日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年09月26日

新型コロナ病とはちみつ

3回目。

免疫について」シリーズを読んだ人は、健康を維持する上で、糖のエネルギー代謝の重要性を認識した思う。
免疫力の要となるのが、糖なのである。
これは、新型コロナ病にも、もちろん適用される。

糖のエネルギー代謝が低下した人は、すなわち、免疫抑制となる。(※1)
そうすると、新型コロナ病、通常コロナ病に感染しやすく、重症化しやすい。
つまり、糖のエネルギー代謝の正常な人は感染しにくく、たとえ感染しても重症化しにくい、ということだ。(※2)

糖のエネルギー代謝をブロックする食べものを摂取しないことや生活態度を改めることによって、感染症に対抗できる。
まずは、プーファを食べないこと。(※3)
過剰な鉄は摂取しないこと。(※4)
精神的ストレスも、糖のエネルギー代謝をブロックし、免疫抑制となる。(※5)

そして、流行りのワクチンも、免疫を獲得するどころか免疫抑制に働く。
ワクチンを打っても感染するのは、このためであり、おまけに他の感染症や病気にもなりやすい。
結局のところ、糖のエネルギー代謝を阻害するからである。(※6)
ワクチンのオマケは、接種者からのエクソソームに気をつけなければならないこと。
しかし、しっかりした免疫力を持っていれば、防御できる。(※7)

騙されてワクチンを打った人への朗報である。
それは、免疫を基本的に強化する食べものを摂取すればよい。
代表的なものが、ハチミツである。
ショ糖、フルーツも、健康を保つ食品である。(※8)
したがって、糖質カットしすぎて、低血糖というのも良くない。
基本的に低血糖は、血栓を引き起こす。(※9)
毒のコロナワクチンを打って、血栓ができて死んだ人は、プーファ過剰か、低血糖だったのだろう。

フルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)が重要であるが、これらは、毒となる鉄イオンさえも無毒化し、体内毒であるエンドトキシンによる炎症もブロックする。(※10)
飲料として販売されているものの中の成分として、果糖ブドウ糖液糖があるが、これは毒物である。

https://mana-planet.com/hfcs-2020nov/(「manalog」)

ハチミツとビタミンB3、サイモクワイノンの同時摂取は、コロナ病に効果を発揮する。(※11)

(今回は以前と違って、※印を使い、引用文を末尾に記しました。専門的すぎるものは誰も読んでくれないので。笑。「免疫について」シリーズは、この方式に改めようと思っています。これは、みなさんの役に立つと思いますよ、ホント。)
(それから、以前、毒ワクチンで体がおかしくなった人にハチミツを1kgプレゼントしたのですが、本人曰く、効果があるのかわからないと。しかし、元気になって、タバコまで吸うようになりました。その後、入院して出てきません。タバコ毒で、体の免疫低下を招いたのだと思います。私たちの知らないうちに、体内の免疫機構は、一生懸命に毒と闘っているのですから、日常生活でいかに毒物に暴露されないかが、健康を維持する秘訣となるのがわかる事例だと思います。)



(※1)
免疫抑制とは、糖のエネルギー代謝低下によって、形態形成維持システムの中心となる白血球(食細胞)の食作用(ミトコンドリア機能)が廃絶し、「炎症ゴミ(生命場を破壊するゴミ)」が蓄積する状態を言います。免疫抑制状態では、食細胞が炎症ゴミを抱えても処理できず、過剰な炎症反応を引き起こします(食細胞死滅、炎症性サイトカインの放出)。
 食細胞が炎症ゴミを処理できない場合には、リンパ球も導入されます。その場合は、炎症がコントロールできずに慢性的なサイトカインストーム(全身の慢性炎症)へ発展することになります(急性炎症で死亡する例が、敗血症ショック)。これが感染症と呼ばれている病態やガン、神経変性疾患、自己免疫疾患の共通のベースにあります。免疫抑制状態では、当初は急性炎症が起こりませんが、最終的に中長期的に過剰な炎症を引き起こす結果に終わります。
(「ハチミツ自然療法の最前線」p54)

