日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2025年11月26日

レインボーのワイヤー

こんばんは。

宮沢賢治の「アメニモマケズ」ではないけれど、何もすることがないのでオロオロしている。

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このドラムは、5色のワイヤーを使っている。
特に、ダイワ製の赤いワイヤーは切れやすいので、毎年はずす。
まぐろの野郎の仕業」のような絶望的な事件で、キンクした部分を切り取って、ちょっと油に浸して、乾かしておく。

翌年にまた、長さを測って、200m巻く。
毎年生き残ったワイヤーを次々とつなぐため、カラフルになる。
レインボーまで、あと2色だ(笑)。
下北の人たちは、250mも巻いておくらしいが、私は、下手くそなので、そんなに深い所を操業しない。
これでも、十分やっていける。


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2025年11月22日

するめいかTACの諸問題

こんにちは。

TACについての水産庁への電話」の後、12日に岩手のいか釣り部会の全員協議会が開催された。
2回目である。

全体の水揚げ集計作業についてであるが、どうやら、各県の集計作業のほうが進んでいなかったらしく、特に、本場の青森県が、がんだったみたいだ。
ご存じの通り、岩手県では、翌日には集計できている。

するめいかのTAC設定では、いろいろな問題が噴出している。
まず、県によって、真面目さが違う。
全漁連への報告で、山形県の水揚げは、ゼロになっている。
そんなことがあるわけないじゃないか!

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秋田県も、こんな数字ではない。
あきれ返ってしまう。

主に定置網のものであるが、都道府県枠というのもあって、北海道と富山県だけは、ちゃんと設定値があるが、あとは「現行水準」という枠である。

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岩手は、10月24日時点で約半分に達しているが、おそらくは、すでにオーバーしているだろう。
沖合にいたするめいかは、水温の下降とともに、岸寄りへ移動し、冬にかけて定置網に入るようにな
る。
都道府県枠は定置網用であり、これをオーバーしたらどうするのか、ということについて、水産庁は何も言えないそうだ。
私は、定置網に関しては、TACから除外していいと思う。
特に、まぐろだ。
今や「あんなもの、海のゴミだ」という人もいるくらい増えすぎた。
いちいち、網から逃がしてやらなければならないが、実際には、放流したまぐろは、くたばってしまうという。
それなら、食べたほうがいい。

一方で、するめいかは、ちゃんと水揚げして食べている。
定置網は、岩手県の場合、ほぼ漁協の自営事業に組み入れられているから、それでよいのだ。
定置網漁業は、今後、すべて漁協経営にすることが望ましい。
漁協の収益は、各組合員に還元されているし、地域にも還元されている。
悪いことではないと思う。

Yahoo!ニュース」でスルメイカ増枠のニュースが報じられるが、書いている記者たちでさえ、中身をよく調べないで書いている。
それに対するコメントも、よく理解していないのだから、本当にいい加減なものが多い。
こんなものか、とあきれてしまう。
あんな記事など、読む価値もない。
現場へ行って、船に乗って調べてほしいね。

全員協議会の場では、TACの留保分に関して、小型いか釣りの留保分を他の網漁業とは別枠で設けるべきではないか、と進言してきた。
会議に出席していた岩手県沿岸漁船組合の志田組合長は、国の会議の場でも、特に発言するようだから。

網漁業と釣り漁業は、効率の面で違う。
網漁業は、その場にいる魚をすべて獲ってしまうが、釣り漁業は、魚の食欲にかかわることなので、食い付かない魚を獲ることはできない。
したがって、TAC設定を網漁業と同様の考えで行うことは、間違っている。
釣り漁業で大漁ならば、その魚の資源量は、潤沢である、と言えるだろう。

岩手から北海道太平洋沿岸のいか釣り船たちは、操業できなくてブーブー言っているが、それなりに収入があったのだから、あまり言わないほうがいい。
獲れなかった他地域のことを考えると、そっちのほうを気の毒に思う。
日本人のマトモな感情からいえば、そうなるだろう。


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2025年11月03日

TACについての水産庁への電話

おはようございます。

あまりに暇なので、夕方早くに一杯やってしまい、寝てしまった。
本当は、小型いか釣りの休漁(もしかしたら今季は切り上げかも)について、終わったことなので、もう書かないと思ってたけれど、やっぱりこれで済ますわけにはいかないと思い、過去の文書など調べてながら、いろいろと書いていた。
私は、沿岸漁船漁業組合の地区幹事を務めた時の会議資料を、すべて保存してあるが、本棚1列分以上あるから、探すのが大変だ(津波前のは、もちろん無い)。
まとめるのにも時間がかかり、嫌になって、つい一杯(笑)。
朝は、非常に頭の中がクリーンで、仕事がはかどる。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2025103100392&g=eco(「時事ドットコム」)

すでに、水揚げ数量がオーバーしているのには、理由がある。
河野太郎議員のようなデジタル推進で、意味があるのかないのかわからないようなマイナンバーカードを作らせているわりに、各地の水揚げ報告が、オンラインで集計できなていない。
岩手県の場合、いさだ漁のように、その日の水揚げは、夕方には集計できている。
おそらく、するめいかも集計できているだろう。
それが、水産庁では、半月もかかるのである。
まったく開いた口がふさがらない。

そのため、私たち、小型いか釣り船には、日本全体でどれくらいの漁獲になっているのかがわからない。
わかっていれば、それなりに対策をとる。
1日1隻の水揚げを半分にするとか、そのような対策は早い段階でできたはずだ。
水揚げ量が減れば、それだけ単価は上がる。
休漁間際など、平均単価が4000円より下がらない状態が続き、これくらいなら、10トン未満船など、1日50箱でも大丈夫。
TAC上限値に近づいたら、他地区のいか釣り船のことも考えて、思い切って数量を減らしてもいい。
と、私は、岩手県いか釣り部会の緊急全体会議で、話をしてきた。

報道機関というのは、うわべだけで、ほとんど取材していないに等しい。

TACをオーバーしてしまった責任の一端は、集計作業の効率化をやっていない水産庁にある。
このデジタル推進、オンライン時代に、ガラパゴス的なお役所なのだ。
仮に、毎日、各県の水産部署が集計していたとして、それから水産庁にあげてやる時間というのは、メールでも、数分でできる。
47都道府県だから、47回メールを開いて、こんなものカーソルを当ててコピーしていけば、1件について、1分もかからない。
つまり長く時間を見積もっても、47分でできる。
確認作業を同じくらいの時間をかけても、2時間あればできるのだ。
したがって、翌日の午前中には、日本全国の集計というのはできあがっているはずだ。

みなさん、疲れる話だと思いませんか。

これを、各市場で水揚げをコンピュータ端末に打ち込んだ時点で、水産庁の机の上に、日本全国の集計値が出るようにすればいい。
もちろん、各漁業者にも、カードを作っていなくてもマイナンバーは付与されているから、該当するマイナンバーに数字を打ち込むだけだから、打ち込んだ時点で、水産庁や税務署へデータは飛んでいく。
隠し事も何もない。

次は、TACのシェア設定について。

これは、TAC制度を導入してから、ずっと維持してきたシェアの表である。

img027.jpg

中段に、するめいかを大きく獲る漁業種ごと4つのTAC数量が書かれてある。
沖合底びき網漁業が50200トン、大中型まき網漁業が15500トン、いか釣り漁業が64600トン、小型するめいか釣り漁業が89700トン。
全体を足し算すると22万トンである。
これを割合で示すと、沖底が22.8%、まき網が7%、いか釣り漁業というのは、中型いか釣りのことで、凍結船であり、これが29.3%、小型いか釣りが40.7%。
およそ、2割、1割、3割、4割、というのが、基礎シェアであった。
この年のするめいかTACは、31.8万トンであり、22万トンを除いた分が、留保分である。
上記文書の「5.有効期限等」に次のようにある。

 本確認書の有効期間は、平成22年1月1日から平成24年12月31日とし、以後は、前年の10月末までにいずれかから改訂の申し入れがない場合には、毎年自動的に延長されるものとする。
 ただし、この場合において、基礎シェアは、3年毎に、直近5年間の漁獲比率から上記の方法を用いて算出された数字に固定するものとする


直近5年間の漁獲比率」となると、効率のよい網漁業が、必ず比率が高くになる。
さらに、国の留保分を取り崩すのはたいていは沖底で、それも漁獲実績となる。
結果として、特に、沖底のシェアは徐々に高くなり、令和6年度TACの基礎シェアは、大臣管理分49900トンの中で、沖底が26%まで上がり、小型いか釣りは36%まで下がった。
これは、「TAC(漁獲可能量)設定に関する意見交換会」の「令和6年1月31日、令和6管理年度TAC(漁獲可能量)設定に関する意見交換会(するめいか) 」の資料4「令和6管理年度するめいか漁獲可能量(TAC)の設定及び配分について(案)」に書いてある。

https://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_koukan/attach/pdf/index-246.pdf

ここまでは、まだいい。
翌年、つまり今年には、基礎シェアはガラっと変わる。
令和7年2月4日、令和7管理年度TAC(漁獲可能量)設定に関する意見交換会
(するめいか)
」の資料3では、大臣管理分8300トンの中で、ほぼ、沖底と小型いか釣りのシェアは近くなり、沖底が31%、小型いか釣りは33%となり、ほぼ同等となった。

https://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/s_koukan/attach/pdf/index-358.pdf

どうしてこうなったか、というと、漁獲効率のよい漁業の実績のみを考えているからである。
岩手でも青森でもそうだが、大不漁の昨年まで、沖底の水揚げを聞くと、小型いか釣り船たちはびっくりする。
とともに、TAC制度に呆れているのだ。
なぜ、これほど効率が違うのに、沖底のTACシェアを増やすのか。
資源を増やすためには、効率のよい漁業に、最も制限を加えるのが良い方法なのに。

