日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2015年03月11日

神経質になるのも、ほどほどに

みなさん、こんばんは。
 
カリウム40が安全な理由」を読めば、すなわち、「内部被曝を論じるブログ」の
セシウム内部被曝によるBandazhevskyのデータの理解」を読めば、セシウムを含む食品で心疾患になりやすい、ということらしい。

実は、私は、この大元の論文、つまり、ユーリ・I・バンダジェフスキーの「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響」という本を持っています。
もちろん日本語版ですが、後半は英語論文。
問題の部分を引きます。

 3〜7歳のゴメリの子どもたちでは、放射性元素の体内蓄積濃度が平均で30.32±0.66Bq/kgに達し、心電図異常の頻度が体内の蓄積量に比例することが明らかになった(図H)。
(「放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響」p18)


ここで図Hを解説します(スキャンして載せるのが面倒くさい)。
11〜26Bq/kgの心電図異常発生率は平均で約62%、26〜37Bq/kgで約77%、37〜74Bq/kgで約90%。
なるほど異常な高率です。
11〜26Bq/kgの体内蓄積濃度でも、60%を超える心電図異常なのですから、「食事中のセシウムの限度にかんする定量的考察」に書かれてあるように、10Bq/kg以下の食事であっても、子どもの安心は確保できません。
食事中のセシウムの限度にかんする定量的考察」の図はわかりにくいので、「茨城大学有志の会」の下記のリンクを参照してください。

放射性セシウム137連続摂取による体内蓄積」(「やっかいな放射線と向き合う」)

これでは、私たちの獲る魚も、常に検出限界以下でなければならない。
100Bq/kg以下という基準値は、どこから来たのか!

ところが、ところが・・・・。
100Bq/kg以下という超大甘な基準値でも、セシウムはほとんど体内に蓄積されなかったのです。

http://www.kantei.go.jp/saigai/senmonka_g39.html(「首相官邸ホームページ」)

理由として、私たちが食事する場合、セシウムの含まれる食品を狙って食べない限り、セシウム食品に出会う機会が少ない、ということがあげられます。
そして、仮に、私みたいに平気でセシウムの含まれていた魚を食べるようなことがあったとしても、その魚を何キロも何十キロも食べるわけではないこと。
食べてもせいぜい100gかな?

今や放射性物質など、岩手の魚からは、ほとんど検出されません。

http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/033/801/kekka.pdf(「岩手県公式ホームページ

ここで、「食事中のセシウムの限度にかんする定量的考察」にあったお米の話。
お米には、微量のヒ素やカドミウムが含まれています。
これには、ちょっとした発がんリスクがあります。

「安全な食べもの」ってなんだろう?

さらに、「がんになっても望みはある」(少し書き足してあります)で紹介した本には、次のように記述されています。
 
 炭水化物、つまり糖質から作られるエネルギーは、もっとも速やかに分解され、消費されます。そのため、スポーツ選手や肉体労働者が手っ取り早くエネルギー補給をするためには、おにぎりや甘い物を食べるのが一番です。激しく体を動かす人なら、炭水化物を摂取する意味があるのです。
 しかし普通の人は、糖質をたくさんとってもエネルギーとして消費しきれません。余ったブドウ糖は、皮下脂肪や内臓脂肪、筋肉内脂肪として蓄えられます。これが現代人の肥満、ひいては脂質代謝異常症や高血圧など生活習慣病の大きな要因となっているのです。
(「ビタミンC点滴と断糖療法でガンが消える!」p98)


つまり、日本全国の米作農家の方には悪いのですが、肉体労働者(スポーツ選手も結局のところ肉体労働者)以外の圧倒的多数には、米は、それほど必要ない。
セシウム云々以前に。

ごめんさない。

でも、私は肉体労働者だから、食べます(笑)。
お寿司も喜んで食べます(笑)。

糖質など摂取しなくても、人間は、肉と魚だけで十分生きていける。
野菜もそれほど必要ない。

「え?野菜も?」

と驚かれるかもしれませんが、次の記述から、人間の進化に米はそれほど重要ではなかったことがわかります。

 縄文時代のものと思われる大森貝塚遺跡からは、動物の骨や貝塚ばかりが出土していて、植物性の食物を食べていた形跡はほとんど見当たりません。僕たちの祖先は、つまり「肉食動物」だったのです。
 日本人が米を食べ始めたのは、3500〜6500年前と言われています。それ以前の数百万年という年月を、人類はほぼ肉食動物として生き抜いてきました。圧倒的に長い年月、主に動物性の食べ物を受け入れてきた人類の体は、本来肉食に向いているはずです。
 その証拠に、僕たちの体には、草食動物より肉食動物に近い消化器官があります。草食動物の消化器官は、たとえば牛に4つの胃があるように、複雑な形状をしています。植物は消化に時間がかかるので、腸内細菌が繁殖しやすく消化しやすい構造になっているのです。
 逆に、肉食動物の消化器官は単純です。たとえばライオンの胃は1つで腸はまっすぐの管状です。人間の胃も1つですし、腸は長いものの、どちらかと言えば肉食動物のようにストレートです。
(前掲書p119)


その後、イヌイットの例が書かれてあり、野菜をとらず肉食だけだった頃は、糖尿病、心筋梗塞がんなどがほとんどなかったのに、糖質をとり始めたら、とたんに増加した。
私たちの体は、肉食動物に近いんですね。

ついでに、もう一つ。
肉食動物であるその人間にも、例外の草食動物がいたのです。

パプアニューギニアに住む少数民族「パプア高地人」は、サツマイモしか食べないのに、筋肉モリモリで、日本人よりよっぽどたくましいという。「たんぱく質を摂っていないのにどうして?」と不思議に思うだろう。それは、腸内細菌がアミノ酸をつくって供給してくれるから。実は日本にも同じような人がいる。『食べること、やめました』の著者・森美智代さんは、1日青汁1杯で元気に生活をしているそうだ。普通は青汁だけで生きていられるわけはない。ところが、森さんの便を、腸内細菌研究の第一人者・辨野義己先生が調べたところ、牛と同じ腸内細菌だったそうだ。
(「アンチエイジング・バトル最終決着」p73)


人間には、肉食動物もいれば、草食動物もいて、これじゃ、何が何だかわからなくなりますよね。

カリウム40が安全な理由」を教えてくれた「五線紙と周期律表」タラの芽てんぷらさんは、東日本大震災後に、西日本に移住したそうです。
その当時は、大山敏郎さんの文章を読んでいたわけではない。
だから、タラの芽てんぷらさんは、ブログで後付けして、自分の行動を正当化しているようなもの。
これは、反対運動をする人たちと同じ思考回路です。
でも、こういう思考回路は誰でも持っていて、それが、ストレスをためない一つの方法になっているかもしれない。
しかし、こういう方法を私は好きではない。
(西日本発の風評はものすごいらしい!例えば、私が獲っているツノナシオキアミ通称イサダに関しても、西日本の養殖業者は、放射性物質検出限界以下のイサダより、何が含まれているかわからないほど低品質な中国産イサダを使っているらしい)

いろいろな情報を得るのは自由だし、もちろん行動も自由。
その自由を行使した結果、あとは、自分の責任。

タラの芽てんぷらさんのように、移住するもよいだろうし、私のように、肉体労働者だから、好きなものを平気で食べてもいいだろうし。

ストレスためないために、「私、失敗しないので」の大門未知子のように、マグロも大丈夫食べてもいいかな、と思うようになりました。

そうだ!

内部被曝を論じるブログ」の大山敏郎さんは、どうせだから、なぜ、マグロに含まれている水銀が、人間にいたずらするのか、思考実験してみないかなあ?
ついでに、「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―」に書かれてあったことですが、大内さんの心臓の筋肉だけが、なぜか、放射線にやられないでピンピンしていた。
心臓の専門家みたいな方ですから、ぜひ、これも思考実験!リクエスト!

あ〜、これ書くの、疲れた〜。
posted by T.Sasaki at 23:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月01日

1日のセシウム摂取量は、最低でも10Bq/kg以下に

再び、こんばんは。

先日、「五線紙と周期律表」を書いているタラの芽天ぷらさんから、コメントをいただきました。

http://platinum-room.seesaa.net/article/387976801.html

そこで、リンクしてあるページを訪問して非常に勉強になりました。
ここを読まないで、コメントした私はアホでした。
タラの芽天ぷらさんのコメントも、回りくどくて、もうちょっと簡潔に書いてほしかった。

素晴らしいブログを見つけました(「「五線紙と周期律表」)

そのネタ元が、大山敏郎さんの書いている「内部被曝を論じるブログ」で、下記のリンクを読んでみてください。

セシウム内部被曝によるBandazhevskyのデータの理解(「内部被曝を論じるブログ」)

これが難しい!
セシウムでは、内部被ばくがあっても、「K40は、一切障害なし。内部被曝にカウントする必要すらない」のだそうです。

http://blogs.yahoo.co.jp/geruman_bingo/8564081.html(「内部被曝を論じるブログ」)

そして、1日のセシウム摂取量は、10Bq/kg以下に抑えるように、と。

http://blogs.yahoo.co.jp/geruman_bingo/8595427.html(「内部被曝を論じるブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/geruman_bingo

ははは・・・・(汗)。
私は、いっぱいセシウムを食べただろうし、肺から吸った。
まあいいや。
どうせ長生きは、ろくなことはない。

大山さんもちゃんと思考実験と書いていますので、例外があることを祈ります。
私が例外かも?
私は放射能に負けない!

