ふたたび、こんにちは。
私の叔母が、八戸の地元紙「デーリー東北」を私に読ませるために、保存しておいたのを読んで、びっくりした。
何と!第1面で、するめいかの大不漁を扱っていた。
どんな見出しかというと、
不漁深刻「今年は異常」八戸近海スルメイカ漁
大中巻き網船 水揚げ皆無 解禁1週間、異例の遅れ
小型船も上向く気配なく小型いか釣り船の写真付きの記事があったが、その記事の一部も転載する。
不振は小型船も同様だ。3日の昼イカ漁では28隻が551箱(1箱5キロ)を水揚げ。1隻当たり20箱程度にとどまり、ある漁業関係者は「油代にもならない。サイズも昔に比べ小さくなっている」と嘆く。このほか、9月1日から始まる底引き網(トロール)漁を懸念する声もある。
(2021年8月5日付「デーリー東北」1面)そして、まき網船のするめいか初水揚げも、第1面を飾っている。
大中型巻き網船団 スルメイカ初水揚げ
八戸港3トン、解禁26日目
サバ交じり、小ぶりも高値
(2021年8月22日付「デーリー東北」1面)私は、何度も、水産庁、岩手県沿岸漁船漁業組合に、岩手県の沖底団体へ、TACに関する協議の申し入れを要請したが、はて、どうなったのか?
たとえば、2そう曳きトロールの水揚げを、1日5トン制限とし、2トンオーバーして網に入ったとする。
2そう曳きトロールというのは、本当に入りすぎるのだ。
1カ統2トンオーバーとして、それが宮古魚市場に5カ統水揚げしているから、単純に掛け算して、10トンオーバーとなる。
それらを昨年は、外来いか釣り船のいる前で、堂々と軽トラック1台ずつ、乗組員に山分けしている。
もし、5トンもオーバーして入網したら、どうしているのだろう?
10トンオーバーして入ったら、どうしているのだろうか?
仮に、1日でトロール合計10トンオーバー、2カ月もそれをやってみたら、どういう数字になるのか?
1カ月20日操業したとして、単純に掛け算すれば、400トンもオーバーである。
この400トンものするめいかは、本来、生き残って、自分の体よりも大きな、たくさんの数の卵を産む。
もちろん、それら全部が孵化するわけではないが、とんでもない量なのだ。
くどいようだが、何度でも書く。
岩手県の2そう曳きトロールが毎年行っているTAC運用は、TAC制度の目的を、はるかに逸脱している。
こういう団体を、そのまま放置することは、許されることではない。
9月解禁で12月末までの4カ月もあるから、2カ月という数値で掛け算したのは、少なく見積もって、という話である。
水産庁報告の自家消費分を、どう報告しているだろうか。
こういう本場八戸の新聞報道、それも、第1面で、何度もするめいかの不漁を記事にされると、するめいかに関する行政の施策には、怒りすら覚える。
特に岩手県の沖底のやり方は最低であり、ペナルティとして、今年のするめいかは、2そう曳きに限り、禁漁すべきである。
posted by T.Sasaki at 15:26|
Comment(0)
|
2そう曳きトロールは最悪の漁法
|

|