TAC制度が導入されて以来、初めて、小型いか釣り漁業が留保分を使ったのが、今年。
悪いことに、昨年50200トンもあった留保が、今年はたったの6700トンである。
これは、常に留保分を使う沖底へ批判があったためだ。
沖底は、漁獲効率が良い分、常にTAC消化率が100%である。
したがって、国の留保分を使う。
留保分というのは、いか釣り漁業のように、いかの意志で、疑似餌に食いつくかどうか、そういう漁獲確度の低い漁業に使うべきではないのか。

私は、上記のように、水産庁の集計作業迅速化と留保分の取り扱いについて、水産庁の資源管理部管理調整課許可漁業第3班へ進言しておいた。
単なる偶然ではあるが、同じ日に、政治家が重い腰を少しあげた。

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=54975(「北海道ニュース UHB」)

ここで、小型いか釣りがTACオーバーした今年度の日本全体の配分統括表を見てみよう。

https://www.jfa.maff.go.jp/j/suisin/attach/pdf/index-962.pdf

3ページ目になるが、小型いか釣りへの増加分が700トン3回で、2100トン、沖底へが1300トン3回で、3900トンである。
元々の基礎シェアが、小型いか釣りのほうが多いのに、なぜ、留保分の割当で沖底のほうが多いのか。
決定理由がわからない。
このことは、質問しなければならない事項である。

単純に書いている物書き連中は、論外である。

https://wedge.ismedia.jp/articles/-/39126(「Wedge ONLINE」)

彼らは、海上の現場を取材していない。
楽でいいですな。

もう一つ、最近きた水産庁管理調整課からの文書のコピーをあげておく。

img028.jpg

 当該命令が発出された翌日から翌年3月末日までの間、「@するめいか採捕の禁止」の段落に、「小型するめいか釣り漁業によりするめいかの採捕(混獲、餌用、市場外流通、自家消費も含む。)を行なった場合には、同命令違反となり、法第190条第2号に基づき、3年以下の拘禁刑又は300万円以下の罰金が処される可能性があるほか、同命令に違反する行為をし、かつ、当該行為を引き続きするおそれがあるときは、法第34条に基づき、当該行為をした者が使用する船舶について停泊命令等の行政処分が下される可能性があります。
 その他、漁業収入安定対策事業等の国による支援事業の停止措置や国費相当分の返還が発生する場合があります。

 
これ、数年前の岩手沖底のTAC違反に適用できたはずだったが、公の機関は、どこも無視。
調べることもしなかった。
この辺のことは、「2そう曳きトロールは最悪の漁法」シリーズに書いてある。
2021年正月に、頑張って書いている。
日付から、問題の事件があったのは2020年だ。
あれから5年か。
おかしなことをやっていても、大臣許可優先の行政側の態度は、ほとんど変化がない。



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2025年10月06日

まぐろの野郎の仕業

ふたたび。

昨日は、乗組員が風邪をひき、休むというので、一人で沖に行ってきた。
私は一人でやる覚悟はできているので、その予行演習みたいなもの。
いずれは、そうなる。
以前、乗組員に八戸で逃げられた時に慣れているから、初めてではない。

しかし、あの憎たらしいまぐろが来て、針を引っぱっていった。
たださえ南風が吹いているのに、いかを箱に並べながら、トラブルをすべて監視できるわけがない。
昼いかでは、ワイヤートラブルは絶望的な出来事だ。

絶望的なワイヤートラブル.JPG

こうなった機械は、一人の場合、止めておくしかない。
おかげで、分銅も10個以上は、やられた。

暇になった時に、予備ドラムに交換したが、絶望的なものは、このように、ほったらかし。

絶望的なワイヤートラブル2.JPG

結局、最後には、11台付いているいか釣り機械は、3台が使用不能になって、8台に。
5トン未満船のいか釣り機械より、数が少なくなってしまった。

アオザメに針をやられてこうなるのは、以前はよくあったが、今や、いか釣りの天敵は、まぐろになった。
こうまでして、まぐろを大事にしなければならないのだろうか。



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2025年09月27日

いか釣り漁業を妨害するまぐろ

ふたたび。

まぐろの多さには唖然とするが、これが日本全国規模で、いか釣り漁業に被害を与えている。
昼いかでさえ、まぐろが針を引っ張って、騒動になっている。
単独で針をやられるのならサメと同じで、まだかわいいほうだが、引っ張って泳ぐから、一気に針がゴチャゴチャになる。
私は、3台分の針が一気に引っ掛かけられたが、他の船は、もっと重症だったりする。

これは、端的に表す魚探映像だ。
半分を海底拡大に分割しているもの。

まぐろの影響.JPG

海底までVの字になっているのが、針の映像だ。
その後に、細いVの字や斜めの線、横の線が、まぐろの映像。
針が降りていく前は、薄い魚探反応は、海底から30mくらいになっているが、まぐろが映ってきてからは、高さが10mもない。
途端に、いかは針に食わなくなる。
まぐろが来たら、そこから離れるしか手立てがない。

まぐろが来た場所を離れ、再び魚探反応を見つけて針を下ろしても、まぐろは頭がいいので、エンジンの音を頼りにまた寄ってくる。
他船がたくさんいる場合、犠牲になる人は、くじ引きみたいなものだが、私は単独操業が多いから、相当に離れないと、すぐにまた寄ってくる。

まぐろの極端な漁獲制限は、まぐろにとって天国だろうが、いか釣り漁業にしろ、定置網漁業にしろ、私たちにとっては地獄だ。

水産庁などは、欧米のいいなりになって、気分がよかろうが、日本の漁業者にとっては、まったく良くない。
こんなまぐろ保護条約(正式名称は知らない)など、さっさと破棄したほうがいい。
条約批准は、売国的である。



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いか釣り機械の芯出し

こんにちは。

前沖で漁が切れたと思い、いか釣り機械の修理を兼ね、北上して八戸へ行ってきた。
土曜日に入港して、その日は雨降り。
何とか、日曜日にやってもらった。
修理と言っても、シャフトの芯出し。

いか釣り機の芯出し.JPG

芯が狂っていたため、グリスが切れてくると、キッキッと音がする。
そこでグリスを差すと音は止む。

サンメイいか釣り機のロングタイプは、軸受の厚さが微妙に均一ではない。

いか釣り機の芯出し2.JPG

そのために機械屋さんは、わざわざそれを水平に保つため、ライナーを自作して挟んでいる。
そのライナーは、ジュースのアルミ缶を切って使う。

芯出し作業を見ていたが、簡単にできるものではない。
熟練工の技だ。
サンメイのほうでも、芯出しに苦しむと、この機械屋さんに依頼するそうだ。
八戸の正和産業。
今度、いか釣り機の芯出しが必要になったら、自分でやってみようと思う。

機械屋さんに「はまでに変えようか」と言ったら、「われわれが辞めてからにしてよ」と言われた。
「今さら」というわけか。
そうなると、私は、サンメイ一択になる。





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2025年08月09日

インドネシア人も、がっかり

こんにちは。

宮古魚市場は、この季節、つまり、トロール漁業が休みの時は、たくさんの市場休日を作る。
したがって、今月は、公務員と同じ、土日がすべて連休となる。
労働基準局の指導なのか何なのか知らないが、年間の休場日数があるらしく、しわ寄せは、トロール漁業以外に来ている。
彼らに言わせれば、「トロールの口銭のほうが大きいだろ!悔しかったら小型船で、それくらい稼げ」だ。

いつまでも、こういう態度でいいのだろうか。

そんなわけで、宮古入港船は連休しているが、するめいかを水揚げする他の市場は、そんな休み方はしていない。

八戸沖から岩手県北部沖では、近年に比べると、いか大漁だ。
昨日の金曜日には、私の友船は250箱近く獲った。
彼は天才的で、小さく並べることもない人である。
だから、正真正銘の大漁船だ。
内訳は、25入れが3箱、30入れが24%、残りの75%がバラいかである。
一方、この日の八戸魚市場公表水揚げは、平均水揚げが105個。
内訳が、25入れが14%、30入れが52%、残りの34%がバラいか。

このとおり、八戸入港船は、青森県規格など無視の小さく並べる船が主流であり、真面目に規格を守っているのは、ほんの一部になってしまった。

私など、乗組員がまだ乗ったばかりの新人なので、少しいかが揚がってくれば、泡を食って、すべてバラにしてしまう。
もう苦笑いするしかない。
したがって、八木魚市場に130箱水揚げした時など、30入れは3個のみで、あとはすべてバラいか。
しかも、バラいかは、宮古魚市場基準のため、重い。
7kg、いや、8kg入っているのもあるかもしれない。
超ケチな船では、氷が表面に見えるバラいかを水揚げしているそうだ。
それらを一緒くたに買われるのだから、真面目な人ほど損をする、という構造である。
したがって、こんなことをやっていれば、単価は自ずと下がっていく。
該当する市場では、市場職員や仲買人たちは、値決めで苦労しているだろう。

消費者への販売において、食品表示法というのがある。
生鮮食品についてもあるようで、必ず表示しなければならないのは、名称と原産地。
その他は、個別に表示指定されている。

https://hyouji.maru-sin.net/display-rules/fresh-rules/(「食品表示.com」https://hyouji.maru-sin.net/

したがって、魚市場から買い付けた魚屋さんや加工屋さんたちが、一般消費者に製品を売る場合、これらを正直に表示しなければ罰せられる。
ところが、その仲買人たちが、漁師が魚を買う場合、特に、現在主流のいか箱のように、故意に内容量を少なくされた魚を仕入れた場合、泣き寝入りしかない。
罰則事項も何もないものだから、あとは、仲買人たちが、良いものと悪いものとで、極端に価格の差をつけるしかない。
ところが、今度は、セリ販売の場合、仲買人どうしの駆け引きにより、そういう値決めにはならない。
だから私は、宮古魚市場のような、入札制のほうがいいと思う。
気に入った製品に高い値段を付け、残は、それなりの安値を付ける。
故意だとわかったら、叩く。
それでいい。

そもそも、この故意による内容量のごまかしは、良心のある日本人がやることだろうか。
近年、乗組員不足で、インドネシア人を小型船も雇うようになっている。
来日した彼らは、日本という国は、その勤勉制で、一時アメリカをも凌ぐくらいの経済力を持ったことに敬意を払っていただろう。
それが、こんな内容量をごまかそうとするいか釣り船に乗って、幻滅を感じているだろう。

まるで、ケチな中国人たちと一緒じゃないか!(もちろん、ちゃんとした人間性のある中国人もたくさんいる)
インドネシア人たちは、帰国してからきっと、「日本人って、尊敬できないよ」と言うだろう。

でもね、ちゃんとした日本人も、まだたくさんいるからね!


