こんばんは。
突貫工事的に(いか釣りの艤装は、4日間でやった。FRPの仕事も船の修善をかねてやった)集中して仕事をやったものだから、疲れてしまった。
嫌になったら、温泉でリフレッシュ!
するめいかの漁もないし、3回目の温泉で今年は異常(笑)。
もともと、腰、右ひざ、左ひじが痛くて、長く温泉にいればいいのに、会議の予定が飛び飛びに入っているので、どうにもならない。
「湯治にしては、滞在が短すぎないか」とは、よく言われる。
それでも、少し良くなった気がする(笑。気分の問題かな)。
3回目は名湯めぐり。
基本、松川温泉だが、初日、国見温泉に寄り、日帰り入湯。

ここの湯は、非常にいいと思う。
硫黄泉であるのに、ペーハー7の中性温泉である。
しかも、炭酸水素泉で、体にしみわたる感じ。
炭酸泉は、泉温が低くても体が温まる。
みなさんも観察してほしい。
ぬるく感じても、湯上りの後は、ちゃんと体が暖まっている。
私は、できれば、有馬温泉の銀泉に浸かりたい。
有名な炭酸泉である。
でも、国見の湯も、たぶん、極上だと思う。
国見の石塚旅館は、まだ、宿泊には対応していない。
冬の大雪など、自然の脅威に建物などの施設が耐えられず、毎年復旧工事をやるらしい。
大工さんたちが作業をしていた。
帰るときに、「私は、いか釣りで夏は来れないので、4月からやってくださいよ」と言ったら、女将さんかな?ゲラゲラ笑われた。
つまり、どう考えても無理ってこと。
それほど、雪害が大きいらしい。
松川温泉から帰ってくる日、泉質がほぼ同等なのではないかと、八幡平の頂上近くの藤七温泉にもいってみた。

松川温泉よりも、酸性度が強い硫黄泉。
標高1400mで絶景らしいが、あいにく濃霧で何も見えず、周囲には雪もあり、寒い。
露天風呂が有名で、確かにブクブクと沸いている。
が、泉温が低かった。
体がそれほど温まらず、気温が低かったので、内湯に長く浸かった。
ここも冬季は閉鎖だ。
やはり、大工さんたちが建物を修理していた。
その合間を裸で内湯から露天風呂へと客が歩いていく。
行くはいいが、帰りは体が冷える。
観光目的ならいいかもしれないが、湯治には向かないと思う。
今までいろんな温泉に浸かってきたが、松川温泉がベストである。
ある人が言っていた。
お湯は良くても、宿の部屋や廊下が寒いと、何度も湯に入りたくなる。
しかし、あまり何度も入浴すると、湯当たりの危険性が大きくなる。
理想は1日3回で、多くて4回か。
したがって、宿の暖房が、高得点の評価となる。
松川温泉は、松川地熱発電所の熱水を供給してもらっていて、それが施設内の暖房となっている。
真冬ともなると、車高の高い四駆でないと、遭難する。
だから、松川温泉行きのバスは、四輪駆動のボンネットバスなのだ。
ワイパーは旧式なので、左右同時に動かない。
それほどの豪雪地帯だから、暖房は命である。
真冬でも、浴衣1枚でも廊下を歩ける。
逆に中途半端な季節は、寝室は暑すぎるくらいだ。
そんな時は、窓を少し開け、網戸から空気を入れる。
たまにカメムシがしのび込んだりするが、温泉ではよくあること。
カメムシを忌避したいのなら、温泉に行くのはやめたほうがいい。
松川温泉は、地熱発電所の恩恵があるからこそ、いい湯治場だと思う。
泉質は硫黄泉の酸性泉で、泉温は熱め。
私の泊まる峡雲荘の風呂は、気温に左右されるように感じる。
源泉から、少し離れているのかもしれない。
いつもなら、峡雲荘に素直に行くのだが、風呂の天井が腐ってしまって、今年大改修している。
1ヶ月ぐらい休館したのではないか。
現在は、一つの内湯が完成したので、露天風呂と交代で、男湯と女湯を設定して、ようやく開館にこぎつけた。

今でも、片方の風呂の工事をやっている。


思い出せば、2年前になるのかな?
偽のパンデミック騒動の最中、私は峡雲荘に来た。
普段の土日なら混んでいるのに、かわいそうに3人しか客がいなかった。
貸切状態である。
これで経営が成り立つわけもなく、従業員たちは暇なので、あちこちを磨いていた。
靴箱まで磨いていた。
何より、感染者がこの宿から出るのが恐怖だったようだ。
明るく振る舞うように努力しているのがかわいそうだった。
私は女将さんに言った。
「あんまり気にしないで、出たら出たであきらめるしかないよ。その時はその時だ。大丈夫だよ」
その時のことを、女将さんは覚えていた。
何しろ、客がいなかったのだから。
生き残ってよかった。