日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2020年02月03日

5円の魚たち 2

こんばんは。

今日の残りもの。

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おばさんたちが毎度、おかず用の魚を持っていくが、その残りは、私のおかず。
今日は、どんこがない(涙)。

たぶん、これらを山にして売っても、5円だろう。
商品価値がないから、5円なのである(いさだの最安値より安い)。
同じく箱入れの魚が500円になったら、もう売らないことにしている。
そういう魚も商品価値がない、ということ。

以前は、5という数字が好きだった。
特に亡くなった祖母からは、5円玉を財布に入れておけば、必ず、縁が向いてくる、と言われたこともあり、半分ぐらいは信じていた。
しかし、最近は、5円とか500円とか、そんな売値を見ると、5という数字が嫌になってきた。

それでも、私が何か、中古品を出す時には、タダでは誰も受け取らないから、50円とか、500円とか、そんな数字を付けて売ることにする。
いつだったか、ボロなパラシュートアンカーをあげるつもりが、「いくら?」と聞かれたから、「500円」と言ったら、「また始まった〜」と返され、コーヒー一箱が届いてしまった。
先日も、ゴミに出そうとしていた集魚灯トランスやソケットをある人にあげたら、日本酒をいっぱい買ってきて、家では、コップ1杯と決めているから、たぶん、日本海へ行くまでもつのではないか。
5円信仰は、つづく(笑)。

「需要供給の原則」っていう奴は、本当に冷酷だ。
そして、本当は儲かっているくせに、「需要供給の原則」を盾に、安く買い叩く人たちは、もっと冷酷だ。
5円や500円で買い叩くなら、前にも書いたとおり、「買いません」でいい。
知り合いにあげるから。
みんな喜ぶ。

こうなると、気分の問題である。
自分の獲った魚に価値がないのなら、それはそれで、あきらめるしかない。
気分悪く値段をつけられるくらいなら、みんなに喜んでもらったほうが、ずっと気分がいい。

私事を書くと、今度は、ここの愛読者は気分が悪くなるかもしれないが(逆にうれしい人もいると思う)、昨年の税務申告はマイナスで、今年は水揚げがもっと少ないから、マイナス確実である。
私が帳簿を握ってから、市県民税の請求が来なかったのは初めてであり、市役所に「まだ来ていませんよ」と電話したら、「要りません」と回答された。
もう苦笑いするしかない。
所得税がゼロだと、市県民税が免除になるなんて知らなかった。
市県民税もゼロなんてショックだ。
しかし、今年もたぶんそうなのだろう。
あと1年こんなのが続いたら、もう船は休ませようと思う。
他所で仕事して、税金払ったほうがいい。
今いる乗組員にも、「今年のいか釣りまで乗ってみて、嫌になったら、来年はどこへ行ってもいいよ」と言ってある。
乗組員もかわいそうだ。

最近は、「いいところへお婿さんに行きたいなあ。どこかないの?」と話したりしている。
ニヤニヤしている人がほとんどだが、中には笑ったあと、「そう言いたくなる漁だからなあ」と理解してくれる人もいる。

「家事は、ほぼできるし、ちゃんと年金ももらえるし、船も一緒について行くよ〜」って(笑)。


posted by T.Sasaki at 20:22| Comment(0) | かご漁業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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