日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2022年07月22日

みずだこを増やすアイデア

3回目、こんばんは。

先日、岩手県沿岸組合かご部会の総会書類の中に、今流行りの書面決議の用紙が入っていた。
せっかく在宅しているから、かごの総会を楽しみにしていたが、残念。
「周年操業の禁止」を、提案しようとしていたのに。

昨年、北海道の様似というところに行ってきたのだが、ツブかごを洗っていた地元の漁師と話をした。
様似では、ツブにはツブ用のかごがあり、エビにはエビ用のかごがあり、毛がにには毛がに用のかごがあるそうだ。
そして、漁期ごとに、道具を変えて獲る。
その道具を使う漁期もちゃんと決まっていて、周年操業の岩手とは、雲泥の差がある。

その後、臼尻に行って、H丸さんに話を聞いた。
臼尻では、たこ類は、たこ箱で獲る。
それもちゃんと漁期が決まっている。
もちろん、岩手で使っているかごは、北海道全域で使用禁止となっているそうだ。

以前、高浜のS丸さんに、「このかごは北海道では禁止だよ」と教えられていた。
理由は、魚を獲り尽くすからであり、別名「地獄かご」とも呼ばれているらしい。

岩手では、そんな魚類資源を脅かすかごで、周年操業をしているのだ。
自慢の世界三大漁場も、これでは、魚がいなくなるのは当然と言える。
今の使っている道具を、急に禁止にするのは、無理があるだろうから、最初に、周年操業をやめるということに取り組むべきである。
宮古地区のかご漁業者は、1名を除いて、周年操業はやっていない。
この1名がくせ者だ。

私は、いさだ漁でもそうなのだが、たこかご漁も,、切り上げだけは一番早い(笑)。
でも、今年は笑い事ではなく、黒いみずだこが獲れなくなったら、みずだこがぜんぜん獲れない。
入っているのは、獲るのもかわいそうな小さいどんこやかじかである。
かじかは、すぐに潜るからいいが、どんこはかもめの餌食となる。
これを、周年ずっとやる人の気持ちがわからない。

漁師というのは、基本的に、漁がなくなったら、道具を陸揚げするものなのだ。
しかし、岩手のかご漁業者たちは、平気で周年、道具を海に入れっぱなしである。
こんな人たちに、漁業をやる資格があるのかどうか。
片野さんに言わせれば、「資格がない」というだろう。

ここで、片野さんの講演会で聞いたことを、再び紹介する。
片野歩さん、岩手に来る」で、北欧では「TAC達成率はほぼ100%」と大雑把に書いたが、これは、TACの設定を最初から低くしているのである。
「増えた分だけ獲る」という思想を基本とする。
上述、高浜のS丸さんの話に戻るが、北海道のある地域のホッキ漁師たちは、やはり、増えた分だけ獲る、という考えで資源を守っているそうだ。
「増えた分だけ獲る」という考えを取り入れないと、魚類資源は減少する。

また北欧の話に戻る。
この通り、低めに設定されるTACのおかげで、大きい魚しか獲らないようになり、そのため、すぐにTACが消化され、あとは、旅行などをして休暇を楽しむのだそうだ。
北欧の漁師たちは金持ちで、休暇がいっぱい。
一方の日本の漁師は、貧乏暇なし。

すでに手遅れだが、これをよい教材として、今の若い人たち、まあ、50歳前の人たちが、どう考えるかだ。
50歳以上の漁師たちは、魚を獲り尽くした責任をとって、若い人たちの選択に従うべきである。
若い人たちが、「こうしよう!」という意志を尊重する。
50歳以上の漁師のする話は、資源増殖に関することのみ、耳を傾ける。
それでいい。

ここで、57歳の私の積極的な提案。

まずは、周年操業をやめる。
これは、すでに、総会書面決議に、今季方針に×を付け、理由として、周年操業をやめるようにと書いた。

2つ目。
岩手で近年、秋から冬にかけて、まだこが獲れるようになり、その際、少ないが、みずだこも獲れる。
大きいみずだこなど、交尾産卵間近だろう。
だから、目的を持って操業する意志を持ち、まだこのみを漁獲することにする。
これによって、みずだこの増殖機会が増える。

3つ目。
ミズダコの「大々」規格は放流せよで書いたこと。
後の世代のために、資源を増やそうとするなら、これくらいのことはやるべきである。
ちなみに、下北のほうでは、非常に安く買われるため、大きすぎるみずだこは、放流しているそうだ。
このことに関しては、いつか現地へ行って、正確なところを聞いてくることにする。

下北は、みずだこに関しては先進地だ。
3kg以上しか獲らない。
このことは、岩手県でも講演会で公表されているはずだ。

4つ目。
特に県南の人たちは、耳を貸す気もないだろうが、獲れないなら、みんな道具をあげたほうがいい。
それによって、生き残るみずだこも多くなり、増殖機会も増える。
同じ漁師なのだから、みずだこ以外の魚類資源に関しても、気を配るべきだ。


私が思いつくのは、今のところ、これしかない。
みんなで考えれば、資源増殖のアイデアは、もっとあると思う。
特に、若い人たちは、考えてほしい。

よく「食うようがない」という人がいるが、そんな話は聞きたくない。
仕事は探せば、どこにでもある。
「これしかできない」なんてわがままは通用しない。
オカの人たちを見てほしい。

私は、介護職を勧める。
介護する人、される人の気持ちがわかる。
どうせ人は、死ぬか介護されるか、どちらかになるのだから。
それも嫌だというなら、あなたは、社会福祉を享受する資格はない。
posted by T.Sasaki at 21:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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