日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年12月22日

いか釣りのワイヤー

3回目、こんばんは。

いか釣りのやなであるワイヤーは、インフレのあおり受け、倍近くの値段になったそうだ。
私は、何年も前から、その対策をやっている。

今やほとんどのいか釣り船が採用している皮膜付きのワイヤーは、普段使わない水深を操業する時、ドラムの固定されている側ほど、切れて落ちやすい。
海水に浸からないと、その部分に発生した電気が滞留し、ステンレスワイヤーでさえ、腐るのではないか。
そこで、ドラムに固定されている側の50mを、裸ワイヤーにしてみた。

裸ワイヤー.JPG

これが好結果を生み、相当痛んだワイヤーでない限り、切れて落ちることはなくなった。
いろいろと実験しているが、グリスを強く仕込んだワイヤーほど切れにくい。
これは予想されていたので、私は、漁期を終えると皮膜付きのワイヤーを外して、いったん廃油に漬け、それからぶらさげて油を切り、翌年にまた長さを合わせてドラムに巻く。
皮膜付きワイヤーは150mだけ巻き、合計200mしか巻かない。
針の分を30mとし、水深230mまで操業できれば十分。
下北の人たちは、300mまで針を下げる、と威張っているが、私は、それに付き合いつもりはない。
下手くそだからだ。

この裸ワイヤーをドラム側に使い始めたのは、私が知る限り、八戸の長久さんが最初である。
私が最初だと思ったら、ちゃんと先輩がいた。
彼は、大不漁が来る前にやめたから、非常に上手だったと言える。
そういう年齢だったから、というのが最大の理由ではあるが。

皮膜付きワイヤーで最悪だったのは、ダイワレッドである。
ひどいものは、1年もたないらしい。
2年目で、たいていは切れる。
良かったのは、昔の深緑色のワイヤーだったが、このメーカーは撤退した。
最近では、ニューマルチオイルというワイヤーが良いように思う。
ただし、このワイヤーは、磁石にくっ付くそうで、ステンレスの純度が低い、と指摘する人もいる。
が、今のところ、はずして廃油に漬けなくても、切れない。
何年持つか実験しているが、すでに5年巻きっぱなしでも切れない。

posted by T.Sasaki at 21:19| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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