みたび、こんにちは。
昨日、「ネクスト・ルネサンス」という本について少し書いたが、これは、パラグ・カンナというインド出身のアメリカ人が書いたもの。
それを古村治彦さんが翻訳した。
古村さんは、副島隆彦先生の弟子である。
現在の外交は、税金の無駄遣いにしかならない、役立たずの各国外務省に頼らない民間主導によるものである。
民間の外交のほうが役に立っている。
本書では、民官(官民とは書けないほどだ)協力による巨大な外交、メガ・ディプロマシ―が望ましい、としている。
私ももうすぐ還暦になるそうだ。
誰に言われたことか忘れたが、もちろん、実感はない。
心の中は、まだ30代。
しかし、現実は、四捨五入すれば、還暦(笑)。
そういう人間に、例えば、10億とか100億とか現金があったとすれば、いったい、それを何に使うだろう。
自分のためには、何に使ったらいいかわからないほどの巨額である。
世界中の金持ちの中には、やはり、そう考える人がいる。
中国版のイーベイであるアリババ・ドットコムの創始者ジャック・マは、グラミン銀行の中国版に当たるマイクロファイナンスを扱う金融機関を育てるために数百万ドルを出資した。マは「お金を数百万ドル、いや数十億ドル持ってしまうと、そのお金はもはや自分のものではない。このお金は社会のもので、社会に役立てるべきだ」と述べている。多くのアジアの億万長者たちが、家族の名前を冠した財団を創設している。とくに若い世代が実権を握るとそような動きに出ているようだ。香港の陳一族は中国全土の町や村に図書館を建設した。また安い眼鏡の開発に多額の資金を出している。安くて性能のいい眼鏡があれば、若者たちはもっと勉強できるし、大人たちはもっと効率よく仕事ができ、生産性も向上する。安くて性能のいい眼鏡は世界中で重宝される。
(「ネクスト・ルネサンス」p293)こういう民間の金持ちやNGO、NPOが、外交して、世界で起きている問題に対処している。
ユネスコなどの国連機関は、もう彼らの後塵を拝しているのだ。
そして、日本にも同じ考えの人たちがいる。
頼もしい。
私もそうありたいが、何しろ、カネがない(笑)。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52828(「
現代ビジネス」)
「
正義の味方のふりをする汚い奴ら」で、ビル・ゲイツ氏やウォーレン・バフェット氏が登場し、「紙の爆弾」誌上で攻撃されていたが、彼らは、メガ・ディプロマシーの先頭にいる人たちである。
ビル・ゲイツ、ビル・クリントン、ウォーレン・バフェット、ジョージ・ソロス、リチャード・ブランソン、といった個人、アショカ、シュワブ、スコール、オミダイア・ネットワークといった財団は、常にこれまでの経済活動を一変させるほどの革新を起こしたいとして活動している企業や団体に資金が流れるようにしている。
(前掲書p293)たぶん、悪意はないのだろうが、偶然そうなってしまった、と思いたい。
攻撃された彼らも、事実関係を調べて、責任を負うところは負い、追及すべきところは追及すべきである。
また、「紙の爆弾」側も、本当のワルは誰なのか、記事でははっきりとわからない。
困ったものである。
それでも、ある程度、年をとってくると、「社会のために役に立ちたい」という考えは、誰しも持つものだと思う。
(でも、そうでない人がたくさんいるんですよね。)
posted by T.Sasaki at 16:07|
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