日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2025年06月17日

キャンセルカルチャー

2回目。

キャンセルカルチャーという言葉をご存じだろうか。
ネット検索してみると、どうやらカルチャーというより、社会的な行動のようだ。
ボイコット運動や不買運動の一つで、特に、ネット環境を誰でも使えるようになってから生まれた言葉である。
それでも、カルチャーと名付けられたから、怪しいとしか言いようがない。

https://www.nttcoms.com/service/social/column/cancel-culture/(「NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション」)

キャンセルカルチャーには、「対抗言論」を許さない風潮がある。

https://gendai.media/articles/-/98396(「現代ビジネス」)

したがって、まともな話し合いというのは、存在しない。
良い文化・カルチャーではない。
その良くない文化が、東大を覆っているらしい。

東大内の話になるが、LGBTに関わる問題提起をした教授が袋叩きにあい、ちゃんとした反論を無視され、さらなる圧力をかけられたという。(※1)
キャンセルカルチャーが流行っている東大は、もう終わっているのではないか。
それだけでない。
2022年東大入試の英語の問題に、LGBTの微妙な問題である性自認主義に関する項目があった。
アメリカ民主党の策略(というよりディープステイト連中かな。見事にトランプによって壊されている)から、LGBT保護は一気に広まったが、その良し悪しの判断すらできていない中、性自認に関する回答を受験生に求めている。(※2)
性自認主義を正しい、と考える人しか、東大に入れなくなる時代が来るかもしれない。

ここで、トランプ大統領に話を振る。
LGBTの産んだ欧米のエラい人たちの論を、トランプ大統領は就任演説で、否定した。
社会工学によって、いろいろな社会的な枠組みを作ってきたが、うまくいきそうにない。
そこで、今までの常識にしたがって、元に戻すべきところは戻そう、と。(※3)
トランプ大統領の言っていることは、マトモだ。
そういう部分が、なかなか報じられない。
世界中がキャンセルカルチャー化され、その攻撃対象が、トランプ大統領になっている。
国内問題優先主義(アメリカファースト)に傾くことは、そんなに間違っているわけではないだろうに。



(※1)
 寺西氏が注目した東大教員有志による三浦俊彦教授への抗議声明は、学術機関における異論排斥の代表例といえる。東大教員有志たちは性自認や性的指向にかかる三浦教授の問題提起を「差別的」「事実誤認」「有害な主張」などの強い言葉で批判した。しかし、三浦教授が詳細な応答を発表し、誤読や誤情報を指摘すると、東大教員有志は一転して沈黙し対話を拒否。さらに、直接の議論は避けながら学生に批判署名運動を促すことで圧力をかけた。
 これらの東大教員有志の振る舞いが示すように、キャンセル・カルチャー問題が最も先鋭的な形で進行しているのは@学術・教育機関だ。本来「開かれた議論」を保障すべき大学や研究機関などの場で、トランスジェンダーを争点とする異論への言論統制が深刻な様相を呈している。
(「紙の爆弾」2025年5月号p75)

(※2)
 22年度入試の英語長文読解問題の第5問に出題されたもので、問題文は1980年代のアメリカを舞台に、女性として生まれた8歳の子どもが自分の身体や性別に違和感を抱き、のちに「ジェンダークィア」として自己認識するようになる過程を描いたものだ。
 設問の形式自体は、意味を解釈する問題・語句並べ替え問題・文脈から適切な単語を選ぶ問題・内容理解問題など、典型的な入試のスタイルを踏襲している。しかし、内容面では「ジェンダークィア」という概念が中心テーマとなっており、回答にあたっては、複数の設問を通じて性自認に対する一定の解釈や共感が必要条件とされていることがわかる。
 たとえば、主人公が性自認に合った服装をしたときの『There is only ease』(そこにはただ安らぎだけがある=違和感のない自分がいた)から読み取れる心情表現について考えさせたり、「主人公が性別に違和感を覚えた」ことへの理解を求めたりする設問は、単なる英文読解を超えた個別のジェンダー理論への内面化を迫るものだ。
 問題全体を通して「性別は生まれながらのものではなく、個人の認識に依存するものだ」とした信条が暗黙のうちに肯定されているが、これは現在も学術的・社会的に検討が必要なテーマである。英語試験は本来、読解力や論理的思考力を測るものであり、固有の思想的見解を土台とするべきではない。
(前掲書p76)

(※3)
 トランプは大統領就任式の演説の中で、「本日、私は一連の歴史的な大統領令に署名する。これらの行動により、私たちはアメリカの完全な回復 complete restorationto と常識の革命 revolution of common sense を開始する。すべての常識のためだ」(翻訳は引用者)と述べた。トランプは選挙運動でもこの「常識」という言葉を度々使っている。トランプ政権の政策の基本は常識である。そして、この常識とは誰も常識かと言えば、トランプを支持している有権者の常識である。トランプとトランプの支持者たちは、現状の政治や社会が常識で動いていない、リベラル派による過激な動きが続いているということを危惧しており、それを変えるために「革命」を起こすということを述べている。
 関連して、演説の中に次のような文言がある。それは、「今週、私はまた、人種 race と性別 gender を、公共生活と私的な生活のすべての局面で、社会的に作り変えよう socially engineer と試みる政府の政策を終わらせる」(翻訳は引用者)というものだ。「social engineer」という言葉は非常に重要だ。日本語では「社会工学」という。「社会工学」という言葉は非常に恐ろしい言葉だ。副島隆彦は「文明化外科手術」と訳している。
(「トランプの電撃作戦」p72)




posted by T.Sasaki at 16:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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