オメガ3の真実
「DHAやEPAを摂りましょう!」というポスターが病院に貼ってある。
これは、一部の細胞実験だけに着目しているだけである。
(※1)あんなもの、慢性病の患者を増やして、医者たちが儲けるための大嘘だ!
DHAやEPAは、オメガ3というプーファに分類される。
オメガ3というプーファは酸化し、アルデヒドという毒に変化する。
毒が基本的に体の免疫を奪うのは、前述している通りである。
プーファが脳の中でも悪さをするのは、「
プーファとは」で記している通りだが、プーファの中でも、DHAは最悪だ。
(※2)EPAも空気中での酸化が激しい。
(※3)何が「青魚を食べれば頭が良くなる!」だ。
漁師に頭の良い人が多くなるはずなのに、そうでないのは、オメガ3を摂り過ぎているからなのだ。
DHAやEPAは、白血球の食作用を完全に止めてしまう。
(※4)つまり、体内のゴミ掃除ができなくなるのである。
ゴミは散乱し、病気へまっしぐら。(「
形態形成維持と細胞のゴミ処理」参照のこと)。
網膜上にDHAが蓄積しすぎても、失明してしまう。
(※5)口臭の原因ともなる。
(※6)私は、このような事実を知らなかったし、もともと鮭を春と秋に獲っていたものだから、オメガ3をたくさん食べた。
しかし、偶然にも近年、鮭の大不漁で食べなくなった。
食べる魚類といったら、いかやたこ、たら類、どんこなど、脂の少ない魚のみになった。
父が倒れたのを機会に、外食もしなくなった(父は孫が来れば、よく回転寿司や蛇の目へみんなを連れて行って、オメガ3をたくさん食べていた)。
まったくの偶然で、オメガ3を食べなくなったのだ。
食べなくても、それほど頭は悪くならない(笑)。
寿司など、タバコと同じような嗜好品と考えていいだろう。
脂のある青魚は、たまに食べる程度にしたほうがいい。
(※1)
DHAは、細胞実験において食細胞(マクロファージ)ではインフラマソーム(inflammasome)という細胞内にあるパターン認識受容体(PRRs)を不活性化して炎症を抑える(=免疫抑制)と報告されていますが、一方でガン細胞の実験ではインフラマソームを活性化して壊死を起こさせる(パイロトーシス、pyroptosis)ことも報告されています。この研究を素直に受け取ると、DHAは作用する細胞によって正反対の働きをしています。これも「コンテキスト依存」ということになるでしょう。
ガン細胞内で壊死を起こさせると、自分の破裂したガン細胞成分をターゲットに自己免疫反応が始まる可能性があります(腫瘍免疫ができて腫瘍を縮小する可能性がある)。しかし、まだこれは生体内の実験ではないのでDHAがガンに対して効果(腫瘍免疫)を示すかどうかは未定です。
良いことばかりのDHA礼賛データばかりが散見されますが、最近になってDHAがミトコンドリアの電子伝達系を強力にブロックすることで糖尿病、肥満、心臓血管障害が出現する詳細なメカニズムが発表されています。
(中略)
DHAのミトコンドリアの糖のエネルギー代謝低下作用は、形態形成維持にとって最重要である生命場のエネルギーフローに決定的なダメージを与えます。そうすると、いずれ前述したように自己免疫疾患、アレルギー疾患、ガンなどの発生につながります。慢性病はすべて形態形成維持(morphostasis)の失敗の過程・結果です。
したがって、たとえ細胞実験(生体内とは環境が違う)である物質に効果があったということでその物資を治療目的で使用する場合(生体に応用する)にも、こういった再現性の高い基礎的な実験結果をしっかりと見つめないといけません。純粋な細胞実験は生体での(複雑系)の一部を切り取ったものを説明するものに過ぎません。
たとえば、ペトリ皿に入れたガン細胞にDHAやフィッシュオイル(EPA)を投与するとそのストレスによってガンが死滅します。しかし、DHAを体内に投与すると正常細胞のエネルギー代謝もやられてしまうのですから、長期的にはガンの場を作ることになります。
(「新・免疫革命」p202)
(※2)
頭によいと喧伝されたDHAはなんとプーファ(PUFA:多価不飽和脂肪酸)の中でも最も酸化が激しい物質。つまり最も猛毒のアルデヒド(過酸化脂質)を形成する物質なのです。
DHA(22:6 n-3)はオレイン酸(18:1 n-9)より320倍酸化を受けやすく、リノール酸(18:2 n-6)より8倍酸化されやすい(=アルデヒドを形成しやすい)性質を持っています。
アルツハイマー病の動物モデルでは脳へのオレイン酸の蓄積が発病に関与していることが示唆されています。
そのオレイン酸より320倍もアルデヒドを作りやすいDHAが脳に蓄積するとどうなるかということです。
(「プーファ・フリーであなたはよみがえる!」p73)
(※3)
フィッシュオイル(EPA)は、室温で空気に触れただけで、24時間以内にアルデヒドが5〜6倍、48時間以内に12倍も増加します。
たとえ、食事の中にビタミンEなどの抗酸化物質を入れてもフィッシュオイル(EPA)からのアルデヒド発生の増加を止めることができません。
