こんばんは。
しばらく休もうと思ったが、イカを食べたい、と言われたので、しかたなく行ったら、10個ほど漁獲した。
非常にかわいそうな水揚げである。
本当は、まだ北海道にいればよかったのだが、何しろ、獲れている範囲があまりに狭く、船がゴチャっとなっているため、こういうのって、あまりいいものではない。
小型船同士の資源の奪い合いになる。
ある程度、利益を確保したから、あとは若い人たちが頑張ればいい。
私が北海道にいても、邪魔になるだけだった。
岩手の2そう曳きトロール軍団は、史上最高のするめいか単価で景気がよく、1日あたりの漁獲量を15トンから10トンへ減らしたそうだ。
私とすれば、ずっと15トンでやっていって、TAC数量に達したらするめいかを獲るのをやめてほしかった。
大陸棚の淵に、ある程度のするめいかが溜まってもらないと、私たちの釣り針には、イカはつかない。
岩手のトロールは、ほぼ毎日操業するから、沖から入ってきたイカを次々に獲ってしまい、イカが溜まるどころの話ではない。
この辺を配慮し、だらだらと操業するのではなく、TAC数量をしたら、休漁するのも一つの手段である。
かなり利益を計上したのだし、だらだら操業するよりも、休んだほうが経費節減にもつながる。
きっと乗組員も喜ぶはずだ。
何よりも海を休めるということは、魚類資源にも優しい。
特に、2そう曳きという漁法は、最悪の漁法なのだから。
もし、トロール船たちが、そういう配慮を始めたら、小型船のかご漁業にも影響を与えるだろう(最大の配慮は、2そう曳きをかけまわしに変えること)。
「お前たちも海を休めろ!」と言うこともできる。
こんなことは、お互いが言い合うべきなのだ。
2そう曳きの船主たちは、ほぼ、2代目か3代目の、海水を頭からかぶるという経験があったのかどうか、という世代である(おそらくない)。
彼らに資源増殖など頭になく、相当のカネを貯め込んでいるだろうから、行き詰ったらやめてしまえ、という程度の考えしか持っていないだろう。
ところが、これからもずっと、漁業を生業として生きていく若者たちにとっては、こういう考えを容認することはできない。
還暦がもうすぐの私でさえ、魚類資源不足になったことを、何とかしてやりたい、と思うから、このブログを書いたり、金沢漁業へ談判にいったり、水産庁や岩手県、果ては、取締り事務所へ文句を言ったりしている。
水産庁や県職員たちは、今のところ、人間的ではなく、機械的にしか仕事をしない。
だから、2そう曳きトロールに乗っている若い人たちや、岩手で唯一残っているかけまわしトロールの人たちなどの、トロール業界内部から、「こんなやり方では、本当に三陸沖に魚がいなくなってしまう」という声を上げ、積極的に小型船の団体に、話し合いを求めるくらいになってほしいと、私は思っている。
資源不足は、するめいかだけではなく、まだらも同じ。
まだら延縄も、震災後最低になる可能性がある。
悲鳴を上げているのは、小型船漁業だけでなく、水産加工業者も同じで、すでに冷蔵庫を止めたところも出てきている。
彼らも、乱獲に対し、声を上げるべきだったのだ。
本当のところ、岩手のトロール業界の船主、船頭たちは、このままずっと、2そう曳きをやるのがいい、と思っているのだろうか。
公の場で、彼らの声を聞いてみたい。
posted by T.Sasaki at 17:07|
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