ふたたび、こんばんは。
昨日、「豊かな三陸の海を守る会」の総会に出席した。
今年は、ちょっとした事情があり、日本海へいか釣りには行かないから、今まで参加できなかった地元の会合には、時間の許すかぎり出席しようと思っている。
この総会については、何年ぶりになるのか、わからない。
そして、ゲスト講演会には、「
三陸の海を放射能から守る岩手の会」の方々が来てくださった。
津波前からずっと顔を見ていないので、永田先生以外は、思い出すのに少々時間がかかった。
まずは、核燃料リサイクルをやろうとして失敗続きの六ヶ所村再処理工場が、またまた完成延期になったニュース。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/178770(「
東京新聞」)
https://www.toonippo.co.jp/articles/-/1100087(「
Web東奥」)
核燃料リサイクルは、日本全国から出た使用済み核燃料から使える核燃料のみを取り出し、あとは、高レベル放射性廃棄物をガラス固化させ、日本のどこかへ埋める、ということで完結することになっている。
最後のガラス固化ができていないのが大問題で、不安定なまま、六ヶ所村に保管されている。
この技術が相当に難しく、もう何十年もかかっている。
その間、硝酸などの薬品を使っているものだから、工場は腐食しているだろう。
これらを知っている反核燃運動に関わっている人たちは、みんな、六ヶ所村再処理工場は、何もできないまま破綻すると考えている。
税金、電気料金のとんでもない無駄遣いであった。
さて、当の再処理工場のほうの職員たちも、ほぼ「この工場は、動かない」と思いつつある。
おそらく、現場の覇気は、ほとんどないのではないか。
ただ、会社に行って、何をやっているのかわからない状態だと想像される。
何せ、何十年も失敗ばかりしているものだから。
このような放射性物質を扱う施設では、厳しい検査をしなければならない。
再処理工場の場合、その数は、非常に多い。
使用済燃料を使用したアクティブ試験により、再処理工場の主要工程は放射能で強く汚染されてしまいました。
審査対象の設備や配管の合計は約六万点と膨大、内4876の機器は人が近づけなくなくなっており耐震補強は困難。
(「豊かな三陸の海を守る会(宮古市)総会,講演会「六ケ所再処理工場の現状 国・日本原燃の危険な姿勢」使用スライド(22.5.29)」p8)想像してほしい。
これらの検査や耐震補強工事を、次から次へとやっている間にも、いろんなものが腐食するし、可動部分は消耗する。
これをすでに、何十年もやっているから、堂々巡りしているようなものだ。
嫌になるのもわかる気がする。
そんなわけで、提出書類もやり直しが多く、提出も捗らない。
そのため、原子力規制庁も、しびれを切らしている。
原子力規制庁は、こうした事実から担当役員が的確にマネジメントできていないのではないかと疑義を感じたことから、関係する役員と面談に至った。
((「豊かな三陸の海を守る会(宮古市)総会,講演会「六ケ所再処理工場の現状 国・日本原燃の危険な姿勢」使用スライド(22.5.29)」p9)役員がこの通りだから、下っ端職員も、自分の仕事をだんだんアホらしく感じているだろう。
結果、報道の通り、26回目の完成延期となる。
しかし、完成延期で済む問題ではない。
六ヶ所村は、日本で最も危険なリスクを背負っているのである。
(つづく)
posted by T.Sasaki at 19:26|
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反核燃料リサイクル運動
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