日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2023年06月16日

腸内環境(免疫について 6)

3回目。

またまた「免疫について」シリーズ。

腸内環境とか腸内フローラとか、よく耳にするが、これは、もちろん大事である。
それをサイエンスの世界から説明しているのが、ドクター崎谷である。
形態形成維持と細胞のゴミ処理」の最後に、腸内のインフラマソームが登場しているが、これがアンテナの役割をしている。
食物繊維の過剰摂取はよくない。(※1)
それだけ食べさせようとする健康食品の宣伝は、何とウソの多いことか!
食物繊維も、ほどほどに。

エンドトキシンなどの毒物が、小腸粘膜から血液中へ放出される現象を、リーキーガットという。
毒物が血管を通じて循環するのだから、全身に炎症を促す。
これは、アルコールの摂取などで起きる。(※2)
したがって、酒は、あまり飲まない方がよい。
でも、無理かも(笑)。

抗生物質の投与は、もともと共生している体内のバクテリアを破壊する。
これにより、アレルギー疾患になる。(※3)
私は、小さい頃、体が弱く、病院に行けば、ペニシリンをたくさん打ったと聞いている。
だからなのか、アレルギー性鼻炎に毎年悩まされる。
30歳を過ぎてから、食物アレルギーにもなった。
私的には、薬害の一つに数えられる。
それから年を取ったら、極端な偏食を避け、腸内微生物のバランスを保つようにすること。
ボケたくないし(笑)。(※4)

腸内環境を良くするために、有益なバクテリアを摂取する療法があるそうだ。
プロバイオとか、呼ばれているらしい。
しかしこれは、逆に有害である。
体内で作られるL型乳酸と違って、投与されるD型乳酸は解毒が難しく、余計に体内のエネルギーを消費する。
バクテリアが消化できないセルロースを摂るほうが、ずっといい。(※5)

精神的ストレスも腸内環境を変化させる。(※6)
だから、再び、「怒るな!悩むな!」(笑)。

さらに、慢性的な騒音やWi-Fiや携帯などの電波も、腸内環境が変化させ、リーキーガットも起こすようだ。(※7)
必要とされるスマホの使用は、結局のところ、現代社会の淘汰圧の一つということになる。
電波に強い人間だけが、健康で生き残る、ということか。



(※1)
 私たちの腸で消化できない、あるいは消化が難しい食物繊維をエサとして、腸内のバクテリアは酢酸(acetate)、酪酸(butyric acid)などの短鎖脂肪酸(遊離脂肪酸)を産生します。
(中略)
 この短鎖脂肪酸は、好中球などの食細胞を刺激して活性酸素種(ROS)の放出や食作用を促します。これは食細胞の細胞内のアンテナであるインフラマソーム(inflammasome)に短鎖脂肪酸が処理すべきゴミ(mess)として認識されることになります。この小腸内の食細胞の活性化によって、他のバクテリアなどの微生物の侵入も防がれているのです。
 さらに、短鎖脂肪酸は、小腸粘膜細胞(上皮細胞)の細胞内にもあるインフラマソーム(inflammasome)も刺激します。その結果、小腸粘膜細胞からは持続的にインターロイキン18(IL-18)というサイトカインが放出されます。このサイトカインは腸粘膜細胞間にあるゴブレット細胞から粘液を腸管内に放出させたり、パネス細胞(Paneth cell)から抗菌ペプタイド(AMPs:antimicrobial peptides)を放出させたりして病原性微生物の侵入を防ぎ、腸粘膜のバリア機能をキープしています。
 一方、短鎖脂肪酸は小腸粘膜上皮細胞、食細胞のいずれのインフラマソームにも作用してインターロイキン1-β(IL-1β)を放出させます。このインターロイキン1-β(IL-1β)は持続的に放出されると慢性炎症を引き起こします。しかし、抗ガン剤治療時のように一過性に小腸粘膜にダメージが及ぶような場合には、リンパ球に作用してインターロイキン22(IL-22)が放出されてむしろ組織修復に働きます。インターロイキンのような生理活性物質もコンテキスト(生命場)依存で正反対になるのです。
 インフラマソームやToll様受容体(TLR)は、食細胞のアンテナ(受容体)です。バクテリア、ウイルス、脂肪酸などの刺激を受けて食細胞を活性化します。この活性化が弱いと腸粘膜維持のように組織の健康の場を維持(ホメオスターシス)できません。
 しかし、食細胞が活性化しすぎると、今度はリンパ球まで巻き込んで“病的”状態である「炎症」を引きおこしてしまいます。これが、私が消化の悪い食物繊維の摂取に警告を鳴らしている一つの理由です。消化の悪い食物は、腸内(大腸内)のバクテリアのエサになり過剰に増殖するとともに短鎖脂肪酸やエンドトキシン(内毒素)を過剰に放出し、炎症を加速することになります。
 それ以外にも酪酸などの短鎖脂肪酸(腸上皮細胞)は、腸粘膜の底にある幹細胞(腸粘膜幹細胞)の増殖を抑えます。腸粘膜細胞(腸上皮細胞)は、三〜五日で入れ替わる新陳代謝の激しい細胞です。したがって、過剰に酪酸があると幹細胞の増殖が抑えられて新陳代謝ができなくなります。また過剰な短鎖脂肪酸は、血液内に吸収されてランドル効果による糖のエネルギー代謝(生命の中心システム)の阻害を引き起こします。その結果、体内に余分な脂肪蓄積が起こります。
 つまり、過度の量の短鎖脂肪酸が産生されて、その結果適度に食細胞が活性化している状態がベストということです。
(「慢性病は現代食から」p16)

