日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年08月29日

岸壁使用料

こんにちは。

「漁港の有効利用」にあるように、水産事務所に電話した後、廃船群を見て、ふと思い出したことがある。
いか釣りで、各地に水揚げすると、必ず、清算書が送られてくる。
その経費控除の部分で、岸壁使用料を徴収する市場がある。
この使用料は、おそらくは、県などの港湾を管理する部署へと行くのだろう。
必要な徴収だ。

普段、私たちは、地元に帰れば、タダで岸壁に常時係船している。
常時係船の場合、例えば、1年、トンあたり1万円とか、そういうように岸壁使用料を支払ったほうがいいと思う。
私は、9.7トンの船だから、およそ年間10万円を支払う。
なぜ、そう思いついたか、というと、この船が八戸で、常時係船しているから。

巨大な放置漁船.JPG

廃船みたいな中型いか釣り船なのだが、船主の言い分は、これは財産であるから、と言って、処分しないらしい。
本音は、解体する処分費用をケチりたいのではないか。
財産というのなら、もっと大事に船を管理すべきた。
防舷材が消耗して、すべて落下し、どこかへ行った。
そのため、船体が傷だらけである。

巨大な放置漁船2.JPG

この船は、ずっと放置されている。
震災前からだろう。
ここの岸壁が、この船の船主が作ったものなのならわかるが、そうではなく、税金で作られたものだから、そこに放置するという行為は、悪いことではないか。
有効利用できていないのだから、その岸壁は、税金の無駄遣いということになる。

そこで、先ほど提案したように、常時計係船している船は、トンあたりの年間使用料を1万円支払うようにする。
この船の場合、中型船であるから、およそ100トンくらいあるだろうから、年間100万円。
そうすれば、このような放置船は、船主が夜逃げでもしないかぎり、なくなるだろう。

さて、私たちのような小型いか釣り船が、水揚げした港で、岸壁使用料を徴収されていることを書いたが、実は、ほとんど徴収されていない。
ほんの一握りである。
常時係船とは違うのだから、少しでいい。
少しでも、何百隻も入港すれば、掛け算して金額は大きくなる。

新潟漁協市場に水揚げすると、1日しただけで、1か月分の風呂代や給水料金を差し引かれる。
確か数千円だと思った。
岸壁使用料もこの方式がいい。
入港したら、1か月、トンあたり100円とか、そういうように支払えば、いくらかでも、税金構造物に対し恩返しできる、そのカネで修理費用の足しにできると思えば、使用者として納得できる。

いずれにしろ、タダでものをもらったり、タダで使用する、ということは、よくないことなのである。


posted by T.Sasaki at 14:23| Comment(0) | 漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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