日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年02月03日

乗組員いろいろ

再び、こんばんは。

乗組員の話を少しやったついでに。

昨年から乗っているいか釣りの乗組員は、とんでもない頑丈な人である。
G族と私は言っているのだが、この乗組員は、私の友人に紹介された。
その友人もG族である。

G族は、青森県と岩手県の県境の山に住んでいて、ある時、里へ下りてきた。
若い時は、酒を底なしに飲み、もちろん、ヘビースモーカーである。
それでも、仕事は、人並み以上にする。
どうやら、G族の男たちは、みんなそうらしい。
ところが、最近は、私の友人にはガタが来て、一度、体がおかしくなった。
それでも、ちゃんと復活するところがすごい。
復活しても、酒は飲むし煙草は吸う。

こんなに頑丈であるから、私のような健康的(?)な生活をしていれば、きっと天下無敵の頑丈さは保障されているようなもの。
実際、G族の女たちは、反面教師的なのか、酒をあまり飲まないし、煙草も吸わないようで、彼女たちは非常に丈夫なのだそうだ。



2年前の乗組員も、とんでもない人であった。
彼のような人とは、もう二度と会うことはないだろう(会いたくない)。

アイスクリームを買ってきて、いか箱の氷に入れておけば、ずっとアイスクリームのままだと信じる人だった。
いか箱がデッキの上に一つ置いてあって、何の箱かなあ、と思って箱を開けてみたら、色のついた水みたいなのが入ったビニール袋が入っていた。
それが、溶けたアイスクリーム。
どうしたらいいのかわからないので、そのまま放っておいたが、ずっと、そのまま。
邪魔なので、私が捨てた。

彼は、非常に買い物が好きだった。
レタス、レタス、レタス。
牛乳、牛乳、牛乳。
在庫管理などという言葉を、彼はたぶん知らない。
冷蔵庫は万能だと思っているらしく、毎日、港に帰港するのに、なぜか買いだめ。
古いのから順番に食べればいいのに、新しいのから手をつけ、さらに、レタス、牛乳(笑)。
レタスなど、だんだん色が変わってきて、どうするのか観察していると、それもそのまま。
私が捨てた。

ネギ。
彼は、ネギをたくさん刻んでおく。
「お〜、薬味を作っておくなんて、しっかりしているな」と思いきや、冷蔵庫にしまわない。
忘れているんだろうなあ、と最初のうちは、私がしまっていたが、毎度忘れるから、もうそのままにしてみた。
ずっと何日もそのまま。
カビが生えてきた。
私が捨てた。

「食べ物は、船のお金で買うんだよ」と言っても、なぜか、彼は自分の財布の金を使う人で、毎度、レタスと牛乳。
その後、ようやく彼の性格がわかった。
とにかく、お金を使いたい人なのだ。

そして、ちょっとショックだったのが、国民健康保険料を納めていない人だった。
仕事中にけがをすれば、それは、当方の労災保険でまかなえるが、病気になったら、それは国保。
70歳を過ぎた人だったから、大丈夫なのか心配だった。
本人は、「病気にならない」と言っていた。
「健康保険は、みんなが助け合うためにあるんですよ」と、ちょっと彼に説教した。
しかし、彼にとって、保険料よりも、パチンコ代のほうが重要だった。
そして、奥さんも無保険だから、どうなるのだろう、と心配してしまう。
そんな心配をしたくないし、何より、「宮古で何かあったら、どうするんだろう」という思いもあり、翌年も「乗せてくれ」と来たが、やんわり断った(函館の人だった。彼に関しては、本当にすごい。2年前の出来事をメモしておけばよかったと思うくらいのことが起きた)。

いろいろな乗組員を知って、本当にびっくりする。

私は、自分が一番正常だと思う(笑)。




posted by T.Sasaki at 21:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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