日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2025年03月16日

ロープの修繕

こんにちは。

いつもこの時期は、強風が吹き、いさだ漁業も休漁日が多くなる。
その時間を利用して、切り上げた毛がにかご漁の道具の手入れをしている。
かご本体の手入れは終わり、ロープの修繕をやっている。

かごロープの修繕.JPG

津波以降、沖合の海底には瓦礫が存在している。
魚探の海底映像では平らなように見えるが、ロープには、擦れた傷がある。
津波以前には、なかったことだ。
瓦礫があるためか、まぞいなどの根につく魚が流れ着き、かごに入ったりする。
根の代役を瓦礫がやっていると考えれば、まあ、しかたないか。
海を休めている間に、道具の手入れをするのも、漁師の仕事。

私は、今年でいさだ漁をやめる、と公言していて、来年以降は3月まで毛がにを獲ることになるだろう。
理由は、私の体が痛いからだ。
右膝、腰、左肘。
いさだ漁は、重いものばっかり持つので、まだかご漁業のほうがマシ。
「船頭ばかりやっていればいいじゃないか」と乗組員からも言われるが、ただ見ているのができない性格だから、ついつい手伝ってしまう。

ところが、先輩の一人には、「水揚げが減少するのはよくない」から辞めるな、と止められたりする。
他業種の先輩からも、辞めるな、と止められる。
乗組員からも、「人数揃えるから、まだやって」と止められる。
「それなら船ごと貸すから誰かにやらせろ」と私は言うが、誰もやってくれない。

毛がにの盛漁期に、しかも宮古市毛がに祭りの直前に切り上げるものだから、欲たかり根性もあって、いさだ解禁直前まで操業する。
道具上げからいさだ艤装まで突貫工事の様相だ。
段取りをちゃんとやっておかないと、はかどらない。
いちばん、この切り替えの時が疲れる。

かご漁業は、ヒジョーに楽だ。
端的にいえば、何も考えないで、ただ沖に行って道具を見るだけで赤字にはならないから。
もう歳だし、私も楽をしたいのが本音である。

posted by T.Sasaki at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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