もうちょっとよく読んでみないと、よくわからないみたいです。
難しいなあ。
posted by T.Sasaki at 22:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月05日

福島で起きている甲状腺異常は本当か?

再び、こんばんは。

みなさん、嚢胞という言葉をご存知でしょうか。
反核運動や反核燃運動に参加している方々なら、福島の甲状腺がんの騒ぎで知っていることと思います。
私も「天恵の海」を読んで、言葉だけは知っていました。
しかし、ショックなことに、新潟でお世話になったYさんが、顎骨嚢胞で手術しなければならなくなったそうです。

http://www.twmu.ac.jp/DENT/jyusin/disease/gakukotu-nouhou.html(「東京女子医科大学 歯科口腔外科」)

それから、ちょっと検索をかけてみたら、意外にも、命にかかわるものではなく、手をつけなくもいいような嚢胞もいっぱいあるようです。
秋田県のお医者さんが書いた、福島の甲状腺に関連したブログ記事です。

http://harahetta.at.webry.info/201302/article_13.html(「はらへったのブログ」)



そして、福島で発見された甲状腺がんは、本来、通常では発見されないがんであるとも。

http://green.ap.teacup.com/pekepon/1037.html(「人力でGO」)

これらはいずれも昨年2月に書かれたものですから、この頃、甲状腺がんのニュースでも流れたのでしょう。

たぶん、反核燃運動に参加している方の中には、「あなたは、原子力推進派なの?」と言いたい人もいるかもしれません。
しかし、疑問があるうちは、やっぱり納得できないものです。
納得できないものを主張しはじめたら、それは信用されなくなります。
他の人がそんなことを始めたら、少なくとも、私は信用しません。
付き合うのもアホらしい!

福島の甲状腺がん騒ぎをどう考えるかは、もちろん個人の理由ですが、やっぱり、「ここが違うんじゃないの?」という疑いを持ってほしいと思います。
安井至先生の「市民のための環境学ガイド」にある、新規記事のリンクを貼り付けておきます。
岩手やその他の地域で反核燃運動をやっている人たちは、特に読んでください。

「甲状腺を考える」専門家意見交換会

この中で目を引くのが、いわき市付近でもヨウ素131の沈着量が、福島県中通りと同じかそれよりも多いと推測されるのに、中通りで甲状腺異常が多いのはなぜなのか、ということです。
最後に予防原則のことも書いてあり、念のため、ここに転載しておきます。



一人で危険性があると主張して、対策を取れと言っているが、これは予防原則の悪い使い方だ。予防原則とは、科学的に見た上で、リスクの存在について合意形成ができることが第一。その合意に基いて、他のリスクを増大させないで実施できるかどうかを科学的に判断し、それを実施する。その際、必要なコストも考慮に入れた合理的な判断をするということだ。これがEUなどが言う予防原則だ。コストを考えるなどとんでもない、という人もいるかもしれないが、コストも適性な範囲内で考えなければならない。コストを全く無視した対策を行うと、結果的に多くの不幸を引き起こすといことが、経験的に分かっていることなのだ。
http://www.yasuienv.net/ThyroidCheck.htm市民のための環境学ガイド」)



ということで、体内の異常というものは、誰もが持っているものであり、個人差が非常に大きいもの。
それを抱えたまま、一生を過ごす人もあり、それが原因で、死に至る人もいる。
福島で発見された甲状腺異常は、現時点では、そういう類のものであり、福島が危険である、という証拠ではないと、私は思います。

嚢胞は、多かれ少なかれ、たぶん誰にもある。
ただ発見されないだけ。
特に、私みたいに検診なんてしない人間など、嚢胞などない(もちろん、発見されないだけの話)。

Yさんの手術が、無事に終えることを願ってやみません。
posted by T.Sasaki at 21:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月19日

セシウムの電気的性質を利用すればどうか

みなさん、こんばんは。

今朝3時に出港しましたが、ちょっと風が強いので、あえなく帰港。
根性なし、ですね。

さて、前回の更新で、「99%捕獲できるフィルターを作って、それを保管し、放射能が減衰するのを待つのが、一番良い方法。」と書きましたが、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の永田先生によると、フィルターの目をあまり細かくすると、今度は、フィルターのほうがいかれてしまうらしいのです。
今のところ、約2割は出てしまうフィルターしかなく、つまるところ、やっぱり焼却はやめて、埋めたほうが最善の策、ということのようです。
土壌は、セシウムを吸着するので、比較的固定できるからです。

そこで何となくですが、この吸着する性質も利用したフィルターが、できないのかしら、と素人考えを、私は持ったりします
セシウムは、雨に溶けて降下した場合、プラスに電荷を帯び、土壌は、マイナスの電荷を帯びていますから、これらは互いにくっ付きあいます。

http://jssspn.jp/info/secretariat/post-15.html(「日本土壌肥料学界」)

雨に溶けた降下した場合にイオン態となるわけですから、セシウムを含むものを焼却した場合は、イオン態にはなりません。
ここで、一度バグフィルターを通した気体に、噴霧器か何かで水分を含ませれば、残り2割のセシウムはイオン態になるかもしれません(こんな簡単な思いつきの装置でイオン態にならないのならば、イオン態になる方法を開発する)。
これを今度は、マイナスの電荷に帯びたフィルターを通すのです。
どうなのでしょう?

素人は、できそうな気がしてきました(笑)。
「日本は、もう中国や韓国に追い越された」とよく言われますが、まだまだ日本は、本当のところ、技術大国ですよ。
芯のとおった真面目な企業や技術者はいっぱいいますから、きっと、できる!

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 17:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月17日

キロあたり何Bqまで許す?

みなさん、こんばんは。

今日は、ようやく岸壁を雪かきし、船の雪かきをしました。
雪かきばっか。
大雪のせいで、岩手県沿岸漁船漁業組合イサダ部会の役員会が、明日に延期になり、明日出席予定の漁業者支援講習(http://www.pasona.co.jp/pr/touhoku/gyogyou/参照)は、またもサボリ。
天秤にかければ、イサダ部会のほうが重要ですから。

この漁業者支援講習は、昨年も開催され(http://platinum-room.seesaa.net/article/314957581.html参照)、5度開催されたのに、出席したのは、たったの一度。
昨年は、新聞広告を見て自分から応募したのに対し、今年は、主催者側からの勧誘がありました。
が、今年もたったの一度のみの出席になりそうです。

1月29日の第三回目に出席しましたが、印象に残ったのは、今後世界の漁獲高は減少へと向う、ということです。
一方、人口増や経済発展に伴い、魚価が上がるのではないか、と考えるのが自然。
今、経営をちゃんとやっていれば、いつか花が咲くかも、と私は楽観的です。

ところが、最後の質問・意見の時間に、ちょっと嫌な現実を聞かされました。
東京まではよいのですが、関西以西では、相変わらず、風評被害がひどいのです。

講師の藤島先生は、「岩手は魚類資源に非常に恵まれているし、宮古は、非常に良いところだ。もっと売ることに力を注いだほうがいい」ということを言われました。
彼は、四国は徳島出身で、鳴門産ワカメのことをよく知っています。
関西のほうでは、ワカメといえば、鳴門産であり、岩手産はほとんど無名。
だから、売り込んだほうがいい、と。
しかし、この講習に参加したワカメ養殖漁業者からは、風評被害がひどいことから、これを何とかしなければならず、売り込む以前の問題だ、との指摘がありました。
「三陸産は、食うな、売るな、持ち込むな」が合言葉みたいになっている、とのこと。
ワカメなんて、常に検出限界以下なのに。



そんな中、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」から、ミニコミ新聞「天恵の海」が、電子メールで送られてきます。
天恵の海136号」には、「福島へ自動車で行って、セシウムを捕獲」で青木さんも取り上げていた、宮古市の焼却炉からセシウムが環境中にけっこう出ている話が載っています。
だから、99%捕獲できるフィルターを作って、それを保管し、放射能が減衰するのを待つのが、一番良い方法。

私が問題とするのは、村上教授が発言した、イカにストロンチウム90が入っている、という話。

天恵の海137号」には、ストロンチウム90の測定の有無が載っています。
つまり、ストロンチウム90に関して、魚類の検査はしていない。
この137号によると、福島県水産課は「セシウムの測定で間に合わせている」と回答されたらしいですが、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」の主張のとおり、魚類に含まれるストロンチウムの観測してほしい。
できれば、セシウムと同じように、最初から観測してほしかった。
そうすれば、生物濃縮がどれくらいになるのか、実測でわかるから。
こういうデータをとっておけば、セシウムとストロンチウムの比もわかり、比がわかれば、セシウムを測定すれば、それでストロンチウムもおよそわかる、ということになります。
しかし、ストロンチウムの観測データが皆無となると、ストロンチウム量の推定すらできない。

