日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年04月28日

誰も気がつかない船体の化粧

こんばんは。

いさだ漁を切り上げた後、船をペンキドッグした。
漁期中、ソナーの映りが悪く、感度を少し上げて操業した。
きっと、牡蠣やシュウリ貝がたくさん付いていると思ったが、それほどでもなかった。

意外にキレイだったソナーの足.JPG

ソナーの足が古くなって、感度が落ちているのかもしれない。
他船からは「ソナーを交換すればいいじゃないか」とはよく言われるが、交換してそれだけ水揚げが伸びるあどうかは怪しい。
何百万も投資して、回収できる見込みは、いさだは別にして、無いに等しい。
するめいかなど、獲り尽くした感があり、惨めなものだ。

昨年秋、造船場の都合で上架できなくて、1年ぶりに上架した。
エンジン亜鉛が相当いかれているのではないか、と思っていたが、意外にも、交換しなくてもいいほど残っていた。

意外に腐っていなかったエンジン亜鉛.JPG

ただ磨いて、再び磨いて付けても良さそうなものだが、新品がたくさんあるので、しかたなく交換した。

今回のペンキドッグは、船体の傷の修復も含めて、外板を全部やった。
だから、請求書がいくらになるのか、ちょっと怖い。
しかし、これに気がつかない人がほとんどだ。
先日、機械屋さんと無線屋さんが仕事に来ていったが、どちらも気がつかない。
私が、「ピカピカの新造船に見えない?」と言ってから、あらためて船体を見直して、「お〜、立派になってる」と感嘆の声をあげるのみ。
せっかくカネかけてきたのに、誰も見てくれない。
女の人が化粧を凝らしても、褒めてくれない彼のようなものだ。

本当は、ブリッジ下のドラムも交換して、ブリッジから船員室にかけても化粧してもらおうと思ったが、肝心のドラムが受注生産で納期がかなり遅れるときたものだ。
これはあきらめて、剥げた部分に、自分で刷毛塗りして誤魔化した。
今や、在庫を置けないくらい、小型漁船が減少した、ということか。
というより、修理や設備投資する船が減少したということなのだろう。

船体の化粧は、私の労働寿命のうちにやることはもうないだろう。
右ひざは痛いし、左ひじは痛いし、冬は腰が痛い。
これからは、痛みと付き合いながら操業するので、以前のような気力は、もうない。
時化は休みたいし、できるだけ、休みたい(笑)。
posted by T.Sasaki at 20:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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