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2025年07月12日

サイクルメーター

3回目

新造船から30年以上経ってから、ようやく付けた集魚灯用のサイクルメーター。

サイクルメーター.JPG

機関室ある大きなブレーカーにはもちろんアナログのサイクルメーターが付いているが、いちいち機関室まで行くのも面倒なので、ブリッジにも付けた。
無線屋さんも自作しておいたのを忘れていて、私も忘れていたが、暇なので思い出して、持ってきて付けた。
今までは、テスターを当てて調整していたが、だいたいのエンジン回転数で決まるから、これがないからといっても大したことではない。

稀に意地悪な船がいて、近くで強い光力を見せつけるのがいる。
これに対抗するには、電圧やサイクルを上げて対抗するしかない。
この場合だけ、役に立つかな?

船をやめようかなあ、という時に、こんなものを付けてもねえ。
でも、立派だなあ。


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2025年06月17日

遅いだけ?

こんにちは。

昔々、たくさんのするめいか資源があった頃、私が学校を終わって船に乗り始めた頃、春鮭鱒が終わってから日本海へいか釣りに来た。
当時、何もわからなかった私には、夜の航海中、小泊沖から新潟沖まで、集魚灯を点けた船がたくさんいて、その数には驚いたものだ。
見渡す限り、メタハラ灯が点いていた。
そして、現在、同じように航海していても、小泊沖から新潟沖まで、点灯船は1隻もいない。
今や、新潟以北の日本海では、港からより近い漁場で、集魚灯を点けない経済的な昼いか漁が主流となり、その昼いかでさえ、赤字状態だ。
秋田港や小泊港周辺にいるいか釣り船は、ずっと苦しんでおり、もう撤退して太平洋へ戻るという話も聞く。

昔々、新潟港へたくさんの入港船があった頃、私が佐渡へ来る前、新潟の街は、賑やかだった記憶がある。
夜に古町に繰り出せば、呼び込みの兄ちゃんたちがあちこちにいて、誘われて店に入って行った。
その後、呼び込み禁止の規則ができて静かになったが、それでも街は賑やかだったように思う。
新潟沖合には、佐渡海峡から瓢箪礁までたくさんの漁場があり、山形沖まで含むと、非常に広範囲だが、沖合漁場は距離が遠いのが難点だ。
往復で8時間から10時間が普通で、まともにやっていては、寝る暇がない。
新潟市場のいかの値段は、新潟以北では最も高く、したがって、少々遠くても新潟港まで運んだ。

当時は景気がよかったので、休日になると、乗組員たちは寝ないでそのまま新潟の街へ遊びに繰り出す。
今思えば、よくそんな体力があったものだと感心する。

その後、するめいか資源が少なるのが目に見えてわかるようになり、佐渡のD親分の誘いもあって、新潟から佐渡へ入る港を切り替えた。
その佐渡でさえ、今年の外来船は、まだ私1隻のみ。
新潟港など、来ても赤字は増えるだけなので、誰も来ない。

漁があるのは石川以南で、するめいかの北上が遅いだけなのか。
実際に、そう言う人もいるが、それでも、全体の資源量が少なすぎる。
本当はすでに帰りたくなっているのだが、遅いだけ、という言葉を少しは信じようかな、と考えたりしている。
あやふやな状況というのは、ヒジョーにストレスがたまる。


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2025年01月26日

いか箱の3桁の浜値は、10年前の値段

ふたたび。

今朝から天候が悪く、仕事もできないので、昨年の漁獲や平均単価などを集計してみた。
昨年のいか箱は、平均単価で4381円、一昨年が4924円。
600円近く安くなったようだ。
そして、震災後、毎年の水揚げデータを記録しているので、「2つの訂正」にある、いか箱の超安値を調べてみた。
そうしたら、1箱3桁の値段は、今から10年前までさかのぼる。
平成27年(2015年)に深浦市場に揚げたバラいかが759円だったのが最後。
これ以降、するめいか1箱の単価に、1000円以下というのは、ない。

こんな値段をつけるなら、買わなくていいし、あげてもいいよ。
市場で、「ふだが入らないから取りに来い」というなら、はい、取りに行きます!
ほしい人は、いっぱいいるからね。


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2024年05月21日

ネジのパッキン交換

こんばんは。

先月かな?今月かな?
いか釣り機のパッキンを取りに八戸へ行ってきた。
今月だ。
その時、機械屋さんから、「そろそろオーバーホールだよね。新台は無理だろうからオーバーホールしたら?」と言われ、私は「まだあと3年くらいあると思うよ」と答えたら、「そうかなあ?」と言われた。
サンメイSXの改良型で「-S」が付く型番。

帰ってから調べてみたら、購入が平成26年。
オーバーホールしたのが、平成31年、つまり、令和元年。
あれまあ!
再び、オーバーホールしてもいい年頃になっていた。
来年だ、オーバーホールは。
自分の年も取っているのだから(笑)、やっぱり機械も年を取っていた。
私は、新台を買えない!

毎年、いか釣り機械を積んでは降ろししているものだから、配線口のネジのパッキンがついに役に立たなくなっていた。

配線口.JPG

そこで、パッキンの交換。

ネジ パッキン.JPG

機械屋さんの話では、パッキンがなくても、そんなに水は入らないと言うが、船を辞めるまでこの機械を使うことになるかもしれないから、交換した。
一応、試運転では完全に動いたが、来年のオーバーホールの時は、端子も全部交換する予定だ。
もちろん、自分がやる。
無線屋さんに、専用の圧着工具を買わされたから(笑)。

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2024年05月19日

極端なことには理由がある

こんばんは。

いよいよ、今年もバカの一つ覚えで、いか釣をやろうと準備している。
私のことを理解してくれている乗組員、無線屋さん、機械屋さんをはじめ、もろもろの人の応援をいただいて、いか釣の艤装も順調だった。
が、集魚灯の試運転で、問題が。

光らない電球.JPG

光るはずの電球が、極端に光らない!
同じ回路だから、同時に光るはずなのに!
いろいろと同業者に聞いたら、これは集魚灯トランスのコンデンサーがいかれている、とのこと。

私は今までこんなことは経験したことがないので、ソケットの圧着スリーブを取り換えてみたり、トランスのランプ側や電源側を他の端子と交換したり、やってみた。
先輩方の助言が正しかった。

9.7トン型の機関室では、いちいちトランスを引っ張り出して修理するのは、余程暇がないとできないと思う。
だから、今季は、点かない電球の回路は、オフにして使う。

こんなトラブルに遭わなかった私は、今まで運が良かった、と思うことにしよう。
いろいろと聞いたが、どうやら、トランスの配置条件によるところが大きいらしい。
参考までに。
posted by T.Sasaki at 21:39| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月22日

いか釣りのワイヤー

3回目、こんばんは。

いか釣りのやなであるワイヤーは、インフレのあおり受け、倍近くの値段になったそうだ。
私は、何年も前から、その対策をやっている。

今やほとんどのいか釣り船が採用している皮膜付きのワイヤーは、普段使わない水深を操業する時、ドラムの固定されている側ほど、切れて落ちやすい。
海水に浸からないと、その部分に発生した電気が滞留し、ステンレスワイヤーでさえ、腐るのではないか。
そこで、ドラムに固定されている側の50mを、裸ワイヤーにしてみた。

裸ワイヤー.JPG

これが好結果を生み、相当痛んだワイヤーでない限り、切れて落ちることはなくなった。
いろいろと実験しているが、グリスを強く仕込んだワイヤーほど切れにくい。
これは予想されていたので、私は、漁期を終えると皮膜付きのワイヤーを外して、いったん廃油に漬け、それからぶらさげて油を切り、翌年にまた長さを合わせてドラムに巻く。
皮膜付きワイヤーは150mだけ巻き、合計200mしか巻かない。
針の分を30mとし、水深230mまで操業できれば十分。
下北の人たちは、300mまで針を下げる、と威張っているが、私は、それに付き合いつもりはない。
下手くそだからだ。

この裸ワイヤーをドラム側に使い始めたのは、私が知る限り、八戸の長久さんが最初である。
私が最初だと思ったら、ちゃんと先輩がいた。
彼は、大不漁が来る前にやめたから、非常に上手だったと言える。
そういう年齢だったから、というのが最大の理由ではあるが。

皮膜付きワイヤーで最悪だったのは、ダイワレッドである。
ひどいものは、1年もたないらしい。
2年目で、たいていは切れる。
良かったのは、昔の深緑色のワイヤーだったが、このメーカーは撤退した。
最近では、ニューマルチオイルというワイヤーが良いように思う。
ただし、このワイヤーは、磁石にくっ付くそうで、ステンレスの純度が低い、と指摘する人もいる。
が、今のところ、はずして廃油に漬けなくても、切れない。
何年持つか実験しているが、すでに5年巻きっぱなしでも切れない。

posted by T.Sasaki at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年12月13日

やりいかのアンカー場は、極めて少ない

こんばんは。

宮古前沖は、いかのおかず獲りには困らない。
珍しく、やりいかが続いて釣れている。
大漁なわけではないが、異常に単価が高く、赤字にならないので沖に通っている、という感じかな。

先月、北海道から帰ってきて、しばらく休んでいたが、遊漁船がやりいかを釣っているというので、その沖合いに電気を点けてみた。
これが始まりである。
彼らが困ると思うので、最低1マイル以上離してパラアンカーを投入した。
集魚灯も、18灯しか点けない。
潮流が非常にゆっくり流れるので、どっちにいくのか定まらない。
沖合いに出たり、陸上に上がりそうになったり。
そうしたら、やりいかではなく、するめいかが揚がってきた。
たまに、やりいか。

この時点で、私は、やりいかの道具を買いに行ったり、釣り方を聞いたりした。
やりいかなんて、釣ったことがない!

