日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

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すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2018年09月30日

2そう曳きのAISは税金の無駄遣い

さらに再び。

十数年ぶりの久慈入港」のため、私を非難した人たちが、少なからずいたらしい。
以前、いろいろと揉め事があったりしたのだが、当事者たちからは、「そんなの時効だろ」ということで、引っ張ってこられたのが真相である。
私に文句を言いたい人もいるだろうが、喧嘩した人とは一生仲直りできない、というほうが、逆に人間性に問題があると思う。

人間みな、脳みそがあるのだから、転換点というのがあって、今まで気がつかなかったことに気がつくようになる。
私にはそういう傾向があるようで、悪く言えば、優柔不断ということになるのだろうか。

久慈に入港して、しばらくぶりに、会長と長話をした。
数年前から、風呂で会ったりすれば、けっこう長話をするのだが、この人は特に長いような気がする(笑)。
トロールとの無線連絡のことも聞いたが、彼が怒るのは、まったくその通りである。
岩手の2そう曳きトロール業界のこと。
彼らは、小型船との話し合いのテーブルにつこうとしないのだ。
そこで、黒埼以北は、久慈前沖として、2そう曳きはするめいかを曳くのを遠慮しろ、とやっているのである。
2そう曳きトロールの船籍は、宮古と釜石しかないから、宮古沖と釜石沖を曳け、ということだ。
私は、宮古の人間だから、できれば、宮古沖も曳いてほしくない。
魚を減らさなさいためには、2そう曳きよりは、かけまわし、であるから。

ちょっと前の話であるが、AISのこと。
これらの2そう曳きトロールは、国の補助事業を受けて、新造船を作った(ただし、寿丸と蛭子丸は除く)。
その無線設備の中に、AISという、安全航海のための装置が入っている。
これももちろん、みんなが払った税金の一部が使われている。
しかし、彼らは、その電源を入れていない。

AISは、陸上のパソコンやタブレット端末、スマホでも、観察できる。
AISの電源を入れていれば、その船がどこを航海していて、どこを操業しているか、誰でもわかるのである(みんなでアプリケーションソフトを使って見てほしい。2そう曳きだから、図面上には、本来、2そう並んでいて、タッチすれば、船名や船速などが表示される)。
これは、通称「16ch」といわれる、国際VHFという無線機とも関連していて、AISで行き会う相手の船名がわかれば、16chで相手を呼び出し、衝突を予防する、という国際的な安全システムなのである。
この装置を税金で導入していながら、電源を入れていない、ということは、明らかにおかしい、と久慈の会長は言っているのである。

今、八戸のかけまわしトロール(こっちが正常なトロールである。岩手では、岩泉町のトロールのみ)は、近年、赤字である。
そこで、水産庁では、減船補償金を支払って減船させ、青森県太平洋側の魚類資源を少しでも多くしようと試みているらしい。
しかし、これは、大臣許可である指定漁業の話。
私たち小型船では、減船補償金などというのは、ありえない。
そこで、久慈の会長は、トロールを外来船、県外船とみなしていい、とも言っていた。

彼は、その他、私にたくさんのことを言ったのだが、こういうことだと思う。
問題は、税負担の問題なのだ。
みんなの貴重な税金を使って減船補償金を出すくらいの指定漁業というのは、私たち小型船からみれば、とんでもない相手なのである。
岩手県沖合いの小さな海底の凸凹を平らにし、ガマツの林をなぎ倒し、魚類資源を減少させている張本人たち。
彼らは、地元沖合のことを考えず、ただ船を毎日動かし、1円でも多く水揚げしようとしている。
そんな事業者を、所在地が同じ岩手県であろうとも、地元船とみなすわけにいかない。
しかも、話し合いのテーブルにつこうとしないのだから、ますます、小型船にすれば、頭に来るのである。

たまには、違う人たちの話を聞くのも、頭の栄養になる。
税金を使った事業の話なると、私はリバータリアンであるから、久慈の会長に賛同せざるをえないのである。




posted by T.Sasaki at 21:44| Comment(0) | 2そう曳きトロールは最悪の漁法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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