日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年08月03日

紙コップの再利用

4回目。

これ、定番のコンビニコーヒー。

コンビニコーヒー紙コップ.JPG

ローソンのホットブラックコーヒーSは120円で、これを飲むと、缶コーヒーなど飲めない。
香りが違うし、味も違う。
この紙コップを、ただ捨てるのはもったいない。

私は、家でいれたコーヒーを瀬戸物のコップに注いで、車や倉庫へ持っていく。
ところが、そのコップを忘れてしまって、あちこち置いてしまう。
探すのが大変!
そこで、コンビニ紙コップの登場である。
ちゃんと持ち帰って、洗って干しておく。
家で入れたコーヒーを、この紙コップに入れて、持ち歩くのだ。
忘れたら、そのまま捨ててもいい。
使い捨てよりは、少しマシだ。

ただし、あまり長時間、飲まないでほったらかしにしておくと、紙コップがふやけてしまい、フタもできなくなるので要注意。
長く使うためには、すぐに中身を飲み終わること!

ケチな話でした(笑)。
posted by T.Sasaki at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

アスリートの再就職先

3回目。

オリンピックが開催されたら、あらあら、体操選手が出場辞退したり、誤審騒ぎの連続が話題になり、「感動した!」の連発だ。
そして、ゴタゴタがいっぱい。
話題提供がたくさんあるために、番組制作はテレビ局にとって楽だろう。
相変わらず、「電波芸者」産業の、会社と社員という構図だ。
だいたいにして、八百長でもないかぎり、最初から「絶対に勝つ」「金メダルへ」と言ってしまうのは、相手に対して、失礼である。
相手も、一人のアスリートであり、一人の人間なのだ。

これら、スポーツ選手というのは、プロにしろアマにしろ、彼らが成功しようが失敗しようが、私たちの生活にほとんど関与しない。
彼らが勝とうが負けようが、私たちの収入が増えるわけでもない。
しかし、彼らの影響力は、テレビに出る以上、非常に大きい。
ちゃんと勉強して、社会的発言をどんどんやるべきであり、電波芸者はやめてほしい。

まあ、無理だろうなあ。

そこで、一考。
スポーツ選手は、体力的に恵まれているのだから、一線を退いたら、農業や漁業という体を使う職業に再就職すべきだと、ふと思った。
機敏な動きが必要な消防士でもいいだろうし、警察官でもいい。
テレビ解説者や指導者ばかりにならず、社会に役に立つ職業に就いてほしい。

特に、今後、日本社会の食を担う人材は、かなり不足してしまう。
オリンピックは国威発揚に利用されている。
基礎は、自国の繁栄を願うことにあり、非常に右寄りの考えなのだ。
それならば、簡単!
彼らを、自国の食糧生産へと振り向ければいいのである。
そうだ!
スポーツ選手には、第1次産業へと再就職することを条件に、税金を使うべきだ。
一線を退いたら、農業や漁業へ再就職すること。
いさだ漁業などは、体力勝負だから、最適かも(笑)。



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記述ミス

ふたたび、こんにちは。

漁業法の理解」シリーズを書いたからには、改正漁業法のことも書こうかなあと考えている。
県や漁協を含む各漁業団体が、何の説明会や講習会を開く予定もないようだし。
何かやったら良かろうに!

先日、いか釣り漁業のことで聞きたいことがあったので、県庁に寄ってきた。
そこで、改正漁業法を勉強するにつけて、参考になる本をたずねたところ、「改正漁業法註解」という本を紹介された。

改正漁業法註解.JPG

漁協経営センター出版部というところから出ているから、これを買うことにした。
水色の「水協法・漁業法の解説」も、ここで出版している。
ペラペラめくったら、漁業法の歴史のことも書いてあるので信用した。
一般の書店に注文しても手に入らなかったので、しかたなく楽天ブックスで注文した。

まだ、第一刷目のためか、間違いを早くも発見した。
p120の漁業権の表が、間違っている。
共同漁業権と区画漁業権の区分が、どうもおかしい。
これは、絶対に、記述ミスである。
県庁職員たちは、即刻、訂正を求めてほしい。
私は、やらない(笑)。
頑張りたまえ!
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かっかべは白が好き

こんにちは。

今の季節、夜いか操業をすると、毎晩、かっかべに悩まされる。
白い集魚灯が大好きで、オモテの屋根に転がっているのは、「うみねこ騒動ねえ」で記したとおり。
海面に落ちていったのは、うみねこの餌になる。
最近は、あかねとんぼが襲ってきている。

白い電気を好きな昆虫たちが、船上にいるうちはまだいい。
これが機関室に入ると、ターボフィルターを塞いでしまう事態になる。
それを予防するために、ダクトファンに網を被せてあって、それでも、粉々になった羽が機関室に入っている。
しかたがないので、毎週休みには、機関室に掃除機をかける。
ターボフィルターの洗浄をしてもいいのだが、これを洗いすぎても寿命が短くなるので、掃除機に吸わせる。
昼いか操業をするようになってから、フィルターは洗浄することにする。

このかっかべは、とにかく白いのが好きで、白い発砲スチロールも好き。
そして、船体の白も好き。
何年か前、佐渡島で、船体の白い船ほど、かっかべがくっ付いて、産卵していた(笑)。
だから、大漁して船が黒くなったほうがいい。
でも、それが大漁じゃないんだなあ。

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2024年07月28日

2つの訂正

ふたたび、こんばんは。

日本丸の宮古寄港」で、日本丸に体験航海したと書いたが、これは間違い。
海王丸でした。
ボケもここまで来ると、バイデン大統領を笑えない。

もう一つの訂正は、「近年まれに見る安値」の576円。
仕切り書には、567円となっていた。
だから、市場発表は数字が違っていて、これが真実の値段だ。
「567」という語呂は、何を意味するのだろう?
バカにされているような気がする。
コピーを載せてもいいが、買い人の名前がわかるので、かわいそうでやめた。

乗組員は、その後、ショックを受けて、「コミ」という規格は作らなくなった。
みんなにあげたほうがいい、という考えを持ったのかもしれない。
1箱、567円!
きっと、今年の日本全国の安値記録だ!



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インシャッラー

こんばんは。

運よく、前沖にするめいかのタネがあり、昨年に続き、アンカーいかをやっている。
前沖で釣れるということは、お世話になっている人に、おかずを配ることができて、私としては非常にいいことだ。
ただ、なかなか大きくならず、その点、お詫びをして配っている。
赤字にならない水揚げなら、他所で大漁でもあまり気にしない。
どうせ、模様が良くて後から行っても、そこには残りものはないに決まっている。
近年、特にそうだ。

ある日、ラジオから、「アルプスの少女ハイジ」の「おしえて」という曲が流れてきた。
私の子どもの時のアニメ主題歌で、久しぶりに聞いて、うれしくなった。
思ったような漁ができずストレスがたまったら、帰港中、これを聞いて開放する。
純粋な気持ちになり、心が洗われるようだ。
世の中のゴタゴタを、回避できるような気になる。
しかし、陰で詐欺が横行する現代では、ゴタゴタに付き合っていかなければならない。
あ〜、嫌だ。

そして、「ペシャワール会」からの会報が届いて、これを読むと、また、心が洗われる。
殉職した中村医師の寄稿文には、「自分の思うとおりに、事は運ばない」ということを身をもって学んだことが書いてある。
「インシャッラー」という言葉の重みである。(※)
特に、厳しい自然の中で生きると、インシャッラーなのだ。

今後、太陽活動の活発化で、太陽系は温暖化へ一直線だ。
自然災害は多くなり、インシャッラーという考えが必要になる。
もっと、心を穏やかにしなければ、生きていけない時代になる。

特に、ここ1週間後から10日後、注意する必要があるかもしれない。
何の異変も起こらないことを願う。

https://earthreview.net/x-14-farside-solar-flare/(「地球の記録」)



(※)
中村哲医師アーカイブ
 西日本新聞連載「辺境の診療所から」第17回(1993年5月14日)
インシャッラー 人間の分を知る謙虚さ     中村哲

 現地では、未来のことを述べるときに、必ずと言えるほど「インシャッラー(神の御心ならば)」という言葉が登場する。「荷物は〇月〇日までに着くか」と尋ねると、「インシャッラー、着くでしょう」と答えられ、しばしば到着しない。「この仕事を今年中にはやり遂げよう」と決意を促せば、「インシャッラー、頑張りましょう」と気勢をそがれ、大抵は間に合わない。

 年齢も「だいたい」
 年齢もそうで、我々が病院で患者に「おいくつですか」と聞けば、一部の知識層を除けば、「だいたい・・・」で始まって、20歳・25歳・30歳と5年刻みで述べられるのが普通である。時には「見りゃ分かるだろう」とからから笑う者さえいる。誰も正確な年齢を知らない。几帳面な人間には耐えられぬ世界である。
 かくて「インシャッラー」は日本商社マンの敵となり、過密スケジュールでやってくる旅行者やボランティアを悩ませる。「またお会いしましょう」と言って「インシャッラー」と答えられ、怒る者もいた(実はこれは普通の挨拶である)。そこで、大抵の日本人はこれをいい加減さの代名詞と誤解しているが、決してそうではない。
 ペシャワールやアフガニスタンに居て、人々の生活に入ると、このインシャッラーが美しい響きを持っていることが解る。そこには、人間の分を弁える謙虚な祈りが込められているのである。距離の概念でも、山岳地帯では「普通に歩いて3日、遅い者なら4日」といった表現が正しいし、予期せぬ事態も多いからだ。現実に、「またお会いしましょう」と別れた人間が直ぐに帰らぬ人ともなる。2日予定の山越えが、天候次第では4日になる。フライトが気象の変化で1週間延びることは山地では稀ではない。何が起きても不思議はない世界である。確約はできない。年齢もよく考えれば、人により成長・老化の個人差があるのは当然で、1年や2年の違いに目くじらを立てる事はない。