そのうち、パラアンカーでは皆無に近くなり、岸寄りにアンカーを入れてみた。
するめいかも揚がるには揚がるが、やりいかも揚がるので、やりいかの針を使い始めた。
試行錯誤で、ナイロンの長さや太さをいろいろと変えてやってみた。
ガラ針をまぜたほうがいいのか、やりいか針を何本使ったほうがいいのか。
そのうち、プロの人たちがやりいかを釣り始めた。
私は、教えてもらった。

やりいか.JPG

氷の上に、死なないうちに並べると、真っ白なんだなあ。
20入れサイズ。

やりいか2.JPG

たまに混じるするめいか。

するめいか20231204.JPG

ナイロンを細くしすぎて、鉛の分銅を何個も落とした。
もったいない。
もう、どうやったら大漁できるのか、頭がおかしくなりそうだ。

まさか、この年で、こんな試行錯誤をやるとは思わなかった。
しかも、やりいかの場合、するめいかよりも釣れる場所は限られている。

地元のT丸は、何十年もかけて、釣れる場所を見つけ出した。
私も1ヵ所だが、彼にだいたいの場所を教えてもらった。
感謝しかない。
もう1ヵ所見つけたと思うのだが、そこにやりいかがあまり回遊していないので、正確な場所が、まだはっきりわからない。
もう少し広範囲にやりかの漁場が広がれば、もっとアンカー場所はあるのだろう。

この何十年もかけて見つけ出した場所は、今や簡単にコピーできる。
やっている人の場所に船を寄せて、GPSの緯度経度を記せばいいだけだ。
先に来てアンカーを投入すれば、その人の苦労を一瞬にして、簡単に奪うことができるのである。

私には、そういうことはできそうもない。
posted by T.Sasaki at 20:24| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年10月29日

いか釣り船頭の高齢化

3回目。

登別港の親分に入港船が招待され、一杯やってきた。
そこで、愕然としたことがある。
船頭の高齢化である。
その中で、最も高齢だったのが、何と!私であった。
知らないうちに、年寄りになっていた(笑)。
だから、特に夜いかの場合、私は邪魔な老人だから、一番最後にパラシュートアンカーをやるようにしているし、それで獲れなくなれば帰ってくるしかない。
事実、もう帰ってきた(その後、何日も続かなかったらしい。漁が続かないのは、資源不足のためであり、今年はどこも同じ)。

集まった船頭は十数人だが、最低年齢が50歳とは驚いた。
船も新しそうで、たぶん、補助事業か何かで買ったか作ったんだろうな、と思っていたから、年齢も相応に若いと思った(補助事業は若者に厚遇だから)。

私が、いか釣りの船頭をやったのは、27歳の時である。
たまたま、今乗っている船を作るため、父とその弟は気仙沼へ行き、「お前の好きなように船を動かせ!」と、もう一隻の漁運丸を預けられた。
船を操船するのも初めてみたいなもので、岸壁につける時など、非常に緊張していた。
ぶつけたりすれば、とんでもなく怒られるのは、わかっていたから。
ただ、運よく、大漁してしまった。
あの年は、異常だった。
夜漁しかなかった時代で、あんな電気(93Kw)で釜石以北の岩手では、一番になってしまった。
当時、山田の鉄船たちは、200Kwも電気を点けていたのに。
一応、それからは、いか釣りの時だけ、船頭をさせてもらった(どの漁業も預けられたのは津波の2年前で、40代後半)。

私は特に若かったが、それでも、30代の船頭は、ざらにいたと思う。
それが、今、岩手、青森、北海道のいか釣り船で、20代、30代の船頭は、どれほどいるのだろうか。
私は、そんな若い船頭をほとんど見たことがない。
これは、日本の人口問題に匹敵する大問題である。
posted by T.Sasaki at 14:58| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月26日

原始的な手釣り用道具

ふたたび、こんにちは。

これ、先代の木船の時代の手釣り用前ローラー。

手釣り用前ローラー.JPG

木製だから、釘が腐って分解寸前。
どうせだから、寸法をとってFRPで。

手釣り用前ローラー2.JPG

するめいかの1箱の値段が、1万円もしたりする。
船を小さくして、LED照明で手釣りをする時代が来るかも?
posted by T.Sasaki at 11:48| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年09月16日

山が当たった!

こんにちは。

調査できず」で悔しい思いを書いたが、トロール解禁初日、岩手の2そう曳きは、するめいかを獲った。
私は八戸で、惨めにも、ぜんぜん獲れなくて、嫌気がさしていた。
そこで1日休んで、大田名部港(普代)に回航し、翌日から黒埼沖を調査することにした。
夕方、地元船のいか釣り船が帰ってきたので水揚げを手伝いに行ったら、大漁だ。
3桁の水揚げは何年ぶりだろう、とみんな喜んでいた。
この船の人たちも、八戸で嫌気がさして、私と同じような考えだった。

今年は私も、3桁の水揚げができないのかもしれない、と思っていたが、翌日、3桁の水揚げとなった。
その後もある程度獲れたが、おとといは、ついに皆無に近く(6箱)、10時頃に切り上げて早帰り。
連休をしている。
絶望的な今年のいか釣り漁業」の長期予報にあるとおり、資源量としてはこんなものかもしれない。

近年、トロールが獲っても、いか釣りの針に、いかが付いてこない。
だから、ほとんど期待していなかったのだが、今年は以前のように付いた。
八戸で形を見るのに苦しかったから、この日、他船から「いかが、こんなに簡単に揚がってくるとは!」と無線で言われた。
山を掛けたのが当たった形だ。
昨年までは、調査しても無駄足だった。

私は下手くそなのだが、それでも船の動かし方が少しはマシなので、何とかやっている。
今年のような超大不漁だと、行った先で漁に当たらないと悲惨を極める。
次はどこへ船を動かしたらいいのだろう。
うまくいくかどうか。
いつでもそうなのだが、山の掛け方で成否が分かれる。

明日、沖に出てみてから考えよう。
posted by T.Sasaki at 16:54| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月30日

調査できず

ふたたび、こんばんは。

八戸沖の昼いかも、そろそろ下火になりつつある。
八戸港の水揚げは、ほとんど北東海区の根からオカ側だけである。

そこで、岩手沖を調査したいのだが、南風のオンパレードである。
本当は、トロール解禁前に一度走ってみたかったが、無理みたいだ。
盆過ぎ、久慈沖から北上調査したが、形を見たのは、八木沖で数個獲ったのみ。
黒埼周辺から南を見てみたかったが、トロールが操業してからになってしまった。
悔しい!

posted by T.Sasaki at 19:53| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月15日

絶望的な今年のいか釣り漁業

こんにちは。

日本海のするめいかの前半戦は、おそらく史上最低であろう。
そして、今後も上向く気配はない。

https://www.fra.go.jp/home/kenkyushokai/press/pr2023/files/20230731press_srm-n.pdf(「水産研究・教育機構」)

岩手の定置網で、近年になく、するめいかの入網があったので、私はいち早く家に帰ってきて操業し、今後を楽しみにしていた。
しかし、漁は上向かず、今後も上向く気配はない。
この長期予報を見て、愕然とした。

https://www.fra.go.jp/home/kenkyushokai/press/pr2023/files/20230731press_srm-t.pdf(「水産研究・教育機構」)

今年のするめいか漁は、壊滅的な結果となる。

今年6月、八戸沖でトロールは、ミニのするめいかを、ほぼ全船満タン(発砲スチロール箱で200箱)で獲っていた。
小型いか釣りが、そこへ行って針を下ろしてみても、形すら上がらない。
トロール船が切り上げる7月になれば、きっと釣りの針にも、いかが付くようになると期待したが、たまに、平均で二桁の水揚げになるだけで、ほぼ一桁の日が続いた。
底曳き網のパワー、漁獲圧というのは、それほど非常に大きいものだというのが実感できる話である。

9月から操業の始まるトロール船に、このまま、するめいかを獲らせれば、次年度のするめいかは、もっと減るだろう。
ここで、何の措置も水産庁が獲らなければ、いか釣り漁業は存続できなくなる。

水産庁職員の心の中は、「そんなこと、知ったことではない」と思っている。
何かの会合で聞いてみたらよい。
必ず否定するだろうが、「そうでないなら、何かやれよ!」と言われるのが目に見えている。
きっと何の会合も開かない。
税金ドロボー!


posted by T.Sasaki at 10:55| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年08月04日

手っぴが短い

こんにちは。

するめいかを獲っていても、例えば、足、この正式名称すら知らなかった。
足ではなく、腕なのだそうだ。

https://www2.suigi.pref.iwate.jp/others/tips_squid(「岩手県水産技術センターWeb」)

まあ、「手っぴ」とは言うが、たいていは、たこと同じように足と言っているように思う。
その腕の中でも、長い腕が二本ある。
これを触腕という。
水技の写真ではわかりにくいので、ぼうずコンニャクさんに頼る。

https://www.zukan-bouz.com/syu/%E3%82%B9%E3%83%AB%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%AB(「市場魚介類図鑑」)

最近、宮古近郊で釣れているするめいかは、この触腕が短いのが多い。
これは25尾入れのするめいか。

するめいか短触腕.jpg

よく「戻りするめ」に多いというが、今は北上群の盛漁期であるから、戻りするめ、ということではないだろう。
以前にも、夏の盛漁期にこういうことがあったのを記憶しているが、これは何を表しているのか。
posted by T.Sasaki at 17:05| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月30日