(※2)
近年、腸のバリアが壊れる(小腸粘膜上皮細胞間の結合に隙間ができる)ことで、重症の感染症や自己免疫疾患を引き起こすことが報告されるようになりました。
 腸のバリアは、小腸粘膜上皮細胞どうしが隙間なく結合することによって、無秩序に小腸粘膜から血管内に物質が移行することを防いでいます。この腸のバリアがあるおかげで、発がん物質や病原性微生物、あるいはそれに由来するゴミ(マンプス MAMPs、エンドトキシンがその代表)が血液の中に入って全身に循環することを最小限に抑えています。
 この腸のバリアが何らかの原因によって壊されることを「リーキーガット(leaky gut)」と呼んでいます。専門用語では「小腸の透過性亢進(increased intestinal permeability)あるいは腸管漏出症候群」といいますが、最近ではサイエンス誌などに掲載される医学論文でも「リーキー(leaky)(「漏れる」という意味)という単語を使っています。
 リーキーガットの原因は、オメガ3などプーファ(多価不飽和脂肪酸)、セロトニン、アルコールなど様々ありますが、バクテリアそのものでも引き起こされます。
(前掲書p21)

(※3)
 これは日本の研究ですが、五歳児において二歳までにペニシリンなどの抗生物質の使用経験のある子どもは喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患に有意にかかり易いことが報告されています。
 米国の最新の大規模調査では、生後六か月までに抗生物質の投与を受けると有意にアレルギー疾患になることが報告されました。この調査では、胃酸を止める薬(H2ブロッカー、プロンポンプ阻害剤)の投与を受けても同じように有意にアレルギー疾患になることも分かっています。
 抗生物質はバクテリアの増殖を止める物質ですから、抗生物質を服用すると体内に共生しているバクテリアも死滅します。そして投与した抗生物質に耐性のあるバクテリアのみが生き残ることになります。
 この状態は、もともと私たちの体内に共生していたバクテリアを壊した結果に他なりません。現代医療では、胃酸を抑えることでも消化管内の微生物バランスを壊すことになることまで意識が及んでいません。
 これはバクテリアの例ですが、私たちと共生している微生物のバランスが崩れると免疫異常(アレルギー疾患)を引き起こすことになるのです。共生微生物が私たちの免疫システムに大きな影響を与えていることを示しています。
 抗生物質で完全に腸内細菌を死滅させると、興味深いことに逆の効果が出ます。過去の研究で、完全に腸内の無菌状態のマウスは、通常のマウスよりも長生きであることが報告されています。
 これは腸内細菌によるエンドトキシン(内毒素)の負荷が低下することが要因になっていると考えられています。なぜなら増殖した腸内細菌から産出されるエンドトキシン(内毒素)は、血管に入って全身に炎症を引き起こすからです。慢性病や老化のほとんどにエンドトキシンが絡んでいます。
 また、腸内無菌状態のマウスでは、通常のマウスよりも各臓器に脂肪蓄積が少なく、体内産生の抗酸化物質も多い健康体であることも分かっています。実際に無菌マウスに通常に育ったマウスの便移植をすると、60%の体脂肪増加、インシュリン抵抗性および高血糖が起こります。
 アルコールによる肝臓障害も、腸内が無菌状態のマウスは、通常のマウスよりも起こりにくいことも報告されています。アルコールはリーキーガットを起こす代表物質です。リーキーガットが起これば、腸内細菌が産出したエンドトキシンは大量に血管内に移行して、肝臓(その他の臓器にも)に炎症を引き起こします。
(前掲書p25)

(※4)
  現実の社会では、腸内を完全に無菌状態にキープすることは無理ですから、腸内微生物の増殖を抑えること、多様性をいかにキープするか(単一のバクテリアを過剰増殖させない)が鍵になります。実際に加齢とともに腸内細菌の多様性が低下すると、認知機能までが低下していきます。
(前掲書p28)