 誓いを立てたら・・・
 「急ぐほど被害が多い」と現地では言う。私の経験でもそうで、あまり急いで正確さにこだわると疲れるばかり、成果はさして上がらない。それどころか大局を見失って大失敗する。さりとて彼らが約束を守らず、いい加減かと言えば、絶対にそうではない。いったん心に決め、誓いと立てれば、何年かけても我慢して待ち続ける。私は幸いにして田舎の住民から裏切られた経験を持たない。
 日本人は短期で性急である。これが長所であり、欠点でもある。ペシャワールには1988年以来、多くのボランティアがやってきたが、少なからぬ者が疲れて帰ってゆく。大河のようなおおらかさを体得するのに相当時間がかかる。成功はもちろん心地よいが、失敗もまた良し、努力の結果なら悪しからず、別のやり方で繰り返せばよい。さらに、その時は成功と思っても、長い目で見れば良いか悪いか分からない。

 日本人にないおおらかさ
 困難を乗り越えて現地にきたボランティアの方々に失礼かも知れぬが、日本人に欠けるのはこのおおらかさである。はた目で見れば、緩やかだが深く静かに流れる川面で、水しぶきを上げて騒がしく流れにあらがう様は、正直、気の毒である。観念して神の御心に委ねるべし。どれほど豊かな世界が広がるか計り知れない。現地との基本的な齟齬は、このインシャッラーの精神にある。
 逆に日本に帰ると私は窮屈である。強迫的な正確さは耐え難く、瑣事を針小棒大にあげつらうのは異様に見える。列車が1時間でも遅れようものなら、乗客は怒り狂い、マスコミは大騒ぎする。金さえ出せばトコロテン式に望みの物が手に入り、意のまま気軽に、万事が運ぶものとの錯覚が生まれる。日本列島の住民の立場に立てば、そうしなければ生きてゆけないので仕方がないが、せちがらい世の中になった。この流れに乗らねば、誰かにしわ寄せがくる。だが、なければないで済むものが余りに多いことを、少なくとも知るべきである。それが我々が「進歩している」と思うのは大間違いである。
(「ペシャワール会報」No.160 p22)



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2024年07月24日

日本丸の宮古寄港

こんにちは。

先日の朝、氷を積みに行ったら、日本丸がいた。

日本丸.JPG

まだ湾内に停泊中で、生徒たちは、勉強や訓練をやっているのだろう。
25日に接岸するようだ。

https://www.city.miyako.iwate.jp/kigyorittikowan/nipponmaru_20240725-29.html(「岩手県宮古市ホームページ

この日本丸に、私は体験航海で乗船したことがある。
若い時で、釧路まで乗った。
生徒たちとの交流もよかった。
釧路で降りたとき、船上から「ゴキゲンヨー」と別れの挨拶をされた時は、非常に感動して涙が出た。
今でも覚えている。
体験航海の思い出として、有志の方が小冊子を作ったが、私は津波で無くしたから持っていない。
いつか、再び読んでみたいと思う。

出港時にも、写真を撮った。

日本丸2.JPG


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2024年07月20日

コロナワクチンは、どこへ行った?

3回目。

最近、またコロナ病が流行り始めたらしい。
しかし、「ワクチンを!」という報道や専門家の誘導は、皆無である。
なぜ〜?

不思議だなあ。
ワクチンを打たない人への迫害は、いったい何だったのか?

やっぱり、世界的なmRNAワクチンの実験だったんだろうなあ。
騙されて、体を悪くした人たちは、怒ったほうがいい。


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近年まれに見る安値

こんにちは。

今年の夜いかは、いろんな魚があがってくる。
サバはもちろんのことだが、ふぐがあがってきたり、かすぺがあがってきたり。

カスペ.JPG

生きて怒っているのか、ヒレが丸まっている。

なぜか漁のほうも、釣れだしてからは、まるっきりの皆無というのがない。
ただ、いかは、まだ細かい。
岩手県のいか漁師は貧乏なために、50尾入れまで並べる。
その中でも、私たち宮古の貧乏漁師は、60尾入れまで並べたりするが、最近、少し形が良くなって来たため、サボるようになった。
他県のいか釣り船たちは、40尾入れから下のサイズは、並べない。
物差しどおり正規に並べれば、30尾入れが5kgあるかないかの重さだが、40尾入れや50尾入れは、30尾入れより重く、5kgぐらいはある。
並べないでバラにすれば、6kgや7kgぐらいあるだろう。
これにはもちろん船間格差があって、物差しどおりではなく、小さく並べれば、重量は軽くなるし、バラも氷の量が多いと中身は軽くなる。
近年では、するめいかの絶対量が少ないため、50尾入れでも、1箱3000円はする。

7月10日の朝売りで、近年では、史上最低値でいかを売った。
私は、コミとして、2箱水揚げした。
一つは、40尾入れに数尾足りなかったので、30尾入れサイズのいかを入れてやった。
もう一つも、50尾入れに、40尾入れサイズのいかを足りない分を入れてやった。
コミ40入れが、1500円。
コミ50入れが、576円。
両方とも、正規の40尾入れ、50尾入れで販売してもよかったのだが、乗組員は、コミとして出した。
この日の入札では、40尾入れが4700円、50尾入れの安値が3900円。
この1500円と576円の値段を付けた買い人には、どういう気持ちでこんな値札を入れたのか、聞いてみたい。
特に、576円についてだ。

こんな値段は、いくら50尾入れでも、ひどい。
1箱576円という値段は、ここ20年は聞いたことがない。
私は、宮古魚市場の現場の職員に言った。

「まるでタダでほしい、と言っているようなものじゃないか。だったら、その買い人に言ってくれ。あげるから。カネは要らないから」

http://www.jfmiyako.net/media/market/2024/07/20240710.pdf?20240710140353(「宮古市魚市場」)

50尾入れに、40尾サイズのいかを入れてやるのは、非常に良心的なのだ。
それが576円だよ。
ホント、目を疑う。
安さ日本一(笑)
こんな値段を付けて、恥ずかしくないのかね。
困った買い人だ。

濃霧の中、帰港中に月山の頂が見えた。
景色で気分を癒すしかない。

月山.JPG


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2024年07月14日

うみねこ騒動ねえ

こんばんは。

東京では、うみねこで騒動している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240409-OYT1T50036/(「讀賣新聞オンライン」)

でも、こうなったのは、しかたないんだから。
八戸の蕪島周辺の住民たちは、「生まれた時から」なんですよ。
うみねこと仲良くしてね!

先日、夜いかで点灯したら、この通り、うみねこが船の周りにたくさん集まってきた。

うみねこだらけ.JPG

うみねことかもめは、どこにでもいる。
沖合いにもいる。
なつかしの鱒縄での経験だが、150マイルや200マイル沖にもいる。
水平線しか見えないから(親父は独航船だったから、他船は、稀にしか見なかった)、ある意味、生き物の鳴き声は、寂しさを紛らすものとなる。

写真を撮っていたら、運よく、いかが付き始めた。

うみねこだらけ2.JPG

40尾入れくらいかな。
大きいように見えても、物差しを当てれば、小さい。
宮古沖は50尾入れ主体で、尾数が揚がっても、箱数にならない。
最近ようやく、二桁の水揚げになってきた。
定置網に入るのは、各市場、数百キロから、数トンである。
まだ、岸寄りに、いかが張り付いているのかも。

点灯すると、かっかべ(蛾)もたくさん寄ってくる。
電球に衝突して、屋根の上には、たくさんのかっかべが転がっている。
嫌になるが、市場に来ると、カラスが飛んできて、全部食べてくれる。
最初の日は、数羽しか来なかったが、仲間に教えたのか、船の屋根の上は黒くなる。
おかげさまで、虫の死骸で汚くなった屋根は、毎日きれいになる。
嫌われる鳥ではあるが、こういう時には、役に立つ。

うみねこの都合もあるだろうし、からすの都合もある。
熊の都合もあるだろうし、鹿の都合もある。
みんな同じ地上の生き物だ。
うまく付き合っていくしかない。

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2024年07月06日

かぜの口開け

ふたたび。

数日前から、前沖のいか釣りが、何とかなりそうな気配になってきた。
ようやく、先月の乗組員の給料をペイできて、今月分まで払える水揚げになってほしい。
私は、ただ働きが続いているが、しかたがない。

かぜ(うに)の口開けだったので、微速で帰港。

かぜの口開け.JPG

手前の島は、閉伊埼アカブ。
ベタ凪で、小船がたくさんいる。
波を立てれば、「犯人はアイツだ」と簡単に特定される(笑)。
以前、船外機が岸壁まで追いかけてきて、怒られたことがある。
おっかない人がいるんですよ、湾内にも。

おすそわけをいただいて、美味しかった。
かぜは、海苔をちりばめて、ご飯にぶっかけて食べるのが一番!
posted by T.Sasaki at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月01日

ミスコンの多様化

ふたたび。

地球温暖化は、地球人の努力では、何にもならないことは、「気候変動の主因は、人為的なものではない」ですでに紹介した。

しかし、ヨーロッパの人たちは穏やかでないから、デンマークでは、牛のおならやげっぷに、課税するらしい。

https://nofia.net/?p=21058(「BrainDead World」)

でもね、ミス・アラバマを見ると、考え込んでしまう。

https://nofia.net/?p=20669(「BrainDead World」)

こんなになるには、きっと、いろんな美味しいものを食べたんでしょうね(笑)。
彼女の食欲を満たすために、世界中の農家が食べものを作るわけだ。
車で移動すれば、燃費は落ちる(=余計に温室効果ガスを出す)し、タイヤは減るし、道路は減るし。
真面目に温室効果ガスを減らそうとしている人たちは、どう見ているんでしょう?

