日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年09月03日

安倍首相のやったこと

こんにちは。

昔のアメリカ大統領レーガンは、共和党で、元俳優でもあった。
短気な性格であったらしく、このままでは簡単にソ連に戦争を吹っ掛けるのではないか、と危ぶまれていたが、そうではなく、慎重な人間であったとされる。
そのレーガン大統領に対する記述を、少し紹介する。

 80年代レーガン政権は、ふりかえって見ると、アメリカ国民から圧倒的な支持を受けた政権だった。支持率は常に70パーセントを超えていた。そのかわりに彼は、政府官僚や議会政治家たちからは嫌われた大統領だった。政権をとった政治家は、国民から愛されたいならば、官僚や同僚政治家を敵に回さねばならない。レーガンは民主党やリベラル派の言論と闘っていたのではなくて、本当は実務的権力を握っている自分の政権内のネオ・コン派の人々と闘っていたのだ。政治学の教えるごとく、「国民・大衆の利益は産業界や官僚たちの不利益」だからである。それでもレーガン政権は、財政赤字と、貿易赤字という巨大な「ふたごの赤字」を作ってしまった。レーガン自身は政権半ばからすでに、この赤字問題をなんとかしようという気がなくなっていたという。
 この点においては、小さな政府派は反対する。とりわけ連邦政府の財政赤字のものすごさは、リバータリアンを怒らせる。リバータリアンの思想の核心は、「福祉国家なんか要らない」「税金を払う必要はない」である。税金を自分たちから無理矢理徴収して、それを公務員たちが社会福祉の名のもとに、勝手に使い散らし、そのあげく巨大な赤字財政とさらなる増税という悪循環を続ける。こんな中央政府など廃止してしまえ、というのが、リバータリアニズムである。確かにその主張は一貫していると言わねばならない。日本には、このような強固な一貫性をもつ政治思想の運動は残念ながら育たない。
(「世界覇権国アメリカの政治家と知識人たち」p304)


リバータリアニズム、その実践者であるリバータリアンのことがわかる文章である。
文中のネオ・コン派は、反ソ連を主義とし、なおかつ、大富豪が世界じゅうで商売できるよう、世界一の軍隊を積極的に使う勢力である。
ということは、民主党内のグローバリストとつるんでいる、というのが、容易に想像できる。

さて、この引用文に似せて、レーガン大統領と安倍首相の比較をやってみよう。

安倍政権は、支持率が比較的高く、なぜ高かったか、といえば、ほかに適任の人がいない、という理由が大半を占めていた。デフレ克服のため、インフレターゲット理論を採用し、物価を上げようとしたが、あまり効果がなかった。
お友達内閣とも揶揄され、それが忖度政治の始まりであり、政権運営が上手であった。自民党内でも忖度が横行し、野党は弱い。これが長期政権の理由である。最後は、その忖度問題でボロボロになった。
とにかくアメリカの大統領を仲良くなりたい一心で、歴代大統領にすり寄り、かなりの国家予算をアメリカに献上した。特に、トランプ大統領には、自身が忖度した、と言っていいだろう。
出自がお坊ちゃまのためか、何かあれば、ばら撒きをやり、東京オリンピックなどのレガシーを残し、自分の名前を刻みたかった。発想がリバータリアンとは程遠く、湯水のように税金を使い、借金を増やした。残念ながら、財政赤字は増加した。

ということになるだろう。

河井克行衆議院議員と河井案理参議院議員が、公職選挙法違反で起訴されているが、どこにその発端があるのか、といえば、安倍首相のしつこい恨みにある。
彼に、反対意見を言うこと自体がタブーであり、これが忖度を生む原因となった事件である。

<参院選を目前に、安倍晋三首相が、仇敵を抹殺するべく、広島での“仁義なき戦い”に力を入れている。
 仇敵とは溝手顕正前参院議員会長のこと。2007年夏の参院選、安倍首相は小沢民主党に惨敗したが、続投に拘泥した。当時防災相だった溝手氏は会見で『首相本人の責任はある。(続投を)本人が言うのは勝手だが、決まっていない』と痛烈に批判した。12年2月にも野田佳彦政権に対し、消費税増税関連法案への賛成と引き換えに衆院選を迫る『話し合い解散』を主張した安倍氏を、会見で『もう過去の人』とこき下ろし、波紋を呼んだ。安倍氏は、そうした恨みを片時も忘れない。参院議長を決める16年夏、岸田派は溝手氏を推したが、『首相が反対して止めた』(党幹部)。そして、今回の参院選。定数二の広島選挙区で楽々と当選を重ねてきた溝手氏に、同じく自民党公認の新顔として、河井克行総裁外交特別補佐の妻・案理元県議を刺客としてぶつけたのだ。>
(「紙の爆弾」2020年9月号p49)


これは、「週刊文春」2019年6月27日号からの引用となっている。
安倍首相は、この程度の人間なのだったか、と驚いてしまう。
創価学会も異例の河井案理議員への応援をやり、溝手氏と河井氏とでは、自民党でつぎ込んだカネの額がとんてもなく違った。

 こうした官邸のバックアップを受けて、河井夫妻は、溝手陣営「切り崩し」の一環として、党本部から提供された溝手陣営の十倍という1億5000万円という巨額の資金をベースに“カネ”を撒き続けたのである。
(前掲書p50)


つまり、この事件は、安倍首相の私怨の産物であり、忖度政治の終着点である。
明るみに出ている森友事件、加計問題、桜問題と、忖度に、プラス公文書偽造までオマケ付き。
明るみに出ていない忖度は、きっと膨大だろう。

ちなみに、公文書偽造ではなく、私文書偽造でさえ犯罪であり、ちゃんと懲役刑もつく。
私は、一度、“悪いこと”をして、検察取り調べまで経験しているからわかったことだが、起訴されなくても、検察に呼ばれた時点で前歴がつく(前科ではない)。
そこで、検察官からは、「もう悪いことはするな」と言われた。
つまり、前歴も前科と一緒だ、ということだろう。
森友事件にかかわった財務官僚たちには、前歴もつかず、出世したようだ。
官僚は、忖度、命である。

安倍首相は、この「忖度」という習慣を、政治家や官僚に広めた人である。
posted by T.Sasaki at 11:05| Comment(0) | イイカゲンにしなさい! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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