にしてから、非常に腹が立ち、変えなければならないところは変えるべき、という考えが、頭の中を占領してしまっている。

いさだ漁をやっていれば、こんなことにはならなかったが、しかし、今回の事件を起こしたため、いろいろなことが見えてきた。
最近は、むしろ、「いさだ漁をやらなくてよかったかも」という思いのほうが、だんだん強くなっている。
いったん、犯罪者になると、すべて捨てた分、何も気にならなくなる。

事件の背景や今後の許可制度のあり方など書こうと思うが、すべては、終わってからにする。
posted by T.Sasaki at 20:41| Comment(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年04月07日

私が「嫌なやつ」でも結構

みなさん、こんばんは。

もう書くことをやめようと思ったが、たまにではあるが、「隠れファンです」とか、「見ているよ〜」と言われると、「やめないほうがいいのかなあ」と思ったりする。
実は、今日も意外なところで意外な人物と遭遇し、告白された。
私がブログをやめて喜ぶのは、まずは2そう曳きのトロール業界だろう。
その他、槍玉にあげられた人たちが喜ぶわけだ。

私は、予定通り、3月末日で毛がに漁を切り上げた。
時化が来たりして、延期したけれど、31日の夕方にすべて道具をあげてきた。
したがって、特別採捕という漁業には加わらない。

毛がにの特別採捕とは、簡単にいえば、4月末日まで甲長8cm以上の毛がになら採ってよい、という許可である。
3月から採れ始めた年もある、という人もいたから、一応、許可を取っておいたが、せいぜいよくて50kg程度しか採れないので、私は切り上げた(8cm以上なら半分以下)。
資源が少ないと思うなら、自主的にやめるべきなのだ。
今日、特別採捕許可を返してきた。
こんなものやっていても、漁業者自身が消耗するだけで、未来はない。

しかし、大方のかご漁業者は、獲りたいようだ。
ミズダコの小さいのも獲りたくて獲りたくてうずうずしている。
こんな綱渡りの資源状況で、改善しようという気概が全く感じられない。
だから私は、「この人たち、頭おかしいんじゃないの」と思うのだ。

このような資源状況とこんなお粗末な資源管理の中、もし、私に息子がいたとしても、「漁業を継げ」などと言うことはできない
何も改善されないならば、楽しい職業とは言えない。

何が楽しいか?
それは二つある。
一つは、文字通り、大漁すれば、金儲けになる。
もう一つは、漁をする楽しさ、というのがある。

しかし、かご漁業というのは、金儲け以外に、何の楽しみもない。
調査してそれを狙う、という漁業ではないからだ。
ある人に言わせれば、「バカでもできる」のだ。
一方、流れものを獲る漁業は、先ほどのように、、探して獲る、という楽しみがあり、これは、「バカ」ではできない。
「流れもの」とは、回遊魚を指し、例えれば、今年は景気がいいいさだ漁業、いか釣り漁業、さんま漁業、さけ延縄漁業などを指す。
ここで「バカ」という言葉を使ったが、「頭をあまり使わなくてもいい」ということを表現したものととらえてほしい。

こんなあんばいだから、後継者、という言葉を使うことに責任を感じてしまう。
後継者がいる場合、漁船漁業をやらせるほうが良いのか、良くないのか。
私は、先ほども書いたように、「やれ」と言うことはできない。
私が先代の後を継いだ時代とは、全く違う。

私は、大学を終わってから家業を継いだのだが、ほぼ給料というのをもらったことがなかった。
厳しい父親で、ちょっとでも遊んでいたりすると、怒鳴られた。
だから、あまりよその人たちとも話もできなかった。
そんな状況で仕事をしてきたものだから、これが普通のことだと思っていた。
しかし、ある時、いいのができて、その女に指摘された。

「それは普通じゃない」

結局、その女は、自分までずっと仕事をさせられて貧乏すると思ったのか、私と一緒になるのをやめて、さっさとほかの男と一緒になったらしい。
まるで、浜田省吾の「Money」の世界だ。
何が「愛してる」だ!(笑)

