日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2021年05月10日

ネオランバー

こんばんは。

暇なはずが、・・・、忙しかった・・・。

まずは、ブリッジ上のレーダーやぐらの修繕。
2ヵ所は溶接してもらったが、1ヵ所は、FRPが焼けてしまうくらい近い場所だったので、プラを貼ってごまかした。
以前にも、船首マストに小さい穴があき、造船所に直してもらったことがあり、それが、まだ何ともない。
だから、大丈夫だろうということで、貼った。
その他、乗組員の要求から、何箇所か、FRP加工。
また、次年度のいさだ漁のため、弱かった部分を補強工事、など。

その後、いか釣りの艤装をやり、集魚灯、いか釣り機械とも、無事に試運転完了。
特に気を使ったのが、集魚灯試運転。
エンジンオーバーホールの際、ブレーカーの配線をばらして、再び結線したのは、電機屋さんではなく、私。
不安一杯で集魚灯を点けたが、大丈夫だった。
間違えば火事を起こすのだが、まあ、何とかなった。
事後にブレーカーの扉を開けて、線や端子をさわってみたが、熱もないので大丈夫だろう。

そして、板子の下のネオランバー。
ネオランバーとは何か?

https://www.eslontimes.com/system/items-view/94/(「SEKISUI エスロンタイムズ」)

積水化学でしか作っていない合成木材のことで、これがとんでもない高価な材料。
厚さ30mmの幅60cm長さ4mで、お値段が、税込み7万円を超える。
これを3枚買って、加工。

ネオランバー.JPG

あまりに高価なので、失敗すればとんでもないことだから、最終調整は、“切る”のではなく、サンダーで削り取る作業。
何度も合わせてみては、サンダーかけ。
出来上がりがこれ。

デッキがめ.JPG

いかをこのマスに入れて、バラで水揚げ。
というような大漁に当たればいいけれど。
「いけす」という人もいるが、宮古では、「デッキがめ」と呼ぶ。
昔々の木造船の時代は、箱詰めなどせず、これが主流だったそうだ。
その名残がまだあって、大漁の時は、このデッキがめに入れ、海水を循環させて、鮮度を保つ、という話のようだ。
実際には、氷を使ったほうが鮮度はいいのだが、このデッキがめのいかは、キュッと丸くなり、いかリングを作る場合、好まれるらしい。
本当のところはわからないが。

なぜ、高価な材料を使ってまでこんなことをやったのか、というと、従来の木だと、腐ってしまい、再び交換しなければならないから。
すでに、10年くらい前に交換したが、もう手間をかけるのも嫌なので、思い切った。
一部、まだ交換しなければならないところがあるが、結果がよかったら、あと2枚ほど買って全部やる。

ネオランバーの加工で気をつけなければならないことは、防護メガネを絶対にやること。
FRPよりも、悪い。
FRPのサンダー加工は、粉でイガイガするだけだが、ネオランバーは、粉ではなく、繊維質が刺さる感じ。
手にとげが刺さるのは、いつものことで、軍手ではなく、ゴム手袋が必需品。
私はメガネをかけているからいいが、裸眼だと、たぶん、大変なことになるかもしれない。
posted by T.Sasaki at 20:32| Comment(0) | 漁船設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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