3回目。
雨も降り、暇なので、床屋に行ったら、西野屋さんの話になる。
「
あのフルーツパンが」の後、シャッターは閉まったまま。
宮古人が愛したフルーツパンだ。
惜しむ声が聞かれる。
誰も閉店を予想せず、みんな「突然」という言葉を使う。
だいたいは「危ないらしい」という噂が流れるのだが、西野屋さんの場合、そんな素振りもなかった。
しかし、事後ではあるが、社長自らが、安い玉子を仕入れるために、市内各スーパーを回っていたという噂話を聞いた。
経営が、相当苦しかったのだろう。
フルーツパンの最後の値段は、確か160円だったと思う。
コンビニスイーツは、今や200円超えが普通だ。
300円以上のものもあるが、それでも売れているみたい。
売れ残りを値下げしても、せいぜい30円。
それならば、フルーツパンは200円でも売れるし、250円でも売れたかもしれない。
なぜ、値上げしなかったのかが悔やまれる。
そして、苦境をいっさい漏らさかなかったのも、悔やまれる。
支援する人もいただろうに。
こういうことを書くのも、あまりいいことではないと思うが、私は、「
人が良すぎる宮古人」で西野屋へ寄った時、大量のケーキの注文に対応できるのかどうか相談した。
ショートケーキを200個である。
何に使うのか、というと、福祉事業所へのプレゼントである。
年末に、ある事業所に少額ながら寄付したら、それが戻ってきた。
その事業所では、利用者からの寄付は受けないことにしているのだという。
そこで考えた。
感謝の気持ちならプレゼントでもいい、と考えた。
受け取らない場合は、「ゴミ箱に捨ててしまえ!」というつもりである。
職員数は200人ぐらいなので、ショートケーキを200個、と単純に(フルーツパンでもよかったかな)。
店員さんは、「社長に聞いてみます」と言っていたが、その後、突然の閉店である。
私は、本当にびっくりした。
(プレゼントを受け取らない場合のゴミ箱作戦は、効く。私は、受け取らない施設で何度もやっている。笑)。
追記
実は、すでに195円まで値上げしていて、税込み210円だったそうだ。
160円というのは、数年前の値段らしい。
いつも買ってもらっていたので、私がボケていたことになる(笑)。
posted by T.Sasaki at 20:42|
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