本日、3回目、こんにちは。
はちみつシリーズ4回目。
はちみつは、ギリシア神話のゼウスが大好きだった。
そのため「メリッサ」という女神が登場した。(※1)
はちみつは数千年も変質せず、その強い抗菌作用を利用して、ミイラの防腐剤としても使われた。(※2)
しかし抗菌作用というのは、最終的に、糖による免疫力の強化によるものである。(※3)
ゼウスが最高神である理由は、ここにあるだろう(と勝手に解釈する。笑)。
はちみつは、ミツバチがすでに体内で消化しているおかげで、食べれば直接エネルギーとして吸収できる。(※4)
さらに、ビタミンやミネラルも豊富であり、万能食品である。(※5)
夢のような食品であるが、私もそれを実感している。
逆流性食道炎に効果があるのがわかった。
食道のヒリヒリした痛みは消えたし、胸焼けも穏やかになった。
効能は多岐にわたり、はちみつのほか、フルーツやドライフルーツでも代用になる。(※6)
美肌作用もあり、若く見せることも可能だ(笑)。(※7)
そして、眠りも助けてくれる。(※8)
(※1)
ギリシャの最高神であるゼウスは、ハチミツで育てられたと言われるぐらいハチミツ酒(Meed)とハチミツが大好物でした。そのゼウスを育てた女神の名前がハチミツという意味の「メリッサ」です。そんな神話もあるくらいですから、太古の昔からハチミツの存在が生活の中で活かされ、また健康を保つ秘薬として大事に取り扱われてきたことがわかります。
(「ハチミツ自然療法の最前線」p202)
(※2)
ハチミツは人間や動物、微生物などの生命体に食されない限り腐敗することなくずっと残ります。それゆえ、ハチミツは保存食として最適といえます。
腐敗しない理由の一つには、よく言及されるいわゆる抗菌作用も含まれます。そしてもう一つはその粘度ゆえ酸素量と水分量が少なく、そこに微生物の繁殖がないことがあります。
(前掲書p196)
1913年、アメリカの考古学者である、T・M・デービス博士が、エジプトのピラミッド発掘の時、3300年前の、ハチミツの壷を発見しました。ところが、中身は全く変容せず新鮮そのものであったのです。
(健全社 イラスト・元気文庫「ミツバチからの贈り物・ハチミツ」p4)
ハチミツはミイラをつくる時に使われたほど、防腐、つまり腐敗を防ぐ作用が強力です。
ハチミツ自体、数千年もの間、いささかも変質せず、新鮮のままであるという驚異の食品ですが、このハチミツは、赤痢菌なら10時間、大腸菌、チフス菌でも、48時間で殺してしまうといいます。
この殺菌力は、ハチミツを水で10%までうすめても失われません。
(前掲書p14)
(※3)
高濃度のグルコースはバクテリアから水分を引き抜き、その結果としてバクテリアは活性を失い増殖できなくなります。
同時にグルコースが入ることによって私たち自身のエネルギーが活性し、自然と体内の菌バランスを調整します。
また、ハチミツはpHが高いので(pH3.2〜pH4.5)、外用した場合バクテリアを緩やかに抑制する静菌作用を持ちます。ただその高いpH値は人間の体内に入った時点で消滅してしまうので、それ自体を体内で抗菌性を発揮する効力としてみなすことはできません。
(「ハチミツ自然療法の最前線」p225)
本当は糖の力で元気になって、その回復したエネルギーを使って自分の免疫を活発に発動させることで、その場の微生物を処理する。その処理された微生物などのゴミを掃除するために起きた炎症もその仕事が終われば自然と静まっていく。これがハチミツが持つ本来の「抗菌作用」という、菌を制圧する力なのです。
(前掲書p229)
(※4)
ミツバチが花から集めてくる花蜜や甘露の主成分はショ糖です。単糖ではなく、ニ糖類のショ糖になります。
ミツバチは花蜜を蜜袋に入れて、そこで酵素反応を起こして、吐き出します。酵素反応を起こすことによって、ニ糖類であるショ糖をバラバラにし、単糖類であるブドウ糖(グルコース)と果糖(フルクトース)に分解します。このように単糖に分解された形でハチミツとして巣に保管されています。
完全に花蜜が分解されてハチミツになるには、この吐き出したものを他のミツバチに口移ししていく、という作業を20分以上続ける必要があるとされています。このプロセスを経て、ショ糖だったものが単糖になっていくのです。
ハチミツは消化分解のプロセスがすでにミツバチによって行われています。私たちが自らのエネルギーを使って分解しなくても、エネルギー源としてすぐ吸収できるようになっているのです。糖としてはこれ以上分解の必要のない単糖になっているミツバチは、腸ですぐに吸収され、エネルギー源として使われます。それゆえ、即効性があるのです。これがハチミツのとても優れている点なのです。
例えば傷口に塗れば傷口で吸収され、皮膚再生を促進します。食用で利用すれば、そのままエネルギー源となります。
(前掲書p203)
(※5)
さらにハチミツの優れているところは、単糖類がエネルギーを生み出すのを助けるビタミンやミネラルも一緒に含んでいる点です。特にビタミンB群など、細胞が単糖を使ってスムーズにエネルギー生産するために必要なサポーターとなるビタミン類を全部まとめて入っているのです。
エネルギーであるATPを生み出すには糖が足りなければ脂質やタンパク質もエネルギー源として利用しますが、この時にもこれらビタミンB群は必要になります。
(前掲書p209)
体内では特にナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムは大切な存在です。細胞内外の電位差を変え、電子の流れを調整する働きを担っています。電気的な場の調整をすることで生体反応を起こします。
そもそも電位差がなければ電流は流れず、そこには電子の受け渡しが生じません。電気の流れがなければ、電子伝達系というエネルギー生産の回路もうまく回らないのです。ハチミツに入っているミネラルたちは、細胞の電気の流れも促進します。
カルシウムは通常、私たちの体のあちこちに存在し、また多くは保管されています。ある程度のストレス状態までは体に確保されている量で対処できるようになっています。保管量では足りずにストレス状態に対応できなくなると、骨をはじめとした体の構造の部位を溶かして抜いてくることもあるのです。
ストレスを感じた時にはまず、身体に貯蔵されているカルシウムが引き抜かれ、細胞の中に入っていきます。そして、流入した細胞内のカルシウムイオンによって、細胞内外の電位が変わります。
特にカルシウムとマグネシウム、そしてカリウムとナトリウムがセットになって働き、細胞内外の電気の流れを調整し、エネルギー生産量にも影響を与えています。
ハチミツにはもちろんカルシウムも入っています。
(前掲書p211)
(※6)
ハチミツを食べることで体内で使えるエネルギー量が増えますが、ハチミツを外用すると、壊れた粘膜部分からすぐにハチミツが浸透し、その部分の細胞の回復が早くなります。切り傷などの傷口にハチミツを塗ると皮膚の再生が促進され、傷の治りが格段に早くなります。
切り傷や火傷の場合、患部を綺麗にした後、ハチミツを塗布し、範囲が大きい場合には、箇所をラップなどで覆い、その上から包帯で抑えるのもいいでしょう。
こういう外用の時のハチミツは、出来るだけ花粉の入っていないものがオススメです。また、マヌカンハチミツのように高い抗菌作用が謳われているものでも構いません。もちろん、その品質には注意してください。
その他の効能
口内炎、消化管の潰瘍である十二指腸潰瘍や逆流性食道炎、咽頭の腫れ、鼻腔の炎症、小腸に問題があるSIBO(小腸内細菌異常増殖症)、便秘と下痢を繰り返す潰瘍性大腸炎、痔
抜け毛、脱毛症
不眠
生理不順
甲状腺機能低下
糖尿病
(前掲書p298)
もちろん、ハチミツだけでなく、旬の熟れた果物や、ドライフルーツでも構いません。
(前掲書p304)
(※7)
皮膚のビタミンといわれる、ニコチン酸、ビタミンB6などが、ハチミツにはたっぷりと含まれています。
ハチミツが理想的な美顔薬として古くから愛用されてきたのもそのためです。
ハチミツそれ自体は水分が少なく、吸湿性に富むため、皮膚に直接塗りますと、皮膚の表面の水分をハチミツ自体が吸いとって、皮膚をおおいますので、外気に皮膚がさらされて乾燥するのを防ぎます。
ハチミツ入りの石けんは市販されていて、使用中の洗顔石けんに、ハチミツを混ぜた即席ハニー・ソープで、ひげそりあとの皮膚をいたわると効果的です。ニキビ、冬の肌荒れなどの応急処置に、ハチミツとの併用は一段と効果があります。
(健全社 イラスト・元気文庫「ミツバチからの贈り物・ハチミツ」p16)
(※8)
皆さんは、とても疲れている時にはかえって眠れない、ということを経験したことはないですか?
寝る前にハチミツを一匙舐めるだけで寝るためのエネルギーが補給でき、眠りの質は格段に向上します。さらに効果的なのが、「ハーブティ+ハチミツ」のコンビネーションです。
ハーブはもちろんさまざまな種類がありますが、その成分で睡眠を促すサポーター(司令)として働きます。その指令を実行するエネルギーとしてのハチミツが一緒に入っていると、さらに効果が高まるのです。
(「ハチミツ自然療法の最前線」p198)
posted by T.Sasaki at 15:53|
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