日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2019年01月01日

幸せのサバ

こんばんは。

年が変わっているから、昨年の鮭延縄の話になるが、縄揚げ機械を導入した。

鮭縄揚げ機.JPG

これは、仲良しのS丸さんからいただいたものであるが、これを整備した分、赤字となる。
クラッチも少しいかれている。

なぜ、これを装備したかというと、一昨年、重茂前沖で、船外機船団に負けたから。
一昨年の鮭は、魚探にぜんぜん映らなくて(水面を泳いでいる)、どこまで縄を入れたらいいのか、わからなかった。
ところが、重茂の音部地区の船外機は、縄を40枚から50枚くらい積んできて、それをすべて消化していった。
手引っ張りで縄を揚げる。
彼らは、春のわかめ養殖で、かなりの体力を使う。
それに比べれば、鮭延縄など楽な仕事なのだと思う。
体力勝負となると、私は太刀打ちできないから、そこで機械の力を頼ることになったのである。

先輩たちから聞いていたが、とにかく、いろいろなトラブルが発生する。
それを、ある程度克服したが、大漁な時や縄の団子には、機械巻きより、手引っ張りのほうが速いし、魚も逃がさない。
将来を見込んで、一人操業も視野に入れていたが、鮭延縄は、賃金を払えるなら、二人のほうがいいと思う。

後半は、マサバが釣れた。
こんなに大型のマサバがたくさんいるのは、珍しい。

銀さば.JPG

写真のとおり、3キロクラスのメスと比べても、その大きさがわかると思う。
この鮭箱で、8分目5箱を3日やった。
鮭が食って縄が沈んでいくのと同じで、大きなサバだと縄が沈んでいく。

脂も乗っていて、ぜひ、刺身を食べたい思いが強い。
八戸の「鯖の駅」の銀鯖を思い出したからだ。
そこで、八戸の友だちから聞いたら、いったん冷凍すれば大丈夫という。
釣り船Y丸の船主は、サバにやられてから、イワシやサンマなどの青魚を食べることができなくなったそうだ。
缶詰でも、じんましんが出るようになったらしい。
そこで、私も用心しながら、食べてみた。
もう3回も食べて何ともないから、たぶん、冷凍すれば、刺身で食べて大丈夫。
ただし、私の場合、用心のため、外の薄皮のまた下の銀色の皮まで落とした。
「鯖の駅」では、銀の皮は付いていたから、付いていても大丈夫だとは思うが、一度、じんましんになると、ほぼ治ることはない。
用心のため。

こんなにでかくて脂の乗ったサバに出会うことは珍しいから、冷凍サバは、みんなにあげても、まだ10匹以上あるし、ちょっと小さいのは、みりん干しにも挑戦。
もちろん、塩で干したのもある。
春まで、おかずとしては十分である(毎日食べると脂がありすぎるから飽きる)。

「鯖の駅」で食べた刺身、串焼き、味噌煮は忘れられない。
これらは、年によるサバの質により、毎年味は違うが、おそらく、来年の「鯖の駅」のサバは、間違いがない。

このサバのおかげで、お返しに、お菓子、漬物、あわび、ビール、そして、大好きな牡蠣を何度もいただいた。
鮭はダメだったが、年末にサバで幸せになった。
posted by T.Sasaki at 15:48| Comment(0) | うまいもの | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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