日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年03月29日

若い芽を育てよう

こんばんは。

先日、副島先生の「ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!」という本の紹介をする、と書いた。
今の日本で、ニーチェ理解で必要なのは、適菜収さんの書いた「キリスト教は邪教です!」が必要であり、副島先生もこの本からたくさんの引用をしている。
そして、若かりし頃の適菜収さんを発掘した、その編集者をものすごく褒めている。(※1)
そうなのだ!
有能な若い人を、どの世界であれ、発掘したら支援しなければ!

私も、若い漁船漁業の担い手を育てよう、と以前から考えているのだが、この大不漁で若い人がやっていけるかどうかが、大きなネックとなっている。
今乗っている、いさだの乗組員の中に、非常に有望な若者がいるが、彼とて、40歳になってしまった。
彼は、指先も器用で、同年代の若者たちも、一目おくくらいの仕事ぶりである。
一応、5トン未満の船を所有して操業していて、私は、「この船を動かしてみないか」と声を掛けてみたが、「いか釣りで旅歩きする自信がない」とあっけなく断られた。
40歳にもなれば、臆病になってしまうものなのかもしれない。

というわけで彼はあきらめ、漁協のほうに、「いか釣りで旅歩きをする」と「宮古市に永住する」という二つの条件で、来年以降の乗組員兼後継者を募集することにした。
もちろん、そんな理想的な人が簡単に見つかるとは思わないが、今の船を無償であげるからには、こちらの目も厳しくならざるを得ない。
あげてすぐに倒産したら、元も子もないからだ。
その辺の目利きが、私に試されることになる。



(※1)
 最後に、適菜収氏について書く。彼は1975年生で、今42歳だ。
 彼は、早稲田大学文学部の哲学科でニーチェ研究をした人だ。だから、ニーチェの専門家なのである。学者にはならなかったが、ドイツ語でニーチェの本をずっと読んできた人だ。だから『キリスト教は邪教です!』という本の形にして世に出した。しかしそのためには、商業出版物の中で、商品としての一冊の本として出してくれる編集者がいなければいけない。「これなかなかいいですよ。このまま出しましょう」と、30歳のときの適菜収を励まして言った、目利きの講談社のこの本の担当編集者が偉い。この人の優れた見識と洞察力、ものごとを大きく把握して形に整えること、世に出すことの必要を見抜いて感じとった、その眼力と判断力がすごい。著者の敵菜収と編集者の二人がともに偉い。本当に偉い。日本の新たな思想革命は、2005年のこの本の出現とともに始まったのだ、とまで私は言う。
 少なくとも、この本が出ることによって、日本人(知識人層)のニーチェ理解が、100年分縮まった。本当に、ついに日本人はニーチェが分かったのだ。
 それまでのニーチェ専門家たちは、ニーチェのドイツ語文を一行ずつ丹念に読解することで汗みどろになって、そうやって、手塚富雄も氷上英廣も秋山英夫も、ドイツ文学・哲学科の大学教授として、それなりに恵まれた人生ではあっただろうが、翻訳学者としての人生を終わっていった。まあ理科系の技術屋みたいなものだ。
 だが、日本人の読書好きたちは、その後も長く放ったらかしにされて、いくら真剣に読んでも「訳(が)分からん」というコトバそのもので、みな分かったふりだけして、人生をやり過ごしてきた。ニーチェの魂が分かる、ということは、適菜の『アンチクリスト』の訳文を読んで分かる、ということだ。この一筋の一本道。ニーチェの真の理解への道をたどって日本人はようやく、今から140年前の1870年代、1880年代のドイツおよびヨーロッパで一体、何が起きていたのか、までが分かる。私は、だからこの援護射撃の仕事を、この本でやりたかったのだ。
(「ニーチェに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!」p123)
posted by T.Sasaki at 20:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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