(※2)
 今までのあらゆる感染症もそうでしたが、今回の新型コロナウイルス感染症と呼ばれている病態でも、罹患したとされる人や重症化する人たちの特徴は高齢者(特に男性)ということ以外にも、肥満、糖尿病、慢性腎不全、高血圧、心臓血管疾患、慢性呼吸器疾患などの持病を持つことでした。これらのリスク要因に共通しているのは、糖のエネルギー代謝の低下です。さらに、新型コロナウイルスと呼ばれている物質はダイレクトにミトコンドリア(電子伝達系複合体T)にダメージを与えて糖のエネルギー代謝を低下させます。
 これらの糖のエネルギー代謝低下による病態に対して、ハチミツはすでに効果があることが分かっています。また新型コロナ遺伝子ワクチンによる副作用が出やすい人の特徴として、体力の低下した高齢者(frail adults)や経済的困窮状態にあるという要因があることが観察研究によって報告されています。加齢や経済的苦境という基本的な生活環境の低下は、糖のエネルギー代謝の低下をもたらします。したがって、ハチミツのウイルス感染症なる病態やワクチンの副作用に対する効果は、あくまでも私たちの心身の糖のエネルギー代謝を高める作用によるものです。
(前掲書p44)

(※3)
実際にプーファは、新型コロナウイルス感染関連死を高める主要な要因です。新型コロナウイルス感染症の重症例で話題となった、激烈な全身の炎症を引き起こす「サイトカインストーム(cytokine storm syndrome[CSS,hypercytokinemia])」も、糖のエネルギー代謝のブロックによることが報告されています。
(前掲書p48)

(※4)
鉄過剰は、白血球の食作用をブロックして強力な免疫抑制作用をもたらすだけなく、敗血症ショックの原因であるエンドトキシンなどの毒物の産生を高めます。プーファは、オメガ3の強力な食作用ブロックおよびミトコンドリアのエネルギー代謝を阻害することで、鉄と同等の免疫抑制作用をもたらします。新型コロナウイルスもプーファや鉄と同様にミトコンドリアにダメージを与えて免疫抑制を引き起こします。
(前掲書p55)

(※5)
2021年の疫学的調査で、1560人(平均年齢15歳)の学生を対象にして、新型コロナウイルスの抗体の有無と「ロングコビット(Long-COVID19)」の関連が調べられています。その結果、抗体の有無にかかわらず、症状の出現に差はありませんでした。つまり、新型コロナに罹患していようが、いまいが「ロングコビット(Long-COVID19)」の症状が出現したということです。論文の結語でも触れられているように、この「ロングコビット(Long-COVID19)」は、実際は、長いパンデミック(フェイクパンデミック)騒動による、つまり各種の非人道的なロックダウン政策による子供の心身への悪影響(Long-Pandemic Syndrome)を反映しているに過ぎないということです。
 そのロングコビットは、「慢性疲労症候群(myalgic encephalomyelitis/chronic fatigue syndrome[ME/CFS])」と同じミトコンドリアの糖のエネルギー代謝がブロックされた病態であることが報告されています。
(前掲書p52)

(※6)
 ワクチンは、遺伝子ワクチンでなくとも免疫抑制をもたらす成分(ホルムアルデヒド、重金属、ナノ粒子、ポリソルベートなど)が詰まっています。特に遺伝子ワクチンの主成分はナノ粒子です。ナノ粒子そのものが白血球(食細胞)の食作用をブロックあるいは過剰刺激することで、最終的に強い免疫抑制作用をもたらします。ナノ粒子のサイズが小さくなるほど、この免疫抑制の作用が強くなります。その一つの理由として、粒子サイズが小さくなることで、表面積が大きくなり、金属などがイオンとして流出しやすくなることが挙げられます。実際に鉄や銀などのナノ粒子は、致命的な炎症やアナフィラキシーショックを引き起こします。
(前掲書p63)

