日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年11月28日

人権や平等は本当にあるのか

ふたたび、こんにちは。

最近、埼玉あたりで、クルド人などへのヘイト行動が行われていたのを、裁判所がそれをやめろ、と仮処分を出した。

https://times.abema.tv/articles/-/10152406(「ABEMA TIMES」)

本当のところ、クルド人が悪いことをしているのかどうかは、現地の人でないとわからないと思う。

アメリカのトランプは、前回政権の時から、反移民政策を実行しているが、実際に悪さをする連中が入ってきているようだ。
そうなると、ヘイト行動は起き、民意は反移民へと傾く。
これは、副島先生によれば、ややもすると、人種差別の思想へとつながることになる。
さらに、「人間は生まれながらに絶対平等だ」と唱えたルソーの思想の否定へとつながっていく。(※1)

日本の場合、数十万人程度の移民なら、日本文化が強固なため、大丈夫だという人もいる。

https://www.gunjix.com/entry/2024/11/21/192216(「ノーネクタイのMy Way」)

後から入ってきた人は、その地域のしきたりに馴染むべきだ。
そうすれば、ヘイトも何も起きない。
その国、その地域の人たちの生き方を学び、同化すればいい。
先住民を大事にする、ということを前提にするならば、人手不足が問題となっている日本では、移民は悪いことではない。

トランプ勢力の徹底抗戦でアメリカの国家分裂は進む」には、アメリカの情勢だけではなく、基本的な思想の枠組みや歴史まで書いてある。
これはもちろん、「世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち」の延長であるが、このような積み重ねが、学問としての価値となる。
基礎的なことを知らないで、あれこれ書くものではない(私もその部類に入るけどね)。

「トランプ勢力の徹底抗戦でアメリカの国家分裂は進む」の第5章は、「キレイごとが嫌になったアメリカ人の本音」「人権、平等、人種差別、デモクラシーをめぐる大分裂」となっている。
ルソーらの人権思想が発明された時でさえ、「それは行き過ぎだろ」と忠告した人たちもいた。
対となる思想は、ベンサムの人定法である。
人権などというのは、本当にあるのか、と問いかけた人である。
現在の人権思想は、LGBTQや動物にまで応用されることになっているが、何事も行き過ぎた(急進的な)考えというのは良くない。
最後には、すべての動物や植物にまで、人権思想を注入される破目になる。

キレイごとといえば、平等思想である。
この世は、決して平等ではない。
ただ、法律の運用の場において、平等である、というだけのことである。(※2)
しかし、私は経験ずみなのだが、決して法運用の場でも平等ではない。
私を大したことでもない事案でとっつかまえておいて、検察庁へ送っていながら、2そう曳きトロールの違法行為(TAC違反)を無視した岩手県など、とんでもない不平等行為だ。
公の人間たちが、このようなことをするならば、何も法律を厳格に守る必要はない。
反省しなさい。

2そう曳きトロールのように、水産庁という後ろ盾に守られて、姑息な利益を得ようとする、このような方法の大がかなりなものが、ディープステイトなのだ。
彼らも、「世の中、人権と平等を大事にしなさい」とは言う。
しかし裏では、それを利用して自分たちの懐だけを肥やす。
ぜんぜん平等ではない。
そのディープステイトの手先になっていたのが、アメリカの民主党政権だったのである。
それに気づいたアメリカの民衆は怒り、トランプへの投票行動へとつながったのだ。

本当のところ、人権思想、平等思想の発明は、悪いことではない。
しかし、それを悪用する連中が出てくれば、「そんなもの(人権や平等思想)は本当か?」と疑う人間が増えてきて、否定され始めるのである。



(※1)
「もうこれ以上、移民は受け入れられない」とトランプ派は言っている。同じくヨーロッパの各国に生まれている反移民の正当も同じだ。
 この考えだと、人種平等思想をかなぐり捨て、人種差別を認めることになる。だから、ディープステイトが握っているメディアから、一様に極右政党と呼ばれている。ドイツのAfD(アー・エフ・デー)や、フランスのマリーヌ・ルペンの国民連合がそうだ。反移民を唱える政党が、ヨーロッパのどこの国でも第1党になりつつある。
 トランプ勢力は、「もうこれ以上、南の国境線からヒスパニックを入れるな。彼らの多くは犯罪者だ」と悲痛な声を上げている。そして、前述したCスティーヴン・ミラー Stephen Miller というトランプのスピーチライターをやった若い知識人が、トランプ側近で国境問題担当だ。思想家として反移民思想を唱えている。
 ミラーの思想が、現代世界の最重要な知識課題となっている。今回のトランプ革命の中心の思想だ。他にないのだ。それが、本書p67に載せた、新約聖書からの引用である「ゴグとマゴクの最終戦争」の思想だ。
 はっきり言う。これは「人種差別をしないB」を否定する思想だ。ここまで言い切らないとだめだ。私、副島隆彦が、ここで今の世界の思考(思想)の最先端は何なのかを、こうやって日本の知識層(読書人階級)に教えなければ済まないのだ。そのために、私はこの本を書いている。なかなかキツいことだ。
 さらに、人間はAの平等ではない、まで言う。人間は生まれながらに絶対平等だ、と強固に主張したジャン・ジャック・ルソーの思想を否定しなければ済まない。今、人類(人間)はここまで来た。
(「トランプ勢力の徹底抗戦でアメリカの国家分裂は進む」p214) 

(※2)
 本当は、このA平等(公平)思想は、「法のもとの平等」と言う。イークォール・アンダー・ザ・ラー equal under the law 法律のもとでの平等だ。
 法律上の取り扱いにおいてのみ、人間は平等だ、という意味である。実社会における法律上の取り扱いで、選挙はみんな1人1票とか、バス・電車に乗るときは1人220円払えば誰でも乗れるとか、道路はみんな自由に通れるとか、そういう平等はある。
 しかし実態としては、人間は平等ではない。高いオカネを払えれば、いい車両に乗れる。ここがものすごく大事なところだ。
 普段、政治問題を語るとき、人々はこのことをわざと無視する。この世は階級社会(クラス・ソサエティ。貧富の差がある社会)だ、ということをわざと見ないふりをして、話すことになっている。ディープステイト(特権階級)は、ここのところに隠れて生きている。今のアメリカ国内の動乱の根本のところにも、この問題が深く横たわっている。
(前掲書p194)



posted by T.Sasaki at 11:25| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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