さて、温室効果ガスを減らすことは、海の酸性化を減らすことになって、漁師にはいいことなのだろうが、それとは関係なしに、化学物質が脅威となりつつある。
すべての汚染物質は海へと通じるのだが、その前段階として、淡水では、悲惨な状態になっている。
コカインをはじめ、鎮痛剤、抗がん剤、抗生物質などなど、いろんな生物が摂取してしまい、性がおかしくなっている。

https://indeep.jp/perfect-extinction-way-is-going-like-this/(「In Deep」)
https://indeep.jp/anticancer-drugs-are-ecosystem-killers/(「In Deep」)
https://karapaia.com/archives/52332356.html(「カラパイア」)

昔、レーチェル・カーソンが「沈黙の春」で告発したが、それが現実になりつつあるのだ。
彼女は、農薬が生態系へ影響を及ぼすというのを告発したが、当時、知見が乏しく、彼女の主張したDDTによる影響は、それほどでもなかった。
彼女は批判されることになるが、それでも彼女の心配は、このように当たることになる。
特に、上記リンクのように、医薬品は垂れ流し状態であるといえ、淡水魚は、末期的かもしれない。

なんだか、あまり深く考えないで、ミス・アラバマのように、牛肉を食べるほうがいいような気がする。
こんな状態で、牛に税金をかけるのに意味があるのかどうか。
たぶん、そういう空気が充満していて、ヨーロッパでは誰も否定しないんだろうなあ。

200キロ超の体、大丈夫かね?

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2024年06月30日

暇すぎて

こんにちは。

あまりに暇なので。

いさだの浮き玉.JPG

いさだ漁の浮き玉の手入れ。
これに付いている受けひもは、潮が悪いと、すぐにプロペラに巻く。
特に、慣れていない乗組員だと、やるんですよ。
何年乗っていても、やるのもいる(笑)。
でも、ようやく少しだけ上達したかな。
ということで、まず、新品を使っても意味がないので、常に修善。

日陰は涼しいけど、太陽光線が強く、暑い!

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2024年06月18日

改正漁業法の説明会

こんにちは。

先日、暇だったので、県に電話をして、いろいろと注文をつけた。
大不漁に遭遇すると、暇を持て余して、漁師でさえいろいろと考え始める(笑)。
キリスト教の場合、「汝認識することなかれ」と言って思考力を奪い、神にすがる信者を「神はお選びになる」そうだ。(「邪教を信じるより、高貴に生きる!
笑ってしまう。

改正漁業法ができた頃、沿岸漁船漁業組合では当時、県に対して、改正漁業法の説明会を開催することを確か要請したと思う。
しかし、偽パンデミックのおかげで、それは中止となった。
一応、資源管理と漁業権水面を企業へ開放するということの2つが追加されたといわれているが、本当のところ、漁業者の誰もが、その条文など知らないのではないか。
だから、対応した職員(課長)には、県で説明会を開かなくても、各漁協へ、改正漁業法の説明会をするように指導しなさい、と伝えた。
水産庁と違って、県のいいところは、上司がでてくるところだ。
本当のところ、各漁協の中でも、ちゃんと理解している人がいるかどうかは、怪しいらしい。
そんなものなのか。
理事や組合長たちでも、相当の高齢の人たちが多い。
聞いてみようかな。

改正漁業法の要点は、次のリンクにある。

https://times.seafoodlegacy.com/coulmn-revised-fishery-act/(「Seafood Legacy Times」)


私は、先日も申した通り、改正前の漁業法の私流の解説をまとめようとしている。
改正点以外は、従来の漁業法を踏襲しているからである。
以前からこのブログで、少々紹介していた3冊の本がある。
「海はだれのものか」
「海の『守り人』論」
「漁業権とは何か」

「海の『守り人』論」は、漁業法の神様といわれた浜本幸生さんが主筆であり、これに一番弟子の熊本一規さんや水口憲哉さん、その他が参加している本である。
残りの2冊は、熊本一規さんの著書。

その前に、どうしても紹介したい本がある。
それは、東京都杉並区長の岸本聡子さんの書いた「地域主権という希望」。
今や、世界中の市民の側は、民営化された公共の事業を再公営化する流れを要求しているそうだ。
例えば、水道事業の民営化が行われると、企業は、不採算地域への水道インフラをカットしたりする可能性が大きい。
これに気づいた市民は、水道インフラをコモンズ(公共財)と捉え、さまざまな活動を行っている。
コモンズには、住宅の確保も含まれ、食料供給から流通までも対象になりつつある。
一般市民の最低限の生活を保障するものだからである。

その流れでいけば、水産庁の不手際で減少しすぎた魚類資源も、コモンズとして、認識されるようになるかもしれない。
魚類資源をコモンズという捉え方をすれば、もはや、民間企業の利潤追求のために、沖合底曳網漁業を行うことはできなくなる。
非常に漁獲圧が高く、徹底的にいなくなるまで獲り尽くす連中だからだ。
岩手沖には、今や魚がいなくなり、沖底船は、成長の遅いキチジばかり獲っている。
末期的である。
それを改善するためには、沖底の経営を漁協にするのが一番いい。
定着性の魚類資源をコモンズと考え、魚類が減少したら、船を休ませればいいのだ。
このまま漁業者の高齢化がすすみ、若者たちが定着しなければ、いずれ、岩手でさえ、一県一漁協となる。
そこで一気に、大臣許可の沖底を、漁協経営に編入するべきなのである。
この考え、悪くないと思うが。
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2024年06月16日

前沖は、水温が低い

こんばんは。

もう、嫌になって帰ってきた。
するめいかより、船のほうが多い感じ。
私は、みんなの邪魔にしかならない。
と言ったら、「たった1隻でそんなことはない」と慰められたが、これではストレスがたまるだけだ。

帰ってきたはいいが、八戸から宮古にかけては、水温が低すぎる。
これでは、するめいかがいても、針にはつかないだろう。
13℃から14℃では、低すぎる。
昨年でも、釣れはじめたのは15℃代だ(私の日誌より)。

先代の道具のゴミ掃除でもしよう。
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2024年06月13日

乳化剤の入らないスイーツを

ふたたび。

これ、佐渡で買ったお菓子。

ココナッツ×塩キャラメル.JPG

包装に書かれてあるように、「乳化剤不使用」。
すべての会社は、乳化剤を使わないで、スイーツを作ってほしい。
乳化剤の悪さについては、「健康を維持する免疫」シリーズを参照のこと。
ネットで検索してもいいだろう。

コーヒーの前に、甘いものを!
これは、大丈夫、健康にもいい。

https://ameblo.jp/nomadodiet/entry-12853773394.html(「ドクターヒロのリアル・サイエンス」)

ただし、コーヒーは、もちろん乳化剤の入った缶コーヒーはダメ。
ブラックか、自分で砂糖(もちろん人工甘味料はダメ)や牛乳を入れるのは良し。

ついでに、コーヒーの香りもいいとか。

https://ameblo.jp/nomadodiet/entry-12851505813.html(「ドクターヒロのリアル・サイエンス」)

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小泊沖のカモメ

こんにちは。

佐渡ではまったく漁に当たらなくて、ヘタクソがこのままいても赤字になりそうなので、さっさと帰ることにした。
最後の出漁した日は、ヒラという漁場でスルメイカの顔を見ることもできず、そのまま小泊沖まで北上。
ここで何日か操業している。

操業中、ここのカモメの素晴らしさを体験している。
非常に器用だ。
水面から前ローラまで針が上がってくる間に、針にかかったするめいかを奪っていく。
流しの上に残っているするめいかを、カモメが奪っていくのはよく目にするが、船内に揚がる前に横取りするのは、初めて見た。
こういう技術を身につけたカモメは、食いっぱぐれはない。

それにしても、昨年に輪をかけた大不漁には困ったものだ。
昨日、今日と早帰り。
明日は休漁日(日本海の本州各地は、新潟を除いて土曜日が休市)。
宮古に帰って船をつないで、また温泉にでも行ってこようかと思ったが、昼いかの先輩に諭されて、ここに残っている。
専業のいか釣漁業だけに操業を許し、他のまき網、底曳網漁業(小型も含め)は、するめいかの全面禁漁を行なうべきだ。
資源不足は顕著で、こうなる前に何の対策も練らなかった国家官僚や県職員たちの責任は重い。
という自覚は、彼らには、たぶん、ないんだろうなあ。

そもそも、漁業法の大元の考え、というものを、理解しているのかどうか、どうも怪しい。
漁業の秩序は、どうあるべきなのか、だ。
このことは、あとで書くことにする。
そう、それを、このブログの最後の話題にする。
ただし、まとめるのに、少し時間がかかる。
小難しいい漁業の本を、3冊もまとめなければならない。
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2024年06月08日

いか釣り漁業への依存は、危険である

こんにちは。

ときわ丸.JPG

いきなり佐渡汽船のときわ丸であるが、出港時、私を追い越していった。
漁もなく右往左往して、佐渡海峡に電気を点けてみたりした。
結果は、初日に水揚げがあったが、翌日は、たったの3個。
もう嫌になった。

今のところ、九州から北海道まで、昨年よりもまた悪い大不漁。
3個獲った日の単価は、25入れが9000円、込みが7000円。
夏では、ありえない単価である。

佐渡でさえ、いろんな魚が不漁だという。
いるのは、まぐろとふぐばっかり。
ある人が私と同じようなことを言っていた。
まぐろの過保護により、他の魚がまぐろの餌となって、まぐろ以外の魚類資源が減ると。
普通の人は、そういう考えを持つ。
持たないのは、水産庁ぐらいのものだろう。
水産庁は無能だ。

腰、右ひざ、左ひじが痛く、佐渡の温泉に行って、湯につかりながら、ひざとひじを動かしている。
たぶん、来年は日本海へ来ないと思う。
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2024年05月25日

スクラップ資源は、中国へ

ふたたび、こんばんは。

いつポックリいってもいいように(笑)、家や倉庫の周りを片付けている。
金属ゴミは、資源回収業者へ持っていくことになるが、そこで、あまり良くない話を聞いてきた。

最近、あちこちに、金属スクラップを「買います」という業者が増えたような気がする。
実際に、増えているそうだ。
そして、バイヤーは、中国人だという。
金属ゴミは、中国へ運ばれる。

資源小国日本にとって、これは、歓迎できない。
外国からどんどん資源を輸出して、スクラップは後でリサイクルする、という戦略ができなくなるからだ。
中国はしたたかだと思う。
日本人って、ダメね。

私は、もちろん、馴染みのボロ屋へ持っていく。
もちろん、お金はいただきません。
受け取ってもらえるだけでいい。
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2024年05月21日

