日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年09月28日

肥満と闘え!

こんにちは。


肥満は、万病の元と言っていい。
さまざまな臓器に負担がかかるし、ダイエットする際にも、体内にいろいろな毒物が放出されるからだ。
したがって、免疫力も落ちる。

肥満の原因は、長らく糖質にあるとされているが、最大の原因は、食事による脂肪摂取にある。(※1)
糖質は、それほどの悪者ではなく、免疫力を維持する上で最も重要な栄養素である。
ただし、「ハチミツとコロナ病」で紹介したように、果糖ブドウ糖液糖という糖質は最悪である。
そして、人口甘味料も悪である。

https://mana-planet.com/artificialsweeteners-2020nov/((「manalog」)

砂糖を悪とし、人口甘味料を開発してきた連中に、みんな騙されてきたのだ。
砂糖は、悪い食品ではない!
砂糖だけで、3年間も生きた女性がいた。
他の栄養素だけで、3年間は生きられない。(※2)

フルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)を含む食品は、穏やかにダイエットを促す。
特に、ハチミツは、優れた食品と言える。(※3)



(※1)
1930年代には、すでに糖尿病を引き起こす原因は食事中の脂肪であり、高炭水化物食や脂肪の少ない食事では糖尿病に予防的に作用することが報告されています。1970年代には、砂糖摂取量が多い男性は、より少ない男性よりも糖尿病になりにくいことが示されています。2003年には、閉経後の女性を対象とした臨床実験で、低脂肪(高炭水化物)で体重が著明に低下した結果が報告されています。また、単糖類及びニ糖類を総カロリーの85%まで高めた食事では、それらの45%の食事と比較して著明に空腹時血糖値およびインシュリン値の低下が認められました。
(「ハチミツ自然療法の最前線」p160)
 ヒトの臨床実験でも、男性ではショ糖の摂取量が高いほど、ボディ・マス指数(body mass indices[BMI])が低下することが報告されています。その一方で女性では、脂肪摂取量の増加と体重増加の相関関係が認められています。そして肥満の原因である高脂肪でも砂糖を混ぜると、肥満につながらないことも分かっています。
 逆に糖質を制限したケトン食(低炭水化物・高脂肪食)では、ストレスホルモンであるコルチゾールが上昇します。コルチゾール上昇が肥満と関連していることは現代医学でも認めているところです。
(p166)

(※2)
2021年7月の臨床ダイジェストの臨床ニュース(m3.com,2021年7月9日)に大変興味深い臨床症例が報告されていました。「3年砂糖をなめるだけ―神経性やせ症女性の心停止の理由【研修最前線】」と題する症例報告です。
 この3年、砂糖を舐めるだけの食生活を送っていた40歳代前半の女性が、ショック状態で自治医科大学附属さいたま医療センターへ救急搬入されてきたもので、まもなく心停止で亡くなっています。これまで、神経性やせ症(2年前と3年前に敗血症性ショックを起こし救急搬送、挿管となった経験あり)および右大腿骨骨折(数ヶ月前)の既往があります。
 搬送時の所見では、記載の内容を見る限り、血圧低下以外には特に目立ったサインはありません。
 血液検査では、低血糖、アンモニア、肝臓酵素と乳酸の上昇と甲状腺機能の低下が認められたようです。心電図は正常だったようですが、心臓はポンプとして機能していないという所見が認められています(左室駆出率[EF]は20%程度)。
 この女性の場合、特に文中にことわりがないので、黒砂糖でなく、白砂糖を3年間舐めていたと思われます。砂糖が命綱であることを直感的に分かっていたのでしょう。しかし、白砂糖でもいずれ限界が訪れます。この心臓機能停止は何故起こったのでしょうか?
 この連載記事では見事にその回答を書いていましたが、これは典型的な「脚気(beriberi)」です。ビタミンB1不足による糖のエネルギー代謝ブロック(ピルビン酸脱水素酵素[PDH]のブロック)によって臓器が機能不全になる病態です。脳神経系と心臓に真っ先に症状が出現します。脚気は日露戦争で多くの日本兵士の命を奪いました。白砂糖は命の源泉ですが、精糖しているためにビタミン、ミネラル類がまったくありません。通常は、他の食品からビタミン、ミネラル類を摂取するために、糖質は白砂糖でもOKなのですが、白砂糖だけだといずれ脚気になります。
 これは白米でも同じことが起きます(白米はデンプン質なので、白砂糖ほどはもたない)。この記事では血算のデータが記載されていないので貧血がったかどうかを確認できませんが、ビタミンB12も動物性食品からしか摂取できないので、ビタミンB12欠乏性の貧血が起こっていたと思います。
 砂糖は、グルコースとフルクトースに分解されて、アミノ酸、脂肪、コレステロール、遺伝子などの構成成分と作ることができます。これが3年も持ち堪えられた主因です。砂糖はまさに命の源です。脂肪だけ、あるいはタンパク質だけでは、白砂糖のように3年間も持ち堪えられません。ビタミンやミネラルを含むハチミツ、フルーツや精製度の低いショ糖であれば、さらに長く持ち堪えられるでしょう。白砂糖だけで何年生きられるか?このような人体実験が倫理的にできないため、驚きの症例報告でした。
(p170)

