ふたたび、こんにちは。
今度は、ケブラーロープ。
私がディンギーに乗っていた時代、高校だったか高校だったか忘れたが、その当時、ケブラーのシート(ヨットではメインシートとかジブシートとか、セールを操るロープをシートという)を使い始めた。
確か、1本1万円はしたと思う。
強度はワイヤー並みで、伸びない、という利点があった。
そして、いさだ漁期中、つり上げボンブのワイヤーの話になって、乗組員の一人は、ワイヤーの代わりに、ケブラーロープを使ったことがある、と。
そこで、いか釣りの長いほうの流しの張りロープを、ケブラーを使ったらどうか、という話になり、ほぼ「いい」という意見に固まる。
今まで、張りロープはハイクレーを使っていたが、どうしても伸びてきて、何度も結び直さなければならなかった。
そのため、ワイヤーを使っている人もいる。
しかし、そうなると、ワイヤーのほか、流しをたたむためのロープも必要になる。
そこで思いついたのが、ケブラーロープである。

これが送られてきたケブラーロープ。
八ツ打ちでも嫌なのに、十二打ち!
非常に甘い撚りで、端止めしてあるテープを取ると、バラバラと撚りがほごれる。
端を焼いても、溶けずに焦げるだけ。
だから、アイを作る場合、各ストランドの端をテープで止めるしかない。
あ〜、面倒くさい。
いつも手伝ってくれる定置網の乗組員に、十二打ちのさし方を教示してもらったら、八ツ打ちと同じ要領でいい、とのことで、チャレンジ。
最初に、左側から。

次に、右側。
先ほどさしたストランドが、次にかぶさるように。

出来上がりがこれ。


正解かどうかしらないが、とにかく面倒くさい。
八ツ打ちのようにリズムよくできないが、最後のほうにようやく慣れてきた。
が、次にやる時は、きっとまた悪いリズムで、「面倒くせえ」と文句を言いながら、さすに決まっている。

東京製綱繊維ロープ製で、エースラインという製品。
https://www.fiber-tokyorope.jp/products/cat3/(「
東京製綱繊維ロープ株式会社」)
私は12oを使ったが、強度はもっと細くても十分だろう。
ただ、乗組員が流しを起こす時、細いと手が痛くなる、というので、太くした。
高かった〜。
何度も問い合わせてくれたり、行ったり来たりしてくれたアサヤ宮古支店のN君には感謝します。
たった8台分のアイスプライス加工をするのに、丸一日かかった。
細い糸で端止めする手もあったが、超甘撚りのため、端止めはアイスプライスが確実だと思うので、結局、両端をやった。
そのため、長さが1mほど足りなくなり、高価なロープのため、涙が出てきた。
まあ、初めてのことなので、こんなものだろう。
posted by T.Sasaki at 11:28|
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いか釣り漁業
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