死ぬ時に、自分の人生の価値がわかるのかも

3回目。

先日、かごの同業者の船主が他界し、手を合わせに行ってきた。
私は彼の生前、「かごの周年操業はよくないよ」と言ってきた。
はじめの頃は、「それでは、船をやっていけないよ」と全く取り合わなかったが、後には、同じことを言う私に、何も言えなくなっていた。
それほど、魚類資源が減ってきたからだ。

違法行為の備忘録」の投稿に関して、彼は私に電話してきた。
彼がまだ元気だった頃だ。
たった3ヵ月前。
普段はまず、私に電話はよこさない人なのだが、この時ばかりは「いいことを書いてくれたなあ」と。
今、思い起こせば、単なる偶然なのか、何なのか。

私の父が述懐するが、木船のいか釣り船をやっていた頃、彼は時化を操業する時のライバルであった。
その後、いよいよ三陸前沖のいか釣り船が、バッタバッタ倒産する時代になり、秋鮭が盛んになる。
私の家では、木船のトン数が大きかったため、鮭延縄で捕まったこともあり、FRPの9.7トン型の新造船で、春鮭鱒と秋鮭で年間水揚げの8割くらいを獲るようになっていた。
夏は、いか釣り漁業やかご漁業をやった。
そのかご漁業のことで、彼は、私の父に内容を聞いていた。
私の父は、「かご漁業は、経営的に悪くない」と回答したらしい。

本当のところ、私の家でも、鮭鱒以外は、すべてかご漁業にしてもよかった。
そのほうが、もっと儲けただろうと思う。
が、いろいろとやっていたおかげで、今がある。
知恵という財産が大きいし、いろいろと教えてくれる県外の友だちも大きい。
地元にしかいない人とは、考え方も少しは幅広いと思う。

亡くなった彼は、生前の自分の人生を、どう思っていたのだろうか。
最近の私は、そういうことばっかり考えるようになっている。
彼の寝顔は、穏やかだった。

私は、自分の漁のことは、ほぼ満足している。
もちろん、一番がいいのだろうが、私は、常に一番ではない。
漁のその辺の順番は、テキトーな部類に入る。

が、厳しい(常に怒る)父にしぶしぶ従って、いろいろな仕事をやらされてきたおかげで、今の自分がいるだろう。
何でもやってしまうから、まあ、食いっぱぐれたことがないというか・・・・。
超仕事人間で、常に手で仕事をしていないと、私は気持ちが落ち着かない。
というより、仕事をしている最中に、「あれもこれもやらなきゃ!」と頭に中に浮かんでくるのである。
こうなると、際限がない。
最近は、考えたことを忘れることのほうが多い。
一般の社会人に比べ、読書もしているほうだから、社会活動に関しても、「あれもこれも」なのである。
つまり、欲張りなのだ。
妹が家事をやってくれるようになって、家事負担が減ったから、私自身の負荷がかなり減ったつもりが、実はそうではない。
欲張りなために、忙しさはぜんぜん変わらない!

私はここであの世に行っても、たぶん満足なのだと思う(笑)。


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秋祭りの準備

ふたたび、こんばんは。

毎年秋に行なわれる地元の稲荷神社のお祭り(「4年ぶりのお祭り」参照)。
その時に立てられる旗柱の土台が木製であるため、長年の使用消耗で腐ってしまっている。
昨年は1ヵ所を応急的な土台を使った。

旗柱の土台.JPG

反省会で、腐らないFRPで作ってみたらどうか、と提案したら、やってみろ、という意見もあり、作ってみた。
これは、ペンキを塗る前のできたて。

旗柱の土台2.JPG

何個も作る羽目になるかもしれないので、型を作って、型抜きの方法にした。
マットとクロスのサンドイッチ工法で、16枚使った(11枚で最初作ったが、強度が弱いかも、というので、後に5枚足した)。
一度使ってみて結果が良くて、なおかつ、「作れ!」という指令があったら、また作る。
指令がなかったら、もちろん、作らない(笑)。
問題は、強度だろう。
旗柱を立てる時に、インパクトドライバーなどで、ボルトの穴を空けてもらえれば、それで完成!


旗柱の土台3.JPG

祭りの直前に作るには余裕がないので、いか釣りの準備の前に作った。
こんな形でしか、私は高浜地区に貢献できない。
学校を終わって、いか釣りで旅歩きばっかりしてきたから、消防団にも入らなかったし、自治会の活動にもほとんど参加していない。
死ぬ前に、少しぐらい役に立っても・・・・。

無記名の奉納。
勝手に地元のお酒でお祝い(笑)。

御神酒.JPG



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2024年05月19日

スパンナイロンの再利用

ふたたび。

私のいか釣の艤装は、集魚灯の設備をモジュール式で撤去したり積み込んだりしているので、いちいち、配線をやりなおさなければならない。
配線では、ほとんどは市販の結束バンドは使わずに、いさだの下げそのリサイクルである。

スパン結束バンド.JPG

いさだの乗組員には、このスパンの回収に手間をかけるが、リサイクルということで協力をいただいている。
手間はかかるが、大した仕事ではない。

ということを理解できないんだよな、みんな。
手間とモノの単価との競争であるが、経営者とすれば、手間の費用で別のものを作る、と考える。
これを否定する人は、経営者には向かない。
民間業者は、たぶん否定しないとは思うが、税金でご飯を食わしてもらっている人たちは、どう考えるか?
君たち、よく考えたまえ!
できることは、たくさんある。
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2024年04月30日

青キップ

3回目。

10日ぐらい前だったか、盛岡街道国道106号線で25km/hオーバーで捕まった。
覆面パトカー。
高速を降りて、「てんぐの里」という産直から4号線の交差点の間。
危ないのは、50km/h制限の所。
この車は非常に車体が軽いので、下り坂ではスピードが知らないうちに出ている。
制限速度50km/hの標識が途中にあるらしく、それを知らないでいい気になって走ってたら、派手な赤色の回転灯が回った。

どうやら、この区間は、ネズミ捕りもやるらしい。
制限速度が落ちる標識があるところは、要注意というところか。

私は何年も捕まってないので(捕まらないのが奇跡だと思うが、たぶん106号線は、みんなが奇跡的に捕まらないと思う。あの区間は、高速道路と一般道が交互にあるから、県警がその気になれば、全車捕まるだろう)違反は、3ヵ月で消えるらしい。
だから、戒めるために、目の前に飾ってある。

違反キップ1.JPG

それでも悔しいので、コンサートのパンフレットを前にした(笑)。

違反キップ2.JPG

ゆっくり走っていると、後続車がたまるので、悪いと思う。
後ろの車は、きっとイライラするだろう。
しかし、悪いと思ってスピードを出すと、また捕まってしまうかもしれない。
だから、私がゆっくり走っている理由を知らせるために、青キップを後ろの窓にぶら下げた(納付の領収書を定位置に残して自分を戒める。笑)。

違反キップ3.JPG

たぶん、これを見た後ろのドライバーは、「やられたのか」と理解し、ニヤニヤするに違いない。
イライラのストレスは、少しは解消されるかな。

駐車するときは、はずさないといけない。
個人情報丸見え!

3ヵ月間は、すごく緊張して運転せざるをえない。

posted by T.Sasaki at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

攻撃的なミツバチは排除される

ふたたび、こんばんは。

コンサートの前に、はちみつ屋さんへ。
養蜂場のミツバチは、すでに夏と勘違いしているのか、非常に元気だ。
先日、別の養蜂場に人が来たら、その匂いにミツバチたちが敏感に反応し、仲間ではないと認識して、それ以来、攻撃的になっているという。
中には、いつまでも凶暴なミツバチもいて、攻撃してくるミツバチは、片っ端からタモで捕獲して処分している。
本来、みつばちは、花粉や蜜が目的で飛び回るので、無抵抗な人間を襲うことは滅多にない。
だから、近所迷惑にもならないように、そういう攻撃的なミツバチは、処分しなければならないのだそうだ。

これ、ミツバチの蜜。

はちみつの未完成品.JPG

白くなっているところが完成品であり、白くないところが、まだ未完成なところで、最終的にミツバチがフタをすれば写真の白い部分になり、完成品となる。
これを機械にかけて、はちみつを取るのだが、ちゃんとミツバチの餌の分もとっておかないと、ミツバチが弱って働かなくなるそうだ。
蜜がある部分を少しスプーンですくってなめてみたら、美味しい。

私は、味覚的にレモンやオレンジのはちみつが好きだ。
これらは輸入品であり、たぶん、日本では生産していない。
そのことを問いただしたら、EUの農薬基準は厳しく、大甘な基準の日本でみかんなどの蜜をミツバチで集めるとすれば、ミツバチは全滅してしまう、という。
それほど、日本は農薬散布大国なのだ。
りんごは、農薬警報を出してミツバチを殺さないようにするが、みかんは、次から次へと農薬を使うらしい。

いつも思うことだが、養蜂業は、奥が深い。



追記の関連リンク

韓国でミツバチの大量死が続く中、ネオニコチノイド系農薬を禁止する法律が制定。しかし、彼らの大量死の原因はネオニコチノイドではないという現実がある

農薬が不要に?害虫駆除の可能性を秘めた新種の線虫を発見

アメリカで同国史上最悪の「ミツバチの大量死」が発生中。最大で70%のコロニーが喪失
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盛岡吹奏楽団スプリングコンサート

こんばんは。

盛岡吹奏楽団」のスプリングコンサートに行ってきた。
あまり興味がないのだが、暇だし、姪が出るので、しかたなく。
今回で2回目。

盛吹コンサート1.JPG

盛吹コンサート2.JPG

毎回ではあるが、お客さんを楽しませるように、有名な曲をアレンジして演奏する。
今回は特に、昭和がテーマなのか、私の学生時代の映画音楽をやった。
インディジョーンズと最後にスター・ウォーズ!
この2曲で満足!
最後に、キャンディーズの春一番を演奏しながら、団員募集していた。