(前掲書p124)
(※4)
魚油(EPA)やDHAから形成されるアイソプラストン、ニューロプラストンなどの過酸化脂質の最も恐ろしいのは、白血球(マクロファージ)の食作用(NF-k B Pathway)を完全に止めてしまうことです。
白血球(マクロファージ)の食作用は、生命体の形態形成維持(morphostasis)の根幹をなします。私たちの細胞が健やかに育つ“場”(生命場)の汚れをきれいにクリーンナップするのが食作用です。
食作用がオメガ3系のプーファ(PUFA)でダメージを受けると、生命の“場”が歪みます。
このことがガンや自己免疫疾患の発生につながるのです。
(前掲書p75)
(※5)
実際にDHAを利用している網膜でさえ必要以上量が蓄積すると、アルデヒドが網膜のタンパク質に結合して網膜を変性させ、光を検地する細胞が死滅していくことが分かっています。
(前掲書p135)
プーファ(多価不飽和脂肪酸)が自動酸化されることで発生するマロンダイアルデハイド(MDA)や4-ハイドロキシノネナール(4HNE)などの過酸化脂質(反応性カルボニル化合物、RCCsあるいはアルデヒドともよぶ)は、細胞内掃除のオートファジー(自食作用)を妨害します。具体的には異常タンパク質などを分解するライソゾームにあるタンパク質分解酵素(proteinase)と結合して、分解作用をブロックします。
網膜色素上皮細胞(RPE,retinal pigment epithelium)は食作用を持ち、ダメージを受けた光受容体細胞を掃除することで網膜の生命場を維持しています。この網膜色素上皮細胞内での食作用(オートファジー)が過酸化脂質によってダメージを受けると細胞外の食作用もうまくいかなくなるということです。
網膜の光受容体細胞には、DHAが豊富に含まれています。DHAは何度も繰り返しますが、プーファの中でも最も酸化されやすい脂質です。したがって、光受容体細胞は酸化のダメージを受けやすい細胞です。このようなダメージを受けた網膜細胞を素早く処理するためにも血液中の食細胞だけでなく、網膜色素上皮細胞自体が食作用を発揮することで網膜の形態形成が維持できているのです。
ところが、光受容体細胞が酸化されて形成された「過酸化脂質結合タンパク質(アルデヒド結合タンパク質)」は、食細胞に貪食されても分解されにくいことが分かっています。さらには食細胞内のタンパク質分解酵素の働きにダメージを与えて、他の変性タンパク質の分解をもブロックすることが分かっています。
そして過酸化脂質(アルデヒド)によって、食細胞の食作用がうまくいかなくなると、食細胞の細胞内にリポファッシン(lipofuscin)という鉄と過酸化脂質の結合体が生命場に蓄積していきます。リポファッシンそのものが、生命場で酸素を奪い、活性酸素種(ROS)を放出しますので、リポファッシンの蓄積はさらに食作用を低下させます。過酸化脂質(アルデヒド)による網膜組織での形態形成維持異常が加齢性黄斑変性(AMD:age-related macular degeneration)という成人の失明で最も多い疾患の原因となっています。
DHAなどの不飽和結合の多いプーファは、ミトコンドリアのエネルギー産生を低下させるだけでなく、自動酸化して産生する過酸化脂質(アルデヒド)によって形態形成維持に決定的なダメージを与えます。プーファの蓄積がほとんどない胎児では、胎内で骨折したり傷を負ったりしても線維化を起こすような傷跡を残すことなく完全に修復・治癒します。
(「新・免疫革命」p204)
(※6)
また、口臭もプーファ(PUFA)蓄積と深く関係しています。
口臭は、ローマ時代から病気の診断に用いられてきた経緯があります。
漁業の盛んな地域の病院にかつて勤務したことがありました。よく外来で、夫婦で来られて、「夫の口臭がひどい」という訴えをされることがありました。歯の治療をしても口臭が治らないといいます。
私はすぐにピンときて、「ご主人は何をよく食べられますか?」と尋ねると、決まって魚の刺身といいます。
これは魚の油、つまりオメガ3系のプーファ(PUFA)が酸化してできるアルデヒド(ヘキソナール、アイソプラストンなど)がその口臭の原因です。
口臭が魚臭い場合、昔から肝臓病があるといわれます。その原因がプーファ(PUFA)あるいはすでにプーファ(PUFA)が酸化して大量に形成されたアルデヒドの蓄積ですから、肝臓病のみならず、ガンを含めたあらゆる慢性病が隠れている、あるいは発症する可能性が高いと推測できます。
糖尿病の直接の原因もプーファ(PUFA)の蓄積によるものです。
実際に糖尿病の人の血糖値を判定するのにも、口臭に含まれるプーファ(PUFA)の酸化物(ケトン体、アルデヒド誘導体など)が指標になります。
(「プーファ・フリーであなたはよみがえる!」p89)
posted by T.Sasaki at 13:24|
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