福島へ自動車で行って、セシウムを捕獲」で紹介したリンクに、セシウムとストロンチウムの濃縮係数が載っていました。

http://touten2010.exblog.jp/15606735/(「放射能に向き合う日々」)

この中にあるストロンチウム濃縮係数を、普通の魚類とイカ類を比較すれば、普通の魚類の3分の2ということになります。

ここで、セシウムとストロンチウムが同程度環境中に存在すると仮定します。
魚類は、セシウム濃縮係数100に対し、ストロンチウム濃縮係数3。
したがって、計測されたセシウム量の100分の3が、魚類のストロンチウム量と推定できます。
そして、イカは、その3分の2ですから、こららを掛け算すれば、100分の2。
すわなち、セシウムとストロンチウムの比率が同じ環境下では、魚類のセシウム量を計測しただけで、同海域のイカは、その100分の2の量が、ストロンチウムの推定値である、と言えます。
なぜ、こんな面倒くさい話なのか、というと、ほとんどイカからセシウムが検出されないからなのです。
ですから、環境中にあるセシウムとストロンチウムの比を求めることは、大事だと思います。



今度は、いろいろな食品中のカルシウム含有量に興味が沸いてきますね。
それを示すページをちょっと紹介。

http://www.eiyoukeisan.com/calorie/nut_list/calcium.html(「簡単!栄養andカロリー計算」)

ということで、ほぼ全食品にカルシウムは含まれます。
おさらいですが、なぜ、生物は、嫌でも放射性物質を取り込んでしまうのか、について。
それは、同じような性質を持つ元素を、細胞側が勘違いして取り込んでしまうからなのです。
つまり、ストロンチウムをカルシウムと勘違いして、細胞の中に置きかえてしまう。
セシウムもそう。
ヨウ素もそう。

「食べることのできるものが、ないじゃないの?」

もし、ゼロリスクを追求する人たちならば、何も食べないと思います。???
あるいは、子どもに何も食べさせない。???

という不安は、『「安全な食べもの」ってなんだろう?』という本を読めば解決できます。
どんな食べ物にも、毒があり、がんリスクはある。

もう書くのもバカくさい話ですが、喫煙の健康被害リスクは、以前のセシウム基準値500Bqより、はるかに高い。
私の若い頃は、「タバコを吸う人は、ゴミ袋をかぶって、煙を残さずに吸え。それなら許してやる」と言ったりしました(若気の至り。笑)。
放射能過剰反応する人は、きっと若い頃の私みたいに喫煙者を疎んでいることでしょう。
そんな人と食事はしないだろうし、間違ってもsexなどしませんよね(笑)。

あ〜、バカくさい。

戻って、イカとストロンチウムの話。

先ほどリンクを示したカルシウム含有量のページから、イカに含まれるカルシウムは、他の魚類に比べれば、非常に低いことがわかります。
そのためか、生物濃縮は、3分の2です(もっと低くてもいいような気がする)。
村上教授の言われたように、ストロンチウムに対し、イカを危険視するならば、とてもじゃない、他の魚類は、もっと危険!ということになります。

こんな話ばっかりじゃ、風評被害は、絶対になくならない。

ところで、ここを読んでいる、過剰反応派の方は、セシウムでもストロンチウムでも何でもいいですから、キロあたり何Bqの放射能までは食べていい、とお考えなのでしょう。
もちろん、ゼロがいいに決まっていますが、現実は、放射性物質だらけのわが故郷です。
絶対ゼロというのは、ありえない。
ストロンチウムだって、震災前から、ずっとあった。

http://www2.pref.iwate.jp/~hp031501/240724gekkankoukabutu%202204-2312.pdf

そして、すでに、私たち体の中にも、0.037〜0.074 Bqのプルトニウムが含まれていると言われています。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%8B%E3%82%A6%E3%83%A0

さて、キロあたり何Bqまでの食べ物まで許す?

私なら、美味しいなら、以前の基準値500Bqでオッケーかな。
美味しいのを食べるの、幸せだもの。

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月10日

福島へ自動車で行って、セシウムを捕獲

みなさん、こんばんは。

宮古は大雪で、昨日の朝からぶっ続けで今日の午前中まで雪かき。
最初に、近所の道路や駐車場をやり、その後は倉庫。
私の場合、雪をトラックに運んで海へ捨てる作業なので、時間と労力がかかります。
宮古の場合、そんなに降らないので、雪をなくしたほうが仕事をしやすいので、私はそうしています。
倉庫まではやりましたが、家の前は放置。
やってられない。

その前日、獲ってきたスイ(クロソイのこと。宮古では「すーこ」と言う)を分解して食べました。

クロソイ.JPG

分解したクロソイ.JPG

どうせ、過剰な放射能騒ぎで、安いのがわかっているのですから、食べたほうがいい。
昨年までのスイは、あまり美味しくなかったのですが、今年のは、うまい。
魚は、その年によって、味が違います。
ドンコも今が旬。
脂(肝)がたっぷり。
そして、毛ガニ。

先日、岩手県のローカル民放で、浄土ヶ浜パークホテルの料理人が言っていました。
宮古の毛ガニは日本一の味なんだそうですよ。
で、この方、ちゃんと知っています。
小さいのもうまいことを。
いや、「小さいのも」じゃなく、「小さいのが」うまい。

戻って、クロソイの話から、もっと戻って、1月19日に行われた「子どもに豊かな未来とふるさとを残す会」主催の学習会に招かれ、行ってきました。
秋田大学の村上東教授と環境ジャーナリストの青木泰さんの講演で、村上教授の講演は、まあ、放射能過剰反応派と申しますか、私が勉強したことから、ぜんぜん進歩していない感じの話でした。
例えば、肥田舜太郎・鎌仲ひとみ共著「内部被曝の脅威」を取り上げていたのですよ。
私はすでに、「放射能に負けるな!」シリーズで、ダメな本として、「内部被曝の脅威」と取り上げていますから、ね!、村上教授の話は、進歩していない、と感じても不思議がないでしょ!

一方、青木さんの話は、聞く価値ありでした。
瓦礫処理予算の流用問題から、宮古の焼却施設での鉛検出問題、そしてセシウム捕獲がうまくいっていない問題などなど、けっこう中身がある内容でした。
青木さんのブログがあるみたいなので、リンクを貼っておきます。
たぶん、そこにも書いてあると思う。

http://gomigoshi.at.webry.info/

講演の後は交流会が開かれ、最初に各自自己紹介(自己紹介できるくらいの人数でした)。
そこで、私は、「豊かな三陸の海を守る会」の会員であることを告げ、初期の中心メンバーで、その後は運動のブレーキ役をやっていることなどを話ました。
こういう反対運動って、反対する対象のあら捜しばっかりやるようになり、盲目的に信じやすくなります。
私の場合、逆の立場の主張なども勉強し、「どっちが真実かなあ」と自分で考えるようにしています。
そういう理由もあるためか、「豊かな三陸の海を守る会」の事務局長さんには、この会の飲み会にだけは誘われ、私も飲み会にだけは行きます(笑)

わからないことの一つに、ベータ線をカリウム40という体内に4000ベクレルも持っていながら、なぜ、人間は生きているのか、がんにならないのか、という疑問がありました。
これに対する答えを一生懸命探すのです。
今はいい時代です。
ネットで調べても、結構な収穫があります。
それを私は、「放射能に負けるな!」シリーズに書いています。
反対運動をする人たちには、こういうことをする人が少ない。

体重60キロの成人男性で、4000ベクレルのカリウム40で内部被曝している、ということは、体重50キロの妊娠している女性だって、4000ベクレルではないにしろ、かなりの内部被曝をしているのです。
カリウム40は代謝物質ですから、ずっとぐるぐる体内を回って、あちこちでベータ線を出しています。
もちろん、おなかにいる赤ちゃんも、10ヶ月間も。
それなのに、なぜ、赤ちゃんは、ちゃんと生まれてくるのか。
この疑問は、どうやっても消えません。
反対運動をしている人たちは、疑問が消えますか?

