こんばんは。
この時化休みの前に、新年会が立て続けにあり、漁よりも忙しい感じがした。
その前に、自民党の鈴木俊一宮古事務所に行ってきて、いろいろと話をしたり聞いたりしてきた(目的は、2そう曳きトロールの乱獲をやめさせること)。
すでに、秘書の方には、ブログ冒頭にある本を紹介し、逆に、本もいただいてきた。
いただいたのは、「異常気象の正体」という本であるが、D-Oサイクルやハインリッヒイベントのことが書かれているようであるから、およそ、異常気象の正体がそれであるのかな、と思うが、まだ読んでいない(出版が2006年であるから、ちょっと古い。あとで読もう。D-Oサイクルやハインリッヒイベントは、「地球46億年 気候大変動」という本で知った。「
気候変動は、二酸化炭素よ」参照)。
最初に秘書の方に会ったとき、私が「魚が獲れない、ということは、日本を売っていることと同じなんですよ」と言ったとき、彼は、とんちんかんな回答をしたので、ブログ冒頭の本をプレゼントした。
その後、事務の方がそれを読み、納得したのか、何と、秘書の方も、本を買ったそうだ。
そのため、プレゼントした本は戻ってきてしまい、今度はそれを、宮古漁協へ行って、参事にプレゼントしようとしたら、そこでも驚き!
宮古漁協の本棚には、あったのだ!
もう言うことなし。
残った本は、誰にあげようか。
鈴木事務所に戻る。
そこで、閉伊川漁協の理事さんと会う機会を設けていただき、話を聞いた。
彼の話では、鮭の稚魚は、非常に泥に弱く、数年前の閉伊川の内水氾濫が起こった大雨の時、ほとんどの鮭の稚魚は、エラに泥が入って死んでしまったそうだ。
これは、閉伊川鮭ふ化場の話である(宮古には、閉伊川と津軽石川にふ化場がある)。
特に稚魚は、エラに泥を食らうと、呼吸が苦しくなるのではないか、と。
彼の主張は、閉伊川などの河川工事や津波復興の護岸工事など、コンクリート工事が終わるまでは、三陸の魚は増えない、というものである。
副産物も聞いてきた。
国の事業と県の事業とでは、環境に対する配慮がまったく違うそうだ。
県の土木事業は、環境対策としては、最低だ、と断言していた。
土木といえば、自民党。
私は、そこで、「自民党さん、大丈夫ですか」と聞いてみると、「これは県がやったのであって、自民党は関わっていませんよ」と事務の方は回答した。
あの悪名名高い閉伊川水門工事も、自民党というより、県が強行したものだそうだ。
これらは、すべて、鈴木宮古事務所での話である。
コーヒーをいただき、お茶をいただき、お菓子をいただいて恐縮だが、「魚を増やそうという政策を行うなら、自民党に票を入れますよ。そうでなければ、入れません」と、私しては、やんわり言ってきた。
ここで、また水産新聞の登場である。
整理していたら、次のような記事を見つけた。
「トドなどの食害はよく聞くが、秋サケの稚魚をブリが食べていたとは・・・」と驚くのは、オホーツクの漁業資材関係者。来遊資源の低迷が続く折、3〜4年前の春先、遊魚で釣られたブリの胃袋に大量の稚魚が入っていた話に注目する。
同じオホーツクの他地域でも漁業者や加工業者から「放流直後の稚魚が餌になっている」と指摘する声が上がる。その量は不明だが、ここ数年、ブリの来遊が北海道沿岸で増加傾向。漁業関係者の不安感が強まっている。
試験研究機関では資源の豊度は稚魚が降海し、沿岸生活を経てオホーツク海に至るまでの初期生活期にほぼ決定するとし、減耗要因の一つに捕食圧を挙げている。「慢性的に餌となっていれば稚魚の生残に影響が及ぶ。試験研究機関の調査など、然るべき対応が必要では」という声も出ている。
(2019年11月18日付「水産新聞」)このあと、その数日後に「豊かな三陸の海を守る会」の新年会に出席したら、横田共同代表が、鯨の話をした。
ミンククジラが、鮭の稚魚を大量に食べているのだそうだ。
ミンククジラといえば、ヒゲクジラ類であるが、てっきりヒゲクジラ類は、オキアミだけを食べていると思ったら、そうではないようである。
ミンククジラ資源は、現在、北西大西洋に25000頭いるとされている。
これが多いのか少ないのかわからないが、このうち、25分の1の1000頭が北海道から岩手近海にいると仮定すると、ちょっとぞっとする話である。
事実、何頭か、岩手沿岸の定置網に入っているから、近海にミンククジラは確実にいる。
水温上昇が鮭の来遊数に影響を与えているという研究発表や報道があるが、少し違うのではないか。
これほどの激減、すなわち、岩手県全県でおよそ8割減というのは、異常である。
太平洋より、ずっと高い水温の日本海、それも山形以南では、そんな落ち込みではない。
http://salmon.fra.affrc.go.jp/zousyoku/salmon/salmon.html(「
北海道区水産研究所」)
サケ道県別来遊数の表の総来遊数で比較すると、岩手は前年比21%だが、山形は91%、新潟は87%なのである。
だから、水温以外に、もっと深刻な原因があるのではないか。
ブリやミンククジラの捕食や、その他の知られていない魚の捕食。
鮭の稚魚の放流が、海の温暖化についていけていない。
これを克服できなければ、鮭の増殖事業は破綻する。
posted by T.Sasaki at 21:29|
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さけ漁業
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