盛吹コンサート3.JPG

あとで、姪に聞いたのだが、盛岡でさえ、団員が不足して困っているらしい。

姪は、小中高とずっと吹奏楽をやっていて、クラリネット専門である。
一応、ピアノも弾けるが、指が短いので途中であきらめた。
したがって、楽譜もすらすら読めるし、耳で曲を聴いただけで、ほぼその音を再現できる。
私が「北の宿から」をリクエストしたら、まずは、スマホでその曲を聴き、1回聴いただけで、だいたい吹ける。
さすがに年季が入っている(笑)。

小中高とやってきたのだから、同級生、上級生、下級生のOBがたくさんいるはずなのに、これでも団員が不足しているのはどういうことか。
盛岡でさえ、若者が流失しているということなのか。
過疎地である宮古にも、一応吹奏楽団があるらしいのだが、もっと困っていると思う。

「漁師の募集と吹奏楽団団員の募集とどっちが大変か?」と聞いたら、「それは漁師のほうが大変だと思う」と言われたので、「お前、いいの見つけて、漁師になるのを条件に連れて来い」と言ったら、「それは絶対ない」と言われた。
こういう話になると、拒否反応が強くなる。

コンサートに行くと、次回の演奏曲の参考にするためか、要望曲も含めてアンケート用紙が配られる。
私は、演歌と松田聖子をアレンジしてやってくれ、と書いた。
完全に昭和なのだ(笑)。


追記の関連リンク

世界中から称賛の嵐。京都橘高校吹奏楽部の演奏に感動するワケ


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2024年04月28日

ポックリという死に方は、難しいらしい

ふたたび。

人は、なかなかポックリ死ねないらしい。
それよりも、がんで死ぬほうがいいようだ。

https://gendai.media/articles/-/103607(「現代新書」)

なるほどなあ。
余命宣告で時間的な余裕があり、身辺整理をすることができるから。
もし、万が一、誤診だったり、治ったりすれば、儲けもの。

ということで、がんと付き合うほうがいいいのかもしれない。
治らなくても、制御できる時代になったからねえ。
いさだ漁の前に、がん患者が出漁するという話を聞いて半信半疑でいたが、市場で彼を見たら身軽に動いていて、若いはずの乗組員より、キビキビ動いている。
電話での本人談では、それでも、まだ治っていないのだそうだ。
そういう時代なんだなあ。

それでもね、がん死は増えているようだ。
最大の原因は、コロナワクチン。

https://indeep.jp/world-where-p53-is-inhibited/(「In Deep」)

バッタバッタと周りで死んでいるわけではないので、あまり実感はないが、統計的には、やっぱり超過死亡率が世界的に増えている。
免疫力が生来強い人は、どうでもいい話なのだが、弱い人には、ちょっとどころでなく深刻な問題である。
先のリンクから、がんで死んだほうがいいとしても、予定より早く死ぬのは、ちょっと面白くない。
副島先生の「ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!」のではないが、人はせっかっく意図せず、「オギャー」と生まれてきたのだから、本当はもっと、自分の思うように生きるべき。
コロナワクチンやHPVワクチンで日本でも訴訟を起こされて始めた。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240417/k10014424721000.html(「NHKニュース」)
http://blog.drnagao.com/2024/04/hpv-9.html(「Dr.和のフーテン医者日記」)

自分がワクチンが原因で病気になったと思ったならば、徹底的に医者と争ってもいいと思う。
自分の人生なんだよ。
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誰も気がつかない船体の化粧

こんばんは。

いさだ漁を切り上げた後、船をペンキドッグした。
漁期中、ソナーの映りが悪く、感度を少し上げて操業した。
きっと、牡蠣やシュウリ貝がたくさん付いていると思ったが、それほどでもなかった。

意外にキレイだったソナーの足.JPG

ソナーの足が古くなって、感度が落ちているのかもしれない。
他船からは「ソナーを交換すればいいじゃないか」とはよく言われるが、交換してそれだけ水揚げが伸びるあどうかは怪しい。
何百万も投資して、回収できる見込みは、いさだは別にして、無いに等しい。
するめいかなど、獲り尽くした感があり、惨めなものだ。

昨年秋、造船場の都合で上架できなくて、1年ぶりに上架した。
エンジン亜鉛が相当いかれているのではないか、と思っていたが、意外にも、交換しなくてもいいほど残っていた。

意外に腐っていなかったエンジン亜鉛.JPG

ただ磨いて、再び磨いて付けても良さそうなものだが、新品がたくさんあるので、しかたなく交換した。

今回のペンキドッグは、船体の傷の修復も含めて、外板を全部やった。
だから、請求書がいくらになるのか、ちょっと怖い。
しかし、これに気がつかない人がほとんどだ。
先日、機械屋さんと無線屋さんが仕事に来ていったが、どちらも気がつかない。
私が、「ピカピカの新造船に見えない?」と言ってから、あらためて船体を見直して、「お〜、立派になってる」と感嘆の声をあげるのみ。
せっかくカネかけてきたのに、誰も見てくれない。
女の人が化粧を凝らしても、褒めてくれない彼のようなものだ。

本当は、ブリッジ下のドラムも交換して、ブリッジから船員室にかけても化粧してもらおうと思ったが、肝心のドラムが受注生産で納期がかなり遅れるときたものだ。
これはあきらめて、剥げた部分に、自分で刷毛塗りして誤魔化した。
今や、在庫を置けないくらい、小型漁船が減少した、ということか。
というより、修理や設備投資する船が減少したということなのだろう。

船体の化粧は、私の労働寿命のうちにやることはもうないだろう。
右ひざは痛いし、左ひじは痛いし、冬は腰が痛い。
これからは、痛みと付き合いながら操業するので、以前のような気力は、もうない。
時化は休みたいし、できるだけ、休みたい(笑)。
posted by T.Sasaki at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月21日

メモる 29

ふたたび、こんばんは。

普通の人間として必要なもの」で、旭川の凄惨ないじめ事件に触れたが、この事件は、精神科で処方された薬も関係しているようだ。
発達障害という診断もいいことではなく、これも“作られた”障害ということか。

 旭川医大の医師が爽彩さんの死体検案書の傷病名に、服用薬に基づき「統合失調症」と記載していたことが報道されており、抗精神病薬を死の間際まで常用していたことは疑いない。
 爽彩さんは抗精神病薬によって体調と感覚過敏が悪化していることを夢にも疑っていなかったはずだ。報告書全文に目を通した精神科医の野田正彰氏は「爽彩さんの苦しさは、明らかに薬の投与によって進行していたことが疑われる。第三者委員会には精神科医も入っているのに、なぜ薬の副作用に言及しないのか、不思議で仕方がない」と話した。
(中略)
 爽彩さんに発達障害の烙印を押して苦しませた教育行政の責任、自殺念慮・自殺企図を悪化させるリスクが指摘されている抗精神病薬を、体調不良や希死念慮を繰り返し訴えていた爽彩さんに漫然と投与し続けた精神医療の責任を検討する姿勢はみじんも見えない。そればかりか、重要な論点を提起する多くの事実を黒塗りで覆い隠すのはなぜなのか。不可解この上ない。
 前出の石川氏は発達障害の正体を「大部分は、人為淘汰が生み出した社会現象」(前掲書)と端的に指摘する。子どもの個性を、「病気」「障害」のレッテルの下に抗精神病薬の力で無理やり抑え込む「人為淘汰」は社会の側の都合による理不尽な暴力でしかない。爽彩さんは「人為淘汰」を黙認する社会の暴力による犠牲者である。
(「紙の爆弾」2024年5月号p26)

 
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2024年04月19日

過剰反応じゃないのかね

ふたたび、こんばんは。

静岡県の川勝知事が辞職した。
県庁というのは別の言葉で言うとシンクタンクです。毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり物を作ったりとかと違って、基本的に皆さんは頭脳・知性の高い方たちです」が原因らしい。

https://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/20240405/3030023500.html(「NHKニュース」)

私も、頭脳や知性が高い方たちだと思っている。
だから、「もっとしっかりした仕事しろよ!」と言うのである。
捉え方もいろいろだろうが、過剰反応をマスコミが煽っているように思う。

これは、リニア新幹線という裏があってのことだろう。
リニア新幹線は利便性が悪く、当初から赤字が指摘されていて、シミュレーションしても赤字が確定的である。(※)
電力は4倍も食うし、トンネルばっかりで、まずビジネス以外では、乗客数は増えることはない。

https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/298412(「東スポWEB」)

静岡県にとって何のメリットもなく、逆に、水源が脅かされるのだから、川勝知事は反対したのだ。
メリットを無理やり出すとしたら、浜岡原発の再稼動か。

第二東海道新幹線建設を阻止するために、JR東海はリニア新幹線を作るのだ、という深読みをする人もいる。

https://kansai-sanpo.com/jr-tokai-linear/(「関西散歩ブログ」)

このブログによると、リニアの輸出面でも、単体で赤字になってしまうから、絶望的としている。
リニア新幹線は、費用を回収できず、かつ、エネルギーを余計に食うシロモノなのである。



