日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年05月21日

死ぬ時に、自分の人生の価値がわかるのかも

3回目。

先日、かごの同業者の船主が他界し、手を合わせに行ってきた。
私は彼の生前、「かごの周年操業はよくないよ」と言ってきた。
はじめの頃は、「それでは、船をやっていけないよ」と全く取り合わなかったが、後には、同じことを言う私に、何も言えなくなっていた。
それほど、魚類資源が減ってきたからだ。

違法行為の備忘録」の投稿に関して、彼は私に電話してきた。
彼がまだ元気だった頃だ。
たった3ヵ月前。
普段はまず、私に電話はよこさない人なのだが、この時ばかりは「いいことを書いてくれたなあ」と。
今、思い起こせば、単なる偶然なのか、何なのか。

私の父が述懐するが、木船のいか釣り船をやっていた頃、彼は時化を操業する時のライバルであった。
その後、いよいよ三陸前沖のいか釣り船が、バッタバッタ倒産する時代になり、秋鮭が盛んになる。
私の家では、木船のトン数が大きかったため、鮭延縄で捕まったこともあり、FRPの9.7トン型の新造船で、春鮭鱒と秋鮭で年間水揚げの8割くらいを獲るようになっていた。
夏は、いか釣り漁業やかご漁業をやった。
そのかご漁業のことで、彼は、私の父に内容を聞いていた。
私の父は、「かご漁業は、経営的に悪くない」と回答したらしい。

本当のところ、私の家でも、鮭鱒以外は、すべてかご漁業にしてもよかった。
そのほうが、もっと儲けただろうと思う。
が、いろいろとやっていたおかげで、今がある。
知恵という財産が大きいし、いろいろと教えてくれる県外の友だちも大きい。
地元にしかいない人とは、考え方も少しは幅広いと思う。

亡くなった彼は、生前の自分の人生を、どう思っていたのだろうか。
最近の私は、そういうことばっかり考えるようになっている。
彼の寝顔は、穏やかだった。

私は、自分の漁のことは、ほぼ満足している。
もちろん、一番がいいのだろうが、私は、常に一番ではない。
漁のその辺の順番は、テキトーな部類に入る。

が、厳しい(常に怒る)父にしぶしぶ従って、いろいろな仕事をやらされてきたおかげで、今の自分がいるだろう。
何でもやってしまうから、まあ、食いっぱぐれたことがないというか・・・・。
超仕事人間で、常に手で仕事をしていないと、私は気持ちが落ち着かない。
というより、仕事をしている最中に、「あれもこれもやらなきゃ!」と頭に中に浮かんでくるのである。
こうなると、際限がない。
最近は、考えたことを忘れることのほうが多い。
一般の社会人に比べ、読書もしているほうだから、社会活動に関しても、「あれもこれも」なのである。
つまり、欲張りなのだ。
妹が家事をやってくれるようになって、家事負担が減ったから、私自身の負荷がかなり減ったつもりが、実はそうではない。
欲張りなために、忙しさはぜんぜん変わらない!

私はここであの世に行っても、たぶん満足なのだと思う(笑)。


posted by T.Sasaki at 20:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック