ふたたび、こんばんは。
両津港の猫は、威張っている。
午後になると、魚市場横の道路に寝ていて、車が来ても、「どうせよけてくれるだろう」という考えがあるのか、そのまま寝ている。

この猫たちは、平気で船にも乗ってくるし、魚を干していれば、その下で落ちてくるのを待っている。
ジャンプして届けば、もちろん、それは存在しないから、私たちはご馳走を奪われたことになる。
しかし、時に、悲劇は起きるようだ。
これは、地元I丸さんの話によるものだが、猫が船に乗っているのを知らないで、沖へ行った。
船員室の戸を開けたら猫がいて、猫がびっくりして機関室へ入っていったそうだ。
回転しているベルトに乗って、挟まって、体がバラバラになってしまった。
もう、猫にとっても、人間にとっても、悲劇である。
もう一つ。
県外船のK丸さんの話。
あまり使っていない小さい部屋の扉を少し開けていたそうだ。
ちょうど猫が入れるくらいの幅に。
私が思うに、湿気を取るための喚起のためか。
まさか猫が入っているとは知らず、閉めてそのまま、放っておいた。
猫はどうなったか。
かなりの月日が経ってから、ミイラ化して発見された。
部屋の中の電線類は、かじられた跡があり、腹がへって、手あたり次第かじったのではないか、とのお話。
だから、私も忠告された。
戸締りをちゃんとしなさい、と。
ただし、窓からは入らないようだ。
両津ではないが、他港で猫に食べ物を食われたことがある。
船員室の戸を開けていたら、猫やカモメが入って、人間様のご馳走を食べていた。
現在の乗組員は、パチンコ中毒患者のため、沖から帰ってきてもやいをとった瞬間から、すでに魂はパチンコ屋へ行っている。
そのため、電気を消す、戸締りをする、という基本的な考えは、すでに頭の中には、ない。
パチンコ屋が栄えるおかげで、猫たちがご馳走にありつけているわけだ。
両津港に限らず、この島の猫たちは、人間たちが車でひくことはないと安心しているせいか、道路にいても、のんびりしている。
さすが、おけさ伝説(「
真野観光」参照)、猫の島である。
posted by T.Sasaki at 20:35|
Comment(0)
|
日記
|

|