(※)
 小冊子の内容をなぞるようかのように川勝知事は、名古屋までの部分開業で赤字垂れ流しを招く可能性が高く、現行リニア計画が破綻するという悪夢の近未来図を示してみせたのだ。「リニア全線開業後、『のぞみ中心』から『こだまとひかり中心』のダイヤになるだろうと(岸田首相は)言っている。東京‐名古屋間の部分開業は27年、東京‐大阪間の全線開業は10年後の37年で、JR東海は『まず東京から名古屋まで開業して、体力”をつけて、お金を貯めて、それで大阪に延伸していく計画』と言っている。しかし27年に(名古屋まで)開業した時に、のぞみからリニアにどれくらいが移るのか、よく考えてください」
 川勝知事も小冊子も同様、名古屋までの部分開業時における「東海道新幹線の停車頻度の増加」の程度(実現性)を疑問視。大阪全線開業までの10年間、ドル箱路線”の東京から大阪に行く場合のリニア乗車率は、東京と名古屋での乗り換えの煩雑さから「非常に少ない」と予想、大赤字になると見ているのだ。
「名古屋までリニアで行って東海道新幹線に乗り換えて大阪まで行く乗客は、東京駅から(リニア始発駅の)品川駅まで山手線で移動する(所要時間13分)。ラッシュ時間は立ったままでしょう。山手線の品川駅は陸側、リニア新駅は海側で、しかも地下50メートル。(乗り換え時間は)10分はかかるでしょう。リニアの名古屋駅も地下50メートルです」(川勝知事)
 現行リニア計画の致命的欠陥が浮き彫りになる。名古屋までの部分開業で赤字垂れ流しを招き、JR東海の経営状況がかえって悪化するおそれがあるのだ。静岡県民のメリットも絵に描いた餅となるのは言うまでもない。
 乗換えの煩雑さから名古屋部分開業時の名古屋部分開業時のリニア乗車率(のぞみからリニアへの移行率)が非常に低ければ、既存の東海道新幹線・のぞみ本数の減少率も微々たるものにとどまり、当然、静岡県内に停車するひかりやこだまの本数も現在と大差ないことになるからだ。
 斎藤鉄夫国交相に続いて岸田首相も、需要予測調査で東海道新幹線の停車頻度が増加するというニンジン”を指し示して、「静岡県民の益に反する川勝知事」という悪玉論を広めることで切り崩そうとしたのだろう。
 しかし、23年秋に公表されたシミュレーション結果では、リニアのメリットは微々たるものにすぎず、現行リニア計画のズサンさ、ひいてはJR東海の経営危機リスクが際立つ羽目に陥ったのである。
 岸田首相は需要予測という切り札を持って川勝知事に斬り込んだつもりだったかもしれないが、逆に墓穴を掘ったようにしか見えないのだ。
 シミュレーション結果によれば、名古屋部分開業でリニアに乗り換える乗客は限定的で、既存の東海道新幹線のダイヤ増は1.1倍にすぎなかった。この程度の増加では大赤字確実で、リニアの大阪までの全線開通は絵空事にすぎないことが明白となった。川勝知事の予測は的中したわけだ。
(「紙の爆弾」2024年5月号p32)


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2024年04月17日

「黙って見てられない」

3回目。

 中村哲さんは、今から40年前の1984年5月、パキスタンのペシャワールに赴任している。
私がまだ大学生だった頃で、この偉人が遠い外国で活動し始めたことなど、知る由もない。
彼の人生に比べると、私は何をやってきたのか、さっぱりわからない。
魚を獲って、そして、誰よりも獲りたい、と頑張った。
ただそれだけだ。

その後、いろいろな本と出会い、中村哲さんの生き方を知り、ショックだった3.11津波を経験した。
数年前、やはり私と同じく、魚を誰よりも獲りたいと頑張った、あの頑丈な父が寝たきりになってしまった。
あんなに頑張り、私を頑張らせた結果が、これだ。
何なのだ?
これを機会に、自分は今後、どう振る舞って行ったらいいのだろう、と私は考えるようになっている。

前にも書いたかもしれないが、通常、医師になると、よほどヘマでもしない限り、飯を食うには困らない。
中村さんは、アフガニスタンの惨状を知り、薬よりも、人間が生きるには、まず、水、そして栄養(食べ物)だ、という考えから、用水路などを作る灌漑事業をやり始めた。
日本政府から何の支援もなく、自分で重機を動かし、土木事業を始めた。
世界中の医者で、こんな人を探しても、なかなかいないだろう。
ノーベル平和賞をもらっていないのが、不思議なくらいである。

中村哲医師の著書のアーカイブがペシャワール会報に載っていて、その中に、日本のホタルをペシャワールで見た話が書かれてある。
日本を懐かしがる話なのだが、「子供の家事手伝いが美徳、かつ日常だったころである」と、昔の日本を思い出している。(※)
家事手伝い、というより、忙しい人を手伝う、という習慣は、社会人になってから非常に役に立つ。
これには、「黙って見てられない」という心意気が前提になる。
中村医師のアフガニスタンに緑を作ろうという行動は、「黙って見てられない」という心意気から起こったものだろう。
もしかしたら、彼の文章に、こういう深い意味が込められていたのかもしれない。

余談になるが、「薬より水、食べ物」という考えは、ワクチン接種の前に、まずは、免疫力の要である糖質の正常な摂取を、と主張する崎谷博征先生に通じる。
人間の身体にとって、最も重要なものは何か、という考えに至らない医師は、みんなヤブだ。
先日、病院のお世話になっておきながら、医師たちをヤブ扱いするのもおかしい話だが、診察の際、先生の説明を興味深く聞くようにしている(私を診た若い医師は、たぶんヤブではない)。
質問して、ロクな回答をできないような医師は、まずヤブである。



(※)
ペシャワールのホタル   中村哲
 私の少年時代の夢は一山を所有して、虫たちと暮らすことだった。これはわがファーブル先生の影響である。その後いろんなことがあって夢は実現せず、虫の観察はどれもこれも中途半端に終わって、モノにならなかった。虫は大好きだが、いまだド素人に近い。それでも興味だけは残っていて、自然が身近にある限り退屈しない。
 ペシャワールでホタルを見たときの感激が忘れられない。ゲンジボタルの幼虫は清流に棲むから、あんな酷暑の砂漠にはいないと決めつけてした。赴任して5年後のある夏の夜、庭に出ていると、ハエのようなものが数匹、空中を漂うように舞っている。それが穏やかに点滅して光る。
 ライトのせいだと思ったが、いかにもホタルらしく見えるので、これも一興、日本の思い出でも嗅ごうかと近寄り、どんな虫か見ようとした。ところが仰天、まさしくホタルではないか。
 正確な同定はしていないが、おそらくヘイケボタルか、その近種である。日本の同種は泥水の中にもいて、幼虫は陸に棲む。おそらく庭に流れる排水溝で発生したものらしい。人間は見ようとするものだけしか見えない。その後気をつけていると、いわるわいるわ、おかげで暑い夏夜の退屈しのぎが増えた。
 日本でホタルが消えていったのは、1960年代の前半。全昆虫たちがあっという間に日本から激減した。私が少年時代、夏の夜は電灯の下にいるだけで、さまざまな昆虫たちが家に飛んできた。虫たちの夜の饗宴は消灯まで続き、カナブンなどのコガネムシ類がブーンと音立てて電灯をめぐり、カンカンとぶつかる光景はご記憶の方も多いだろう。私は眠るのが惜しかった。当時は蚊帳をつって、窓を開けっ放しにして眠っていたから、今考えると治安も各段によかった。田植え、稲刈り、菜種の収穫時は数日休校、手伝いを学校が奨励した。農家の子は長く休みが貰えたので、羨ましかった。子供の家事手伝いが美徳、かつ日常だったころである。虫たちへの郷愁は、これらのおおらかな社会事情と分かちがたい。しかし、異国のホタルで日本を懐古するのは、いくぶんつらいものがある。
(「ペシャワール会報 No.159 p22)
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タリバンは、話せばわかる人たち

こんにちは。

私たち日本人は、西側”の人間と言われる。
したがって、圧倒的多数の西側”の報道を信じるだろう。
しかし、西側報道のウソを、かなりの部分あばかれ、鵜呑みにする人も少なくなっているのではないか。
アフガニスタンのタリバン政権についても、相当の恣意性をもって、西側は報道しているように思う。(※1)

アフガニスタンの荒廃した土地に緑を作った中村哲さんは、世界に誇れる日本人である。
彼が殉職したのは、日本でも大々的に報道された。
私は、ペシャワール会の会員になったばかりで、よくわからないのだが、中村哲医師はPMS(ピース・ジャパン・メディカルサービス)という組織を作り、中村医師の死後も、医療活動や灌漑水利事業などを継続している。
ペシャワール会は、もともと中村医師のパキスタンでの医療活動支援のために、1983年9月に結成された組織であり、PMSも支援している。
アフガニスタンで、ふたたびタリバンが政権を担うようになってから、西側は経済制裁で足並みを揃え、日本も参加させられている。
その中で、タリバン以前のアフガニスタン政府の姿が浮かび上がってくる。
マフィアの存在である。
それでも、原理主義のタリバンのほうが、マフィアよりも強いようだ。
PMSや現地住民たちに言わせれば、マフィアよりも、タリバンのほうが歓迎されている。
灌漑事業などに対する現地住民の自立を促すPMSの活動で、それがわかってきた。(※2)
日本からの支援金が断たれて、灌漑事業継続の資金を捻出するために、用水路周辺の樹木を伐採し売却しはじめた。
幸いにも、植えられている樹木は再生が早い。
これらの植樹も、中村医師の功績である。

ところが、伐採で、問題が起きた。
伐採は禁じられているのだから、処罰される。
「せっかく緑が増えているのに、伐採するとは何事か」という話は、正しい。
しかし、灌漑事業の資金捻出のため、伐採せざるを得ない状況になっているのだ。
水がなければ、緑は育たない。
おそらくは、そういう説明がタリバン側へなされ、解決に至ったのだろう。
中村医師によると、タリバンは「話せばわかる人たち」だそうだ。(※3)

世界で起きている気候変動は、もちろんアフガニスタンにも干ばつをもたらす。
伐採せざるを得ない状況を作った西側に、責任の一端がある。
本当のところ、西側は、アフガニスタンの現地のことなど、どうでもいいのである。
白人の金儲けとメンツ。
白人優越主義しか頭にない連中なのだから。
(前出ニーチェによると、その根源となるローマ教会が最も悪い)



(※1)
 ペシャワール会は2022年12月に12年ぶりのアフガン訪問を果たし、その後5回の訪問が実現しました。PMS支援室メンバーは通算して、1年間のうち6ヵ月近くを現地での活動に従事したことになります。タリバン政権が2021年に復活し、戦闘が無くなり、治安が改善したことが、訪問できるようになったことの背景にあります。これが日本で報道されるアフガニスタンと実際に訪問して感じるアフガニスタンとの差異です。
(「ペシャワール会報 No.159 p2)