私は、この答えを知りたい。

私は、たぶん「DNA修復」に書いたことが答えだと思う。

ところで、その交流会で、イカにストロンチウム90が含まれる、というびっくりする話を、村上教授から聞かされました。
ストロンチウム90は、体内の骨細胞がカルシウムと間違え、吸収するものだと思っていましたが、本当のところ、どうなのか。
私が獲っているスルメイカは、1年魚です。
つまり、寿命が1年しかなく、これに、ストロンチウム90が、本当に蓄積するのか。

これに関して、「三陸の海を放射能から守る岩手の会」世話人の永田先生に訊いてみました。
すると、「初耳であり、ちゃんとしたデータがあるのかな」と言っていました。

「イカ ストロンチウム」で検索してみると、具体的に書いてあるのが、次の2件。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2393.html(「みんな楽しくHappy?がいい♪」)
http://touten2010.exblog.jp/15606735/(「放射能に向き合う日々」)

特に2件目のほうには、普通の魚類、貝類、イカ類の濃縮係数が書いてあり、勉強になります。
その他は、中国からの報道の受け売りで、それを信用できるのかどうか。
村上教授は、どういうデータから、ああいう話をされたのか、もう一度会う機会があったら聞いてみたいと思う。

あの場に居合わせた人たちは、おそらく、「イカも危険だよ」と思って、他言するでしょう。
もし、いい加減な受け売り的なデータなら、それが風評被害を生む原因なのです。
その責任は非常に重い。

それから、またまた村上教授の話からですが、太陽光発電も公害を生むと。
私は、「どんな公害ですか」と質問したら、低周波騒音、そして、発電設備の原料生産地の話。
原料生産地の公害問題ならば、携帯電話やその他、ハイテク製品はみんなそうなってしまいます。
これでは、一方的なリスクだけを取り上げた子どもじみた話になります。

低周波騒音、これは個人による差が非常に大きい。
私や同居している父などは、こんな騒音とは無縁。
私の近所の人たちも同じです。
ある特定の人がそうだから、という理由で、全部禁止しようというのは間違っています。
例えば、私は、エビアレルギー。
ところが、エビは誰が食べてもいい。
当事者が気をつければいい話なのです。

最後は、セシウム焼却などに対する提言です。

焼却施設のバグフィルターは、青木さんが指摘したとおり、放射能を99%など捕獲しておらず、結構な量のセシウムを周辺に撒き散らしているらしい。
これを逆手にとって、「ちゃんと99%捕獲できるフィルターを作れ」とハッパをかけるのです。
「やめろ!」ではなく、「作れ!」。
そうすれば、セシウムを固定でき、環境中に循環させることが少なくなります。
固定させることこそ、放射性物質に必要なこと。
これは、以前、永田先生にも言ったことです。

交流会では、福島へ自動車で行けば、エンジンのエアフィルターには、セシウムがいっぱいになる、ということを指摘する人がいました。
これも逆手にとって、福島へ旅行し、エアフィルターにたくさんのセシウムを捕獲し、それを固定処理すればいいのです。
福島を嫌うのではなく、どうやったら、福島も助けられるのか、そういうものの考え方を反対運動をする人たちも考えなければならない。

と思いませんか。

放射能に負けられない!

ではでは〜。
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2013年01月22日

福島へ遷都すべし

みなさん、ふたたび、こんばんは。

悲劇の地、福島へ、東京電力は、今年から「復興福島本社」を設置しました。
私は思うのですが、どうせなら、東京電力本社本体を、福島へ移動すればよかったと。
東京電力の人間がいっぱい来るし、それにより、福島県での消費もできます。
福島県産の食べものも、たくさん売れます。

原発プラントメーカー、関連産業の本社も、全部、福島へ移動。
いや、それだけではなく、福島原発を再稼動させるため、今まで圧力をかけてきた“産業界”のすべての本社を福島県へ移動。
さらに、福島原発再稼動の世論を促した新聞社、特に、読売新聞や日本経済新聞などは、本社を福島へ移転させるべき。
彼らには、それだけの責任がありますから。
「責任をとる」ということは、そういうことです。
ほかに、どう責任をとれるのか。
福島をめちゃくちゃにしたのだから、福島県の再生に対し、自ら、福島県でモノを買い、福島を活性化するべきですね。

そして、最後に、首都機能も、全部、福島へ。
国会議事堂から“霞ヶ関”、政府官邸などなど。
これらを実行すれば、福島は、確実に復興します。

完璧です(笑)。

と、思いつきで書いて、ごめんなさい。

いつもことですが。

ではでは〜。

晴れ
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2013年01月18日

セシウムは、コンクリートを透過する

みなさん、こんばんは。

毎年のことですが、突然、毛ガニが歩いてきて、おととい、ようやく100キロ獲ってきました。
あ〜良かった。
今年こそ、全くダメかなあ、と思っていましたから。
何年かに一度、大不漁があるんだそうですから、そのリスクを計算に入れて、獲れる時に頑張らないと。
全体的には、不漁です。

ところで、過去の「瓦礫も資源」で、セシウムコンクリートのことを書きましたが、これを訂正しなければなりません。
永田先生のレポートでは、セシウムをコンクリートで固めても、水で溶け出すそうです。

http://homepage3.nifty.com/gatayann/121003osen.pdf(「再処理/岩手の環境/RI廃棄物」)

永田先生には、メールでも問い合わせましたが、セシウムの固定は、粘土に限るとのこと。
粘土は、マイナスの電荷であり、セシウムはプラスの電荷。
しかし、これは緩い結合力であり、その後、珪酸塩鉱物(粘土鉱物)との分子間力で、強固な結合へ移行する。
したがって、セシウムは、土壌に固定され、河川水にセシウムがほとんど溶け出さない。

永田先生は、先ほどのファイルで、「放射性セシウムを土壌の珪酸構造に吸着固定させ放射性セシウムを数百年寝かせて放射能の減衰を待つことが最も良い環境保全方法であろう。埋設地を記念公園にするなど後世に津波と原発事故を伝えるモニュメントにする案に賛成したい。」と結論しています。
私流には、何度も書きますが、玉川温泉岩盤浴ライクに、セシウムの放射線源を利用すべし。

というわけで、今日は、セシウムコンクリートは役に立たない、ということの訂正報告です。

間違ったら、直しましょう。

ではでは〜。

曇り
posted by T.Sasaki at 22:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月23日

「うつくしま良品本舗」

みなさん、こんばんは。

私は、「フレッツ光」で、このネット接続していますが、そのポイントがたまったので、カレーを注文しました。
NTTでは、ポイント交換の一つに、福島復興支援ということで、「うつくしま良品本舗」を採用しています。

さすが!NTT!

私は、NTTのおかげで、初めて知りました。

そこで、大好きなカレーがあったので、「会津地鶏こだわりの味 4種のカレー&ハヤシセット」を注文。

http://www.fukushima-ichiba.com/info.php?type=item&id=I0000369

早速、食べました。

その辺のレトルトカレーよりは、もちろん美味しいわけですが、自分の作るカレーよりは、やっぱり落ちます(笑)。
やっぱ、手作りですよね。

私は、沖で食べる翌日のおにぎりを自分で握っていますが、自分の作ったおにぎりは、美味しいと思っています。
コンビニのおにぎりは、具がしょっぱいし(←「しょっぱい」って、通じるのかなあ?)、飽きる。
でも、自分のは、飽きない。
たぶん、自分で作るから、飽きないんでしょう。

でも、ちゃんと2つは食べてしまいました。

あと3つですが、1つは激辛カレーなので、それはやめておきます。
せっかく、食道がん(?。たぶん、逆流性食道炎?)が治りつつあるので、ここでまた、再発したら、嫌になるので、これは、誰かにあげます。
学生時代は、盛岡冷麺の激辛競争をしたのですが、今は、そんなバカなことはしないで、美味しく食べることのほうに情熱を燃やしていますし(笑)。

何やら、書面が同封されてまして、「ご購入下さいました皆様へ」という文面。



 この度は、復興支援通販事業「うつくしま良品本舗」にて、数ある商品の中から、弊社の商品をお選びいただき誠にありがとうございます。
 お送りいたしまいた加工食品を含む全ての商品につきましては、原料の原産地選定と、放射能測定による食品衛生法上の暫定規制値を下回っていることを確認された原料にて製造しておりますので、どうぞお安心ください。
 福島より私どもは、一日も早い復興に向かって一層努力してまいります。また、これからも皆様のお選びいただける商品づくりを続けてまいりますので、今後とも何卒よろしくお願いします。
 
 
 
ということで、福島産を食べるのも、復興支援ですね。
私は、旧版暫定規制値の500Bqでも食べますよ。
今の暫定規制値100Bqなんて、屁のようなもの!

ポイント交換で購入したくせに、エラそーなことを書いてしまいました。

ではでは〜

晴れ
posted by T.Sasaki at 19:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月09日

宮古産マダラを攻撃する生協と水産庁

みなさん、お久しぶりです。

タコかご漁から、昼イカ漁への切り替えで忙しく、その後、前沖で珍しく漁が続きました。
今日は、今年初めて、全くの皆無で、お昼過ぎには、入港。
明日は悪天候予想で休み。
あさってからは、いよいよ旅に出る予定です。

そこで、取り急ぎ、放射能関連、プラス、復興関連。

いつだったか忘れましたが、ちょっと前に、「豊かな三陸の海を守る会」の事務局会議に招かれまして、そこで、水産物の風評被害の厳しさを説明してきました。
その中でも、顕著なのが、タラ延縄のマダラ。
宮城県では操業禁止で、青森県では操業自粛。
なのに、岩手では、検査しながらの操業。
なぜか、宮古前沖のマダラからは、基準値をはるかに下回るセシウムしか検出されません。
不思議ですよね。
北と南では、基準値超えのセシウムが検出されるのに。

そこで、疑いの目を向けているのが小売業界。
私が聞いた噂では、生協とある大手スーパー。
岩手の検査体制を信用できず、岩手県産のマダラを取り扱わないとの話。

私は、特に、生協に問う。

下記のリンクを見てください。
がんの相対リスクを比較した票が掲載されています。

http://www.ncc.go.jp/jp/shinsai/pdf/cancer_risk.pdf(「国立がん研究センター」)

生協では、タバコはどうか知りませんが、酒は売っています。
大量飲酒をするかどうかは、個人の判断。
少量のセシウムの入ったタラを食べるのも、個人の判断。
どちらも自己責任です。
少量のセシウムなら、がんリスクは、ほとんど気にならないくらいのに、なぜ、タラはダメなのか。
タラなど、大量に食べる人は、まずいません。
一方、、タラに比べ、酒を大量に飲む人のほうが、はるかに多いように思います。

生協は、なぜ、がんリスク増大につながる酒を、大量に販売しているのか!