ところが、習慣というのは恐ろしいもので、仕事ばっかりするのに、それほど苦痛を感じなくなる。
仕事好きと言ったらいいのだろうか。
恐らくは、高度成長期を支えてきた日本人の多くは、同じように仕事好きだと思う。
仕事好きというより、モノを作るのが楽しい、のかな。
実際に、現在の私は、漁をするにあたっての、システム作りに傾倒している。
どうやったら、楽に仕事をできるのか、ということだ。
自分自身が年をとってきて、いずれ、今みたいに仕事をできない時がやってくるのを見越して、という理由もあるし、昨年のように、一人で操業しなければならない事態も想定している。
一人でも操業できる、ということは、同じ仕事を二人でやるなら、ずっと楽にできる。

若い時分に、比較的無駄使いしなかったため、今の自分があり、ほぼ震災前の設備を取り戻した。
こうなると、日本人の「もしかのための」貯蓄性向は、正しかったことになる。
つまり、私の父の厳しさは、ある面、正しかった。
(考えてみれば、「愛している」と言った女と甘い生活を営んでいたら、たぶん今の自分はないと断言できる。自分のことしか考えない女だったから。女を選ぶのは難しい。笑。逆に女の側も男を選ぶのは難しいだろう。特に今は)。

こんな私が、他のかご漁業者と同じように、資源増殖を無視する覚悟をもってやるならば、容赦なく獲るだろう。
周年操業で、コソコソしながら、いろんな漁業を平行してやる。
実際に、そのような灰色な話は、いろいろと耳にするから、やる気なれば、やれる。

でも、気分が悪いなあ。
だから、やらない。

あ〜、何となくスッキリした。

私は、みんなに「嫌なやつだ」と思われる。
でも、そんなのが一人ぐらいいてもいいじゃないか!
それでいろいろと考える人が出てくれば、本望である。

コメント欄に、名前も名乗らずに勘違いを記した人もいるが、労働環境の改善は、どこの事業者も考えていることだ。
厳しく育てられた後継者ほど、労働者のことを考えている(と思う)。
私は、そろそろ、日本人らしくない日本人に頼ることをやめたほうがいいのではないか、と考えている。
このことについては、後で記述することになると思う。
posted by T.Sasaki at 20:10| Comment(0) | TrackBack(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月09日

毛がにの大不漁

こんばんは。

ご存知のように、毛がにが大不漁で、不漁だった昨年の3分の1も獲れそうにない。
しかし、単価が異常に高いため、乗組員の給料ぐらいは払えそうになった。
他の船の人たちからは、「あなたはタダ働きね」とからかわれたりするが、しかたがない。
このまま異常な高値が続くとは思えないし、確保してある餌がなくなり次第、切り上げるつもりいる。
あと7回ぐらいの操業で、海から道具を回収して、来年に期待しよう。

漁がない時は、さっさと切り上げれば、その分、魚も増えるだろうし、育つだろう。
漁師は、こういう時、リフレッシュしたり、勉強したりするのがいいと思う。
漁がある時は、時間がいくらあっても足りない、という事態になるのだから。

いるはずの小さい毛がにがいない、ということをすでに報告しているが、昨年夏のたこかご漁の時は、小さい毛がにはたくさんいたそうだ。
まさか、短期間に、まだらが食べつくしたわけではないと思う。
もしかして、低水温が押し寄せないため、広範囲にまばらに散らばっているのかもしれない。
と、希望的考察を書いておく。

私は今年、ミズダコを昨年より多く漁獲している。
ミズダコ資源が多くなっているのかな、と思っていたら、宮古魚市場の水揚げは減少傾向なのだという。
岩手県内のミズダコ水揚高がトップであることを考えると、これは不安材料である。
春先の水揚げの増加は資源増大を意味する、と、先日、岩手県水産技術センターでは説明していた。
水温上昇による影響が、じわじわと出てくるのかもしれない。

このミズダコの野郎、憎たらしいことに、長い足で餌だけ横取りして、かごの中に入らないのがいる。
たぶん、20kg以上の大きな奴だろう。
10キロ以上になると、オスは生殖活動した後に、死ぬそうだ(オスはかわいそうだ。笑)。
昨日、24kgのミズダコを獲った。
私にしては、最大のタコだ。
仲間内では、成熟してセックスしたオスが死ぬことを知ってから、「遠慮なしに、でかいタコは獲ったほうがいい」と話をしている。
死ぬ前に獲って食ったほうがいい。
posted by T.Sasaki at 18:03| Comment(0) | TrackBack(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする