日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年10月25日

陸電設備について

ふたたび、こんにちは。

いか釣りで旅歩きしていると、最近は、各港で陸電設備を見かける。
佐渡両津港では、立派な陸電設備が設置された。
西側の高千港にも、貧弱ではあるが、ある。
船内で電力が必要な場合、主機発電、及び、補器発電の電力供給よりも、陸電からの供給のほうが、効率がいい。
これに関する論文は、過去、いろいろあったと思うが、代表的なものを下に記す。

https://thesis.ceri.go.jp/db/files/GR0002900168.pdf

論文にあるとおり、窒素酸化物や二酸化炭素の無駄な排出はなくなり、また、船側の補器機関などのランニングコスト、メンテナンスコストを計算すると、陸電を使ったほうが、明らかに有利である。
しがたって、社会全体を考えた場合でも、陸電設備は、必要な設備と言える。

さて、私も、陸電設備を自分の船で利用できるようにしたのは、昨年からであり、それ以前は、陸電など使用したことがなかった。
近年の温暖化で、夏場のエアコンが必要になったからであり、加えて、非節約的な乗組員を乗せた場合でも、陸電があれば、バッテリーがあがることもない。

船舶用のエアコンもあるらしいが、家庭用エアコンとの寿命の差は、あまりないと言われる。
したがって、小型船は、ほぼ家庭用エアコンを備えていると言っていいだろう。
そうなると、必要電源の電圧は、100V。
今年、陸電からバッテリーも充電できるように装備した。
いちいち、100V用の照明を設備するのも複雑になり面倒くさいので、もともとある24Vの照明設備を使えるようにしたい。
そういうことで、それなら、24Vバッテリーを充電してやったほうがいい、となった(「バッテリー充電器の親子」参照)。
ここまではいいとして、私は世の中を知らなかった。

直接100Vを用意している港なら、ただ、線を引くだけで問題ない。
しかし、今年道東へ行ってわかったことだが、3相200Vの陸電しかない所もある。
こうなると、陸電が使えない。
まさか、100V用の機器に、200Vの電気を使うわけにもいかない。
そこで、反省し、3相200Vを単相100Vに変換するトランスを設備することになった。
これは、宮古へ帰ってからやる。
以上が、自分の船で、ベストな設備だと思う。

中には変なのがいて、100Vしかないのに、200Vを設置せよ、と要求したり、逆の要求もあったりする。
各港とも、それなりのカネをかけて設備しているのだから、わがままな要求は良くない。
それよりも、その港に対応できるように、自分で考えて設備するべきである。
posted by T.Sasaki at 10:18| Comment(0) | 漁船設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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