まぐろより青太のほうがいい

ふたたび、こんにちは。

県のいか釣調査に意味はあるのか」に書いてあるように、私は、釜石湾で操業していた。
最初は山田湾でやってみたのだが、小さいするめいかばっかりだったので、南ほど大きいのではないか、ということで、釜石を拠点にした。
地元船が出る前はこれでよかったが、釜石地区の船が出揃ったところで、私は撤退した。
ずっと地元にしかいない船にすれば、私は邪魔だろうな、という考えがあったからである。
その後は、ほぼ、御箱埼から北ばっかり操業し、釜石湾には行っていない。
なぜか、今年の船越湾はパッとせず、結局、山田湾を中心に操業している。
少しばかり大きくなったが、漁は終わりに近いような気がする。

どこを操業しても、突然、いかが揚がらなくなることがある。
まぐろ様の登場である。
まぐろ様が登場しなければ、朝まで形はあるのだが、登場すれば、その晩は終わり。
まぐろ様の意向が、いか釣り漁業者の殺生権を握っている、といい。

これは、宮古樫内沖(通称トンガリ沖)で操業した時の写真だが、中層に赤黄色い帯が映っている(被害報告の写真として提出予定)。
まぐろである。

IMG_0648.JPG

日本海とは映りが違う。
日本海のは、山型に映る。
まぐろ様の登場前は、海底からの40mくらい盛り上がったプランクトンの反応があったのだが、このように、薄く海底にねっぱった反応しか映らなくなった。
当然、するめいかは揚がらなくなる。

青太(宮古弁かな?オアザメのこと)が来れば、針を持っていくが、するめいかも揚がる。
まぐろに比べれば、まだ青太のほうがいい。

今では、他業種の漁師たちに、お願いしている。
まぐろを駆除してくれ、と。
まぐろは増えすぎて、害獣である。

posted by T.Sasaki at 11:44| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

かっかべ襲来

こんにちは。

前沖の夜いかも、下火になった。
なぜか、かっかべ(宮古弁で蛾のこと)の襲来も収まった。
外来船が来る前は、集魚灯を点けると、かっかべが大群で寄ってきた。
かもめもそれを食べるために、船の周りにたくさん集まってくる。
かっかべが機関室に入るのを防ぐため、送風機には網をかぶせておく。

送風機の網.JPG

しかし、網をくぐる小さいかっかべや羽は、機関室へと侵入する。
ごらんの通り、集魚灯トランスやクラッチ周辺には、羽だらけ。

かっかべ.JPG

かっかべ2.JPG

今朝、暑くなる前に、掃除機で吸い取ってきた。
もちろん、ターボフィルターからも掃除機で吸い取った。
posted by T.Sasaki at 09:16| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月30日

県のいか釣調査に意味はあるのか

こんばんは。

岩手県には、漁業調査やその他の観測をする北上丸というのがある。
先日、釜石尾崎で操業中、コンマ8マイルで、北上丸が集魚灯を点けた。
いか釣調査である。
この調査に、意味があるのか。

その数時間前には、三貫島のオカ側に電気を点けた。
前日、私ともう1隻の船が操業したところだ。
この調査にも、意味があるのか。

彼らが集魚灯を消して帰港する時、釜石漁業無線局に連絡したのだが、それに続いて、私は北上丸に声を掛けた。
「どういう考えで、このような調査をやっているのですか?」と。
非常に回答に困る質問だったろうが、しかし、彼らは、ちゃんとした目的というのを持ってやっているのではなく、ただ、やっているだけの調査なのである。
カネやエネルギーの無駄遣いである。
そのことを指摘して、「いか釣り漁業者と話をしながら、調査をしたらどうか」と提案しておいた。

県の水産部署というのは、アホばかりいるのではないか、と思う。
以前、いさだ漁業許可の失効に関する件で、県庁にいたM課長と話をしたが、あの時でさえ、水産振興課という部署の目的からして、失効した許可を出してもよさそうなものを、ずっと以前の文書を持ち出してごり押しされ、拒否された。
何を考えて水産行政を行っているのか、という疑問が、そのまま何年も変化しないままなのだ。
数年前、沖底のするめいかTACに関する違法操業に関する件も、本当のところ、県の共通理解になっているのかどうかさえ、怪しい。
あんなのは、県にとって、屈辱ではないのか。

このような大不漁の原因は、自然環境に由来するとはいうが、原因そのものは、資源不足を招いた水産行政である。
水産庁の施策に対して、県が何の意見も言えないのなら、少なくとも、漁業調査で役に立とう、という考えが全くない。
他船がいない所を調査し、「タネがありますよ」でいい。
税金で動いている船は、どうやって、その税金を還元できるか、考えて動かすべきである。
posted by T.Sasaki at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月16日

ストレスがたまらないうちに、家に帰る

こんにちは。

日本海には嫌気がさして、太平洋に来た。

途中、秋田向瀬や新礁で針を下げてみたが、たまに姿を見る程度で、性格的にやってられない。
下手くそだし。
しかし、上手い、下手ということを言っていられない、次元の違う大不漁だ。

漁がない時は、休む。
漁がないから、今年は休みがいっぱい!(笑)。

また北上して、小泊沖にたくさん船がいた。
たった3個獲って、どうせ私は邪魔になるだけなのだから、10時頃、津軽海峡に向けた。
その後、いかが付きだして、夕方までには100個超の船が続出したそうだ。

大畑港に初めて入って、獲ったいかを知り合いにあげた。
一昨年までは、K丸という船でいか釣りをやっていたが、年も年だし、ということで、辞めた。
ちょうどいい辞めごろである。
この人は、お兄さんの下で、ずっと乗組員をやっていたが、そのお兄さんが突然亡くなったことから、しかたなく見様見真似で船頭として舵をとった。
昼いかはできなかったから、その分、大きなハンディだった。
でも最後は、ちゃんと自力で船を解体して、身を汚さずに辞めた。
理想的である。
どこかの誰かさんのやったような、詐欺まがいのことに比べると、雲泥の差だ。

夜が明けて、尻屋から八戸前まで調査したが、何個か獲っただけで、帰りの燃料代は丸々赤字だった。
こういうことばっかりやっていると、ストレスだらけになる。
あとは宮古に帰って、船のメンテナンスやいさだの道具の手入れなどをやって、温泉にでも行ってくるかな(笑)。
ストレスは、病気の元。
posted by T.Sasaki at 14:01| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月09日

まぐろはえ縄の期限付き限定許可

こんにちは。

あまりに漁がないので、D親分のところへ、まぐろはえ縄の見学に行ってきた。
写真や活〆や神経〆の動画をいろいろと撮ってきたが、カメラマンは下手くそで、公開できる代物ではない。
それでも、経験として役に立った。

今でこそ、佐渡のまぐろ、と言ったらD親分なのであるが、最初の頃は、来る日も来る日も獲れなくて、ようやく大物が1匹来たと思って、電気ショッカーを投入した時、外れていってガクッと来た、という想い出を、彼は語ってくれた。
D親分のところの随一の乗組員M君には、非常に迷惑を掛けてきたが、彼は優しい人柄なので、私に何にも言わなかった。
邪魔ばかりしてきたように思う。

それにもかかわらず、帰港してからは、みなと荘というところで反省会をやってもらい、非常に楽しかった。
D親分の人柄もあって、次から次へと客が飛び入り、いろいろな話を聞かされた。
しかし、最近の私は、アルコールを少し余計に飲むと、記憶に自信がない。
ほとんど忘れた(笑。昼から夕方まで飲んだだけだが)。
徳島から来ている乗組員が、アホになったのだけ覚えている(笑)。
D親分の取り計らいで、みなと荘にそのまま泊めてもらった。

翌朝、両津まで帰路で、車を運転しながら、いろいろと考えた。
するめいかの超大不漁だからこそ、経験できたことだ。
もし、30個でも50個でも獲れる確信があるのなら、遊んで歩かない。

D親分は、いか釣もやるし、まぐろ釣りもやる。
夜に獲ったするめいかを餌とし、夜明け前に、まぐろ縄の投縄をする。
特に近年、まぐろ資源の増大が顕著で、いか釣り漁業の困難さは年々増している。
D親分の場合、いか釣がダメな場合、すぐにまぐろ縄に切り替える。
この戦略は正しい。

まぐろだけ突出した資源回復は、何をもたらすか?
他魚種の減少である。
まぐろは、たくさんの餌を食べる。
まぐろ養殖では、1kg太らせるのに、13kgから14kg必要だ。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24138410R01C17A2X11000/(「日本経済新聞」)

自然界のまぐろ資源が、どれくらいあるのか実数でわからないが、まぐろに食べられる魚の数量は、年間まぐろ資源増大量から、年間漁獲量を引いて、これに13kgを掛け算すれば、計算できる。
特に、いか類、いわし類、さば類への圧力が大きいと思われる。
これらの魚種は、一応、TACと言って、年間漁獲数量を割り当てているが、異常に多くなったまぐろの捕食分を勘案して割り当てないと、他魚種の資源回復は、まず、見込めない。
バランスよく魚類資源の増大を目指さないと、このようになってしまうのである。
国際条約ばかりを気にし、国内生産者の意見を聞かない水産庁は、無能である。

このまま同じことをやっていては、目も当てられない。
そこで、だ。
まぐろが増えすぎて、特に困っているいか釣漁業に対して、優先して、まぐろ釣りの許可を与え、TACも配分する。
ただし、まぐろ資源のバランスのとれた減少、および、するめいか資源の復活がなされた場合までの限定許可とする。
現在のところ、まぐろTAC以外は機能していないが、この辺の数値目標は、水産庁の得意のするところだろう。(笑)

という結論に達したところで、ドライブは終わった。



先ほど、D親分のところへ徳島から来た若者の話を書いたが、D親分は、たくさんの若者に漁業体験をさせて、一生懸命若者を育てている。
が、非常に難しいという。
言葉は悪いが、アホばっかりなのだそうだ。
教えてもすぐに忘れるし、言うことと成すことが違う。
元海上自衛官を乗船させた時など、日本の自衛隊を心配したほどだ。
一説には、「自衛官募集」で応募する人は、アホが相当数いるらしい(相当数と控えめに書いておく)。

