日本の漁業が崩壊する本当の理由 片野歩

世界中で魚類資源が増えているのに、日本だけが減っている。
この現実を、恥ずかしいと思うべきである。

日本の漁業が崩壊する本当の理由.jpg

すべての漁協組合長、理事、参事、そして、任意の漁業団体の会長以下すべての役員たちは、この本を読むべきだ。
読みたくないならば、「日本の漁師は大バカものだ」を参照すること。
これを認識できないならば、役職に就く資格はない!

2018年07月03日

沖縄への理解

再び。

週刊金曜日の編集者たちが書いた「国防政策が生んだ沖縄基地マフィア」と読んだ。
週刊金曜日といえば、左翼系の雑誌だと思うが、昔、「噂の真相」という暴き系の月刊誌があったが、似たようなものかもしれない(読んだことがない)。
内容は、名護市辺野古地区の基地移転問題で暗躍している地元土建業界の話である。
沖縄全体としては、「米軍基地、出て行け」なのであるが、地元としては、「カネがほしい」という、どこにでもある話である。
地元の欲たかりたちが、基地移転問題や沖縄の問題をややこしい話にしている。

現在、沖縄経済界でさえ、それに嫌気がさして、オール沖縄で、反基地で一致しているようだ。
しかし、政府自民党は、沖縄よりもアメリカの味方だから、沖縄の人たちは、その態度に苦しんでいる。

この本を読んでわかったことだが、翁長沖縄県知事が言った「戦後70年で初めて、みずから基地を差し出した」というのは、前知事の仲居眞弘多氏のことである。
沖縄の基地というのは、戦後に米軍が強制的に作ったものであり、辺野古にできる予定の基地は、初めて、沖縄が容認してできる基地なのだという。
誤解されるとよくないから、自民党とそれに従う沖縄の勢力が容認した、ということ。

大方の日本人は、私をはじめ、よくわからない。
だから、沖縄に対して、誤解だらけである。
引用する。

実行委の共同代表には翁長氏がつき、東京・日比谷での街頭デモでは先頭に立った。しかしここで翁長氏が目のあたりにしたのは「琉球人出ていけ」という日本人からのヘイト・スピーチだった。
 屋良氏は、だからこそ今回の知事選は沖縄の保革が争う性質のものではないと言う。
 「沖縄の基地問題をいつまでも保革対決に落とし込もうとするのは冷戦思考。この選挙は偏狭なナショナリズムとパトリオリズム(郷土愛)の闘いだと考えています。沖縄を今後も戦後レジームの枠内にとどめておこうとする勢力と、戦後レジームから脱却し『沖縄の心』を取り戻そうとする勢力の闘いなのです」
(「国防政策が生んだ沖縄基地マフィア」p191)


これは、2014年の知事選のことであり、屋良氏というのは、当時の那覇市議である。

沖縄には、金秀グループというのがあり、その会長は、次のように語っている。

 原発は廃炉に時間とカネがかかります。基地も原発も、建設工事より廃炉、撤去工事のほうが喜んでやれるじゃないですか。いつ日本を破壊するかわからないものを建設するより、安心安全な国をつくるための工事のほうが誇りだって持てる。
 米軍基地関連の収入は県民総所得の5%程度です。私は、どんどん米軍基地を返還してもらって、その跡地に福島の放射能渦にいる人々が戻れる日がくるまで沖縄に来て生活してほしいと思っているんです。
(前掲書p203)


照正組という建設会社の社長も、沖縄経済界にとって、基地はすでに重要ではないことを言っている。

 そもそも、沖縄は基地経済だとか言われますが、基地関連収入は「復帰」直後に15.2%だったのが今は5%程度にまで落ち込んでいる。返還された跡地に新しいまちをつくったほうが経済が好転することは雇用のデータなどを見てもはっきりしている。
 こう考えますと、いくら建設業がわれわれの生業だからといって基地建設に賛成するわけにはいかない。その代わり、基地撤去の仕事をしたいと考えています。基地は戦争につながる。その基地を撤去することは平和につながる。撤去にはさまざまな工事が派生しますから、建設業者にとっても当分は仕事があるんです。そこに新しいまちをつくるとなればまた仕事が生まれる。どっちが県民の将来の幸せにつながるかは明らかでしょう。こういう議論を建設業協会の会長のときからやっていたんです。それで米軍基地が撤退したフィリピンのクラーク基地やスービック基地に視察に行きました。2012年のことです。議会で契約更新を拒否したフィリピンの過去を見ると、国の意思さえあれば米軍の基地返還は叶うのだと、そう確信しました。辺野古移設反対の道筋を描くことができたのです。
(前掲書p209)


こういう意思が、沖縄県民のほとんどにある。
しかし、それらは、政府により、踏みにじられているのである。
そして、この構造は、原発立地地区や核燃料リサイクルの六ヶ所村も、同じであるといえる。
posted by T.Sasaki at 20:03| Comment(0) | 本の紹介 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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