再び、こんばんは。
なぜ、地震が起きるのか、というような題名の本を読んだ。
実際の題名は、「日本列島の下では何が起きているのか」である。
地震が起きる理由は、すべて、プレートテクトニクスという、地球内部のマントル対流によるものである。
太平洋プレートがユーラシアプレート(詳しくは、オホーツクプレート、アムールプレート)の下に沈み込む際、そのひずみが開放された時に、地震が発生する。
私的に解釈すると、プレート間の動摩擦係数が大きいほど、地震は巨大になり、小さければ、地震は小さく、スロースリップになる。
太平洋プレートのほかに、フィリピン海プレートというのがあって、これは、ユーラシアプレートの下へ沈み込み、太平洋プレートは、フィリピン海プレートの下に沈み込む。
つまり、フィリピン海プレートは、板挟みみたいになっている。
この3つのプレートがちょうど房総沖で交わり、三重会合点となっている。
三重会合点は、世界でここしかない。
したがって、地震の発生のしかたも、6通りある。
大正関東地震(関東大震災)以来、あのような大きな直下型地震は、関東では起こっていないが、スロースリップは、5,6年周期で起こっている。
東日本大震災の後、その影響から、スロースリップの起きる間隔は短くなっているが(大震災直後と2014年)、その後は、2018年に起き、段々と、元の間隔に戻りつつあるようだ。
関東大震災は、フィリピン海プレートとユーラシアプレートとの境界で起きたものであり、現在起こっているこのスロースリップは、同じ境界で、すべっているものである。
スロースリップにより、狭い範囲の岩盤のひずみは増すから、もちろん、小さな群発地震は起こる。
しかし、プレート境界に発生するひずみが、スロースリップによって常に開放されているならば、関東大震災は、再び、起きないのではないか、と私は考えてしまうのである。
たぶん、東京オリンピックは、大丈夫だと思う(と願っている)。
この本を読んで意外だったのは、地震の多くや火山活動には、水がかなりの部分で関与している、ということである。
こんなことは、学校で習ったことはない。
ここからは、特に関東地区の人に気をつけてほしい。
以前、東日本大震災で、地震が起きてから、津波が来るまでに、宮古の場合、およそ30分くらいは猶予があるから、その間、やるべきことをやってから(つまり、人命救助)、船を沖に出すべきだ、というようなことを、私は書いたことがあった。
しかし、関東大震災のような、浅いプレート境界での巨大地震では、それは適用されない。
そんな猶予はなく、とにかく、人命、というか、自分の命を守るので精一杯なのである。
関東大震災は火災による被害がクローズアップされがちですが、じつは大きな津波も発生しました。熱海では約12m、小田原でも数メートルの津波が地震の約5分後に押し寄せ、多くの家屋や人命が失われました。震源域が海岸線の直下であり、津波が来るまでの時間が短かったことが大きな被害の原因でした。
(「日本列島の下では何が起きているのか」p259)
posted by T.Sasaki at 19:40|
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