日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年10月29日

どこに針を下ろしたらいいのか

こんにちは。

もうすでに北海道を切り上げ、宮古に帰ってきた。
前沖では、2そう曳きは相変わらずするめいかを獲っているが、昨日、久慈沖から南下しながら調査して、たった2個しか獲れなかった。
侍浜沖で何匹か上がり、そこには地元船が何隻かいた。
調査目的なので、そこで我慢するわけもなく南下。
黒埼が近くなるにつれ、魚探反応が濃くなる一方。

濃い反応.JPG

野田湾沖で、1台だけ機械が鳴った。
うれしくなり一瞬喜んだが、その1回だけで終わり。
周りをうろうろして針を下げたが、1匹も食わない。
それからまた南下。

もうこんな魚探反応になると、どこに針を落としたらいいか、わからん。

濃い反応2.JPG

2そう曳きの船頭は、本当に楽だ。
「オレ様は魚を獲る」などと威張れるほどのことではない。

黒埼から南下すると、魚探反応は薄くなり、海底が少しわかるようになった。
小本沖で数匹揚がり、それより南では形なし。
あきらめて早く入港し、一杯やった(笑)。

私たちいか釣り漁師は、写真のような濃い反応で、針を下ろしながら流れて形がなければあきらめて移動する。
ずっと形がなければ、帰って休む。
何度も書くが、生き残ったするめいかは産卵して再生産される。
その再生産を極端に妨害するのが、岩手の2そう曳きトロールなのだ。
魚探に何が映ろうが映るまいが、とにかく、曳けば何かが入る、という考えなのである。
こんな漁法では、魚がいなくなるのは当たり前である。

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