ふたたび、こんばんは。
遅ればせながら盛んになった岩手の反核燃運動は、地元でないがゆえ、永田先生ら「
三陸の海を放射能から守る岩手の会」の問題提起を元に、定番の危険云々から不経済性への指摘まで、自由な議論をする余地があった。
したがって、運動に論理性がある。
私の所属している「豊かな三陸の海を守る会」の晴山先生という方が、その論理性から、運動の動機付けがしっかりしていると、いつも言われる。
晴山先生が「
三陸の海を放射能から守る岩手の会」を認知してから、宮古・山田地区の知人らにハッパをかけ、「豊かな三陸の海を守る会」が誕生した。
彼の言うには、「お前が会長をやれ!お前が事務局だ」というふうにやったらしい。
会長は、今は亡き田村さん、事務局は菅野さん。
田村元会長は、YouTubeで見ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=G4bzSR40IKo私が少し頑張った時期が、この初期の頃で、今はほとんど参加していない。
懇親会の時だけ、頑張る(笑)。
その後、岩間先生というエースが加わった。
彼は、理科系の先生だったため、非常に熱心に勉強する。
今の「豊かな三陸の海を守る会」は、岩間先生と菅野事務局長によるところが大きいと思う。
その岩間先生が、今回の総会でパネルを用意してくださった。
ドイツ、アッセUで、放射性廃棄物処分場のはずが、地下水流入により、頓挫したことが書かれていた。
探したら、Webにもあった。
かつて最終処分場があった(「
私設原子力情報室ブログ」
使用済み核燃料の処分問題は、日本だけではなく、世界じゅうの問題でもある。
唯一、フィンランドのオンカロというところで、地層処分が決定しているのみだと思う。
そこは、日本とは違って超安定地層なのだ。
日本は、ドイツ以上、地層処分は困難であり、それでも埋めたいため、カネを各地自体に見せびらかせて公募している。
もちろん、岩間先生はこれを否定し、「科学でやらかしたものの後始末は、科学で解決するしかないだろ!」と言って、消滅処理(例えば、その一つが高速炉によるものやトリウム溶融塩炉なのかもしれない)の研究をするしかない、と暗に言っていた。
前出、永田先生によると、原発による放射能は、発電前後で、1億倍になると指摘している(「
豊かな三陸の海を守る会(宮古市)総会,講演会「六ケ所再処理工場の現状 国・日本原燃の危険な姿勢」使用スライド(22.5.29)」p2。)
いま流行りのSDGsとは逆行するもので、発電事業の設計が悪かった、としか言いようがない。
原子力発電そのもののライフサイクルが、悪い設計だったから、核燃料のリサイクルの設計もおかしくなってくるのは当たり前である。
設計が悪ければ、技術者や労働者がいくら優秀でも、それは失敗する。
今や、核燃料のリサイクルは、お荷物でしかない。
posted by T.Sasaki at 21:25|
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反核燃料リサイクル運動
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