その中で、前述M君は、逆に素晴らしい乗組員である。
体格は、私と同様に貧弱に見えるが、何でもやる。
ところが、悲惨なことに、今度の毒ワクチンで、1年くらい体がおかしくなって、D親分のところから去った。
運よく回復し、現在に至る。

posted by T.Sasaki at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月05日

バラいかの成熟

こんにちは。

もう、驚き!
バラいかが、成熟している。

バラいかとは、30尾入れより小さいするめいかを、数を勘定しないで箱に入れる規格の小さいもの。
今や、これでも5000円する時代だ。
それだけ、全国的に水揚げが少ない証でもある。
30尾入れの規格は、太平洋や北海道よりも1p小さい。
ということは、太平洋の40尾入れ、ということだ。

資源状況が危機的になると、小さくても成熟し始まる、という話を聞いたことがある。
そんな中、国の指定漁業である沖底に、いつまでもするめいかを獲らせるような状況を続けていると、いか釣り漁業は、一つの産業として終焉を迎えることになる。
来年も、このまま、同じようなことをやるのだろうか。
posted by T.Sasaki at 11:03| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年06月01日

令和5年の日本海するめいかは、超大不漁

ふたたび、こんばんは。

今年の日本海するめいかは、異常だ。
先行するはずの石川県が、1日の水揚げで、まだ4桁の箱数が上がっていない。
もちろん、どこも漁は薄く、少し漁があっても、翌日はダメになるパターンが続く。
私は気をつけていなかったが、「第1回 日本海スルメイカ長期漁況予報」が出ている。
ショックを受けた。
4月の1調査地点あたりの平均で、1尾。
昨年の10分の1である。
これは、各地の水揚げに反映されている。

https://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2023/20230512_surume/20230512press_srm.pdf(「水産研究・教育機構」)

お先真っ暗!
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2022年12月05日

30年ぶりくらいの手釣り

こんばんは。

今の船を造る前(30年以上前)に使っていた手釣りの道具を倉庫から引っぱり出して、ナイロン交換して使ってみた。

手釣りブラブラ.JPG

手釣りには、ブラブラ針、投げ針、さお釣りなどがあるが、写真のは、通称ブラブラ。
これに水中ライトをつけて、手でシャクる。

投げ針は、長い筒状の針にアルミホイルを透明ビニールテープで巻き、ブラブラさせないよう連結で結ぶ(普通のいか釣り機用の針のように連結で結ぶ)。
それを船から水平に遠くの海面へ投げ、シャクる。
真下に沈んできたら、何も食わなくても上げて、また水平へ投げる。
投げ針は、いわしの群れが船の周りに付いて、その中にするめいかがいる場合、非常に効率がいい。

前日、8匹でしかも、赤ちゃんするめいかしか釣れず、人のご馳走にしかならない。
その翌日は、25入れを23匹、30入れを2匹、ヤリイカを3匹。
アタリの強い時だけ、針を上げ、弱い時には、かかったするめいかを逃がす作戦。

でも、商売になるような水揚げではないから、さっさと切り上げ。
電気をハロゲンに切り替えると、赤ちゃんいかが浮き上がり、針にかかる。
こんなものを釣るより放っておけば、たぶん、どこかで大きくなり、産卵するだろう。

2日続けて、一桁の水揚げ。
そして、道具上げ。
や〜めた。
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2022年10月20日

またムラサキイカか

こんばんは。

北海道から帰ってきて、4日前の晩、前沖の夜いかで、するめいかを釣るはずが、ムラサキイカがあがった(笑)。
県の調査船みたい」は、今から4年前に書いたものだが、同じ状況。
暇なので、また、チャレンジしようと思っている。
次も赤字だったら、当分、船を休めて、別なことをやろう。

本当は、県の水技で、トロール大漁で、なぜ釣りにつかないのか、研究してほしいのだけれどね。
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2022年10月04日

昼いかの水中ライトについて

こんにちは。

昼いか漁では、水中ライトを付けて操業するのが大流行している。
付けていないほうが珍しく、近年では、非常に明るいLEDライトも発売されている。

LED水中ライト.JPG

点滅するものもあり、八戸港などでは、夜の港を彩っている。
私にすれば、あの点滅は、睡眠障害となる。

八戸にいたときは船じゅうで2個ほど付けていたが、北海道に来てからはサメの餌食となるから外して、それ以来、付けていない。
今やサメはどこかへ行ってしまい、付けてもよいのだが、これから付けないことにした。

近年、するめいかなのか、さばなのか、とにかく魚探反応が海底にくっ付いている。
通称「ねっぱり反応」という。
水中ライトを針の上端に付けると、ねっぱり反応が起き上がってきて、するめいかが針に食い付くという話である。
これが事実なのかどうかは、海底にもぐって、水中ライトを付けた場合と付けない場合とを、同じ条件で比較してみないとわからない。
しかし、そんなことは不可能である。

水中ライトを付けた場合の問題点。
針がサメの餌食になりやすい。
マグロにも針をやられやすいような気がする。
水中ライトの価格も高くなっている。

私は、水中ライトの効果を、神話だと思っている。
来年は、日本海からずっといか釣りをやるつもりだが、昼いかでは、通年、水中ライトを付けないでやってみようと思う。
これで他船との水揚げ比較し、大して変わらないようなら、神話である可能性が高い。
毎度のことだが、やってみることにする。
posted by T.Sasaki at 10:48| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月28日

するめいかのパブリックコメント

こんばんは。

先日、パブコメの要請があり、さっそく投稿した。
この背景には、どうやら、指定漁業、すなわち、沖底やまき網の思惑が働いているらしい。
詳しくは、ここ↓。

https://public-comment.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=550003419&Mode=0

2月4日が締め切りだそうだ。
読んでも、何が書いてあるのか、さっぱりわからない。
これが、パブコメか、というくらい難しい。
今日行なわれた小型船の別の会議で、組合長と話をしたが、彼でさえも理解するのが難しい案件だということらしい。
こんな難しいことを理解せよ、というほうが間違っているのだ。
何が目的か?
難解なことをパブコメで募集して、指定漁業のいいように法律を変えていく、ということなのである。
そこはみんなで見抜いたほうがいい。
私は、来週初めに、また、水産庁に電話するつもりだ。

まずは、何日か前の第1回目のパブコメ投稿。

水産庁という組織は、何を考えているのか、さっぱりわからない。
「禁漁水準値」という項目を設けているが、これは、まき網漁業とトロール漁業のみに使う言葉ではないか。
禁漁措置は、釣りには適用せず、大臣許可漁業のみに適用すべきものである。

昨年の太平洋のするめいか大不漁は、その前年、岩手の2そう曳きトロールが、自家消費分を、何百トンもオーバーして獲ったことにも原因がある。
ローカル群の消失である。
これは、宮古魚市場関係者なら、みんな知っている。
ばちが当たったのだ、と言う人もいるが、我々零細ないか釣り漁業にとっては、とんだとばっちりである。
岩手県に「調べろ」と進言しても、調べようとしない。
そして、私は昨年、水産庁に電話し、何度も、自家消費分のオーバーは、「違法行為ではないのか」と問いただしても、まともな回答がない(県の許可漁業に対しては自家消費分も報告を求めているくせに)。
君たちは、行政組織の人間である。
決められたことを法律や規則通りに運用する立場の人間だ。
なぜ、当たり前の回答ができないのか、
そんな人間たちに、TACの決定方法云々という資格があるのか。
トリガーもくそもない

漁業法第一条には、こう書かれてある。

第一条 この法律は、漁業生産に関する基本的制度を定め、漁業者及び漁業従事者を主体とする漁業調整機構の運用によつて水面を総合的に利用し、もつて漁業生産力を発展させ、あわせて漁業の民主化を図ることを目的とする。

「漁業者及び漁業従事者を主体とする」という部分は、「大臣許可漁業を主体とする」と読み換えていいくらいだ。
岩手県沖底組合の金沢会長は、卑怯な人間であり、小型船との話し合いを持とうともしない。
間に、あなたたち水産庁が入らないと、話し合わないという。
昨年は、私が、するめいかの過大な自家消費をやめさせるために積極的な提案を行なっても無視し、せっせと自分の冷凍庫へするめいかを入れていた。
彼は、そういう人間なのだ。
なぜ、こういう違法行為をする人や業界にペナルティがないのか、私は理解できない。
水産庁の人間は、それが、当たり前だというのか。

少なくとも、岩手県の沖底2そう曳き分のTACは、ペナルティとして、没収すべきものである。

TAC数量は、小型船の意見を最大限尊重すべきである。
もともと、漁業というものは、釣りから始まった。
漁業法の性格上、先住民主義であり、先にやっていた漁業者の意見が最も大事なのである。
小型船が栄えれば、資源は増加したことになり、それでもって、大臣許可漁業も栄えることになる。
資源が少なければ、みんなが苦しむだけだ。
特に、加工業者、それを買う一般市民まで苦しむのだ。


そして、今日、第2回目のパブコメ投稿。

昨年11月18日に行なわれた「令和3年度 スルメイカ資源評価会議」の資料によると、秋季発生群(日本海)の親魚量と冬季発生群(太平洋)の親魚量とでは、一桁の違いがある。
したがって、日本海と太平洋に分けて、指定漁業のTAC設定をすべきである。
この場合、もちろん釣り漁業は除外。
このように設定すれば、仮に、日本海北上群で、津軽海峡を通過して、太平洋が大漁になったとしても、獲らない分は、次年度のローカル群、あるいは、主群の資源増加分となる。
資源量を増加を目指すならば、追加配分ルールなどというのも廃止すべきである。


