日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年06月30日

県のいか釣調査に意味はあるのか

こんばんは。

岩手県には、漁業調査やその他の観測をする北上丸というのがある。
先日、釜石尾崎で操業中、コンマ8マイルで、北上丸が集魚灯を点けた。
いか釣調査である。
この調査に、意味があるのか。

その数時間前には、三貫島のオカ側に電気を点けた。
前日、私ともう1隻の船が操業したところだ。
この調査にも、意味があるのか。

彼らが集魚灯を消して帰港する時、釜石漁業無線局に連絡したのだが、それに続いて、私は北上丸に声を掛けた。
「どういう考えで、このような調査をやっているのですか?」と。
非常に回答に困る質問だったろうが、しかし、彼らは、ちゃんとした目的というのを持ってやっているのではなく、ただ、やっているだけの調査なのである。
カネやエネルギーの無駄遣いである。
そのことを指摘して、「いか釣り漁業者と話をしながら、調査をしたらどうか」と提案しておいた。

県の水産部署というのは、アホばかりいるのではないか、と思う。
以前、いさだ漁業許可の失効に関する件で、県庁にいたM課長と話をしたが、あの時でさえ、水産振興課という部署の目的からして、失効した許可を出してもよさそうなものを、ずっと以前の文書を持ち出してごり押しされ、拒否された。
何を考えて水産行政を行っているのか、という疑問が、そのまま何年も変化しないままなのだ。
数年前、沖底のするめいかTACに関する違法操業に関する件も、本当のところ、県の共通理解になっているのかどうかさえ、怪しい。
あんなのは、県にとって、屈辱ではないのか。

このような大不漁の原因は、自然環境に由来するとはいうが、原因そのものは、資源不足を招いた水産行政である。
水産庁の施策に対して、県が何の意見も言えないのなら、少なくとも、漁業調査で役に立とう、という考えが全くない。
他船がいない所を調査し、「タネがありますよ」でいい。
税金で動いている船は、どうやって、その税金を還元できるか、考えて動かすべきである。
posted by T.Sasaki at 18:56| Comment(0) | TrackBack(0) | いか釣り漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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