ふたたび。
今年の岩手は、非常に暖かい。
宮古は、まだ、ぜんぜん雪が降らない。
「
令和7年春漁予想」で、1cmの積雪があったことを記したが、その後、ほとんど雨も雪も降らない。
盛岡でさえ積雪が少なく、暖かい。
このままいけば、史上最低の積雪になるかもしれない。
そんなわけで、岩手の大地は非常に乾燥している。
大船渡の山火事は他人事ではなく、一発触発で、岩手県ではどこでも起こりうることであり、特に太平洋沿岸では気をつけなけらばならない。
私も、乗組員に二人ほど喫煙者がいることから、注意しておいた。
父や先輩たちから聞いてたことだが、私の生まれる前、宮古ではフェーン大火というのがあった。
1961年のことだ。
https://miyako-archive.irides.tohoku.ac.jp/nenpyo/kasai_setsugai/sanriku/(「
宮古市災害資料アーカイブ」)
宮古市だけで5,860haの山林が焼けたという。
この当時、今ほど消化活動のできるヘリコプターがなかったことを考えると、山に火がついたら、燃え尽きるの待つしかなかったのではないか。
先日、ガス代の集金に来たお姉さんの家も、この時に焼けたとか、そんな話を親たちが言っていたそうだ。
私が生まれてからも、三陸沿岸の大火というのはある。
覚えているのは、「
久慈の大火」。
釜石でも、たまに山火事がある。
山火事があれば、その後にわらびが大発生するというのも聞いたことがあるが、実際に採りに行ったことはない。
西寄りの風、特にこの風が吹き続ける時というのは、岩手沿岸では乾燥しやすい。
この状態で、さらに西寄りの乾いた強風が吹けば、火災の危険が大きくなるというのは、今回の綾里地区山火事で、経験的事実となった。
震災後、私は山際の家に住んでいる。
もし、近くで火の手が上がったら、家や倉庫に水を放水して守らなければならない。
水道水では足りないから、魚を入れておくタンクに水を貯めておくしかない。
そして、洗浄機を使って放水する。
と、いろいろ考えたが、現実的でないから、やはり逃げるしかないのか。
船は、浸水と火事に一番気をつけなければならないが、結局、陸上の家も同じ。
津波や水害、そして、火事。
船も家も同じだ。
posted by T.Sasaki at 20:58|
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