(※7)
 なんと遺伝子ワクチンを大量生産しているファイザー自身が臨床試験のプロトコールに「遺伝子ワクチン接種者に近づかないように」と記載しています。具体的には、ファイザーの新型コロナ遺伝子ワクチンを接種していない女性が、接種している女性の皮膚に直接触れる、あるいは近くで空気を吸うと、その女性が妊娠している場合には、
 ●流産
 ●早産
 ●赤ちゃんに母乳を与えることで赤ちゃんにダメージを及ぼす
 ●生まれた赤ちゃんに脳のダメージが起こる
ということが記載されています(プロトコールのp67の「8.3.5. Exposeure During Pregnancy or Breastfeeding,and Occupational Exposure」)
 さらに、「ファイザーの新型コロナ遺伝子ワクチンを接種していない男性が、接種している女性の皮膚に直接触れる、あるいは近くで空気を吸うと、その男性に感染する。そして、その男性が妻と性交渉を持つと、その妻が感染するので、子供をもうけないようにすべきである」と記載しています。製薬会社や研究者の一部が、ワクチン接種者からのエクソソーム(スパイクタンパク質や毒性のナノ粒子などを含む)が放出されることを知っていなければ、このような記載はあるはずがありません。
 これはワクチンのみならず、プーファ、エストロゲン、農薬や鉄剤などの毒性物質を慢性的に摂取している人にも同様のことが言えます。したがって、この場合の“感染”とは、病原体なるものがなくても、毒性物質によって炎症が引き起こされれば、細胞が破壊されて放出される細胞内成分(ダメージ関連分子パターン[damage-associated molecular patterns(DAMPs)])に暴露することでもドミノ倒しに炎症が起こり、“感染症の病態”(発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感、鼻水、咳など)になります。
 細胞内に入ってきた毒性物質の処理方法として、私たちの細胞はその一部をエクソソーム(exosome)という細胞外小胞として細胞外へ排出します。これが全身の血液を循環します。したがって、病態の人に近づいたり、密に接触したりすると、放出されたエクソソームに暴露するということです。ちなみに、新型コロナウイルスなる人工ウイルス感染に関しても、人工ウイルス(新型コロナのRNA)が含まれるエクソソームに暴露することで感染が成立します。遺伝子ワクチン接種者であっても、日常的に環境中のスパイクタンパク質などを含んだエクソソームに暴露することから、あらゆる病態に陥ることは避けられません。もちろん、こちらの糖のエネルギー代謝が回っていれば、これらの毒性物質を含んだエクソソームに暴露しても炎症を引き起こすことなく処理できます。
(前掲書p75)

(※8)
 新型コロナウイルスを含めたあらゆる感染症や遺伝子ワクチンの有害事象には、糖のエネルギー代謝を高めて免疫抑制を解除するしか近道はありません。フルクトース(果糖)とグルコース(ブドウ糖)のコンビネーションであるハチミツやショ糖は、そのままで糖のエネルギー代謝を高めます。具体的には、糖のエネルギー代謝でミトコンドリアに入る関門となっているピルビン酸脱水素酵素(pyruvate dehydrogenase[PDH])があります。この酵素が働くことではじめて、糖から取り出した電子がミトコンドリアでエネルギー(ATP)と二酸化炭素に変換することが可能になります。フルクトース(果糖)は、このピルビン酸脱水素酵素(PDH)を活性化することで、糖のエネルギー代謝を促進するのです。
 グルコース、フルクトースの代謝産物(Fructose-1,6-bisphosphate[FBP],fructose 1,6 diphosphate)は、マウスの敗血症モデルで、糖のエネルギー代謝を回復させて、活性酸素種の発生を抑えることが報告されています。ウイルス感染と呼ばれている病態も糖のエネルギー代謝障害(特にミトコンドリアがターゲット)がその本態であり、糖のエネルギーを回復することがウイルス感染の根本的治療であることが示されています。逆にケトン食などの糖質制限食では、ミトコンドリアの機能不全が起こるため、糖のエネルギー代謝が低下します。
 さらに、グルコース、フルクトースの代謝産物(Fructose-1,6-bisphosphate[FBP],fructose 1,6 diphosphate)は、臨床試験(健康人に静脈内投与)で糖のエネルギー代謝を高めて、脂肪のエネルギー代謝を低下させることが示されています。脂肪のエネルギー代謝は、あらゆる慢性病の病態を作ります。今回の新型コロナウイルス感染症のリスク要因で繰り返し論文掲載されているものは、肥満、糖尿病などのメタボリック・シンドロームの存在です。これらのメタボリック・シンドロームの根本的解決も糖のエネルギー代謝を回すハチミツ、ショ糖、フルーツなどの良質な糖質の摂取です。
(前掲書p104)
ハチミツやショ糖(いずれもフルクトース+グルコース)は、白血球の食作用を高めることやストレスホルモンを抑えることで、遺伝子ワクチンやあらゆる慢性病の病態の基礎となっている免疫抑制を解除する作用があるのです。
(前掲書p111)
遺伝子ワクチンに限らず、ワクチンには成分表示されていない物質も多く、また製造過程での異物混入もあるため、実際は何にアレルギー反応が起こっているかは知る由もありません。しかし、遺伝子ワクチンが毒性物質の塊である以上、何らかの排出症状の一つとして、アナフィラキシー反応が一定数起こることは避けられません。
 それ以外にも、私たち宿主側にもアレルギーやアナフィラキシーを引き起こす重要な問題があります。
それは、ズバリ低血糖です。低血糖は炎症を加速し、アレルギーやアナフィラキシーショックを誘発します。グルコースやフルクトースの投与による血糖値上昇自体がこのアレルギー反応を抑えるのです。さらに、グルコース、フルクトースの代謝産物(Fructose-1,6-bisphosphate[FBP],fructose 1,6 diphosphate)は、肥満細胞からのヒスタミンの遊離を抑えて過剰なアレルギー、炎症反応を鎮めます。2021年に報告されたストレスモデルのラットの実験では、高フルクトース食を与えると、ストレスによる炎症(TNF-αの抑制)だけでなく、肝臓の脂肪蓄積も抑える結果が出ています。
 また、プーファの脂質過酸化物は、アナフィラキシーを誘発・増強します。
(前掲書p123)