生協関係者は、ちゃんと納得のいく説明をしてくださいね。

そして、われら漁業者の味方のはずの、水産庁すら、岩手県を疑っているとの話。
「なぜ、宮城と青森がダメで、岩手がいいのか」と。

先日、この話を、ある漁業関係の会議で、その長が言っていましたが、そこで、私は、「そうではなくて、なぜ、青森で検出されるのか、水産庁が調べるべきではないのか」と疑問をぶつけました。
私たち漁業者が、そんなことをわかるわけもなく、ましてや、検査機関がわかるわけでもありません。
水産庁が、立派な設備をした船で、理由を調べるべきです。
そういうこともやらないで、岩手を疑うなど、私たちを全くバカにしています。

このように、官民そろって、岩手県の漁業者を攻撃しているのですよ。

タラを獲っていなくても、腹が立つ。

たまりかねず、「豊かな三陸の海を守る会」へは、畝山智香子さんの例の本を、2冊寄贈しました。

ついでに、「安全な食べもの」ってなんだろう?も再び参照してください。

次、復興について。

宮古市に限らず、被災地域の基幹産業は、今や、建設業、建築業です。
しかし、すべて復旧したら、これらは、地元以外、すべて撤退するでしょう。
となると、やっぱり基幹産業は、水産業なのです。
しかし、人あっての水産業。
特に、生産に関わる漁業人口は、ますます減少の一途をたどっています。
いくら、議会議員たちが、「漁業は重要だ」と言っても、彼らの子どもたちを漁業者にするつもりはないでしょう。
または、高橋博之さんみたいに「自らが体験してみようかなあ」という人も、まずいません。
彼らは、所詮、口ばっかりの政治屋なのだ。

この結果、インフラばっかり立派になっても、たぶん、東北の漁村は、ゴーストタウンになる運命。

私は、こういうことを書いて、生きている限り、じっくり観察します。

すでに、特にやりたい、ということもなくなった現在、もう、この後の歴史がどうなるのか、ということしか、興味がなくなった。
この点だけ考えると、あと100年くらい生きたい。

無理ですが。

ということで、次に更新するのは、いつになることやら。

とにかく、忙しい。
posted by T.Sasaki at 21:59| Comment(2) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月12日

弱いと思っても、希望あるのみ

みなさん、こんばんは。

昨日の「DNA修復」では、修復機構が弱い人は、あきらめざるを得ないような感じがしますね。
私も小さい頃は、すぐに病気になったので、たぶん、修復機構が弱かったかもしれません。
しかし、今は、頑張っても頑張っても、倒れない体になってしまいました。
途中で、修復機構が強くなったのかしら。

津波で消失した本の中に、福岡伸一の「生物と無生物のあいだ」というのがありました(ベストセラーになっています)。
この分野の本は、竹内久美子さんの著作で読み慣れていたんですが、これもまた、捨て難い本でしたね。
もう一度、買って読もうと思っています。

で、ちょっと前に、福岡伸一さんがテレビに出ていたのですが、その中で、ある遺伝子だったか、たんぱく質だったか、忘れましたが、それが仮に欠損していても、周りの細胞が補ってくれる、という話をしたと思います。
「動的平衡」。

で、ネットで調べてみたら、「動的平衡」のことを書いてくれている方々がけっこういるんですね。
その中で、代表的なものが、次のリンクです。

http://www.wound-treatment.jp/next/dokusho275.htm(「新しい創傷治療」)

このページの下のほうに、欠損したたんぱく質のことが書かれています。

これって、希望です。
DNA修復遺伝子に欠陥が仮にあったとしても、「動的平衡」により、たぶん、それを補うものがあるかもしれない。
人間は、かなりの淘汰圧を受け、自然界の頂点に立っています。
だから、たぶん、みんなが考えているほど、弱くはない。

放射能なんか、クソ食らえ!

うまいものを食べてやる〜!

ではでは〜。
posted by T.Sasaki at 18:55| Comment(1) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年07月11日

DNA修復

みなさん、こんばんは。

今日は、宮古魚市場が休みで、明日は悪天候。
よって、体力的余裕から、パソコンに向かっています。

放射能に負けるな!」シリーズで、解決しない問題が、一つありました。
放射性物質がばら撒かれた現実」で紹介した嶋橋さんのような方。

http://www.chugoku-np.co.jp/abom/00abom/ningen/000322.html(「中国新聞」)

本来、何ともないような被曝線量のはずが、白血病になってしまったのですから、これをどう考えたらいいのか。



そこで、安井至先生「市民のための環境学ガイド」のご登場。
発がんリスク 化学物質の場合」を読んでみると、最後から数行目のところに、「ときに先天的にDNAの修復能が弱い人もいるので、そこをどう考えるのかは問題になる。」という記述があります。
そこで、「ウィキペディア」で「DNA修復」を調べてみると、次のリンク。

http://ja.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF%AE%E5%BE%A9

ここの「疾病と老化におけるDNA修復」にある「DNA修復の頻度と細胞病理」に次の記述があります。

「動物実験による研究において、DNA修復に関連する遺伝子の発現を抑制させたところ、老化が加速され、老化の初期に見られる症状が認められ、また、癌化の促進に対し鋭敏になった。また、培養細胞を用いた研究においては、寿命の延長と発癌性物質に対する抵抗性について、DNA修復遺伝子が関与していると考えられている。」
(「http://ja.wikipedia.org/wiki/DNA%E4%BF%AE%E5%BE%A9」)

ちなみに、「dna修復タンパク質 欠陥」で検索してみると、

http://www.natureasia.com/japan/nature/updates/index.php?i=11222(「Nature Asia-Pacific」)

これによると、「BRCA2遺伝子が欠陥タンパク質をつくるようになると、乳癌が発生する」とか。
「BRCA2遺伝子は、DNA修復過程に重要な役割を果たしている」らしいのです。



どうやら、修復に関係する遺伝子の良し悪しが、私たちを病気にするようですね。
もし、正常な修復機構を持つ人ならば、少々の放射線に対して、大丈夫。
たぶん、簡単に白血病その他に罹る人は、修復機構が弱く、放射線だけにとどまらず、いろいろなリスクに対し気をつけなければならない、ということ。
修復機構が弱すぎる人は、自らの体内から発するカリウム40による放射線で、きっと病気になることもあるんでしょう。
嶋橋さんは、もしかして、そういう人だったかもしれません。

だから、放射性物質が増加すれば、発がんリスクが上がる、というのは、修復機構の弱い人の話だったのです。
そうでなかったら、放射線ホルミシスによる温泉治療、岩盤浴治療などというのは、「百害あって一利なし」。
これで疑問が解けました(ということにしましょう)。

あとは、セシウム摂取に関する選択は、自己責任で。

あれ?
これだと、風評被害解消にはならないか。

でも、こういうのって、わかっただけで、安心するんですよ。
健康な人(丈夫な人)は、たぶん、セシウムを食っても、修復機構がしっかりしているから大丈夫。
むしろ、ホルミシス効果で、もっと丈夫になるかもしれません。

やった〜!
風評被害解消だあ(自己満足)。

ではでは〜。



追伸。

安井至先生の「発がんリスク 化学物質の場合」というページには、畝山智香子さんの本にあるのと同じ内容が書かれてあります。
発がんリスクのある物質というのは、本当に多い。
活性酸素による細胞攻撃の話も、「発がんリスク 化学物質の場合」の中にあるリンクに書いてあります。
これらを読むだけで、ある程度、発がんのメカニズムがわかると思います。
これで安心を。
人間の細胞は、淘汰されて、強くなったのです(強いものだけが生き残ってきた)。
posted by T.Sasaki at 22:28| Comment(2) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月19日

放射性核種だけが生物濃縮するのではない!