(※2)
 この問題を解決するヒントが2021年8月の政変時にありました。経済制裁が課せられ日本からの送金が不可能となったので、PMSでは資金を捻出するため用水路周辺や農場の周りに飢えられた柳やユーカリを伐採、木材や薪として売却しました。中村先生が進めた植樹は現在では百万本をゆうに超え、緑のトンネルが出来るほどになっています。また、ユーカリや柳は伐採しても再生が早いので、誇張して言うならエンドレスに換金できるのです。
 そこでPMSの提案は、@堰に関してはPMSが無償で補修を行い、Aそれにかかる重機のレンタル料等は、住民が用水路周辺に植えられた樹木を売って支払い、B用水路や護岸の補修工事については流域住民たちが行う、というものです。
 現タリバン暫定政権は国民に植樹を奨励する一方で、許可なしの樹木の伐採と土地の利用を固く禁じています。
 2021年8月15日の早朝7時、タリバンはジャララバードのPMS事務所のドアを叩き、土地の使用許可書、建物の使用目的、活動の内容などを取り調べました。PMSだけではなく全国全ての住宅、店舗、事務所等の調査を行い、土地の所有権利書や使用許可書を持たない建物については国土の借用とみなし、賃借料の支払いを命じたのです。
 PMSの職員たちはこの規則を歓迎しました。というのも、前政権時に、カシマバード用水路のすぐ脇に鉄筋コンクリートの家の建設が始まったことがあります。PMSと村人は苦情を申したてたものの聞き入れられず、灌漑局に陳情しましたが、「土地マフィア」による建設とわかると、政府の役人は怖がって対応しませんでした。タリバン政権になると、そのマフィアは早々に逃走したのです。
 今後PMSとしては、灌漑局や農薬局等と話し合い、樹木伐採の承認を得られることを願っています。
(「ペシャワール会報」No.158 p6)

(※3)
PMS支援室より
 本文で報告した樹木の伐採については、PMSは苦い経験と希望を持っている。タリバン政権に経済制裁が科せられたため、ペシャワール会は送金出来ない、また現地PMSは銀行から資金が引き出せない状況が続いた。今では引き出しに制限があるものの解決の道が見つかり全活動が通常通りに進められているが、一時は診療所の薬が買えず職員の給料も数ヵ月にわたって支払えなかった。そこでPMSは立派に成長していた用水路周辺や農場周りの樹木を売り、資金を捻出していた。
 ある日、責任者がガンベリ農場の奥で伐採作業をしている時、タリバン兵が来て責任者を逮捕するという。状況を察した職員が責任者にはジア医師の元へすぐに戻るように伝え、一方で近くのミラーン事務所で働くイスラム僧のムッラーハビブを呼んだ。僧の説明は効果があるだろうと期待したのである。しかし、ムッラーは拘束されてしまった。その時のジア医師の動きも早かったが逮捕の噂はすぐに広まり、シェイワやベスード、シギ村の長老たちが中村先生とPMSがこの地にもらたらした恩恵を説明し、ムッラーはすぐに解放された。
 中村先生が「話せばわかる人たち」と教えてくれた事を思い出す。今では伐採が必要になると農業灌漑局に理由を述べ作業をスムーズに行っていっる。
(前掲 p24)



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2024年04月13日

カレンダーの教え 3

3回目。

説教カレンダーの3月は、次のように説教していた。

失敗から何も学ばなければそれは本当の意味での失敗となる

たいていは、失敗した時、なぜ失敗したのか、その原因を考える。
いさだ漁をやっていたが、思ったように網に入らないと、なぜ入らなかったのか、真剣に考える。
どの船頭もそうだろう。
考えない船頭は、とっくの昔に辞めている。
が、毎年、早く切り上げてしまう悪いくせを考えない私は、まだ船頭をやっている(笑)。

今夜のニーチェを書いた時点で、「老害」に登場するボロ住職のことを思い出した。
あんなボロ住職の言うことなんか、商売上の口上に過ぎない。
仏なんてものは、彼ら仏教界の人間たちが作ったもので、死んだら、灰になって、何も残らないのだ。
死骸はやがて自然界で巡回して、菌類その他の栄養成分になるだけだ。
アホらし!

喉の痛みを自分で治せなかった」で書いたように、もし、食道がんで死んでしまうことになったら、あのボロ住職の祈りに屈することになる。
そうなったら、非常に悔しい。
でも、そうならなかった。
老害を振りまく寺の住職に負けられない!
あっかんべー!

なぜ、あんなボロ住職が辞めないか、というと、私のように、誰も彼に意見しないから。
彼は、あの極小の声でお経を読んで、誰も文句を言わないから自分のやらかしている失敗を認知することがない。
だから何も考えず、「これでいいんだ」と勘違いする。
あのボロ住職は、一生の間、失敗を経験していないのかもしれない、あるいは、認知していないのかもしれない。
そうでなかったら、いつまでもやっているわけがない。
ニーチェみたいに敏感ではなく、非常に鈍感なのだ。
私は、あのボロ住職に、カレンダーが教えてくれた説教文句を、そっくりそのまま贈りたい(笑)。

失敗から何も学ばなければそれは本当の意味での失敗となる

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漁運丸が切り上げれば大漁になる

こんばんは。

木曜日に皆無食らって、切り上げ。

網のいせ直し.JPG

そしたら今日は大漁で、100万円越えだとか(笑)。
いつも、私が切り上げると大漁なんですよ、このいさだというやつは!
まあ、いつものことなので、乗組員たちも、「いいよ。いいよ」。
何より私自身が一番ダメで、「もう仕事したくない。温泉行きたい」という考えが、頭の中を占めてしまって。
昨年6月に、前沖に帰ってきてからというもの、断続的に漁にあたるものだから、「休もう。休もう」と思っていても、休めない。
ここで休んで、頭を少し冷やそうと考えている。

これには訳があって、最近の金市場が異常。

https://gold.tanaka.co.jp/commodity/souba/d-gold.php(「田中貴金属工業株式会社」)

で、7月に日本で新しい紙幣が出回る予定から、何も起こらなければいいが、と思っているが、この金の急上昇は、何だろう?と。
副島先生によると、この2024年がハイパーインフレ、新円切り換えで要注意だという。
そのインフレ度は、カネの価値が、最大で十分の一になる可能性があるらしい。
つまり、100万円が10万円、1000万円が100万円!
アメリカドルを世界中に刷り散らかしているから、いよいよ、ドルが崩壊し、日本の円に飛び火するのか!

雨風太陽の株をSMBC日興証券で買って、あとはそのままだが、その証券会社からのメールには、アメリカ株に関するセールスが非常に多い。
しかも、NISAを日本の国が推奨しているものだから、これって、日本人のカネをアメリカに貢ぐ構図なのかな、と疑ったりしている。
非常に怪しい。

カネの価値のあるうちに、必要なモノを買って(と言っても買うものもない)、温泉に行ってこよう(笑)。
そして、このまま何も起こらなければ、良しとすればいい。
posted by T.Sasaki at 20:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月09日

喉の痛みを自分で治せなかった

こんばんは。

2月末から3月初めにかけての断続的な大雪で、私は、久しぶりに風邪をひいた。
1日で治ったが、喉が痛くなった。
ご飯を食べるにも、唾を飲み込むにも、痛みをともなう。
半月ぐらい経っても、治らない。
そこで、先輩に相談したら、その先輩も、風邪をひいて喉が痛くなり、病院へ行って抗生剤を処方され、すぐに治ったそうだ。
「どうせ治るのなら、そのまま放っておけ」と考えて、我慢した。
「はちみつが救ってくれる」と。

一ヵ月経っても、痛い。
ご飯も思うように食べられるわけでもなく、酒も飲まなくなった。
毎晩、寝汗をかく。
そして、いよいよ体重が2kg減った。

私は、以前から気になっていた胸焼け、つまり、逆流性食道炎から、食道がんにいよいよなったかな、と思った。
胸焼け自体は、かなり改善されていたが、どうも自信がない。
「もう、ポックリでいいや。この世にあまり未練もないし」と考え、手遅れを歓迎したが、それでも痛みというのには、我慢がならない。
妹にも、「病院に行って、食道がんなら、それからいろいろと考えればいいじゃない!」とお叱りを受け、「そうだなあ。がんならがんであきらめ、身辺整理しておけばいいか」と考えなおし、病院へ行ってきた。

画像診断では、食道上部はきれいで、異常なし。
喉のみの炎症で、やはり抗生剤の点滴と飲み薬を処方され、翌日には、食欲もりもりで、体も元気になった。
乗組員たちには、「素直に病院に行っておけば、一ヵ月も苦しまなくてよかったのに!」とバカにされた。
自分の免疫力を過信したのが悪かったのか。

それでも、はちみつの効用はある。
確実にある。
私の逆流性食道炎は、ほぼ完治に近い。
ネキシウムという薬は、頓服薬程度しか利用しない。
これを真面目に飲んでも、逆流性食道炎は、治らない。
飲み続けなければ、また胸焼けを起こす。
飲み続けていても、飲んだ間際には、胸焼けを起こすようになる。

今日、こんな記事がアップされた。

https://nofia.net/?p=19298(「BrainDead World」)

ネキシウムという薬は、プロトンポンプ阻害剤だ。
プロトンポンプ阻害剤の長期使用で、がんのリスクが上がる。
やっぱり、薬の常用は良くない。

胸焼けで苦しむ人は、混ぜもののないはちみつを食べたほうがいい。
そして、食べすぎないこと。
この二つに尽きる。
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2024年03月31日

なぜ、小林製薬だけが・・・

ふたたび、こんばんは。

小林製薬の問題は、たった数人亡くなっただけで、なぜ、あんなに原因究明するのだろうか。
コロナワクチンでは、ものすごい数の人が亡くなって、健康被害も大きい。
それなのに、ファイザーやモデルナは、取材対象ともならず、調べることもない。

これって、日本を外国に売っているようなものでしょ!
マスコミ、国家官僚、政治家、医者、みんなバカじゃねえの?
posted by T.Sasaki at 17:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月30日

切り上げの準備

こんばんは。

今日は、浜止めがかかったので、切り上げの準備。
いか釣り用のトモマストにペンキ塗りをやり、ブリッジ下のドラムのカバーを外して、寸法取り。
このドラム、昨年のいさだ漁の最中に穴が空いたため、プラを貼って応急措置をしておいたもの。
まさか、ずっと使うわけにもいかないから、機械屋さんを呼んで、注文することに。
しかし、30年以上も前の同じ製品はもちろんなく、似たような大きさのものを買って、加工するしかなさそうだ。

近年のいさだは、4月に獲れた試しがなく、来週どうなるか。
もし、来週もタネがあるなら喜びであり、各船主は、赤字にならない水揚げになるだろう。
これほど、天候が悪い年はない。
いつも休みばっか。
posted by T.Sasaki at 20:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月29日

若い芽を育てよう

こんばんは。

先日、副島先生の「ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!」という本の紹介をする、と書いた。
今の日本で、ニーチェ理解で必要なのは、適菜収さんの書いた「キリスト教は邪教です!」が必要であり、副島先生もこの本からたくさんの引用をしている。
そして、若かりし頃の適菜収さんを発掘した、その編集者をものすごく褒めている。(※1)
そうなのだ!
有能な若い人を、どの世界であれ、発掘したら支援しなければ!

