日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2025年01月19日

厳しい食物連鎖

ふたたび。

毛がに資源について、思いついたことを書く。

毛がには、一昨年から増加傾向にあるが、その前の3年間は、驚くほど惨めな漁だった。
この頃、私は、樽流しをやってマゾイを獲ったり、どんこ目的でかごを入れたり、右往左往して、ようやく乗組員の給料を払った。
今思えば、その何年か前、まだらの異常な大漁、それも大型のまだらの増加で、毛がにが相当数食べられたのではないかと思う。
実際に、釣り上げられたまだらの口からは、毛がにが吐き出されている。

そのまだらは、震災後の福島原発事故で、福島・宮城で漁獲規制が行われ、生き残ったまだらは大きくなり、何年か、その大きなまだらを獲り尽くすまでは、豊漁が続いた。
この間、毛がにはまだらの餌となり、毛がにの資源減少となったのではないか。
時期的に符号する。

三陸沖のまだら漁は、近年、不漁である。
したがって、毛がにを食べるでかい口は、それほどの脅威とはならない。
また、毛がにの天敵であるみずだこ資源も、昨夏の漁獲が少なかったことから、脅威とはならない。
もし今後も、毛がに漁獲が増加していくならば、まだらやみずだこの減少と相関関係が成り立ち、食物連鎖から資源予測を立てることができる。

食物連鎖の観点から言えば、白人たちの言いなりになっている日本のまぐろ資源管理は、最低である。
人間が食物連鎖の最上位にあるが、その次が大型海棲動物である。
しゃちがかわいそう、くじらがかわいそう、いるかがかわいそう、これにまぐろの過剰保護が重なり、食物連鎖下位の魚ほど脅威が大きくなる。
まぐろが他の魚を食べ、人間もその魚を食べる。
これで魚が増えるなら、漁師はみんな幸せになれる。

まぐろ過剰保護の最大の犠牲者は、いか釣り漁業である。
するめいかは、まぐろから逃れるために、海底まで逃げるか、岸寄りに逃げるしかない。
海底にへばり付いたするめいかは、トロール漁業の恰好の餌食となり、岸寄りに逃げたするめいかは、定置網の餌食となる。
いか釣り船は、ほんのおこぼれに与るだけで、今や、するめいかを獲る主な漁法とは言えなくなっている。
まぐろの過剰保護のために、いか釣り漁業は潰された。
欧米白人によって、そして、彼らに従った水産庁によって、いか釣り漁業は潰されたのである。
このように考えると、食物連鎖の最上位は、欧米白人と言えるだろう。
他のすべての民族は、欧米白人の価値観の犠牲者である。


追記の関連リンク
漁業以外では、ものすごく露骨
世界を揺るがしているのはアングロ・サクソン

大型魚に漁獲枠を設けてもねえ
水産庁、ブリ漁獲枠設定へ 10万1千トン、4月から


posted by T.Sasaki at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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