みなさん、こんばんは。

懸案の食道がんは、思い過ごしでした。
治りましたから、たぶん、がんではありません(笑)。
薬が効いたらしく、単なる食べ過ぎだと思います。

ということで、獲ってきた魚をつまみに、また、日本酒を飲もうと思っています(もうやっていますが)。
微量セシウム入りのマダラは、安いですから、自分で食べたほうがいい。
がんリスクは、セシウムより、飲酒のほうが桁違いに大きいのに、それでも飲むんですから、どうかしています。
でも、人間、こんなものです。

こういう表現で、みなさん、安心しませんか。

放射能過剰反応は、最後には嫌われますよ。

さて、お待たせしました。
市川定夫さんの、「人工放射性物質は、生物濃縮する」という話です。
講演録を検索すれば、いろいろあるようですが、代表的な動画を書き出したブログがあるので、リンクを貼っておきます。

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-404.html(「みんな楽しくHappy?がいい♪」)

この中に、「生物の進化と適応の過程で遭遇してきたものに対しては、それをくぐり抜けてきたものしか生き残っていないという形で、結果としてだから、こういうものは蓄えないという形で適応していて、自然の放射性物質を濃縮して蓄えるという生物は一つもいません。」という文章があります。
この考え方は、ダーウィニズムであり、私の好きなものなので、コロっと騙されてしまいました。

しかし、これは、間違っています。

ダーウィニズムが間違っているのではなく、市川定夫さんの考え方が間違っているのです。

骨にストロンチウム90が蓄積するというのは有名な話ですが、しかし、骨に蓄積するのは、放射性核種ストロンチウム90だけではなく、普通のストロンチウムも、カルシウムと同じ挙動を示し、骨に蓄積するのです。
放射性核種だけが、蓄積するわけでない。

生物細胞は、ストロンチウムに放射性があろうとなかろうと、それを判別できずに、取り込んでしまいます。

その証拠に、ヨウ素131を取り込まないために、原発事故の際、ヨウ素剤が配られます。

もし、放射性ヨウ素だけを人間が蓄積してしまうのなら、ヨウ素剤は、効かない。

ヨウ素といえば、海草類。
海の中には、安定ヨウ素127がたくさんあり、仮に放射性核種であるヨウ素131やヨウ素129が、少々ばら撒かれても、ほとんど吸収されないでしょう。
それほど、圧倒的に安定ヨウ素127が多い。
だから、三陸の海草類からは、放射性ヨウ素など検出されないのです。

ここで、少し、ヨウ素129について。

放射性核種ヨウ素129は、ず〜と大昔から地球上に存在しています。
ほんの微量ですが。
以前、その論文をネット上で読んだことがありますが、今は、どこにあるのかわかりません。
もし、生物が放射性核種だけを濃縮するのならば、海藻類から簡単に検出されるはず。

結論。

生物は、放射性核種だけを選択して濃縮することはできない。

ストロンチウムやヨウ素の挙動は、「ウィキペディア」で調べればわかります。
それから、これは、本ブログの巡回先に記してある、安井至先生の「市民のための環境学ガイド」の記事から、教えてもらったものです。

http://www.yasuienv.net/WrongIchika.htm(「市民のための環境学ガイド」)

現在、安井先生は、反「放射能アレルギー」キャンペーンを張っています。
放射性物質に対し、過剰反応を起こしている人は、これを読んで、少し反省してください。

私も反省しています。

ではでは〜。

晴れ
posted by T.Sasaki at 21:50| Comment(3) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月06日

「安全な食べもの」ってなんだろう?

みなさん、再び、こんばんは。

放射能の風評被害」で書きましたように、今さら、漁業者が「風評だ」と言っても、たぶん、誰も信じないと思いますが、ちなみに、私が主に獲っているスルメイカ、タコなどの軟体動物は、セシウムをほとんど体内に蓄積しません。
また、毛がになどの甲殻類も、他の魚類と比較して、蓄積しにくいそうです。
岩手県の調査でも、イカ、タコ、毛がにからは、まだ検出されたことがないのは、それを裏付けている、と考えてよいでしょう。
この辺は、福島県漁連でもPDFファイルを公開していますので、参照してください。

http://www.jf-net.ne.jp/fsgyoren/kaisetsu.pdf

淡水魚がセシウムをためやすい理由なども書かれています。

私が主に獲っている魚類からセシウムが検出されないのですから、風評被害など気にしなくてもいいわけですが、しかし、同じ漁業者として、黙って見ているわけにはいきません。

はっきり言って、くやしい。

食えるものを、獲らずに、捨てているんですから。

今日は、本を紹介します。

「安全な食べもの」ってなんだろう?

これは、畝山智香子さんが書いたもので、彼女は食品リスクの専門家です。
前著が『本当の「食の安全」を考える』ですが、あまりにひどい放射線の解釈に業を煮やして、急いでこの本を仕上げました。
今の現状を「おかしい」と考える人は、読んでみてください。

ちょっとだけ紹介しますが、私たちが食べているもののほとんどには、毒が含まれているのです。
しかし、その毒で病気になるリスクよりも、栄養や食感を得る利益のほうが、はるかに大きいから、私たちは、ちゃんと3度の食事を食べているのです。
ここでも、リスクと利益の比較による行動。
私たちの行動の基礎!

毎日食べているご飯にも、もちろん、毒が含まれています。
ヒ素、カドミウム。
私の好きなヒジキには、ヒ素がたくさん含まれているので有名ですが、美味しいから、そんなもの気にしません。
もしかして、がんになっても、私が悪い。
ちなみに、海外では、ヒジキを禁止食品として扱っている国もあります。

もどって、ご飯の話。
ご飯を1年中食べた場合、ヒ素による発がんリスクを計算できます。
そのリスクは、放射線被曝によるものでは、どれくらいの線量になるのか、というと、年20mSvにもなります。

さて、ここで、ブログ「ぷろどおむ えあらいん」に、助けてもらいます。
茨城県産のほうれん草からセシウムが524Bq出たということから、これを食べた場合の被曝線量を計算しています。

http://preudhomme.blog108.fc2.com/blog-entry-148.html

これによると、524Bqのほうれん草を1kg食べた場合、被曝線量は、0.00996 mSvです。
反核の人の中には、「BqからSvを計算するのは、過小評価だ」という人もいますから、仮に1000倍しても、9.96mSv。
ご飯と比較しても、まだ小さい値です。
ご飯のほかの食品もすべて、被曝線量に換算すれば、どれほどの発がんリスクになるのか、考えただけでもうんざりしますね。

だから、一桁程度の放射能測定など、意味があるのかどうか。
もし、「意味がある」と答えるならば、各県のお米に含まれるヒ素濃度を、厳密に測ることに、もっと神経を使ったほうがいい。

と思いませんか?



ところが、畝山智香子さんを批判しているブログもあるんですね。

http://pfx225.blog46.fc2.com/blog-entry-666.html(「原発はいますぐ廃止せよ」)

ここで、左側に市川定夫さんのビデオリンクがあります。
人工放射性物質は、人体に蓄積するってやつです。
私もこの論理には感心しましたが、しかし、これは間違っています。
間違いは、素直に認めないと(もちろん私も)。
あとで記しますので、お楽しみに。

畝山智香子さんは、「食品安全情報blog」も書いており、そこで珍しく、彼女自身のことも書いていました。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120602

東北大学案内でも、彼女の本を紹介していたことです。

http://www.tnc.tohoku.ac.jp/jpn/other/koho/2013daigakuannai.pdf

このような形での支援も、非常に大切なことだと思います。
風評を生む言論に打ち勝つことを願ってやみません。

それから、私の拙文を読んでいる方々にお願いがあります。
ブログ付属のアクセス解析によると、直接、ブラウザの「ブックマーク」から来られているのが99%で、他のサイトやブログのリンクから来ている人は、ほとんどいません。
無理してリンクを貼れ、ではないのですが、できれば、畝山智香子さんのこの本を、拡散紹介してほしいのです。
私のブログは、1日せいぜい100人前後しか読まれていないので、あまり効果がありませんから。
メールでもメーリングリストでも、何でもいいです。

そういうわけでよろしくお願いします。

ではでは〜。

(あ〜、眠い)

曇り
posted by T.Sasaki at 23:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年06月01日

「放射能の風評被害」

みなさん、こんばんは。

先日、神林港の親分、幸福丸の船頭さまに話を聞きましたが、岩手県産マダラが、風評被害の危機にさらされています。

もう深刻!

そこで、風評被害についての私の投稿を、ネット上から探し出しました。
これは、今から6年前の2006年2月23日に書いたんですね。



 東京海洋大の水口憲哉教授は、青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理工場の操業による海洋汚染について昨年、県内各地で精力的に講演した。先発の英国、フランスの周辺海域では放射能汚染が深刻な問題となり、水産物の放射能濃度が上昇しているという。

 しかし、残念ながら県内の漁協や沿岸自治体は、この問題を深刻に受け止めていないようだ。

 放射性物質から発する放射線は、身体を構成する原子の電離を引き起こすことによって体内細胞に影響を及ぼす。できる限り放射線の被ばくはないほうがいい。

 しかし、私たちは微量ではあるが、常に自然放射線にさらされている。再処理工場から放射性物質が垂れ流しになれば被ばくの機会はさらに増える。道義的に考えてもこれは許されない。

 放射性物質が人体に与える影響で代表的なのは、がんが発生することだ。放射線によって誘発されるがんと自然に発がんしたものの間には、病理学的にまったく相違がないと言われる。さらにガンの誘発は潜伏期を経て生じるため、放射線被ばくとの因果関係は不明瞭(めいりょう)とされる。したがって被ばくとがん発生との因果関係は疫学調査によってしか認めることができない。

 学問的な因果関係が不明瞭ということは、放射線被ばくによる発がんと思われても、被害者は救済されない。がんになった人は悲惨だ。それならば放射能に汚染された水産物など食べないほうがいいに決まっている。

 ここに風評被害の発生する構図がみてとれる。わが身わが子を思う消費者にとって、これは切実な問題なのである。

 1981年に敦賀原発で起きた放射能漏えい事故では海藻類の放射能値が上昇したが、環境安全上、問題はなかったとされる。しかし、市場はそれを許していない。この風評被害で140億円もの被害補償がなされた。

