日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年09月25日

2そう曳きか、その他の漁業か?

こんにちは。

昼いかがダメなら夜いかを、と思って、昨夜操業してみたが、5個しか獲れなかった。
早帰り。
2そう曳きが獲ってきても、いか釣りなんて、毎年こんなものだ。

非力ないか釣り漁業」では、2そう曳きトロールの乱獲によって、小型いか釣り漁業が壊滅的になっていることについて記した。
いか釣り漁業だけでなく、たら延縄漁業も壊滅的である。
今年、宮古に水揚げされているまだらも、史上最低記録になりそうだ。
過去、非常に小さいまだらを水揚げしてきた2そう曳きトロールに、かなりの原因があるのは間違いない。
あんな小さい魚を水揚げしてきて、心が痛まなかったのだろうか。

と、このように、報道機関や水産機関が強烈に指摘していたら、彼らは、網に入った小さい魚を、海へ捨ててきただろう。
死んだ状態の魚を。
考えれば考えるほど、2そう曳きトロールという漁法は、史上最悪なのである。

彼らが操業すればするほど、日本の海は貧乏になり、他の漁船漁業は維持できなくなる。
逆に、彼らが操業をやめれば、日本の海は豊かになり、他の漁業はやがて復活する。
するめいかに限ってみれば、「非力ないか釣り漁業」にあるとおり、たくさんのするめいか親魚が生き残る。
そして、それらはやがて産卵し、次年度以降への資源増加へと向かう。

2そう曳きトロールにも、インドネシア人が乗り始めたと噂を聞く。
インドネシア人にあげる給料は、インドネシアへ送金され、日本からの資金流失を意味する(「インドネシア人労働者の良し悪し」に登場する“彼”に私が言ったことは、そういうことだ)。
2そう曳きトロールが日本の海を貧乏にしているのだから、魚の不足分は海外から調達しなければならない。
その調達資金も、海外へ流失することになる。
彼らが操業すればするほど、日本は貧乏になるのである。

2そう曳きトロールをやめさせるのがいいか、それとも、その他の小型船を潰すのがいいか、日本の海のためにどちらをとるかを考えたら、結論は見えている。
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