(※3)
 細胞実験では、ハチミツによって脂肪細胞の脂肪滴(lipid droplet)のサイズが33.78%〜70.36%減少し、脂肪の蓄積が減少することが確かめられています。
 ヒトの臨床実験では、未加工のハチミツ(マルチフローラル)が使用されていますが、同じく体重減少、脂肪の減少が認められています。未加工の自然のハチミツのみならず、加工ハチミツでも体重減少が認められています。もちろん、これらのハチミツの体重減少効果は、脂肪の代謝から糖のエネルギー代謝に切り替わることで、基礎代謝が高まり、脂肪のデトックスが進むからです。糖のエネルギー代謝が高まることで起こる緩やかな体重減少では、主として体内の脂肪が徐々に減少していきます。またハチミツに含まれるフラクトオリゴ糖(fructo-oligosaccharides,グルコースにフルクトースが2〜4分子結合した糖質)は、細胞内の脂肪合成を抑える作用があるため、ハチミツの体重減少効果に寄与しているという興味深い研究も報告されています。このようにハチミツに代表される糖質(特に単糖類、ニ糖類)は、糖尿病、肥満などの慢性炎症で引き起こされるメタボリック・シンドロームの真の治療薬なのです。
(p166)
 白砂糖に含まれるグルコースだけでも、免疫(形態形成維持の一部)の要とされる胸腺のコルチゾールによる分解を防いで免疫抑制を解除します。さらに、グルコースにフルクトースが結合した白砂糖であれば、免疫抑制作用のあるストレスホルモンであるコルチゾールの分泌そのものを抑えます。2018年に報告されたヒトの臨床試験でも、砂糖水は75kmのサイクリングの後のコルチゾール上昇をバナナと同程度に抑えています。2018年および2019年に報告されたヒトの臨床試験では、砂糖は激しい運動後のリーキーガット(leaky gut,腸粘膜透過性亢進)およびエンドトキシン上昇を防ぐことが示されました。ハチミツでもエンドトキシンが抑えられることは前述した通りです。
 次に白砂糖に含まれるフルクトースについても見ましょう。まず、フルクトースは糖のエネルギー代謝の要であるピルビン酸脱水素酵素(PDH)を活性化して、グルコースやデンプン質よりも糖のエネルギー代謝を高めます。1日100g以下の白砂糖(1日の摂取総カロリーの10%以下)のフルクトース量(50g以下)では、空腹時血糖値やHbAIC(数ヶ月前の血糖値の指標)値を減少させることが分かっています。
 体重減少に関しては、2011年に報告された臨床試験において、フルクトース摂取量が50〜70g/日のグループは、20g/日以下の摂取量のグループと比較して、6週間後にはより多い脂肪量の減少(4.19kg vs 2.83kg)が認められています。
 もちろん、グルコースとフルクトースのコンビネーションであるショ糖のほうが、グルコース及びフルクトース単独より糖のエネルギー代謝を高めることは言うまでもありません。
(p172)
posted by T.Sasaki at 10:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 病を駆逐せよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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