1回目は、ちゃんと実名投稿。
水産庁に「違法行為かどうか」と電話で聞いているから。
2回目は、無記名。

どうせ、今の時期、みんな暇だ。
ダメもとで、みなさんもやってほしい。

posted by T.Sasaki at 18:02| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月28日

史上最低ペース

ふたたび、こんばんは。

帰って来れば、いろんな書類が山積みになっていて、ざっと目を通すだけで2日ぐらいかかった。
その他、煩雑な用足しもあり、排気ガスを撒き散らして、行ったり来たり。

不景気のため、定期購読を中止していた週刊水産新聞を今年春からまた読むようになり、それらも目を通したが、みなさん、ご存知のとおり、するめいかは大不漁、という記事が目に付く。
現時点は、史上最低を更新するのではないか、という情勢である。
一昨年が史上最低だと思っていたが、それに比べて話にならない。

こんな状況で黙っているわけにもいかず、佐渡にいた時、水産庁へ電話して、岩手の2そう曳きのTAC運用は間違っている、と指摘した(これで2回目)が、今日は今日で、岩手県沿岸組合にも電話して、岩手の2そう曳きトロール業界と対話をもつよう努力しなさい、とハッパをかけた。
今、トロールは休漁期だから、話し合いの時間は作れるはずだ。
水産庁がいようがいまいが、問題があったら、まず、当事者同士で話し合いをするのが筋。
まずは、そう考えなければならない。

ということを、いちいち言わなければ動かないのだから、こっちのほうが疲れる。
あんなTAC運用で、するめいかが増えるわけがないだろうに。
posted by T.Sasaki at 20:39| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月12日

乱獲に対する漁業補償請求

こんばんは。

ようやく、なんとか赤字をカバーできるようになりつつある。
日本海への回航燃料代を稼ぐのに、2週間もかかった。
新潟近海を操業するようになって、こういうのは、初めてだ。
回航燃料代は、たいてい、その日か、遅くても3日もあれば回収できていた。

先行する石川県でも、イカ釣り船たちは非常に苦労している。
もし、このままの状態が続けば、いか釣り漁業は終わりである。

昨年秋、岩手の2そう曳きトロールのやったことを、彼らは反省するだろうか。
親魚を大幅に獲りすぎるから、子が育たない。
小型船、中型船とも、全国のいか釣り船は、2そう曳きトロールの乱獲に対し、漁業補償請求してもいいように思う。
posted by T.Sasaki at 20:34| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年05月25日

手元スイッチの増設

本日、4回目。

昨年暮れ、いか釣りの艤装のまま、鮭はえ縄をできるように、とも面舵側の側板、兼バックネットを作った。

手元スイッチ.JPG

乗り組員に相談したら、これをそのまま付けていこう、ということになったが、そこで、要求される。
いか釣り機の手元スイッチを増設してほしい、と。
彼は私に要求が多く、そのわりに、それを設備する際、あまり手伝わない。
ましてや、たまに無理な要求されたりすることもあり、そういう時は、「ダメ」の一言で終わる。
小型船の造作には、こっちのほうに年季が入っている(笑)。

しかし、今回は、まあ、彼の言うことも理解できるから、船尾のいか釣り機と2台分、増設した。

ところが、・・・・。
八戸で付けてもらったはいいが、手元スイッチの線が短すぎる。
ぶら下げる場所まで一直線でようやく届く状態。
純正品の半分よりは少し長いが、とにかく短い。
そこで、送ってもらって、結局、取り換え工事は、ワタシ。

あ〜、なぜ、私から、こんなに時間を奪うのだ!

フタを取りはずし、一応、間違いないように、写真でパチリ。

手元スイッチ2.JPG

側板といか釣り機の間に挟まりながらの作業は、窮屈だった。
こんなことばっかりやって、肝心の魚を獲らないんだから、私は間違っている。


posted by T.Sasaki at 13:18| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ケブラーロープ

ふたたび、こんにちは。

今度は、ケブラーロープ。
私がディンギーに乗っていた時代、高校だったか高校だったか忘れたが、その当時、ケブラーのシート(ヨットではメインシートとかジブシートとか、セールを操るロープをシートという)を使い始めた。
確か、1本1万円はしたと思う。
強度はワイヤー並みで、伸びない、という利点があった。

そして、いさだ漁期中、つり上げボンブのワイヤーの話になって、乗組員の一人は、ワイヤーの代わりに、ケブラーロープを使ったことがある、と。
そこで、いか釣りの長いほうの流しの張りロープを、ケブラーを使ったらどうか、という話になり、ほぼ「いい」という意見に固まる。
今まで、張りロープはハイクレーを使っていたが、どうしても伸びてきて、何度も結び直さなければならなかった。
そのため、ワイヤーを使っている人もいる。
しかし、そうなると、ワイヤーのほか、流しをたたむためのロープも必要になる。
そこで思いついたのが、ケブラーロープである。

ケブラー.JPG

これが送られてきたケブラーロープ。
八ツ打ちでも嫌なのに、十二打ち!
非常に甘い撚りで、端止めしてあるテープを取ると、バラバラと撚りがほごれる。
端を焼いても、溶けずに焦げるだけ。
だから、アイを作る場合、各ストランドの端をテープで止めるしかない。
あ〜、面倒くさい。

いつも手伝ってくれる定置網の乗組員に、十二打ちのさし方を教示してもらったら、八ツ打ちと同じ要領でいい、とのことで、チャレンジ。
最初に、左側から。

ケブラー2.JPG

次に、右側。
先ほどさしたストランドが、次にかぶさるように。

ケブラー3.JPG

出来上がりがこれ。

ケブラー4.JPG

ケブラー5.JPG

正解かどうかしらないが、とにかく面倒くさい。
八ツ打ちのようにリズムよくできないが、最後のほうにようやく慣れてきた。
が、次にやる時は、きっとまた悪いリズムで、「面倒くせえ」と文句を言いながら、さすに決まっている。

ケブラー6.JPG

東京製綱繊維ロープ製で、エースラインという製品。

https://www.fiber-tokyorope.jp/products/cat3/(「東京製綱繊維ロープ株式会社」)

私は12oを使ったが、強度はもっと細くても十分だろう。
ただ、乗組員が流しを起こす時、細いと手が痛くなる、というので、太くした。
高かった〜。

何度も問い合わせてくれたり、行ったり来たりしてくれたアサヤ宮古支店のN君には感謝します。

たった8台分のアイスプライス加工をするのに、丸一日かかった。
細い糸で端止めする手もあったが、超甘撚りのため、端止めはアイスプライスが確実だと思うので、結局、両端をやった。
そのため、長さが1mほど足りなくなり、高価なロープのため、涙が出てきた。
まあ、初めてのことなので、こんなものだろう。

posted by T.Sasaki at 11:28| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月05日

佐渡のするめいか規格

ふたたび、こんにちは。

昨年もこのことを書いた(「友だちの嘆き」参照)が、今日は、佐渡島の将来に対する要望である。

佐渡の地元船は、この規格をちゃんと守っている、というので、私の船も右にならって、ちゃんと並べた。
一方、県外船は、いつもいるわけではなく、代わる代わる入港してくる船もあるので、必ずしも規格通り、いかを並べているわけではない。
中には、故意に小さくならべ、大きな規格のするめいかをたくさん出して喜んでいる。
本人たちは無自覚かもしれないが、地元船が、佐渡産のいかをいいものとして売り出したい心境を考えると、私は、それを良いことだとは思わない。

八戸港の魚市場は、昨年までは、八戸みなと漁協市場と八戸魚市場の2つがあったが、八戸みなと漁協市場は撤退し、八戸魚市場だけになった。
そのため、規格指導をしっかりやるようになったそうだ。
以前は、指導すると、別のもう一つの市場へ鞍替えする船がいたりしたので、思い切った指導ができなかったが、今はそれができる、という強みがあるのだろう。
これにより、八戸魚市場のするめいかの値段は、良くなったように思う。

佐渡市場も、佐渡島の漁協連合体による経営なのだから、地元船が、「ちゃんと規格を守れ!」と指導してよい(「するめいかの規格」にあるように文書を配る)。
もし、小規格化が進めば、安値安定が常態化してしまうかもしれない。
新潟魚市場が、残念ながら、そうなってしまった。
以前は、新潟の単価は、日本海でも高いほうだったが、今や、日本海で最低にランクするようになってしまった。

これは、仲買人にも責任の一端がある。
以前にも書いたことだが、良いいかも、悪いいかも、ほとんど同じ値段で買ったからだ。
良いいかと悪いいかの値開きをもっと極端にしないと、良心的な漁業者でない人は、どんどん小規格に並べていき、甚だしいのは、下氷が見えたり、それを隠すため、もう1匹並べたりと、いろいろとやり始める。
もうこうなると、詐欺師に近い。

これを防ぐためにも、佐渡地元船は、一致団結して、規格を遵守するよう、県外船に求めるべきである。
posted by T.Sasaki at 16:34| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月30日

サンメイイカ釣り機を壊さないために

ふたたび、こんにちは。

サンメイいか釣り機のただ一つの弱点、それは、頻繁にグリスをひかなければならないこと。
これは構造上の問題であるから、しかたがない。

サンメイイカ釣り機.JPG

サンメイいか釣り機は、ドラムをつけるシャフトに直接トラバースがついている。
それをモーター減速機からのチェーンで動かす。
そのため、1軸駆動である。
一方、ライバルメーカーのはまでいか釣り機は、ドラムをつけるシャフトの下に、トラバースがあり、それをチェーンでつないでいるので、モーター減速機から直接シャフトをまわしているわけではない。
すなわち、2軸駆動である。
ここが、はまでとサンメイの違いである。