私も、若い漁船漁業の担い手を育てよう、と以前から考えているのだが、この大不漁で若い人がやっていけるかどうかが、大きなネックとなっている。
今乗っている、いさだの乗組員の中に、非常に有望な若者がいるが、彼とて、40歳になってしまった。
彼は、指先も器用で、同年代の若者たちも、一目おくくらいの仕事ぶりである。
一応、5トン未満の船を所有して操業していて、私は、「この船を動かしてみないか」と声を掛けてみたが、「いか釣りで旅歩きする自信がない」とあっけなく断られた。
40歳にもなれば、臆病になってしまうものなのかもしれない。

というわけで彼はあきらめ、漁協のほうに、「いか釣りで旅歩きをする」と「宮古市に永住する」という二つの条件で、来年以降の乗組員兼後継者を募集することにした。
もちろん、そんな理想的な人が簡単に見つかるとは思わないが、今の船を無償であげるからには、こちらの目も厳しくならざるを得ない。
あげてすぐに倒産したら、元も子もないからだ。
その辺の目利きが、私に試されることになる。



(※1)
 最後に、適菜収氏について書く。彼は1975年生で、今42歳だ。
 彼は、早稲田大学文学部の哲学科でニーチェ研究をした人だ。だから、ニーチェの専門家なのである。学者にはならなかったが、ドイツ語でニーチェの本をずっと読んできた人だ。だから『キリスト教は邪教です!』という本の形にして世に出した。しかしそのためには、商業出版物の中で、商品としての一冊の本として出してくれる編集者がいなければいけない。「これなかなかいいですよ。このまま出しましょう」と、30歳のときの適菜収を励まして言った、目利きの講談社のこの本の担当編集者が偉い。この人の優れた見識と洞察力、ものごとを大きく把握して形に整えること、世に出すことの必要を見抜いて感じとった、その眼力と判断力がすごい。著者の敵菜収と編集者の二人がともに偉い。本当に偉い。日本の新たな思想革命は、2005年のこの本の出現とともに始まったのだ、とまで私は言う。
 少なくとも、この本が出ることによって、日本人(知識人層)のニーチェ理解が、100年分縮まった。本当に、ついに日本人はニーチェが分かったのだ。
 それまでのニーチェ専門家たちは、ニーチェのドイツ語文を一行ずつ丹念に読解することで汗みどろになって、そうやって、手塚富雄も氷上英廣も秋山英夫も、ドイツ文学・哲学科の大学教授として、それなりに恵まれた人生ではあっただろうが、翻訳学者としての人生を終わっていった。まあ理科系の技術屋みたいなものだ。
 だが、日本人の読書好きたちは、その後も長く放ったらかしにされて、いくら真剣に読んでも「訳(が)分からん」というコトバそのもので、みな分かったふりだけして、人生をやり過ごしてきた。ニーチェの魂が分かる、ということは、適菜の『アンチクリスト』の訳文を読んで分かる、ということだ。この一筋の一本道。ニーチェの真の理解への道をたどって日本人はようやく、今から140年前の1870年代、1880年代のドイツおよびヨーロッパで一体、何が起きていたのか、までが分かる。私は、だからこの援護射撃の仕事を、この本でやりたかったのだ。
(「ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!」p123)
posted by T.Sasaki at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月18日

温泉のネーミング

こんばんは。

市場休日と悪天候が重なったから、以前から興味のあった温泉に行ってきた。
が、がっかりして帰ってきた。
温泉は、源泉かけ流しに限る。

ラ・フランス温泉

一人だと、ビジネスプランしかないが、それはしかたがなく、前日に予約した。
まず、風呂のドアを開けた瞬間に、塩素臭がした。
これで、まず、終わった。
循環風呂確定である。
長居はしないほうがよい。
循環風呂は、塩素殺菌が必須である。
いくら泉質が良くても、塩素は良くない。
温泉成分表を見ると、湯量は200L/mでかけ流しには十分な湧出量ではあるが、泉温が40度以下と低く、加熱が必要である。
したがって、加熱しながら、かけ流すとなると、その燃料費が非常に大きくなる。
それよりは、循環風呂のほうが、燃料費がかからないだろう。
だから、湧出量が多くても、循環風呂にしたのだと思う。

泉質は、おそらくは、久慈の山根温泉と同じで、美人の湯である。
実は、山根温泉も、源泉かけ流しではない。
どちらも、もったいない。

ラ・フランス温泉の命名は、何か?
会計の時に聞いてみた。
こればかりに集中しすぎて、JAF割引を使ってくるのを忘れた(くやしい!)。

そこは、もともと、ラ・フランスという洋ナシ農園だった。
雪があたり一面に積もっても、温泉館のあたりだけ、すぐに雪が溶ける。
もしや、ということで、そこを掘ったら、温泉が湧いてきた。
だから、単純に、ラ・フランス温泉なのだそうだ。

浴槽にラ・フランスでも浮かべて塩素臭を消してくれれば、私はきっと惚れ込んだに違いない(笑)。

posted by T.Sasaki at 17:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月07日

217回も!

こんばんは。

ぶっ飛びました!

https://www.cnn.co.jp/fringe/35216207.html(「CNN.co.jp」)

こういう人もいるんですね。
posted by T.Sasaki at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月06日

4万円は、山頂か?

ふたたび、こんばんは。

雨風太陽」で、「株を買うぞ!」と宣言したが、買っていなかった。
その前に、少しばかりの知識を得ようと本を読んだ。
久保修さんの書いた「世界大恐慌が来ても絶対大丈夫な株200銘柄」。
まあ、絶対ということはないでしょうけど(笑)。

株取引などというのは、素人では手を出さないほうがいいということがわかる。
世界中のコンピュータ端末から、1秒間に10億回の取引が行なわれているという。(※1)
これに素人が手を出せば、まぐれ当たりでしか利益を出せない、ということになるだろう。
パソコンやスマホを使ったマネー・ゲームそのものである。

素人が株取引に参加して、少しはマシな投資は、ウォーレン・バフェット氏が奨めていたバリュー投資である。(※2)
「ダメなら、放っておけ」ってやつかな?
私の好きな感覚。

昨年暮れ、「本業のほうが忙しいので、後で」と証券会社には言っておいたが、いつまでもそのままではマズイと思ったので、先日、雨風太陽を500株買った。
証券会社のMさんには、電話の中で、「ネット取引のほうが手数料安いですよ」と言われたが、まさか最初からそれでは悪いと思ったので、Mさんに注文して買ってもらった。
少しはMさんの手柄もあっていいかと。

その後、日経平均は4万円を超えた。
買ってから観察してみたが、日経平均が上がると、雨風太陽の株は下がる。
日経平均が下がると、雨風太陽は上がる。
たぶん、下がったということは、株は売りに出され、そのカネで前日下がった株を買う、という考えか。
やっぱりマネーゲームの世界だ。
売買にまともに付き合ってられない。
元々、雨風太陽への応援で、長期保有が目的だから、売る気もないし。
でも、値動きを見るのも、一つの楽しみかと。

アメリカの金融機関やいろいろな経済指標のニュースを読んでいると、何だろうな、と思う。
非常に怪しい。
株式市場が高値更新しているのに、なぜ、金の価格も史上最高値なのか!

https://www.japanmetal.com/news-h20240304133327.html(「産業新聞」)

ビットコインも高くなったと思ったら、仮想通貨市場は、下落!

https://nofia.net/?p=18619(「BrainDead World」)

この状態でNISA口座を作って株を買う人は、損しなきゃいいなあ、と私は要らない心配をしている。
山の次には、谷が来るから、その山はどこまで高くなるのか。
その後は、損になるということ。

バフェット氏でさえ、疑っている。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-02-25/S9DWGTT0G1KW00(「Bloomberg」)

どうなるのか、見ものです。





(※1)
特に2008年のリーマンショック以降、1秒間に10億回の取引をするという高頻度取引(HFT。ハイ・フリークエンシー・トレイディング)が台頭し、また、各市場間をまたぐグローバル・トレーディングが普及した。このことで、世界中の金融市場は一層不安定になっている。
(「世界大恐慌が来ても絶対大丈夫な株200銘柄」p18)

(※2)
 アメリカの有名な大投資家のウォーレン・バフェット氏がバリュー投資を奨めて半世紀が経つ。バリュー投資の大切さは現在では日本でも広く知られている。
 だが、これを日本人の投資家の皆さんに、分かり易く、腑に落ちるように、私が説明してみよう。
 バリュー投資(Value Investment)とは、ズバリ、「割安株に投資せよ」ということだ。
 100円の価値がある株を安値の50円で買いなさい、ということだ。そしてそれが100円になるまで、5年でも10年でも保有し続ける。この投資手法のことだ。バリュー投資とは「半値(本来の価値の半分の値段)で買って長期保有しなさい」という単純な投資法だ。
(前掲書p12)
posted by T.Sasaki at 20:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする