日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2024年02月05日

過剰な差別意識が不幸を生む

3回目。

LGBTの何が問題なのか、ということを「差別は利用され、利権化される」で紹介したが、そこには差別クリエイターなるものが登場した。
しかし、これは今に始まったことではなく、過去、黒人差別のことで、過剰な差別意識が働いたことがあった。
それも、日本が発祥だというから、日本国民って、みんな流されやすいんだなあ、と感じてしまう。

私が小さい頃、「ちびくろサンボ」という絵本があった。
おそらくは、同世代で知らない人はいないと思う。
この物語が、黒人差別になるそうだ。(※1)
モデルを黒人から白人や日本人に変えれば、差別ではないのか、という疑問が生じてくる。
「これは差別だ」という言葉が独り歩きし始め、モデルの選択が、黒人を採用してはならない、ということになってしまうのである。

何事も過剰すぎるのはよくない。
今度は、LGBTに対する過剰な保護意識が、当事者を不幸にさせる。
何と!アメリカでは、性のゆらぎのある思春期の女の子が、二次性徴抑制剤を投与され乳房まで切除してしまったそうだ。
そして、この考えは、日本にも上陸しており、二次性徴抑制剤の投与を勧めるLGBT団体がある。(※2)
まだ問題解決には程遠い統一協会は、原理研として、悩んでさまよう男や女の入信誘導をやった。
似ているといえば、似ている。



(※1)
絵本『ちびくろサンボ』排斥運動の真相
 一方、アメリカの黒人差別と日本人との関わりにおいて、もっとも有名な“事件”が絵本『ちびくろサンボ』だろう。
 1899年に英国で発売後、一時は絶版となったこの本の著者はヘレン・バナーマン。日本では1953年に岩波書店から刊行され、販売部数は100万部を超える。
 主人公の黒人少年・サンボは、著者が当時英国の植民地だったインドに住んでいたことからインド人とされる。まあ、トラはインドには生息しても、アフリカにはいない。「サンボ」はインド・グルカ地方で極めて多い名前である。
 絵本のストーリーを、大まかに言うとこうだ。サンボはジャングルで4匹のトラに出会い、食べられそうになるも、着ていた服と靴、傘をトラに渡すことで一命をとりとめる。
 トラたちはサンボの服を着て靴を履き、「オレが一番立派だ」といがみ合って木の周りを互いにグルグルと追いかけ回す。すると、トラの身体がドロドロに溶けて、ギー(インドのバター)に変わる。サンボは服を取り戻し、そのバターで作ったパンケーキをたらふく食べた。
 なんとも他愛のないストーリーだ。しかし、88年、これが「黒人差別」に当たるといってクレームを付けたのが、日本人というのだから驚く。騒ぎは米ワシントン・ポスト紙が、東京のそごうで陳列されていた黒人マネキンや、サンリオのキャラクター「サンボ&ハンナ」などを批判し、「日本人の黒人差別はよろしくないのでは?」といった記事を掲載したことから始まった。
 え?これってどこかで最近聞いた話じゃないか?そう、ジャニー喜多川氏の性加害を英BBC放送が報じ、日本で大騒動に発展した一件である。
 それはさておき、米国の報道を契機に大阪・堺市で発足した「黒人差別をなくす会」が、日本国内での抗議行動を始める。といってもメンバーは会長の母親と父親、小学校4年生の息子の3人で、『ちびくろサンボ』を対象にしたのは息子の発案だとされる。騒動を契機に名が売れて会員数を増やし、95年には225人となっている。
 今もそうだが、特に「人種差別」で世論に火が点くと、歴史的な議論が棚に上げられ、ただひたすら「差別は許せない」という主張だけが暴走しがちだ。
「なくす会」の抗議活動で、国民的ヒット商品だったタカラ(現・タカラトミー)のダッコちゃんも姿を消した。
 90年末には、『ジャングル大帝』などに目をつけられた手塚プロが、『手塚治虫漫画全集』(当時全300巻)をはじめとする、一コマでも黒人が描かれている作品を収録した出版を一時停止している。
 さらに、黒人が「カルピス」を飲むロゴマークもターゲットのひとつだった。92年刊行の『焼かれた「ちびくろサンボ」』(杉尾敏明・棚橋美代子共著、青木書店)の第2章「『表現の自由』論考」は特に必読だ。カルピスが黒人マークを使い始めたのは1923年。
 当時、第一次世界大戦の影響で、仕事をなくした欧州の絵描きたちが多くいた。そこでカルピス社は国際懸賞ポスター展を開催。3位を受賞したドイツ人デザイナーこそが、黒人マークの作者だ。
 シルクハットと燕尾服の黒人が美味しそうにカルピスを飲むデザインのどこが「黒人差別」なのか。LGBTなど「差別」が改めて注目される今こそ、投票でもしてみたらどうだろうか。
(「紙の爆弾」2024年1月号p97)

(※2)
ジェンダー医療の犠牲者 クロエ・コール
 ここ数年、かつて自分にジェンダー医療をほどこしたクリニックを相手どって訴訟を起こす少女たちも出ている。
 たとえば、2023年7月に米国下院司法委員会の公聴会で証言した19歳のクロエ・コールのケースが、私には特に記憶に新しい。
かつて12歳で性別違和感を訴えた彼女は、ジェンダークリニックの診断を受けた。その時に医療が両親にした質問が「死んだ娘さんと生きているトランスジェンダーの息子さん、どちらを選びますか?」というものだった。それは、「このまま放置すれば娘さんは絶望から自殺してしまう」という脅しにほかならない。そしてこのような保護者に対する脅迫は、ジェンダー医療においてはよくあるものだ。
 クロエは二次性徴抑制剤を投与された結果、更年期障害の症状に苦しみ、学業に集中できなくなる。その後、男性ホルモン(テストステロン)の注射設けるようになり、男性化が進む。
 声は低くなり、喉仏が出て、骨格も男性のものになった。今も生殖能力は不明だ。そのまま突き進んだ彼女は、15歳で乳房を切除してしまうのだが、そこまで身体を男性に近づけたのに、16歳で希死念慮に支配されるようになる。
 今、男性化した彼女は、自身を性別不合と誤診して「治療」をほどこし、取り返しのつかない状況に追い込んだ病院を相手に裁判を起こしている。

取り返しのつかない「ジェンダー医療」
 これは、日本にとっても対岸の火事ではない。たとえば、「LGBTかもしれない15歳以下の子どもたちとその家族に向けた交流会」を開催している「にじっこ」という情報サイトがある(https://245family.jimdofree.com
 ここには「子どもの性別違和」というコーナーもあり、大阪医学大学の康純准教授の言葉として、二次性徴抑制剤による「偽閉経医療法」を次のように紹介している。
〈二次性徴が苦痛だ、という子に対しては二次性徴抑制の治療を行うことができます。一般的にGnRH(ゴナドトロピン放出ホルモン)アゴニストという薬を使用して望まない身体の変化を止め、その間に自分がどうような性別で生きていたいかを落ち着いて考えることができます。〉
 なお、にじっこ制作に携わったトランス男性活動家・遠藤まめた氏が代表を務めるLGBT団体「にじーず」は、10歳から23歳までの「LGBTユース」ばかりを集めて定期的に集会を開いている。しかし、その内容が「子どもに対するグルーミングではないか?」との批判を集めている。
 今まで彼が、二次性徴抑制剤の可逆性(投与をやめればまた二次性徴が始まり、元通りになるとされる)を語ってきたことも疑いの目を向けられる原因となっている。
 実は二次性徴抑制剤の不可逆性はすでに海外では問題視されているのだ。たとえば、思春期にペニスの成長を止めていた少年は、一生ペニスが小さいままという事例などは、万人にご理解いただけるものではないだろうか。
 ほかにも副作用として、先に述べた更年期障害のような数々の症状に加え、精神疾患・骨粗鬆症などを起こすことも指摘されている。
(「紙の爆弾」2024年2月号p31)
posted by T.Sasaki at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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