 これが岩手で起きたらどうなるかと考えただけでぞっとする。漏えい事故なら汚染は一時的だが、恒常的に放射性廃液を海中へ放出するとなると被害は甚大になる。

 いったん三陸産の水産物が市場から拒否されたら、どうなるのか。沿岸市町村の経済的基盤は崩れ、自治体は破産する運命となる。岩手の海が汚染されたら、イメージダウンは必至であり観光客は激減する。県にとっても深刻な問題である。

 反対運動の展開は当然のことだが、ここで早急にすべきは、加工業界も含めた各水産団体が日本源燃、青森県を相手取って被害補償の事前契約を結ぶことだ。さらに各自治体も予想される被害によるマイナス分の経済効果を試算し日本源燃、青森県に提示すべきだ。

 これらの膨大な損害額を試算し提示することは再処理工場操業の抑止力にもなるのである。
(「再処理・プルサーマルをめぐる動き」)




「放射能がクラゲとやってくる」という本にも引かれましたが、これにより、私が風評被害を広めた、と言いたい人もいるかもしれません。

読んでみれば微妙ですが、主旨は、風評被害の構造とその将来について警告したものです。
もちろん、これを書いた目的は、六ヶ所村再処理工場の操業をやめさせることにあります。
しかし、「放射性物質がばら撒かれた現実」に書いたように、状況は変わってしまいました。
まさか、こんなことになるとは。

風評被害とは、何が原因で起こるのか?
それは、消費者の無知(もちろん、私も含めて)。
それから、もう一つ。
風評被害の原因を作った人たち(今回の場合、原発推進者たち)の努力不足。
でも、原発推進者たちの話は、もう信用されないので、お手上げ状態。
さらに、農業者や漁業者が、「これは風評だよ」と説明しても、利害が絡んでいるから、まず、信用されません。

でも、私は、これに挑戦します。

風評は、漁業にとって、死活問題です。
東北や関東の加工業者たちは、風評によって、大きな在庫を抱えています。
これは、漁業者にも跳ね返り、東北だけでなく、日本の漁業全体もダメになる。

以降、私は、この風評を生む言論と対決していくつもりですし、そういう団体とも決別する覚悟でいます。

次回からは、私が勉強したものを書いていくつもりです。
これにより、消費者が「風評だ」と認識し、消費者自らが、「大丈夫だよ」と声を上げてくれれば、幸いです。



素直に、私は、知識や思慮が足りなかった。

つまり、おバカさんだった。

したがって、「放射性物質を海へ棄てるのは正しいのか?」などには、間違った記述があると思いますので、何らかの訂正をします。
でも・・・。
放射性物質を海へ棄てるのは、正しいんでしょうか?

ではでは〜。

曇り
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2012年05月16日

放射線の交代被曝

再び、みなさん、こんばんは。

今日は、イサダの役員会があり、釜石まで連れて行ってもらいました。
出てきた話が放射能。

何と、今や、検出限界以下の基準が厳しくなり、放射性セシウムを、1.3Bq/kgとか1.5Bq/kgとか、そんなレベルまで検査するんだそうです。
これって、あんまりじゃないでしょうか。
さすがに、「こんなレベルまで計って、イサダはダメだ、なんて言っていたら、どの漁業も商売にならなくなりますよ。あんまりだ」と言ってきました。
最後には、1Bq以下まで問題にするかもしれませんね、鋭敏すぎるおばさんたちが。
もう付き合ってられない。

セシウムの体内での挙動は、放射性カリウム40とほぼ同じ。
市川定夫さんの話では、ほんの少し蓄積する性質があるようですが、他の人工放射性核種と比較すれば、その蓄積度は、微々たるもの。
私たちの普通の食事では、いつもセシウムを食べているわけではないので、それほど溜まって内部被曝するということはないでしょう。

カリウム40は、私たちの体内に常時4000ベクレルあり、全身の細胞に対し(代謝物質であり一箇所に留まらない)、1秒間に4000発も放射線攻撃をしています。
セシウムを、仮に10Bq(例えば、100Bq/kgの魚を100g食べた場合)食べたとしても、せいぜい、1秒間に10発の放射線。
セシウムによる放射線は、消化吸収されるまでは、消化器官に放射線を浴びせますが、吸収されたら、カリウムと同じように、全身の細胞に対しての放射線攻撃です。
つまり、カリウム40と合わせて、多くても、4010Bqです。

ネットで、食品などに関する放射線リスクを調べた人はわかると思うんですが、飲酒リスクや喫煙リスクのほうが、桁違いに大きい。
池田信夫さんのブログ「微量放射線は健康にいい?」からちょっと引きます。

喫煙・飲酒(毎日3合以上)で、1Sv〜2Svと同等の発癌確率。
肥満・運動不足・塩分過剰で、200mSv〜500mSvと同等。
受動喫煙・野菜不足で、100mSv〜200mSv。

喫煙リスクは、非常に大きいですから、ヒステリックに、「セシウム、嫌い」と叫んでいる人たちは、喫煙に対し、ヒステリーどころではないはず。
ところが、タバコに関しては、「しかたがないわね〜」と沈黙。

このギャップは、何?

もっと冷静になってほしいです。



ちょっと前置きが長くなりましたが、ところで、鈴木智彦さんが書いた「ヤクザと原発」という本をみなさん、知ってます?
私は、すでに何度か引用していますが、彼が、ジャーナリストで初めて作業員として1Fに入った人なんだそうです。
「潜入記」としているくらいですから、ジャーナリストという身分を隠して取材していて、だからこそ、インタビューによる貴重な証言は、興味をひきます。
“茶髪のフクシマ50”氏の発言は、放射線に対する恐怖を微塵も感じさせないものですが、しかし、私としては、「こんな若者が日本にもまだいるんだなあ」と逆に感動します(変でしょ!でも、感覚はそれぞれ違いますからね)。

水素爆発が起きた時の作業員たちの証言がすごい。
p120「ドキュメント3.11」からの記述は圧巻です。
原発のシビルアクシデント(過酷事故)が起きると、電力会社をはじめ、プラントメーカーなどの関連会社は、何もできないことがわかります。
よく冷却させ、安定させたものだなあ、と思います。

これには、本の題名のとおり、ヤクザも関わっていて、フクシマ50の中にもいるんですね。
引用します。

フクシマ50の中には身元の怪しい作業員がかなりいる。世界的英雄たちの素性を公表できないのは個人情報保護のためではない。誰が誰だか分からなかった上、知られては困る人間たちがいたからだ。
フクシマ50の中に暴力団員が数名いるという話は、ほぼ事実と考えていい。就職しているメーカーも、組織も所属2次団体も、名前も分かっている。完全に断定できないのは、当事者がいったんヤクザを辞め、のちに復帰した時期が定かでないからだ。数ヵ月前に復帰したあと、震災があったのだろうと目処は付いたが、最新の名簿が入手出来ないため物証がない。ただ、警察は暴力団組織から離脱した人間を、5年間にわたって暴力団認定している。この定義を用いればクロだ。世界的英雄であるフクシマ50の中に暴力団員がいることになる。
(「ヤクザと原発」p149)

しかし、フクシマ50だけの話ではなく、もともと、原発を支えていたのがヤクザだったのです。

原発が都市部から離れた田舎に建設されるのは、万が一の事故の際、被害を最小にとどめるためだけではない。地縁・血縁でがっちりと結ばれた村社会なら、情報を隠蔽するのが容易である。建設場所は、村八分が効力を発揮する田舎でなければならないのだ。
暴力団が原発をシノギに出来るのは、原発村が暴力団を含む地域共同体を丸呑みすることによって完成しているからだ。原発は村民同士が助け合い、かばい合い、見てみぬふりという暗黙のルールによって矛盾を解消するシステムの上に成り立っている。不都合な事実を詰め込む社会の暗部が膨れ上がるにつれ、昔からそこに巣くっていた暴力団は肥え太った。原発と暴力団は共同体の暗部で共生している。
(前掲書p226)

電力会社は、卓見ですね。
今まで、原発推進してきた自信というものの裏づけがここにあった。
地方の弱小自治体が狙われるのは、リスクやカネの問題だけではなかったのです。



私は、この本を読んで、1Fをよく冷却できたなあ、と思います。
関わった人たちは、すごいよ。
東京電力や国の無責任さと比較して、もう、どうでもいいくらい、すごい。

でも、1F作業員たちの被曝線量が心配。
そこで、どうでしょう。
日本人みんなで、被曝線量を分かち合うという意味で、交代で、1F作業員をやったらどうか、と。
特に、私みたいな独身の役立たずの人や、もう子作りが不可能な人(経済的理由も含む)などが。
ヤクザだけに任せておくわけにはいかない。

いとこの医者に「オレ、時間的余裕ができたら、福島原発の後始末作業員に行ってこようと考えてる」と言ったら、「バカじゃないの。仕事がちゃんとあるんだから、そっちのほうを真面目にやりなさい。それも日本のため、地域のためだよ」と説教されました。

でも、自分の心の中は、それでは済まない。
やっぱり、余裕ができて、いつか、福島のため、何かやりたいと思う。



その後、、多くの作業員に話を訊かせてもらったが、自身の経験から「ご家族が心配してませんか?」と馬鹿げた質問をせずに済んだ。この質問は作業員の神経を逆撫でする。
(「ヤクザと原発」p76)

もし、私が、原発作業員になったら、「家族なんて、人間の性欲の産物さ」と答えようかな?
やりすぎ?