(※5)
 プロバイオ、プレバイオは、最終的に無菌状態が初期設定である小腸に乳酸を産生するバクテリアを増殖させることで全身にダメージを与えます。(小腸は実際に大腸よりもバクテリアの数が少なく、多様性も少ない)。
(中略)
 なんと乳酸菌のプロバイオ(Lactobacillus species and Bifidobacterium)を摂取したグループで高率に判断力、記憶力、集中力の低下や意識混濁が認められたのです。
 これは過剰な乳酸菌が産生する乳酸が血液中に入り、脳に回ったからです。乳酸は生体毒で、特に脳神経細胞にダメージを与えるのです。
(中略)
 乳酸は単なる代謝産物ではなく、様々な生理活性機能を持ち、それが病気の場も作る原因になる物質といえます。その中でも糖のエネルギー代謝を止めることと、細胞内還元状態(細胞内アルカリ性=病気の状態)にすることは、プーファ(多価不飽和脂肪酸)に匹敵するといえるでしょう。
 慢性病の人では乳酸の値が高くなっています。この場合は糖の代謝が上手く行かずに(不完全燃焼して)、乳酸という廃棄物が作られているわけです。
 私たちの体内で産生される乳酸タイプはL型乳酸とよばれています。一方、乳酸菌が産生する乳酸は、これと違ってD型乳酸といいます。問題はここからです。D型乳酸はL型乳酸よりも解毒するのが難しいタイプなのです(L型乳酸の処理でも貴重なエネルギーを消費してしまうデメリットがある)。
(中略)
 過去にもプロバイオによって、特に状態の悪い人には真菌血症、バクテリア血症(バクテリア、カビが血液中に入る)、腸粘膜の虚血症状が起こることが報告されています。
 治療目的で使用されるプロバイオの代表はビフィズス菌、乳酸菌、サーモフィルス菌です。この三菌の十五種類を投与した動物実験においても、腸管感染症(クリプトスポリジウム症)を悪化させる結果に終わっています。
(中略)
 腸内細菌に関して、治療介入するのであれば、腸内細菌を過剰に増殖させないこと。そのためには、プロバイオや食物繊維(プレバイオ)のような消化の悪い食べ物(バクテリアのエサとなる)を避けて、エンドトキシンを減らすセルロースを含む食べ物(バクテリアが分解できない)の摂取を心掛けるようにしましょう。
(前掲書p34)

(※6)
ストレスが加わるとコルチゾール、エストロゲン、アドレナリン、成長ホルモン、エンドルフィン、オキシトシンといったストレスホルモンが私たちの体から産生されます。これらストレスホルモンこそは、腸内微生物の成長や機能に影響を与えて、腸内環境を変化させるのです。
 さらにストレスホルモンは、甲状腺機能を低下させることで消化管の蠕動運動や分泌液(胃酸や消化酵素など)の産生を低下させます。このことによって小腸内にバクテリアが過剰増殖することで、さらに慢性炎症を引き起こすエンドトキシンが血液中に流入するのです。
(前掲書p45)

(※7)
 慢性的な騒音はアルツハイマー病の発生に関与しています。興味深いことに、この慢性の騒音も腸内バクテリアの構成を変化させる(多様性を低下させる)ことが報告されています。この慢性騒音は、腸粘膜および脳血管内皮細胞のバリアを壊してリーキーガットおよび私が命名した「リーキーベッセル(leaky vessel:血管内皮細胞漏出症候群)」という状態を引き起こすことも分かっています。脳血管細胞のバリアが壊れると、脳神経細胞にフリーで鉄などの重金属や毒性物質が入り込みます。
 さらに、Wi-Fiや携帯などのマイクロ波(電磁波)に暴露すると、腸内バクテリアの構成が変化します。大腸菌やリステリアといったバクテリアが速く成長するようになります。これらのバクテリアは抗生物質耐性になっています。
 Wi-Fiや携帯などのマイクロ波は、歯の充填に使用されるアマルガムや口腔内に装着した歯列矯正器から毒性の強い重金属を放出させます(それぞれ、水銀、ニッケル)。これらの重金属は腸内に移行して、腸内細菌に影響を及ぼします。さらに、腸内細菌だけでなく、皮膚のバクテリアの構成も変化させます。
 Wi-Fiや携帯などのマイクロ波は、正式に国際ガン研究機関(IARC)で「ヒトに発ガンの可能性あり(Group 2B)」と認定されていますが、体内のアトピー性皮膚炎などの皮膚の慢性炎症疾患の大きな原因にもなっているのです。
 以上の例からもわかるように、慢性の騒音やWi-Fiや携帯などのマイクロ波(電磁波)は、目に見えないストレス”として、高プーファ食などと同じく確実に生体にストレスとダメージ(慢性炎症)を与える結果、腸内細菌までもが変化するのです。
(前掲書p47)


2023年10月31日改稿
posted by T.Sasaki at 14:22| Comment(0) | TrackBack(0) | 免疫について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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