日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年10月05日

JR山田線をBRTへ

ふたたび、こんにちは。

先日、三陸鉄道に乗って、八戸まで行ってきた。
そろそろ高浜のお祭りも近いし、前沖をメインに操業しようと考え、車を持ってきた。
三陸鉄道の乗車中、トンネル手前で鹿がいたらしく、急ブレーキ。
幸い、轢かなかったようだが、この日は珍しく、2両編成で満席に近い乗車率。
重いから急に止まれない!
乗客は老人クラブみたいな人たちで、久慈駅で八戸線の列車へまるごと乗っていった。

私はそれでも三陸鉄道を毎年何回かは利用するが、山田線を利用するのは、ほとんどない。
沿線住民といえばそうなのだが、なにせ高浜には鉄道の駅はない。
山の裏側を通っている。
近い駅は磯鶏駅と津軽石で、どちらも遠く、バス停なら歩いて3分だから、まずバスを利用する。
盛岡へは、車で1時間10分から20分くらいで行けるから、誰も山田線に乗らない。
事実、時刻表を見ると、かわいそうなくらいしか運行していない。

私は、山田線を廃線にしたほうがいいと考えている。
と、何人かの人に言ってみたら、みんな「そうだ!」と。
そこで、「じゃあ、日報に書いてみっか!」と言ったら、「書いて!書いて!」とある人に言われた。
その気になって、投稿した。
もちろん、声の欄ではなく、日報論壇だ。
採用は期待していないが、権力者たちには、非常に嫌な投稿だと思う。
エラい人たちは、自分が先頭に立って、復旧工事をやってみろ!
そうすれば、JRの苦労がわかる。


 度重なる大雨で、JR山田線の復旧が遅れている。この路線は、ただでさえひどい赤字路線であり、収益確保は困難である。それでも、地方を支える鉄道事業者として頑張っているのには、頭が下がる思いである。
 山田線に乗車した人はご存じかと思うが、ほとんどは山間を走り、川を何度も横断して走ることになる。開通当時の鉄路建設にかかった費用や苦労は、大変大きなものだったろう。そして、現在は気候変動の真っただ中。災害は増加し、特に近年の大雨被害は深刻なものとなっている。建設時の困難と同様、復旧工事も非常に困難を極める。
 しかし、沿線の首長らは鉄路の確保に忙しい。その論旨の裏には、必ず、「地方を切り捨てるのか」という攻撃的な主張がつきまとう。何もない山の中の復旧作業は平地と違う。その困難さを彼らは想像できるだろうか。現場の復旧作業や赤字でも運航を担う鉄道事業者の身になって、少しは考えてほしいと思う。
 そもそも、なぜ赤字になるか、というと、それは沿線住民が利用しないからだ。この構造は三陸鉄道も同じである。隣のJR八戸線はニ両編成でも、そこそこに乗客があるの対し、久慈以南の三陸鉄道は一両編成にもかかわらず、ひどい時は乗客を探すのが大変な時がある。これでは、沿線住民として、鉄路の存続を要求するのはおかしいと思う。昔の「マイレール」という考えはどこへ行ったのだろう。
 JR大船渡線のBRTを利用すると、面白いことが見えてくる。市街地では元の路線を走り、信号では優先的である。路線復旧が困難だったところは一般道を利用し、利便性を重視した駅を確保している。さらに一般道の難所では、三陸道も利用する。一般道においても、大雨による冠水がある場合、ルート変更も可能なのだ。BRTなら、災害でも柔軟に対応できるだろう。
 今後も災害は減ることはないだろうから、県内鉄道事業者は次回の災害を先取りし、今からBRTを視野に入れて、路線の選定やバスへの転換の費用や段取りをシミュレーションしておくべきである。山田線は、すでにその対象である。岩手県は多くの消滅可能性自治体をかかえており、超過疎化は免れない。その中で、鉄道とバスの両方走らせるという現状維持の考えは、捨てた方がいい。費用と時間と労力の無駄でしかない。

posted by T.Sasaki at 14:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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