ではでは〜。

曇り
posted by T.Sasaki at 22:52| Comment(5) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月05日

セシウムの性質を利用すべし!

みなさん、こんばんは。

宮古は、ようやく晴れました。
梅雨の前に、こんな長雨が続いて、いいのかしら。

壊れて新しくした板子が、水分を含みすぎて、膨れ上がりました。
しかたがないので、カンナかけ。
乾燥すると、隙間だらけになるんですね、これが。

次のニュース、見ました?

http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120504t43009.htm(「河北新報」)

自殺するくらいの勇気があるなら、何でもできます。
あ〜あ、陰では、「岩手の奴らの放射能を何で引き受けるんだ!」と悪口言っているんでしょうね。

熊本の小野寺医師のブログを読んでいる人は、きっと、ヒステリックに、拒否するでしょう。
私みたいな素人でも、突っ込みどころ満載のブログです。

http://onodekita.sblo.jp/

やれやれ。

ところで、セシウムについて、ですが、ちょっと奇妙ですよ、この放射性物質。
今年2月17日に、河川や海の底にたまったセシウムが、発表されました。

http://www.pref.iwate.jp/~hp031501/H23_kasenkaiiki2.pdf

これを見てみると、海底は、全く問題ない。
河川が、ちょっと・・・。
底質からは、数十から数百ベクレルなのに、その上を流れている水からは、ほとんど検出されないんですね。
ということは、セシウムは、とにかく土に吸収されやすい、ということです。
そうでなかったら、じゃんじゃん、海へ流れ出て、海底ほど高濃度になるはず。
実際に、河川の両側の土のほうが、ずっと高い。

それを裏付けるようなことが、次のリンクにあります。

セシウムの「環境的半減期は180〜320年」(「WIRED.jp」)

「土壌中の細菌のなかにも、カリウムを濃縮するのと同じ機構でセシウムを濃縮する種がいることがわかっている」んだって。
つまり、セシウムは、土の中から流失しにくい性質を持ちますから、管理された農地で農業を営む場合には、その農作物は大丈夫、ということなんですよ。
セシウムを土が固定するならば、除染した土地での農業は可能!

やったね。

放射性物質対策は、とにかく、固定(セメント固定は、「瓦礫も資源」参照。

頑張れ、福島県、宮城県、岩手県!

ではでは〜。

晴れ
posted by T.Sasaki at 20:38| Comment(4) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月11日

肥田舜太郎さん、窮地!

「その2」も出ました。

http://www.yasuienv.net/HidaBook2.htm

私がお世話になった「ぷろどおむ えあらいん」も登場しています。
そして、「その3」も出るそうです。

オラ、知らね。

ではでは〜。

台風
posted by T.Sasaki at 22:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月04日

肥田舜太郎著「内部被曝」、え?また?

放射性物質がばら撒かれた現実」で触れている、肥田舜太郎・鎌仲ひとみ共著「内部被曝の脅威」の新版かな?
扶桑社新書「内部被曝」。
著者は、肥田舜太郎さん。

これを、安井至さんが、わざわざ取り上げ、批判しています。
特に、反核燃運動で、全部をごちゃごちゃにまぜ、反対すればいい、という態度の人は、これを読んでみては?

http://www.yasuienv.net/IntExpHida.htm(「市民のための環境学ガイド」)

さらに、この中に、バンダジェフスキー博士のことが記されている。
放射性物質がばら撒かれた現実」で触れたユーリ・I・バンダジェフスキーです。
で、安井先生の引いているのが、またまた、「buveryの日記」。

http://d.hatena.ne.jp/buvery/20110701

バンダジェフスキー博士の論文は、やはり、統計データの使い方が変であり、「ちゃんとした論文」ではない、と断じています。
この辺は、ECRRの採用したトンデル論文と同じです。

あはは・・・。

何やっているんだか。

疲れます。

ではでは〜。

雨
posted by T.Sasaki at 21:39| Comment(2) | TrackBack(0) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月31日

瓦礫も資源

みなさん、こんばんは。

今日は午後から雨になり、帽子もかぶらず、外を歩きましたから、頭の中は、セシウムまみれ、かな?
珍しく銭湯へ行ってきて、セシウムを落としてきました。
セシウムなんて、たぶん、その辺にウジャウジャあって、仲良しになっている今日この頃です。

津波後の強風では、思いっきり、吸い込んでいると思われますし、今でも、その辺の泥には、セシウムがあるんだろうなあ。
泥の中から回収した道具を、たまに引っ張り出して修理したり片付けたりしていますが、泥ぼこりがあがれば、たぶん、セシウム。
今でも、たくさん吸っていると思います(笑)。



瓦礫ニュースは、収束しつつありますが、瓦礫処理は、今や、“国策”になりました。
それほどまでして瓦礫処理を早くしたいなんて、ほとばしる情熱を感じます(笑)が、被災地の人間は、それほど、望んでいるわけではありません。
瓦礫の山など、私たちにとっては、すでに日常であり、ただの景色にすぎません。
宮古市で瓦礫の山に最も近いところに住んでいると思われる人と、よく港で話しをするのですが、彼ですら、昼に音がうるさいだけで、それほど塵が飛んでくるわけでもなく、大して気にならない、といいます。
ちなみに、彼は、釣り舟業者です。

http://www.yutakamaru1.com/

朝、重機の音がすれば、「お〜、今日もやってるな」程度の感覚。
瓦礫騒動は、たぶん、点数稼ぎをしたい、思慮のない議員連中や無能な首長たちが、ヒステリックに騒いでいるだけではないでしょうか。

ところが、ちゃんと、分別のつく首長がいるんですね。
それは、お隣の巨大な岩泉町長と全国的に有名になった陸前高田市長。
彼らは、瓦礫処理を、地元の雇用と結びつけようとしますが、県から一蹴されます。

http://hibi-zakkan.sblo.jp/article/54263353.html(「日々雑感」)
http://www.cyzo.com/2011/08/post_8323.html(「日刊サイゾー」)

そして、何と、宮古市から東京へと運ばれた瓦礫は、東京電力の利益となった。

http://mercury7.biz/archives/14050(「Mercury」)

地方の田舎政治家たちは、東京電力から、何か頂いたのかしら?
それとも、ただのおバカさんだったの?

わざわざ燃料を消費して、瓦礫を遠くまで運び、雇用も東京、利益も東電。
国のカネは、地方には落ちてこず、そのカネでもって、燃料消費促進するのだから、これでは、ますます燃料高になります。
ワールド財閥連中の懐へ、カネをやるわけだ(「資源を握る者の策略」参照)。
ホント、おバカさん。

「瓦礫は、健康によろしくない」云々、と言う人に、私は問います。
それじゃ、受け入れ先の人たちの健康は、よろしいわけですか?
国のカネで、自分たちの健康を守って、他所の人の健康は、害していいわけだ。

こういう人たちは、「早すぎた瓦礫撤去」で指摘した瓦礫回収に関して、反省のはの字もないくだろうし、瓦礫処理依頼ありきの思考停止状態に陥っていて、先のこともじっくり考えない。

あ〜あ、嫌になるなあ。

岩泉町長や陸前高田市長の言ったことを、ちょっとは考えてくださいよね。



ところで、太平洋セメントでは、瓦礫焼却で燃料の一部を賄い、焼却灰をセメント原料にするようです。
大船渡市では、すでにやっているのかな。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120331-OYT8T00445.htm(「YOMIURI ONLINE」)

これにより、セシウムは、コンクリート中に固定され、そこへ近寄った場合のみ、外部被曝します。
セシウムの固定化は、内部被曝を防ぐことができ、歓迎していい、と私は思います。

ここで、小出裕章京都大原子炉実験所助教が、良いアイディアを提供しています。
セシウムコンクリートを、1Fに使え、と。

http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20120324mog00m040021000c.html(「毎日jp」)

私の場合、放射線ホルミシスに利用せよ、です。

かの玉川温泉の岩盤浴は、放射線ホルミシス効果を期待したもの。
大体、5〜7μSv。

http://xn--5rt154af4ahzlo9bv4dt0g.jp/radiation/(「秋田県玉川温泉岩盤浴体験記」)

ガイガーカウンタを持ち歩くのは、流行のようで、玉川温泉を計測した人もいますね。

http://blog.goo.ne.jp/yamanei/e/89f2664bbc428c792ac335d5475a9d30(「今日こんなことが」)

これならば、セシウムコンクリートで、玉川温泉の岩盤浴を、ただで体験できます。
嫌ならば、近づかなければよろしい。

とにかく、内部被曝を避けるため、放射性物質は固定化すべきであり、どうせなら、それも利用すべし。

みんなが忌み嫌っているセシウムも、これで有効利用できそうですね。

ではでは〜。

晴れ
posted by T.Sasaki at 21:34| Comment(0) | TrackBack(1) | 放射能に負けるな! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする