ふたたび、こんにちは。
「
県のいか釣調査に意味はあるのか」に書いてあるように、私は、釜石湾で操業していた。
最初は山田湾でやってみたのだが、小さいするめいかばっかりだったので、南ほど大きいのではないか、ということで、釜石を拠点にした。
地元船が出る前はこれでよかったが、釜石地区の船が出揃ったところで、私は撤退した。
ずっと地元にしかいない船にすれば、私は邪魔だろうな、という考えがあったからである。
その後は、ほぼ、御箱埼から北ばっかり操業し、釜石湾には行っていない。
なぜか、今年の船越湾はパッとせず、結局、山田湾を中心に操業している。
少しばかり大きくなったが、漁は終わりに近いような気がする。
どこを操業しても、突然、いかが揚がらなくなることがある。
まぐろ様の登場である。
まぐろ様が登場しなければ、朝まで形はあるのだが、登場すれば、その晩は終わり。
まぐろ様の意向が、いか釣り漁業者の殺生権を握っている、といい。
これは、宮古樫内沖(通称トンガリ沖)で操業した時の写真だが、中層に赤黄色い帯が映っている(被害報告の写真として提出予定)。
まぐろである。

日本海とは映りが違う。
日本海のは、山型に映る。
まぐろ様の登場前は、海底からの40mくらい盛り上がったプランクトンの反応があったのだが、このように、薄く海底にねっぱった反応しか映らなくなった。
当然、するめいかは揚がらなくなる。
青太(宮古弁かな?オアザメのこと)が来れば、針を持っていくが、するめいかも揚がる。
まぐろに比べれば、まだ青太のほうがいい。
今では、他業種の漁師たちに、お願いしている。
まぐろを駆除してくれ、と。
まぐろは増えすぎて、害獣である。
posted by T.Sasaki at 11:44|
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いか釣り漁業
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