こんにちは。
いつもこの時期は、強風が吹き、いさだ漁業も休漁日が多くなる。
その時間を利用して、切り上げた毛がにかご漁の道具の手入れをしている。
かご本体の手入れは終わり、ロープの修繕をやっている。

津波以降、沖合の海底には瓦礫が存在している。
魚探の海底映像では平らなように見えるが、ロープには、擦れた傷がある。
津波以前には、なかったことだ。
瓦礫があるためか、まぞいなどの根につく魚が流れ着き、かごに入ったりする。
根の代役を瓦礫がやっていると考えれば、まあ、しかたないか。
海を休めている間に、道具の手入れをするのも、漁師の仕事。
私は、今年でいさだ漁をやめる、と公言していて、来年以降は3月まで毛がにを獲ることになるだろう。
理由は、私の体が痛いからだ。
右膝、腰、左肘。
いさだ漁は、重いものばっかり持つので、まだかご漁業のほうがマシ。
「船頭ばかりやっていればいいじゃないか」と乗組員からも言われるが、ただ見ているのができない性格だから、ついつい手伝ってしまう。
ところが、先輩の一人には、「水揚げが減少するのはよくない」から辞めるな、と止められたりする。
他業種の先輩からも、辞めるな、と止められる。
乗組員からも、「人数揃えるから、まだやって」と止められる。
「それなら船ごと貸すから誰かにやらせろ」と私は言うが、誰もやってくれない。
毛がにの盛漁期に、しかも宮古市毛がに祭りの直前に切り上げるものだから、欲たかり根性もあって、いさだ解禁直前まで操業する。
道具上げからいさだ艤装まで突貫工事の様相だ。
段取りをちゃんとやっておかないと、はかどらない。
いちばん、この切り替えの時が疲れる。
かご漁業は、ヒジョーに楽だ。
端的にいえば、何も考えないで、ただ沖に行って道具を見るだけで赤字にはならないから。
もう歳だし、私も楽をしたいのが本音である。
posted by T.Sasaki at 16:47|
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