(※9)
 何より低血糖および炎症そのものが血栓を引き起こすことをほとんどの専門家がしりません。
実際に血糖値が急に100mg/dlを切ると心臓虚血発作が起こります。ハチミツなどの糖質によって糖のエネルギー代謝を高めると、二酸化炭素が大量に産生されます。その二酸化炭素は血栓傾向になった血管を拡張して循環を良くし、乳酸や炎症性物質の発生を抑えることで血栓の原因となる炎症を止めます。
(前掲書p129)

(※10)
 鉄の体内の蓄積は、思春期以降に男女とも高まります。男性では総じて女性よりも4.6倍程度の鉄の蓄積量があります。これが、男性が女性よりも寿命が短い最大の理由です。女性では、閉経までは生理の間に鉄を排出することができます。しかし、女性でも閉経以降は、鉄の蓄積量がアップします。高齢者では、女性でも新型コロナ遺伝子ワクチンの副作用が多いのも、この鉄の蓄積量が若い頃よりもアップしているからです。したがって、体内に蓄積する鉄が多い人ほど、この新型コロナ遺伝子ワクチンの致命的な副作用(血栓症や炎症、例えば脳血栓、心筋梗塞、心筋炎、膵炎など)に見舞われることになります。
 グルコース、フルクトースの代謝産物(Fructose-1,6-bisphosphate[FBP],fructose 1,6 diphosphate)は、鉄イオン(ferrous iron,Fe(
2+)と結合することで、炎症を抑え、神経変性炎症を予防することが分かっています。フルクトース(果糖)、グルコース(ブドウ糖)には、鉄のフェントン反応で生じたハイドロキシラジカル(プーファから猛毒のアルデヒドを発生させる)を消去する作用がありますが、グルコース、フルクトースの代謝産物(Fructose-1,6-bisphosphate[FBP],fructose 1,6 diphosphate)はさらにその効果が高いことが認められています。この最大の感染症や慢性病の主因の一つである鉄は、体内でフリーの状態にすることほど危険なことはありません。フルクトース、グルコースのコンビネーションであるハチミツは、そのフリーの鉄をキレートし、かつ鉄とプーファによる脂質か酸化反応を抑えて感染症及びワクチンの副作用を軽減する作用があるのです。
(前掲書p115)
 エンドトキシン血症は、小腸内の腸粘膜にダメージが及び(リーキーガット、leaky gut)腸内のバクテリア(あるいはバクテリアから放出されるエンドトキシン)が血液中に入ること(bacterial translication)が主要な原因です。ハチミツには、このバクテリアが小腸から血液内に入るのを防ぐ効果があります。
 その他、糖のエネルギー代謝を回すビタミンB1、プレグネロロン、プロゲステロンなどもエンドトキシンによる炎症をブロックします。
(前掲書p118)
遺伝子ワクチンによる血栓症の一つの原因として、血小板活性化因子(platelet-activating factor[PAF])を誘導することが報告されています。ハチミツは、新型コロナウイルス感染や遺伝子ワクチンの血栓に対して、血小板活性化因子(PAF)をブロックすることで抗血栓作用を持ちます。ちなみに、アナフィラキシーに関与する肥満細胞などの脱顆粒でも血小板活性化因子(PAF)が放出されます。したがって、脱顆粒を抑える糖質は、同時に血栓形成を抑えるのです。
 鉄の過剰でも血栓傾向になります。鉄による炎症によって、血管内皮細胞に「組織因子(tissue factor[TF/CD142/coagulation factor V])という血液擬固系を促進するタンパク質が発現することが指摘されています。
 さらに、血液中のフリーの鉄は、パラフィブリン(parafibrin、血栓の主成分であるフィブリンと同じ成分)という難溶解性の物質を形成し、血管の壁に付着させて血栓の原因になります。そして、血液中のフリーの鉄は、ハイドロキシラジカルという最も反応性の高い活性酸素種を発生させることで、フィブリンという血栓の主成分を作り出します。ハチミツやショ糖などの糖質は、前述したように鉄をキレートし、鉄とプーファによる脂質過酸化反応を抑えることで、同時に血栓を予防します。
(前掲書p128)

(※11)
2021年の報告では、ミトコンドリアの電子伝達系の複合体Iの障害(スパイクタンパク質や脂質のエネルギー代謝で起こる)による活性酸素種過剰発生に対して、グルコースとビタミンB3(ナイアシノマイド)が有効であったことが報告されています。ビタミンB3はピルビン酸脱水素酵素を活性化して、糖のエネルギー代謝を回す物質です。
(前掲書p110)
 ハーブのブラッククミン(black cumin,Nigella sativa L.)の主成分であるサイモクワイノン(thymoquinone,チモキノン)は細胞の電子過剰による過剰な活性酸素発生から鉄によるプーファの脂質過酸化反応を防ぐ酸化物質で、ミトコンドリアの電子伝達系で電子のリレーに使用されています。ハチミツの主成分であるフルクトース(果糖)、グルコース(ブドウ糖)は、もちろん糖のエネルギー代謝を回す酸化物質です。このように酸化物質とは、本来糖質からの電子を細胞内からミトコンドリアでリレーしていくのに必須の電子受容体なのです。
 残念ながら、サイモクワイノンを現代医学では、その逆の抗酸化物質と誤解しています。抗酸化物質は、電子供与体(electron donor)という電子を与える性質を持っています。しかし、サイモクワイノンなどの酸化物質はその逆の電子受容体(electon donor)という電子を受け取る性質を持っています。ちなみに、現代医学および一般の健康ポップカルチャーでは、活性酸素種(ROS)、アルデヒド(プーファから形成される過酸化脂質)や重金属類を酸化物質と誤解しています。厳密には、活性酸素種、アルデヒドや重金属類は、強引に他の物質から電子を奪う(ekectron depriver)性質を持っているのであり、糖のエネルギー代謝における電子の受け渡しで電子を受け取る酸化物質とは異なるものです。強引にある分子から電子を奪う過程で、その物質は変性していきます。この変性した物質が炎症の火種(炎症ゴミ)になるのです。
 サイモクワイノンは、危険な細胞内電子を受け取って無毒化します。一つの電子を受け取るとセミクワイノン(semiquinone,セミキノン)となり、さらにもう一つの電子を受け取るとサイモハイドロクワイノン(thymohydroquinone,チモヒドロキノン)に変化します。抗酸化物質というのは、この電子で充満しているサイモハイドロクワイノンであり、これはサイモクワイノンの正反対の電子供与体となります。
 2020年4月30日〜7月29日まで、新型コロナウイルス感染症の中等〜重症者303人を対象にして、ハチミツとサイモクワイノンを含むブッラククミンのコンビネーションを投与したランダム化対照臨床試験(RCT)を行った結果が報告されています。
 ハチミツは体重1kgあたり1g/日、ブラッククミンは体重1kgあたり80mg/日を13日間にわたって投与しています。その結果、プラセボのグループと比較して、ハチミツ+ブラッククミン投与のグループでは、重症の感染症の死亡率が4倍低下しました。また、中等度〜重症の人に対して、ハチミツ+ブラッククミン投与のグループではプラセボのグループと比較して、2倍早く症状の軽減が認められています。また重症の人に対して、大幅に退院率を高める結果も出ています。このようにハチミツに糖のエネルギー代謝を高める酸化物質を加えると、より早く感染症と呼ばれる病態(免疫抑制状態)が改善するのです。
(前掲書p137)
posted by T.Sasaki at 15:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 病を駆逐せよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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