日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年09月27日

キラーT細胞

ふたたび、こんにちは。

ある程度、年をとってくると、自分の体のあちこちが痛くなったりする。
先日の筋肉痛なら、まだいい。
これが、がんの痛みとなると、深刻である。

がんの代表的な治療は、外科手術、化学療法(抗がん剤)、放射線治療である。
これらは、医者が、がん細胞を攻撃するものであるが、自分自身の細胞で、がん細胞を攻撃できるものもある。
それが、キラーT細胞である。

新型コロナ病の流行で、免疫のことがクローズアップされるようになったと思うが、これには、自然免疫系と獲得免疫系の二つがある。

自然免疫系
 生まれつきもっている免疫系。補体型やNK細胞、マクロファージ、顆粒球などからなる。
獲得免疫系
 いろいろな抗原に感染することで見につく免疫系。T細胞、B細胞、サイトカイン、抗体などからなる。
(「がんのプレシジョン免疫学」p16)


獲得免疫系のT細胞には、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、メモリーT細胞があり、ヘルパーT細胞がキラーT細胞にがん細胞を攻撃せよ、と指令をだし、キラーT細胞が実行する。ヘルパーT細胞とキラーT細胞の生き残りがメモリーT細胞となり、同じがんに遭遇した時、撃退する役割をする。
しかし、単純ではない。
がん細胞が、キラーT細胞の攻撃を防御するために、人間は、がんになる。
これは、免疫逃避機構の一つであり、がん細胞は手ごわい。

2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した本庶佑さんは、この免疫逃避機構を打ち破る免疫チェックポイント阻害剤、具体的には、「抗PD-1抗体」を開発し、これで、キラーT細胞が、がん細胞を攻撃できるようになったのである。

しかし、その前に、がんの強固な外壁が大きな障害となる。
何事も簡単ではない。
これらを何年もかけて研究し、臨床で実践したのが、遠藤泰三先生という方である。
ファイバーブレーク治療という方法で、がんの壁を壊し、抗PD-1抗体やワクチン(ペプチドワクチン)などの薬剤を使って、キラーT細胞を活躍させる。
簡単に言えば、そういう治療法があり、これが成功している。

医学知識なので、いろいろな用語が出てくるが、前掲の「がんのプレシジョン免疫学」という本を根気強く読めば、だいたい理解できると思う。
私もこの本を読んで、人間ががんを克服できるところまできた、と実感できた。
もう、米倉涼子の「私、失敗しないので」の世界ではない。

遠藤先生の病院は、これ。

プルミエールクリニック

そして、この中に、「超高濃度ビタミンC点滴」というのが、オプションプログラムにある。

https://premiereclinic.net/cancer_outpatient.html(「プルミエールクリニック

これは、「がんになっても望みはある」で紹介した西脇俊二先生がやっている治療法である。
実のところ、これらの統合医療は、健康保険の対象にはなっていないし、したがって、生保などの医療保険でも、保険金の支払い対象になっていないかもしれない。
普通の大病院の先生たちが見放した患者を、実際に完治させているのだから、厚労省や日本医師会が、何を考えているのかわからない、と嫌味を言いたくなる。

「がんのプレシジョン免疫学」のあとがきには、次のように書いてある。
日本の国のエラい人たちのほうが、ついていけてないのだ。

 さて、時計を早回しして、5年先、10年先を見てみましょう。この頃になると、がんは今よりずっと早い段階でわかるようになっているはずです。そして、新生ペプチドワクチンは、マイクロカプセル化され、それを注射して、体の中でT細胞に組入れる、ということが、できるようになるでしょう。すなわち、患者さんの体の調子がよく、がんがまだ小さい早い時期であれば、世界中のどこの病院でも、このカプセル入りのワクチンを注射して、あとは抗PD-1抗体薬や抗CTLA-4抗体を投与するだけですむ、ということです。こういう治療を3回もすれば、がんが消える。そんな時代が、必ずくると思います。
(前掲書p148)


最後に、免疫の話に戻るが、免疫力が弱くなると、体内は酸化し、ますます免疫力は弱くなる。
がん患者の容体が悪くなると、体内は酸化して免疫力が弱くなり、肺炎にかかりやすくなるのだそうだ。
つまり、流行中の新型コロナ病が、肺炎に行くつく原因は、免疫力にヒントがあるのではないか、ということを想起させる。
サイトカイン(これも免疫系)の暴走も、通常の免疫力の低下によって、引き起こされるのではないか、と素人ながら思ってしまう。
もし、新型コロナ病が単なる少し重い風邪で、肺炎の原因が免疫力の低下に原因があるならば、経済の社会的損失は、あまりに大きい。

それから、みなさんに、もう一つ。
体温は、高いほど免疫力が強くなる。

 免疫細胞治療は、体内の循環機能の悪化や活性酸素の過多、低体温などによって効きにくくなってしまいますが、とくにその治療効果と体温との相関関係は高く、例えば体温35℃の人よりも36℃の人のほうが、高い効き目が現れることが多いのです。これは免疫細胞が37℃〜39℃の間が最も活性化されるからなのです。ちなみに、一般的に体温が1℃上がるごとに、リンパ球の活性度は37%上がるといわれています。
(前掲書p53)


リンパ球の細胞の一つに、T細胞があるから、体を冷やすのは良くない。
活性酸素の記述もあり、このことから、抗酸化も必要であることがわかる。
つまり、抗酸化のある食品を欠かさず、体温を低くしないこと。
これが、健康の維持に必要なことなのだろう。


posted by T.Sasaki at 11:57| Comment(0) | 病を駆逐せよ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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