サンメイのいかとりくん2000とSXは、モーターをダメにしてしまうことがよく起こった。
これは、グリッスアップ不足によるものである。
シャフトにトラバースを止めている六角ボルトは、2点(両端で4点)であり、それも対角にあるわけではない。
したがって、トラバースは、ほんの少し楕円を描いて回転する。
シャフトの芯が狂っていると、トラバースのコマが入っている軸受けに当たってしまい、摩擦熱も発生して、すぐにグリスは切れてしまう。
これでトラバースは熱膨張して、余計にモーターに対して負荷が大きくなる。
だから、モーターがダメになったいか釣り機のフタをあけて中をのぞいてみると、トラバースが錆びたような状態になっている。
ユーザーのグリスアップ不足が原因である。
この楕円回転をなくすために、新型のサンメイいか釣り機(青い機械で、型番は知らない)は、六角ボルトを3点止めにしたようだ。
それにより、芯が狂うこともなくなり、グリスの切れもなくなったようだ。

しかし、トラバースのついたシャフトは、所詮、いか釣り機両側のブッシュが受けている。
ブッシュが減ってくると、芯は、必ず、下がる。
このブッシュの消耗を放っておき、芯だしをしないと、同じようにグリスが切れてしまう。

一方、はまでのいか釣り機は、トラバースとシャフトは独立しているから、ブッシュが減ったとしても、モーターへの負荷が大きくなることはない。
トラバースの両端は、ちゃんとベアリングで受けている。
チェーンにグリスがある限り、モーターが壊れることはない。

それでは、なぜ、サンメイがこのようにしたか、というと、おそらくは軽量化にあると思う。
プラス、構造の簡素化、それによるモーターの機敏な動きをドラムに伝えること。
まあ、一長一短、ということか。

今や、いかを釣る能力は、これ以上、伸びることはない、と思う。
これからは、安全面やトラブル防止の機能の向上が求められるだろう。
(私は、サンメイに画期的なアイディアを提供しているのだが、なかなかできない。これができれば、いか釣り機械のシェアが逆転する可能性もあるのだが。ソフト開発の問題である。)

私は、サンメイSXをオーバーホールして、今年で2年目である。
八戸の正和産業にやってもらった。
芯だしが非常に上手で、2年目でも、グリスアップが少なくて済んでいる。
新台で買った時より、優秀だ。
つまるところ、メーカーの芯だしのほうが、正確ではないのだろう。
大メーカーは、町工場から学ぶところは謙虚に学んで、良い製品を作ってほしいものである。

とにかく、サンメイユーザーは、トラバースのグリスアップを怠らないこと。
また、ブッシュの消耗を防ぐため、シャフトのグリスアップもちゃんとやること。
特に、秋から冬にかけて、乾燥しやすいから、余計に注意を払わなければならない。
そして、5年に1回ぐらいは、オーバーホールしてもらうこと。
それがどうしてもできない、というならば、せめて、ブッシュ交換と芯だしはやってもらうこと。

posted by T.Sasaki at 15:15| Comment(2) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月25日

4県協議に意味はあるのか

こんにちは。

この新潟、山形海域は、するめいか漁において、4県合意(正式名称は知らない)というのが存在する。
4県とは、石川、富山、新潟、山形である。
私が新潟魚市場に水揚げしていた頃、新潟海区で何かあれば、難癖をつけてくるのは、常に石川県であった。
しかし、彼らは、新潟県や山形県が不漁で苦しんでいても、何も手を差し伸べることはしてこなかった。
クレームをつけるのは、一人前なのに。

今年、不漁予測でも、石川県では、大漁が続いた。
毎日4万ケース水揚げされ、そうなると、当然、単価は下がる。
大漁の石川県は、単価が少々下がっても苦にしないが、まだ漁がなくて四苦八苦している新潟や山形で単価が下がるのは、致命的だった。
それでも石川県では、そんなことはお構いなしだ。

不思議に思うのは、このするめいか資源不足の中、この4県は、漁獲上限を増やしたていること。
以前、私がまだ新潟にいた頃は、5トン以上10トン未満の上限漁獲は、250箱であった。
しかし、現在は、300箱である。
一方、岩手県では、5トン以上10トン未満の上限漁獲は、350箱から250箱へと減らしている。
資源不足なら、漁獲上限を減らすのは、論理であると思うのだが、この4県にやっていることは、意味がわからない。
結果をみれば、石川県の水揚げが突出している。
自県沖合の大漁のため、上限漁獲を増やしたのではないか、と疑われてもしかたがないだろう。

ここで、新潟県や山形県は、4県協議に参加する意味があるのかどうか、考えなければならない。
石川県と新潟、山形では、いか釣りに関して、かなり文化が違う。
特に、近年、これほどの格差がついてしまうと、いちいち4県協議なんか、しなくてもいいと考えるのが筋ではないのか。
石川県のいいなりになっていると、新潟、山形の各漁協、及び、所属漁船、外来船は、苦しくなる一方である。

新潟県と山形県は、4県協議から脱退すべきである。
自分たちの生活を守るためにも、これは必要なことである。
posted by T.Sasaki at 10:05| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月23日

新潟漁協の命運

ふたたび、こんにちは。

佐渡島の命運」で佐渡汽船のことを書いたが、ここで、瓢箪礁、向瀬、ヒラ瀬などの沖合漁場で釣ったするめいかを、佐渡汽船で運ぶことは必要なことだ。

これらの漁場で釣ったするめいかを、小型いか釣り船が新潟港まで運ぶのは、体力的にも金銭的(燃油代)にも負担が大きい。
近年、特に、二酸化炭素抑制策を進めるため、燃油代の節約は必要なことである。
一方、佐渡汽船は定期便である。
必ず運航されるから、空荷は避けたい。
だから、沖合にするめいかの漁場が形成された場合、すべてのするめいかを佐渡汽船の積んで運ぶ。
これにより、明らかに、全体的な燃油の節約になるだろう。

こうなると、困るのは、新潟漁協市場になってしまう。
中瀬や佐渡海峡に漁場ができれば、新潟港のほうが有利になるが、それでも、通年を考えると、明らかに沖合漁場のほうが釣れる。
新潟漁協市場もつぶすわけにはいかないから、残るは、漁協合併して協力し合うしかない。
どっちみち、新潟県には、漁船が少ない。
青森や岩手に比べれば、あまりに少ない。
だから、新潟県漁協とし、新潟漁連も吸収すればいい。
これにより、すべてが解決されるように思う。

新潟県にとって必要な佐渡島、そして、佐渡汽船を中心に考えたら、こうなってしまった。
大風呂敷と思って読んでいいが、私は、大風呂敷とは思っていない。
奇跡の10月」にあるように、「新潟にいた頃は、ただの島にしか見えなかったが、今や、愛着が湧きつつある」から、ついつい、いろいろなことを考えてしまう。
私のことをバカだと思って差し支えない。

posted by T.Sasaki at 19:40| Comment(1) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

佐渡島の命運

こんにちは。

佐渡島の生命線である佐渡汽船が窮地に陥っている。
普通なら、倒産してしまう事業内容である。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/201014/bsd2010140700001-n1.htm(「SankeiBiz」)

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20201017575355.html(「新潟日報モア」)

このことを、地元のS丸と県外船K丸に話をしたら、「大丈夫、どこからかカネが来て、ずっとフェリーは動くよ」と楽観的である。
彼らは、どちらも引退間際の船頭であり、往々にして、年配の人ほど、「誰か助けてくれるさ」的に考え、自分たちで何とかしようという気概に欠けている。

佐渡島は、新潟県にとって、自慢の島である。
世界農業遺産にもなっているし、金銀山の世界遺産登録も目指している。
そこで、私は提案する。
農産物の宣伝のやり方である。
新潟県のこしひかり、特に、魚沼産こしひかりは、知名度日本一である。
これを引っ込めて、佐渡産こしひかりをトップブランドとする。
新潟、といえば、佐渡産こしひかり。
なぜ、こんなことをやらねばならないか、というと、米に代表されるような農産物を、少しでも多く、佐渡汽船を使って運ぶ、ということだ。
とにかく、佐渡汽船をどうやって使うか、ということ。

私は、釣ったするめいかを佐渡市場に水揚げしているが、これらは、佐渡汽船を使って、新潟県各地を運ばれているだろう。
全国的に漁がなければ、高値で買い付けられ、東京市場へと送られる。
だから、県外船を誘致して水揚げを増やし、それをフェリーで運ぶ、ということを考えなければならない。
なぜ、県外船か、というと、地元いか釣り船は、あと5年もすれば、高齢化により、5隻くらいしかいなくなるからである。
ところが、地元船は、県外船が少なければ、漁が少なくなるから高値で売れる、ということしか考えていない。
その考えもわからないではないが、島の今後のことを想うと、そういう呑気なことを言ってられない状態ではないか。
2000ケースから3000ケース水揚げしたからといって、せいぜい大型トラック3台程度で、佐渡汽船に対する貢献度は大したことはないかもしれない。
しかし、事業というのは、そういう小さいものの積み重ねで成り立っているのである。

佐渡島では、毎年、1000人ずつ人口減少が続いていると言われる。
現在もそうなのかどうかはわからないが、そうなると、島民のフェリー利用というのは、減少していく。
結果、佐渡汽船の生命線は、観光客と物流の二つしかないのである。
いかに観光客を増やし、物流を増やすかに、佐渡汽船、佐渡島の命運はかかっている。

佐渡汽船がフェリーをやめた時、佐渡地元いか釣り船は初めて、新潟港に入港するいか釣り船の気持ちがわかるだろう。
毎日、往復80マイルから100マイルも寝ないで走って操業し、いかを新潟へ運ぶ。
今でもいい。
佐渡の地元いか釣り船は、これを1か月もやってみればわかることだ。

これは、新潟のA親分が言っていたことだが、佐渡島へ落ちてくる国や県の補助金を、佐渡島の人たちは、当然のことと思うだけで、本土側に協力するという姿勢が少ない、という。
私も、そのことを感じる場面がある。
少なくとも、感謝の意を口にしてもいいと思うのだが。

結局は、佐渡汽船も、国や新潟県の税金を使って存続されるだろう。
これに対し、「ありがたい」「何かに協力する」というように返礼できなければ、人して最低である。


posted by T.Sasaki at 16:53| Comment(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする